旭川と北見の中間に位置する遠軽町には「白滝高原キャンプ場」という、わりと規模の大きいキャンプ場があります。
週末や連休ともなると、ソロキャンパーやファミリーキャンパーが集う人気のスポット。そして、なんと「五右衛門風呂」が体験できる貴重なキャンプ場でもあります。
いつものようにキャンプ場をネットで探していた私は五右衛門風呂の文字に惹かれ、即座に予約電話をすることにしました。今回は白滝高原キャンプ場をご紹介していきます。
目次
白滝高原キャンプ場について
それでは白滝高原キャンプ場をくまなくご紹介します。
キャンプサイトは3タイプ
白滝高原キャンプ場のサイトは、フリーサイト・オートサイト・バンガローの全部で3タイプ。それぞれの特徴についてご紹介します。
フリーサイト
キャンプ場の左側に位置するフリーサイトは、全面が芝生に覆われた平地という好立地です。規模はそれほど大きくありませんが、駐車場のすぐ横や木々のあいだなど自由にテントを設置できます。
写真中央にあるファイヤーサークルの周囲にもテント設置◎。
ファイヤーサークルの場所のみ土が見えていて、このスペースのみ直火でたき火ができるようです。
オートサイト
オートサイトは電源ありと電源なしの2パターン。電源ありが10サイト、電源なしが20サイトです。ほぼ芝生に覆われていますが、車が通れる道は写真のように砂利っぽくなっているので注意してください。
オートサイトは写真のように段々畑のようなつくりとなっており、上の2段が電源あり、下の2段が電源なしといった感じで分かれています。また、サイトの仕切りは木や伸びた草なのでオートサイトでも自然感満載です。
我が家は電源なしのオートサイトを利用。写真のように車とテントを並べても余裕がありました。
各サイトには写真のように番号が振られています。
こちらがオートサイトの電源です。各サイトの電灯に設置してあります。
芝生は草や藻に覆われており、かなり柔らかめの土壌でした。寝心地はよかったですが雨が降るとぬかるむ心配があります。
バンガロー
バンガローは全部で15棟。ほとんどがフリーサイトのさらに奥にあるので白樺などの木々が眺められます。木々の木漏れ日がなんともステキですね。
管理棟
キャンプ場入ってすぐ右側の建物が管理棟です。ここで受付と精算を済ませます。
管理棟内にはテーブルとイスが並んでいました。休憩所としても利用できるようです。
また、テントやストーブなどの貸出も行っていました。忘れ物などがあった場合は一度管理棟で聞いてみるといいかもしれません。
管理棟に朝から夕方まで常駐しているスタッフの方がかなりご年配なのでやり取りには少し時間がかかるかも…ですが、かなり親切に対応してくれますのでご安心を。
予約/受付
白滝高原キャンプ場は、オートサイト・バンガローのみ事前予約が可能。また、希望のサイト番号も指定できるので、決まっている場合は事前に伝えておくと安心です。
キャンプの受付は、まず管理棟で写真の申請書に名前や住所などを記入します。
申請書を提出する際に利用料も精算。
入場料:大人400円・小学生300円・幼児無料は各サイト共通、バンガロー:3,000円、オートサイト電源あり:2,000円・電源なし1,000円となります。
今回の我が家の利用料は、大人400円×2・小学生300円・オートサイト電源なし1,000円のトータル2,100円でした!入場料は平均的な金額ですが、オートサイトはかなり割安だと思います。
チェックイン/チェックアウト
チェックインとチェックアウト時間ですが、なんとバンガロー以外は「自由」というフリーダムさです。オートサイトで時間が決められていないというのは初めてので驚きました。
ただし、翌日に利用しているサイトに予約が入っている可能性もあるので、遅い時間のチェックアウトは避けたいところです。また、バンガローのチェックインはスタッフの方がいる17時までがベストでしょう。
水回り
各サイトに設置してある水回りをご紹介します。
トイレ
立派な建て構えのトレイは、オートサイトとフリーサイトに各1箇所ずつ設置してあります。
外観からも分かるように中もかなりキレイです。出入口の戸がしっかり閉まっているせいか虫もほぼいません。
そして驚いたのが、ベビーシートが設置してあったことです。キャンプ場では初めて目にしました。赤ちゃん連れのファミリーは助かりますね。
炊事場
炊事場はオートサイトに2つ、フリーサイトに1つの計3箇所に設置してあります。写真はオートサイトの炊事場です。
こちらもトレイ同様かなりキレイです。
炊事場の横には炭捨て用のドラム缶も設置してありました。
そしてこちらがフリーサイトの炊事場です。オートサイトよりもちょっとレトロですが、清掃が行き届いています。
こちらもフリーサイトの炊事場になります。カマドになっているので、ここで煮炊きOKです。
駐車場
フリーサイトの宿泊者は、キャンプ場の入口すぐにある駐車場が利用できます。写真のようにかなりの台数が収容でき、混雑期も停められないということはなさそうです。
多目的広場
フリーサイトとオートサイトのあいだには、写真の多目的広場があります。遊具のないただの広い芝生ですが、我が家はフリスビーで走り回りました。残念ながらここはテント設営不可なので、間違えないよう気を付けましょう。
周囲に商業施設なし
遠軽町といっても白滝高原キャンプ場があるのは市街地のはずれなので、周囲にスーパーやコンビニなどはありません。また、管理棟でも食料や飲料の販売はないので、買い出しに行くとなるとおよそ15キロ車を走らせなければなりません。買い物はキャンプ場到着前に済ませておくのが鉄則ですね。
ゴミは持ち帰り
以前はゴミの廃棄が可能だったようですが、2020年現在ではゴミは持ち帰り必須となっています。しかもキャンプ場周辺はクマの出没スポットでもあるので、ゴミの管理には細心の注意を払いましょう。
キャンプ場の目玉「五右衛門風呂」
白滝高原キャンプ場の目玉である写真の五右衛門風呂はフリーサイトにあります。4つの部屋は完全に独立しているので、女性でも安心して入浴できますよ。
戸の横には注意書きが。入浴する際は写真にある「準備中」の札を裏返し「入浴中」に変える必要があります。もし裏返し忘れてもしっかり鍵がついているのでご安心を。
こちらが噂の五右衛門風呂です。横にはしっかりコインシャワーもあり、予想以上にしっかりしたつくりでした。ちなみに五右衛門風呂の利用は無料です。
建物裏側にはカマドがあります。
五右衛門風呂に使用する薪は、建物横に写真のような状態で置かれています。どう見ても丸太のままなので、ここからさらに斧で割らなければなりません。
五右衛門風呂に入浴する場合、水張りから薪割り、火起こしまでのすべてを自分たちでやらなければならず意外と時間がかかります。また、混雑時は譲り合いながらの利用となるので、夕方よりはなるべく早い時間にチャレンジしたほうが懸命かと思います。
今のご時世で五右衛門風呂に入浴できる機会なんて貴重だわ!と心躍らせていた私ですが、なんと子供たちから「怖くて入りたくない」というまさかのNG。一人で入るのもしのびなく、今回は泣く泣く諦めることに…。ですが五右衛門風呂に入浴したいという想いは消えていないので、リベンジを心に決めています。
興味がある方は五右衛門風呂にレッツチャレンジ!
今回は五右衛門風呂を諦めた私ですが、目にするのも貴重な五右衛門風呂に入浴できる機会なんて人生でそうそうありません。しかも無料です!
また、キャンプ場自体も整備されすぎておらず自然をしっかり味わえるという魅力があります。今回の記事で白滝高原キャンプ場が気になったという方は、ぜひ遠軽町まで車を走らせてみてくださいね。
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