ツールームテントや巨大なワンポールテントといったシェルタータイプの大型テントは、幕内で快適なリビング空間を確保できるとあって大変人気です。去年あたりから巨大なドームテントがブームの兆しで、テントの大型化はますます進むでしょう。
ただ、こういう大型テントは基本フロアレス(床が無い)でインナーテントが別売りだったり、無かったりすることが殆どです。寝床の確保でお悩みキャンパーさんも多いのではないでしょうか?そこで今回は、大型シェルターのカンガルースタイルの為に生まれてきたようなテントをご紹介いたします。
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目次
シェルターに寝床を作る方法
近年人気のシェルタータイプの大型テントは基本フロアレスなので、寝室は別で用意する必要があります。その方法は様々です。シェルターで寝室を確保する方法を何点かまとめてみました。
1.別売りの専用インナーテントを購入する
出典:スノーピーク
ツールームテントの殆どがインナーテントが別売りなので、いさぎよく専用のインナーテントを購入する方法です。専用のインナーテントは高額なものが多く、他のテントでの使いまわしは出来ませんが、一番無難な方法だと思います。
2.インナーテント付きのシェルターを選ぶ
初めからインナーテントが標準装備のシェルターを購入する方法です。これからキャンプデビューをされる方や、新しくテントの購入を検討されている方には最適な方法です。
3.コットを使う
シェルターによっては、別売りでもインナーテントが用意されていないものがあります。その場合、自前で用意することになります。その方法のうちの1つがコットの利用です。海外の寝室のようで憧れますよね。
4.カンガルースタイル
カンガルースタイルとは、シェルターに小型のテントをインして寝床を作るキャンプスタイルのことです。一般的には、既にお持ちの小型ドームテントを使うか、インナーテント専用のテントを購入します。
5.フロアを作る
どうしても床で寝たい床派の方や、狭いインナーテントで窮屈な思いをしたくないという方は、ブルーシートやフロアシートでフロアを作る方法もあります。シェルターでお座敷スタイルができるので床派に大変おすすめです。
それぞれメリット、デメリットはあるかと思いますが、デメリットで絞るとこうなります。
それぞれのデメリット
- 別売りの専用インナーテントを購入すれば一番すっきりしますが、意外と高額です。
- インナーテント付きのシェルターはそんなに種類が無いので、選択肢が狭められます。
- コットは床派にとっては選択肢に入らないでしょうし、コットを人数分揃えるのはお金が掛かるうえにファミリー向きではありません。
- フロアを作る場合、雨のことを考えないと浸水のリスクがあります。
- カンガルースタイルは、一人用~2人用の小型テントばかりなので、ファミリーで就寝できないことと、天井が低く快適とは言えません。
そこで、6つ目の方法してご紹介したいのが「キャプテンスタッグ オクタゴン用インナーテント UA-45を利用する」です。特にファミリーキャンパーにとってメリットだらけだと思います。
UA-45 CSクラシックス オクタゴン460UV用インナーテント
出典:キャプテンスタッグCAPTAIN STAG UA-45 CSクラシックス オクタゴン460UV用インナーテントは、その名の通り「CSクラシックス オクタゴン460UV」専用の4人用インナーテントなのですが、他の専用インナーテントと大きく異なるのがインナーテント単体で自立するところです。
つまり、テントを選ばずに使いまわすことが出来るということです。
UA-45 CSクラシックス オクタゴン460UV用インナーテントの仕様
サイズ | 幅(280-160cm)×奥行210cm 高さ:160cm |
---|---|
重量 | 約3kg |
出入口数 | 1 |
ポール本数 | 3(φ8.5・9.5mmグラスファイバー) |
収納サイズ | 65×16cm |
ウォール | ポリエステル185T(通気性撥水加工) |
メッシュ | ポリエステルノーシームメッシュ |
フロア | PEクロス |
インナーテントだけで自立するところが、このテント最大の強みです。インナー部分はメッシュが多く、通気性抜群です。
大型シェルターの中に寝床としてテントをインする、カンガルースタイル用途のために作られただけあって、必要な機能はしっかりと抑えています。
出典:キャプテンスタッグこのテントの更に凄いところは、4人用インナーテントであるところです。幕内はとても広くて快適なので、お子様連れのファミリーキャンパーさんには本当にオススメです。
インナーテント単体で販売されているものは1人か2人用が殆どで、はっきりって狭いです。自立式の4人用インナーテントは恐らくこのテントしか存在しません。ファミリー用途であればこのテント一択だと思います。
なんといってもこの形です。入口が直角になった四分円の形状は、完全にワンポールテントや巨大ドームテント、ツールームテントにすっぽりと収まる無駄の無い形をしています。高さが160センチあるので、出入りも楽ちんです。
これだけの充実装備で値段が1万円前後と、激安なところがトドメです。流石はキャプテンスタッグさんです。それでは早速使ってみましょう。
UA-45 CSクラシックス オクタゴン460UV用インナーテントを設営してみた
UA-45 CSクラシックス オクタゴン460UV用インナーテントには、ちょっとだけ癖がありますが設営は簡単です。慣れると5分で設営ができそうですよ。
収納袋です。収納サイズは約65×16cmとコンパクトです。インナーテントしか無いので当然といえば当然かもしれません。
ポールは全部で3本です。ちゃんと色分けされているので親切設計です。グラスファーバー製なのでポールの差し込み口が突起状になっています。
インナーテントをしっかりと広げます。というのが、スリーブは色分けされてるのですが、同系色でわかりづらいからです。
黒色のポールは2か所の水平に並んでいるスリーブではない方に通します。
グレーのポールは2か所の水平に並んでいるスリーブにそれぞれ通します。先にスリーブに通した黒色のポールの上にグレーのポールが重なるようにしてください。
ポケット部分にそれぞれポールを差し込みます。先にグレーのポール2本をポケット部分に差し込んだ後、黒色のポールを両側のポケットに差し込むとスムーズに設営できると思います。
グレーのポールはクロスさせないで、それぞれのグロメットに差し込みます。アジャスターが無いので微調整はできません。
最後にフックをポールに引っかけて完成です。
なかなか独特な設営手順なので不慣れなこともあり、設営時間は10分程度でした。慣れてしまえばもっと早く設営可能だと思います。
UA-45 CSクラシックス オクタゴン460UV用インナーテントの使用感
それでは早速シェルターにインてみましょう。ファミリー向けの大型インナーテントとしては大変優秀なテントでしたよ。
4人用のインナーテントにも関わらず自立式テントなので、シェルターの大きささえ合えば、どんなテントでもそのままインできるところが最大の魅力です。入り口が大きくて出入りが楽です。
出入り口は1ヶ所だけです。とはいえ、これだけ入り口が大きいので出入り口は1つあれば十分です。むしろカンガルースタイルの場合、シェルターにフィットさせるように設営すると思うので、気にならないと思います。
4人用の広さだけあり快適です。天井の高さも最大160cm、奥行きも210cmあるので開放感があります。2人で使った場合このようなイメージになります。スカスカですよね。いかに広いかが伝わるのではないでしょうか。
インナーテント内で快適に寛ぐことが出来る高さがあるので、本当に素晴らしいと思います。就寝だけではなく、お座敷スタイルとしても大活躍間違い無しです。
インナーテント専用として販売されている自立式テントで、ここまで高さがあるテントは、探す限りこのテント以外ありません。
嬉しいことにメッシュ付きです。虫を完全にシャットアウトできるので夏場でも大活躍ですね。
もちろんしっかりと入り口を閉めることもできます。冬場は助かりますよね。インナーテントとして必要な最低限の機能はしっかりと兼ねそろえているあたり、流石は有名ブランドだとおもいます。
ポケットはインナーテント奥に1ヶ所ついています。願わくば両サイドにポケットが欲しいところですが、あるだけでも大変ありがたいですよね。
キャプテンスタッグのテントの特徴なのか、このテント特有の特徴なのかはわからないのですが、入り口の開閉が特殊です。
通常、入り口は横向きに開くのが一般的ですが、このテントは下向きに開けます。この辺りは違和感があるかもしれません。
入口が垂直になっているので、プロジェクターをお持ちであればスクリーン代わりにもできますよ。
UA-45 CSクラシックス オクタゴン460UV用インナーテントで知っておきたいこと
出典:キャプテンスタッグUA-45 CSクラシックス オクタゴン460UV用インナーテントは、快適な空間を確保できる唯一のインナーテントだと思います。しかしながら、本来はCSクラシックス オクタゴン460UV専用に作られた商品なので、使うにあたり以下のことを理解しておく必要があります。
あくまで専用のインナーテントであること
出典:キャプテンスタッグこのテントは、本来は汎用的に使えるインナーテントとしてではなく、専用テントのオプションとして販売されているものです。そういったこともあり、CSクラシックス オクタゴン460UV以外で使うことを想定した設計になっていません。
他のテントでの使用はあくまで自己責任になってくると思います。何かトラブルがあったとしても保証対象外になるのではないでしょうか。
ペグで固定するグロメットが無い
自立するとはいえ、本来は専用のインナーテントなので、インナーテントをペグで固定するようなグロメットは付いていません。つまり外で使うことを想定していないということです。
外で使うと風で飛ばされてしまいますし、最悪壊れてしまう可能性もあります。あくまでシェルター内でだけで使うことをお勧めします。
安い=コスパが良いではない
このテントはインナーテントとしての用途なので、外で使うといったハードな環境で使う想定にはなっておらず、全体的にコストを抑えた作りになっています。
フロアはPEクロスという耐水性の少ない素材を使い、ポールもグラスファイバー製でコストダウンをしています。このテントを使うのであればシェルター内に留めておきましょう。
ピンと設営できない
ペグで固定もできず、グロメットを調整するアジャスターも無いので、インナーテントをピンと綺麗に張ることが出来ません。特に天井部分はゆるゆるになります。
幸いにも天井部分に紐が付いているので、シェルターとインナーテントをガイロープ等で結ぶことで多少はピンと張ることが出来ます。
快適空間の4人用インナーテントをお探しなら
いかがでしたか?ファミリーで使うことができて空間が広い、単体で購入できるインナーテントは「UA-45 CSクラシックス オクタゴン460UV用インナーテント」だけだと思います。
カンガルースタイルで快適なキャンプを楽しみたいファミリーキャンパーさんは勿論のこと、もっとゆったりとキャンプを楽しみたい方までオススメのインナーテントです。
ギア
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