緊急事態宣言が解除されましたね。とはいえ、県境を跨ぐ外出は自粛対象なので、お住まいの地域でキャンプを楽しむことになります(※2020年6月15日現在)。
東京都民としては高いハードルです。そもそも都内でキャンプをする発想が無いので、東京のキャンプ場は数える程しか知りません。
しかし、ちゃんと探すと都内にも魅力的なキャンプ場があるんですね。「わんダフルネイチャーヴィレッジ」へ行ってきたのでご紹介いたします。
目次
わんダフルネイチャーヴィレッジの魅力
Wonderful Nature Village(わんダフルネイチャーヴィレッジ)は中央自動車道八王子インターから車で約40分。都心から1時間程と、都心キャンパーにはありがたい好立地にあります。
東京サマーランドに隣接するアウトドア複合施設で「愛犬と一緒にアウトドアを満喫できる」コンセプトのとおり、愛犬家にとっては天国のような場所です。
2015年オープンの比較的新しいアウトドア施設で、東京サマーランドが運営していることもあり、超高規格なキャンプサイトでした。「わんダフルネイチャーヴィレッジ」の魅力を纏めてみました。
愛犬家の聖地
愛犬家にとって見逃すことのできない施設です。様々な用途に合わせた6つのドッグランと2つの貸し切りドッグランは都内最大級の施設だそうです。
更に東京サマーランドが運営とあって、2つの巨大なドッグプールがあります。キャンプ施設も愛犬と一緒に宿泊できるドッグラン付サイトが設けられたりと、愛犬家の聖地ではないでしょうか。
アクティビティが満載
約68,000㎡の敷地内には様々なアウトドア施設が点在しています。
木製のアスレチック道具が自然と調和したキッズエリア、敷地内にある「秋川湖」でカヌー・カヤック体験(※2020年度は運営中止)、全長1キロのハイキングコース、地元の食材をふんだんに使った手ぶらで楽しめるBBQ、犬連れOKのレストランやショップなど、キャンプ以外の施設が充実しています。キャンプ利用者は、これらの施設を全て使う事ができます。
サイトが広い超高規格キャンプ場
最近できたキャンプ場なので全体的に綺麗なキャンプ場です。大谷石を使った通路や多摩産材を使用した柵は、自然と調和した美しい仕上がりになってます。
トイレや炊事場は、広くてとても綺麗です。女性のキャンパーさんにとって高ポイントではないでしょうか。サイト全体も広く、綺麗に整備されていて、キャンプ初心者にとって快適にキャンプを楽しめる環境が整っています。
レンタル品がスノーピーク製
高規格キャンプ場なのでレンタルが充実しています。テントやタープはもちろんのこと、テーブル、チェア、焚き火台、シュラフまで全てスノーピーク製の最新ギアです。キャンプに必要な道具は全て揃っているので手ぶらでキャンプが可能です。
ポイントカード制度
2018年よりわんダフルネイチャーヴィレッジオートキャンプでは、オートキャンプポイントカードを導入しています。1泊につき1ポイント貸与され、ポイントに応じて様々な特典があります。有効期限は1年です。
わんダフルネイチャーヴィレッジの施設案内
わんダフルネイチャーヴィレッジの施設を写真付きでご紹介いたします。
センターハウス
チェックインは駐車場のゲート先にあるセンターハウスで行います。入口のゲートでオートキャンプ利用の旨を伝えて、中に入ります。
キャンプ場の注意事項などの説明が終わると、燃えるゴミ用・燃えないゴミ用のゴミ袋と、わんダフルネイチャーヴィレッジの入場券、駐車場券を滞在日数分を渡され、キャンプ場まで誘導されます。
売店もセンターハウス内にあり、ちょっとした食材やキャンプ用品が売っています。営業時間は9:00~18:00までです。キャンプ場からは少し距離があるので、チェックイン時に必要なものは購入しておきたいところです。
多目的トイレ
トイレ、シャワールーム、コインランドリーは全て同じ建物に集約されています。
トイレはとても綺麗でゆったりしています。キャンプ場では珍しく、鏡付きの洗面台があります。クレンジングや歯磨きをするときに便利なので、女性キャンパーさんにとって高ポイントではないでしょうか。
もちろん便座は暖かく、ウォシュレットも完備してますよ。
炊事場
炊事場はとても広く、シンクと調理台がセットになっています。屋根付き、照明付きなので、雨の日や夜でも安心ですね。もちろんお湯もちゃんと出ます。但しスポンジや洗剤は置いていないので持参する必要があります。
自動販売機
お酒以外の飲み物が一通り揃っています。ちょっとした時にドリンクを買うことができるのは便利ですよね。
コインランドリー
手洗いコーナーの横にあります。洗濯機と乾燥機があり、有料で使えます。長期滞在では強い味方になりますね。
シャワー
シャワーは2つあり、有料で使うことができます。脱衣場もあって広くて綺麗ですよ。わんダフルネイチャーヴィレッジにはお風呂が無いのでご注意ください。
キャンプ場から一番近い温泉施設は、車で10分くらいのところにある「八王子市 戸吹湯ったり館」です。天然温泉に入りたいという方は車で20分くらいのところにある「天然温泉なら秋川渓谷 瀬音の湯」がオススメです。
ゴミステーション
ゴミ袋は受付時に貰うことができます。分別は、燃えるごみ、燃えないごみ、缶、ビン、ペットボトル、ガス缶、炭と、細かく分類されています。わんダフルネイチャーヴィレッジならではゴミ分別として「ワンコのウンチBOX」がありますよ。
わんダフルネイチャーヴィレッジのサイトレビュー
わんダフルネイチャーヴィレッジ内にある「オートキャンプフィールド」がキャンプ場となります。
愛犬とノーリードで一緒に宿泊できるドッグラン付の区画サイト「レイクサイドオートキャンプフィールド」と、リード付きが条件で愛犬と宿泊可能な「ヒルトップオートサイトフィールド」の2つのエリアに分かれています。
レイクサイドオートキャンプフィールド
秋川湖に隣接するAC電源付きのサイトで、全部で8区画あります。愛犬がノーリードで過ごせるのが最大の特徴で、区画は平均140㎡と広く、多摩産材で作ったフェンスに囲まれています。
しかもサイトの出入り口は2重扉になっているので、愛犬が飛び出すことがありません。愛犬家にとって天国のようなサイトではないでしょうか。その分価格も割高です。
ヒルトップオートサイトフィールド
レイクサイドから坂を上がった場所にある「ヒルトップオートサイトフィールド」は、区画サイトとフリーサイトで構成されています。
メインの施設からは離れた場所にあるので移動が大変ですが、周辺には桜の木が植えられていて自然感の強いサイトです。リード付きが条件で愛犬と過ごせます。
区画サイトはAC電源付きのサイトで、全部で11区画あります。駐車スペース込みで平均100㎡の広さがあり、ゆったりとしています。
フリーサイトはAC電源無しで約12サイト程受け入れ可能な広さです。フリーサイトのみ車を横付けできませんが、設営・撤収時は指定の駐車スペースに車を停めることができます。駐車場に近いエリアであればキャンプギアの運搬が楽です。
サイトの地面の特徴
サイトの地面は芝です。超高規格サイトとあって、芝生も綺麗に手入れされていました。
レイクサイドオートキャンプフィールドについては同じ場所にテントが設営されやすい為か、土がむき出しの場所もちらほらとありました。
傾斜はあるの?
傾斜は殆どありません。どの場所にテントを設営しても困ることは無いでしょう。
水はけのよさは?
生憎の雨に見舞われましたが、比較的水はけは良い印象でした。しっかり整備されているので水たまりが出来ることもありません。
ペグの刺さり具合は?
表面は刺さり易いのですが、奥までペグを打ち込もうとすると、意外と固い印象でした。場所によっては固いものにぶつかり、刺さり辛い箇所がありました。
プライベート感
どのフィールドもサイトを囲む通路や広場が広く整備されているため、窮屈さはありません。サイト同士の距離も適度に保たれているので、プライベート感は保たれている印象でした。
レイクサイドオートキャンプフィールドは多摩産材で作ったフェンスに囲まれているので、更にプライベート感が高めです。但しメイン施設内にあるので、周りが騒がしく感じるかもしれません。
ヒルトップオートサイトフィールドはメイン施設から離れた場所にあるので静かに感じます。自然感を楽しみつつプライベート感を楽しむのであればこちらのサイトがオススメだと思います。
サイトの広さ
都内にあるキャンプ場なのでサイトの広さは期待していませんでしたが、適度な広さが保たれていてとても好印象でした。都内でここまでゆったりと区画があるキャンプ場は、珍しいのではないでしょうか。
特にレイクサイドオートキャンプフィールドは、愛犬がノーリードで過ごせる作りなので、かなり区画が広くて快適そうでした。愛犬家にとって理想ですが、ペット連れではなくてもゆったりキャンプをするには最高な環境です。
わんダフルネイチャーヴィレッジの特記事項
わんダフルネイチャーヴィレッジで事前に知っておきたい情報を纏めました。
審査が厳しい
わんダフルネイチャーヴィレッジは愛犬家のためのアウトドア施設ですが、どんな犬でも入場できるわけではありません。
入園の際には「狂犬病予防接種注射済」が証明できるものと、三種以上の「混合ワクチン予防接種証明書」の両方が必要ということです。どちらも接種日より1年以内のものに限ります。審査の厳しさはトップレベルではないでしょうか?
詳しくはこちらのページでご確認頂けます。
施設内禁煙
キャンプ場含め、施設内は禁煙です。指定の場所であれば喫煙が可能ですよ。喫煙所は駐車場の近くにあります。
犬以外の動物はNG
キャンプ場で犬以外の動物を連れてくるキャンパーさんはあまり想像できないのですが、わんダフルネイチャーヴィレッジでは犬以外の動物は入場制限対象です。
通常のキャンプ場より割高
わんダフルネイチャーヴィレッジのキャンプ場は、施設の一部を別料金で利用する前提の為、わんダフルネイチャーヴィレッジ入場券と駐車場券込みの金額となっています。
キャンプ場単体での料金で考えると平均的なのですが、全体でみると割高に感じるかもしれません。その代わり、わんダフルネイチャーヴィレッジの施設を全て使う事ができます。
アーリーチェックイン非対応
通常のキャンプ場であれば追加料金を支払うことでアーリーチェックインやレイトチェックアウトが可能ですが、わんダフルネイチャーヴィレッジにはそれがありません。個人的にアーリーチェックインは必ず利用するので、残念な点になります。
門限が厳しい
わんダフルネイチャーヴィレッジはキャンプ場以外の施設がメインということもあり、一般のキャンプ場より門限が厳しくなっています。
19:00~翌日8:30まで「オートキャンプフィールド」の門は施錠されます。温泉や、隣接する東京サマーランドに外出する場合、注意が必要です。
サイト内の道幅が狭い
わんダフルネイチャーヴィレッジのキャンプ場内は道路がアスファルトで整備されていて綺麗なのですが、「レイクサイドオートキャンプフィールド」をご利用の場合、注意が必要です。サイトが柵で囲われている上に道幅が狭い為、曲がるときに大変です。車によっては何度か切り返しをしないと曲がれないかもしれません。
わんダフルネイチャーヴィレッジはこんなキャンパーさんにお勧め
いかがでしたか?通常のキャンプ場とは異なり、付加価値が沢山付いた高規格なキャンプ場ということがお判りいただけたのではないでしょうか。
わんダフルネイチャーヴィレッジの施設で遊び尽くことができるので、愛犬家には勿論のこと、お子様連れのキャンパーさんにも大変お勧めなキャンプ場です。
超高規格なキャンプ場なので、ビギナーキャンパーさんが安心して利用できるところもお勧めポイントです。
個人的に一番お勧めしたいのが、キャンプに興味はあるけど、キャンプ道具を持っていないキャンパーさんです。
キャンプに必要な道具は全てレンタル可能なうえに、全てのギアがスノーピーク製なので、キャンプデビューのきっかけを作ってくれること間違いなしです。都心からのアクセスも良好なので、これからキャンプを始めてみたい都内在住の方はご検討してみてはいかがでしょうか。
ギア
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