”自動炊飯”という言葉に誘われて、何の前知識も無い状態でエスビット ポケットストーブ ミリタリーを衝動買い。
「これで私もらくらく自動炊飯デビュー確定!」なんて思いきや、数々の想定していない事態に遭遇しました。
この記事は失敗と経験不足により自動炊飯に失敗した話です。次の犠牲者を出さないために、私の失敗を赤裸々と語りたいと思います。
ちなみにエスビットは一切悪くありません。全ては私の知識不足と経験不足によるものでした。
今回はエスビットポケットストーブでラージメスティンの自動炊飯に挑み、失敗し続け反省するだけのお話です。
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目次
エスビット ポケットストーブ ミリタリーとは
エスビットとは今から約80年前にドイツで生まれた固形燃料です。元々は固形燃料の名前でしたがエスビットをブランド名として固形燃料をはじめ、関連商品名の販売を始めた大手老舗メーカーが販売している商品です。
シンプルで頑丈な作り、邪魔にならないコンパクトな作り、中に固形燃料を入れておけば蓋をあけるだけでストーブに早変わり、キャンパーから登山家までアウトドア業界全体から愛されている定番商品です。
そんなエスビットですが、メスティンとエスビットを組み合わせた「メスティン自動炊飯」が話題となり、ポケットストーブを愛用しているメスティンオーナーも多いはず。
いつもストーブで炊飯していた私ですが「自動炊飯」という言葉に魅了され、WILD-1で衝動買い。
「エスビットの上にメスティン置けば自動炊飯?楽勝」と思いきや、そうではありませんでした。
早速そのままキャンプ場に持ち込み、蓋を開けると付属の固形燃料が入っていました。
エスビット ポケットストーブミリタリーに付属している固形燃料は14gが6個。
「おーこれで私も自動炊飯デビューかー」と気分が高揚してました。
シンプルな作りだけど、そのシンプルさ故に他のギアとは違う物欲を満たしてくれます。
既にラージメスティンの中にお米を水に浸しており、炊飯の準備は万端。
私は何も調べずにメスティンの固形燃料を開封し、準備をはじめます。
準備といっても固形燃料を乗せるだけ。あとはこの上にラージメスティンを着地するだけで、あとは炊飯完了!と私は愚かにもそう信じていたのでした。
3種類あるエスビットシリーズ。
後から知ったのですが、エスビットポケットストーブには複数種類があったようです。
商品名 | エスビット ポケットストーブ スタンダード |
エスビット ポケットストーブ ミリタリー |
エスビット ポケットストーブ ラージ |
収納サイズ | 98×77×23mm | 98×77×23mm | 132×96×39mm |
重量 (固形燃料を除く) |
85g | 85g | 174g |
付属品 | 固形燃料 (4g×20個) |
固形燃料 (14g×6個) |
固形燃料 (14g×12個) |
メモ | 一番スタンダードなタイプ。 付属の固形燃料が沢山入っているが、 燃料のサイズが小さい。 |
スタンダードと仕様は変わらない。 固形燃料が大きくなり、 数が少なくなった。 |
スタンダードより二回り大きいサイズの ポケットストーブ。 ミリタリーの倍、 固形燃料が入ってる。 |
実はラージがある事知らなかった
前知識も無く「エスビット+メスティン=自動炊飯」だと思い込んでいた私。
ポケットストーブにもスタンダード(今回買ったミリタリーと同サイズ)とラージサイズ(約2倍の大きさ)がある事を知りませんでした。また、固形燃料の事は深く考えておらず、100均で売っている固形燃料が何故使われているのか、今となってはわかります。
ラージメスティンで自動炊飯するには100均でよく見る固形燃料を用意すべきかもしれません。
結論からいくと、固形燃料が小さすぎてラージメスティンの自動炊飯は失敗、火力が不足し固形燃料を後から追加、2個同時にやったら固形燃料が漏れてテーブルが汚れる、など散々な結果がこの後に続きます。
が、失敗した事で次回への挑戦意欲が高まり、次回にまたチャレンジできる課題が増えた!という事で前向きに考えたいと思います。
付属の固形燃料とラージメスティンで炊飯
時は戻りキャンプ場、ラージメスティンに2合のお米を1時間浸し、自動炊飯は万端な状態。
固形燃料(14g)とラージメスティン(米2合)で自動炊飯に挑戦
エスビットポケットストーブミリタリー付属の固形燃料は1個14g。
ラージメスティンのサイズと固形燃料のサイズを見て「本当に大丈夫か?」と私は不安でしたが、その不安さえも「自動炊飯ができるエスビット」という強い印象が打ち消し、疑問と不安を無視して自動炊飯を開始します。
着火!暫く待つと、メスティン全体が熱くなってきました。
「気にせずまってるだけで炊飯完了かー楽だなあ」なんて思いながら、炊飯が終わるのを待ちます。
が、しかし、いつもなら蒸気がでてプツプツ音が出始めるものの、うっすら蒸気がでるだけで、燃料の残量はご覧の通り。
「え?ちょっと早くない?」
この時初めて先程抱いた不安、疑問が私を襲ってきました。
「なんかこれヤバイ」と。
恐る恐るラージメスティンを空けてみると…
ご覧の通り。べちゃべちゃご飯がそこにありました。
こうなってしまうと、自動炊飯どころではなくなります。
目の前にふっくらご飯に転生しそこねた中途半端なお米をどうするか、という問題解決のために全力で考えます。
こんな失敗いつ以来だろう…。
固形燃料(14g)を追加で自動炊飯続行
なんとなく熱を持ってる。もう少し火が持続すればいける!と思った私はすぐさま固形燃料を追加投入。
再度、ラージメスティン(米2合)をポケットストーブの上に置きます。
いつも通り蒸気も吹き出し、プツプツと音が鳴り始め成功の予感。
火が消えた後、タオルに包み約15分程蒸らしました。
キタッ!!!もやは目指していた自動炊飯では無いものの、ご飯が炊けた事に一安心。
固形燃料(14g)を2個連続で投入した結果、焦げも無く、ひとまず美味しいご飯を炊く事ができました。
今回のラージメスティン+エスビット炊飯でわかった事。
- 固形燃料(14g)1個ではラージメスティン(2合)は炊けない
- 固形燃料(14g)を2個連続で使えば2合炊飯できる
- しっかりと前もって色々調べておく
それが…自動炊飯。
固形燃料(14g)を2個同時に使い&ラージメスティンでリゾット作り
どうしてもやりたかった、ふたりソロキャンプにも登場したあさりのトマトリゾット。が、しかし、1個では火力不足、または火の持続不足が原因でべちゃべちゃのまま終わる事は経験済み。
固形燃料2つ連続で炊飯できたのであれば、同時に2個ならどうだ?という事で、小さなポケットストーブに固形燃料(14g)を2個並べます。
今回は火を拡散させるためにバーナーパットも導入。
1個の時とは違い、かなりの火力です。が、防風対策をしていないせいか、火がちらちら動き熱が定まりません。
ひとまず風も落ち着き、待ってる間にメスティンの上に冷えた珈琲を置いて再加熱。
リゾット完成!もはや、おにぎりを入れてトマトジュースを入れただけなので、自動炊飯とは全く関係ありませんが、固形燃料2個同時なら十分な火力があり、リゾットはいけました。
が…
固形燃料2個同時に使うとテーブルに燃料跡が残るかも
小さいポケットストーブに並べた固形燃料。あふれ出た燃料カスが焚き火テーブルに…。磨けば落ちるとは思うのですが、なかなか頑固な汚れで、ふいたりこすったりするだけではこの汚れはとれませんでした。
今回のラージメスティン+エスビット炊飯でわかった事。
- 固形燃料(14g)2個同時ならラージメスティンでも煮える火力になる。
- 固形燃料(14g)を2個同時に使うにはスタンダードのサイズは小さい。
- やっぱり事前に調べておく。
それが…自動炊飯。
固形燃料(14g)1個とラージメスティン米1合
なんもなく付属の固形燃料1個でラージメスティン米1合ならいけるのか?という疑問に挑戦。
Googleに頼らず自分で考えて挑戦する!まるでネットが普及する前、まだ攻略サイトなど無くて、色々試しながら攻略していくRPGのようなワクワクがそこにはありました。
はい、結果。駄目でした。
珈琲のお湯を沸かしたりと他にも固形燃料を使っていたため、ここで固形燃料切れ。最後はいつものストーブで炊飯して終了。
まだまだ自動炊飯を極めるには経験と知識が不足しているようです…。
今回のラージメスティン+エスビット炊飯でわかった事。
- 固形燃料(14g)1個ではラージメスティン(1合)も厳しい
- エスビットを使う時は防風板を用意しておく。
- 失敗するのも経験。次回に生かす。
- 失敗も楽しくなるのが、キャンプ。
それが…自動炊飯。
結局、何が駄目だったのか。
「メスティン自動炊飯」という言葉に誘われ、何も考えずに挑戦した事。
実はメスティン自動炊飯を実現させるためには、メスティンのサイズをはじめ、適切な燃料のサイズを選ぶ必要がありました。
まず、購入したエスビットポケットストーブミリタリーに付属していた固形燃料のサイズは1個14gである事。
エスビット先輩達の情報を見てみると、基本的には100均で売られている固形燃料20g~25gが主に自動炊飯に使われている事がわかりました。
今回の失敗の原因は、小さい燃料で2合、ましてや大きいラージメスティンで炊飯しようとした事だったと思います。そして、もう少し事前に調べておけば、失敗談では無く、喜々として「ラージメスティン、エスビットポケットストーブで自動炊飯!」って記事を書いていたでしょう。
自動炊飯を成功させるにはどうするべきか
私が理想する、ほったらかし自動炊飯がまだ実現できていないので、今後も様々な検証をして、いつか自動炊飯について皆様にお伝えできればと思います。
今となれば当たり前の事ですが、メスティンとエスビットを用意すれば、必ず自動炊飯が成功するとは限らず、自動炊飯を実現させるには、適切な燃料サイズとクッカーを用意する必要があるという事をただ思い知ったという話でした。
ふっくら美味しい自動炊飯を成功させている先輩方はそれなりの工夫、経験をされている事が身にしみてわかりました。
今回、メスティン自動炊飯に挑戦してみてわかった事。
- スタンダードサイズでラージメスティン2合を炊飯するには付属燃料(14g)を2個連続で使う。
- ラージメスティンの場合は、ラージサイズのエスビットの購入も検討する。
- 100均で売っている青い固形燃料(20g~25g)を別途用意する。
- 風が吹くとムラがでるので、防風板を用意しておく。
- やはり先に予習しておくと良い。
それがきっと自動炊飯。
ギア
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