キャンプで一番大変なことといえば「撤収作業」ではないでしょうか?撤収でバタバタしてる中、ふとお隣のキャンパーさんを見ると既に撤収が終わっていた!いつの間に?そんな経験ありませんか?撤収が爆速なキャンパーさんは設営も爆速です。何故でしょうか?
前回の「設営を爆速にするテク」に引き続き、キャンプでの撤収時間を大幅に短縮できるテクニックを時系列に沿ってご紹介いたします。
目次
キャンプ場に行く前の下準備
撤収の準備は、キャンプ場に行く前から既に始まっています。キャンプギアの分類と車に積み込む順番を見直すことで撤収スピードだけではなく、設営スピードも向上しますよ。
詳しくは前回の「キャンプで設営作業を爆速にするテク!」で紹介していますので、ここでは箇条書きでまとめます。
ギアの整理と分類をする
キャンプギアの分類がしっかりと出来ていれば、どこにギアがあるか探し回ったり、どこに仕舞ってよいのかで迷わなくなるのでタイムロスを軽減できるだけではなく、ストレスも無くなります。
私の知り合いは、どこのコンテナのどの位置に、どのギアを入れるかまできっちり決めているそうです。
車の詰め込み順を決める
車に積み込む順番がきっちり決まっていれば、撤収時の車の積み込みで頭を悩ませて時間をロスすることがありません。
設営した順番と逆の順番で撤収作業をすれば良いので、撤収する順番も必然的に決まりますよ。
撤収が早いキャンパーさんは設営も早いです。キャンプギアの分類がしっかりと出来ていて、車に積み込む順番がきっちり決まっているからです。
前回の記事では「キャンプギアの分類と車に積み込む順番を見直すだけで設営に時間がかかる原因の半分は解決する」と述べました。これは設営だけではなく、撤収でも同じことが言えると思っています。
設営時にやっておきたい工夫
設営中のちょっとした工夫ひとつで、撤収スピートは大幅に改善できます。ギアをトランクに運ぶ導線の確保と、収納袋をひとまとめにすることで、撤収でよくあるイライラから解放されます。
ギアをトランクに運ぶ導線の確保
トランクの向きとテントの入り口の向きが正反対で、荷物を運ぶ時に大変だった。とか、ガイロープが邪魔で荷物を運ぶ時に苦労した。なんてことありませんか?
設営時にテントやタープのレイアウトだけではなく、トランクまでの導線も考慮してレイアウトをすると、撤収の時に苦労しなくて済むだけではなく、設営もスムーズに行えます。
トランクまでの導線がスムーズだと、万が一撤収時に雨に見舞われてしまった場合でも、ギアを濡らすこと無く、楽に積み込みができるので、ストレスがありません。
サイトの広さによっては理想通りのレイアウトが難しいこともありますが、極力トランクへの導線を意識して設営を心掛けると幸せになれますよ。
ギアの収納袋は1ヶ所に纏める
撤収時に、テントの収納袋やギアの収納袋がどこにあるか探し回ってイライラしていませんか?これは撤収スピードに影響するだけでなく、精神上よろしくありません。
収納袋まわりは決まった場所に纏める習慣をつけると、撤収時に収納袋を探し回ることが無くなります。私の場合、運転席に纏めるようにしています。
例外として、寝具周りの収納袋はインナーテントに付いているポケットや、テント内のどこかに1ヶ所に纏めます。車に纏めてしまうと取りに行くのが面倒だからです。
「あれ?どこに置いたっけ?」と探し物をする時間が一番無駄でストレスになるので、改善したいポイントです。
キャンプ中に習慣化したいこと
キャンプ中のちょっとした行動一つが爆速撤収につながります。それは「使い終わったギアは都度片付ける」ということです。
部屋の片づけと一緒で、不要なものはマメに片付けることで、撤収時に慌てることが少なくなりますよ。
使い終わったギアは都度片付ける
着火剤やバーナー、燃料系などは、使い終わったらそのまま置きっぱなしにせずに、元の場所に片付けるだけです。
本当に些細なことですが、チリも積もれば山となるです。撤収時に一気にやると、バタバタして大変なので、習慣にしてみてはいかがでしょうか?
確実に使わないギアはトランクに片付けるのもありです。例えば灯油タンクは確実に使わないですよね?
キャンプ中のちょっとしたお片付けは、トイレや炊事場に行くついでに済ませると無駄が無いですし、ながら作業であればストレスにならないとおもいます。
就寝1時間前のながら行動が明暗を分ける
撤収を爆速にできるか否かは、就寝1時間前の行動で大体決まるといっても過言ではないと思っています。
翌朝の片付けを如何に減らすかで心のゆとりも撤収スピートも全然違ってきます。その際、片付けに集中するのではなく、お酒を飲みながら、焚き火をしながらだと、キャンプを楽しみながら片付けができるので、げんなりしないと思います。
焚き火に薪を足すのをやめる
焚き火は就寝1時間前あたりから薪を足すのはやめて、残り火で楽しむようにします。片付けが楽になるからです。
就寝前に残り火を火消し壺に入れて、焚き火台を片付けてしまえば、翌朝の撤収で大分楽になること間違いなしです。
ある程度洗い物を済ませる
テーブルの上には最低限の食器だけを残して、あとは洗ってしまいます。就寝前はどうしても炊事場が混雑してしまうので、できれば早い段階で洗い物をするのが吉です。
洗った食器はドライネットに入れて乾かさないで、食器拭きで水気を拭きとって、そのままコンテナに仕舞いましょう。翌朝の片づけを極力減らすことが肝となります。
酒を飲みながらでも談笑しながらでも出来るので、是非試してみてください。
使わないものは片付ける
就寝直前に、食べかけの食材や残りの食器やコップも片付けてしまいます。食器類の洗い物は歯磨きついでに済ませるのも良いですし、私の場合は、ウェットティシュで綺麗に拭き取って片付けてしまいます。
LEDライトをはじめとした、翌朝使うことが無いギアも片付けてしまいます。コンテナ単位で使わないものはトランクに仕舞うのもアリです。
ただし、就寝時間を過ぎてからのトランクの開け閉めは周りに迷惑になるので、就寝時間前に済ませましょう。
朝起きて真っ先にやること
朝起きて真っ先にやるべきことは2つあると思っています。「テント内の片づけ」と「テントの乾燥」です。
何故なら撤収で一番時間がかかるのがテントの乾燥だからです。ここで順番を間違えてしまうと、テントが生乾きのままチェックアウト時間を迎えてしまうかもしれませんよ。
シュラフを真っ先に片付ける
意外と思う方も多いかもしれませんが、朝起きて一番初めにやることは、シュラフや着替え一式、キャンプマットや銀マットなど、テントの中にあるものを片付けてトランクに仕舞うことです。
以前はシュラフやキャンプマットは外に干していましたが、あまり効率的ではないことに気付きました。何故ならシュラフやマット類は家で干すほうがしっかり乾燥ができるからです。
真っ先に寝具を片付けるようになってからは、撤収スピードが格段に向上しました。
テント内の片づけを真っ先に済ませると、良いことだらけです。
第一にテント内でダラダラする余地が無くなるので、着替えや化粧も早く済ませざる得なくなりますよね?次の行動に早く移ることができるので撤収が効率的になります。第二にテントの乾燥を早い時間から出来ることです。
テントの乾燥
テントの中の物が無くなれば、早い時間からテントの乾燥が出来ます。
テントやタープについては、広い庭をお持ちであれば話は別ですが、キャンプ場でしっかり乾燥させるのが一般的です。家で乾燥させるのは非常に大変ですからね。
ドーム型テントのような自立式テントであればフライはどこかに吊るして干して、インナーテントはひっくり返して乾燥させましょう。
シェルターなどの巨大なテントや、非自立式のテントは、雑巾等で結露を拭き取ってから風通しを良くして乾かします。
テントやタープを完全乾燥させるのは時間がかかります。早めに乾燥させて、その間に朝食やそのほかのギアの片づけを進めると、効率よく撤収ができますよ。
ゆとりをもった朝食の楽しみ方
「テント内の片づけ」と「テントの乾燥」を済ませてしまえば、撤収の半分が終わったようなものです。
片付けものは前日の夜にある程度済ませているので、かなり余裕が持てると思います。その分ゆっくりと朝食を済ませましょう。といっても豪華な朝食は避けたほうが良いかもしれません。
朝食はライトに
トーストやカップラーメンといったライトな食事でゆったりするのが理想です。
折角ある程度片付けを済ませたのに炭や薪を使った料理をしてしまうと、今までの苦労が水の泡です。ガスバーナーで簡単に済む料理に留めておきましょう。
なるべく食器は出さない
折角前日の夜にある程度食器も片付けているので、極力食器を出さないで朝食を済ませるのが理想です。
使い終わった食器はウェットティッシュで拭いて家でちゃんと洗うのもアリですし、紙皿で済ますのも良いとおもいます。折角ゆとりのある朝のキャンプ時間をすごしているので、コーヒーを飲みながらまったりと雑談などいかがでしょうか。
荷物を効率よく積み込むコツ
テントを乾かしている間にトランクにギアを積み込んでいきます。
ここで車に積み込む順番がしっかり決まっていれば、車の積み込みでテトリスをする手間が無くなりますよ
行きと同じ順番で荷物を積み込む
設営した順番と逆の順番で撤収作業をすれば良いので、撤収する順番も必然的に決まります。
既に寝具周りはトランクの奥に積み込んでいると思いますので、積載した順番通りにどんどんギアを積み込んでいきます。順番通りであればテーブルや椅子、テント類が最後に積み込みになるはずです。
車に積み込む順番が決まっていると、もう一つメリットがあります。ブルーシートに一旦荷物を全て並べてから、トランクに順番に詰め込んでいくという二度手間から解放されるので、撤収スピートが更にあがります。
テントを片付ける時のポイント
テントが乾燥しているのを確認したら、テントやタープを片付けます。片付け方次第では、時間をロスしてしまうので、気を付けたい点をまとめました。
ペグは一纏めにする
ペグを抜いた後に、その辺にほったらかしにしていませんか?あとでペグを探しまわるのは結構な労力です。ペグを抜いたら、その都度収納袋に纏めていくと効率的です。
ガイロープは付けたまま
テントやタープに結んだガイロープはほどかないで、そのまま片付けたほうが効率的です。ガイロープを解く手間や結ぶ手間、ペグケースに仕舞う手間を省けます。
爆速撤収の秘訣は一気に片付けをしないこと
いかがでしたか?撤収スピードが速いキャンパーさんは、マメに片付けをしながらしっかりと撤収計画を立てているからだと思っています。
設営と一緒で、撤収作業の準備は、キャンプ場に行く前から既に始まっています。チェックアウトの2時間前に慌てて一気に片づけをすると大変疲れますし、時間に追われて今までの楽しかったキャンプが台無しになってしまいます。
面倒な撤収作業は計画的に効率よくマメに済ませてしまいましょう。チェックアウト時間より早く撤収を終わらせて、キャンプ場でまったりとすごしてみませんか?
ギア
このライターが書いた他の記事
- 日毎
- 月間
- 殿堂
絶景で超人気の「浩庵キャンプ場」は場所取りが大変!知っておくべきポイントをまとめました
甘くて美味しいスイーツを使ったホットサンドの絶品デザートレシピ7選
ロースタイルにアジャストしたWAQ新商品「WAQ Multi Low Table-S」が大人気
道志の有名キャンプ場「ネイチャーランドオム」に行ってみたら想像と違いすぎて驚いた
【東京】レベルアップに最適!都内最高峰、雲取山に行ってきた
タンブラーの定番、サーモスとスタンレーの実力を比較!蓋の有り無しでどこまで変わる?
北海道小樽市に観光とアウトドアの両方が楽しめる新グランピング施設が誕生
北海道発のアウトドアスパイス『どんなときもスパイス』を使ったレシピをご紹介!
バイク乗りなら一度は行くべき角島大橋・大島大橋・錦帯橋ツーリング
川床でこたつ鍋!?ときたまひみつきちコモリバが提案する密を避けた新プランに注目
リビングでも焚き火気分を味わいたい!ちいさな火鉢とリアルな炎に癒される「炎色火鉢」が発売
北海道小樽市に観光とアウトドアの両方が楽しめる新グランピング施設が誕生
学校橋河原キャンプサイト詳細|焚き火も可能で超人気の無料キャンプスポット紹介
ペッタンコになったダウンジャケットを自宅洗濯でふわふわに復活させる方法
今年の冬はアイロンストーブが流行りの予感?発売初日で完売した魅力や特長に迫る
立てば収納、倒せばテーブル、畳んだ姿はコンパクト!DODの新作「タナカテーブル」が発売開始
ライター1本で空き缶の上蓋をきれいに切り取るテクニック【空き缶炊飯・缶コップに】
とことん山キャンプ場でとことんキャンプ!いつでも何度でも入れる露天風呂でリフレッシュしてきました!
アルコールストーブの燃料は消毒用・除菌用アルコールで代用できる?アルストの燃料について考えてみた
3面構造で炎の揺らめきを存分に楽しめる良コスパ薪ストーブがVASTLANDから発売
埼玉県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット15選
茨城県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット11選
神奈川県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット20選
千葉県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット14選
東京都の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット14選
群馬県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット10選
東北で冬キャンプができるキャンプ場32選!通年営業のおすすめキャンプ場一覧
キャンプで使えるロープワーク一覧+ロープのまとめ方【15種類】
関東のおすすめキャンプ場30選!現地取材で分かった本気でおすすめできるキャンプ場一覧
40Lバックパックでソロキャンプを楽しむ装備一式と詰め方のコツ