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北アルプス入門の山「唐松岳」の八方尾根ルートで日帰り登山とダイナミックな絶景を楽しむ

北アルプス入門の山「唐松岳」の八方尾根ルートで日帰り登山とダイナミックな絶景を楽しむ

唐松岳は北アルプス入門の山として知られています。ゴンドラやリフトの利用が可能で日帰り登山ができることと、危険個所が少ないところが人気の秘密です。

決して初心者向けの山ではありませんが、今まで見たことも無いような信じられない絶景を拝むことが出来ますよ。そんな日帰り登山が出来る「八方尾根ルート」をご紹介いたします。

北アルプス入門の山「唐松岳」

北アルプスの入門の山「唐松岳」

長野県白馬村と富山県黒部市にまたがる「唐松岳」は、長野自動車道安曇野インターから車で約90分。飛騨山脈(北アルプス)の北側を連なる後立山連峰にある標高2696mの山です。

日本三百名山、新日本百名山、信州百名山に選定されています。

唐松岳は北アルプスでは数少ない

唐松岳は北アルプスでは数少ない日帰り登山が出来る山として人気です。長野オリンピックの会場にもなった白馬八方尾根スキー場から、リフトやゴンドラを乗り継いで標高1830mまで登ることができます。

リフトより先に続く八方尾根のハイキングコースは屈指の観光スポットで、登山者以外の多くの観光客が訪れます。中でも白馬三山のリフレクションが美しい八方池は人気の絶景スポットとなっています。

唐松岳は360度パノラマビューの絶景が広がります

唐松岳は360度パノラマビューの絶景が広がります。剱岳や鹿島槍ヶ岳、五竜岳といった北アルプスの名峰をはじめ、中央アルプス、南アルプス、富士山まで、主要な山々の大パノラマを拝むことが出来ます。

筆者がこれまで見てきた大パノラマとも全く次元が異なる、異次元の空間です。北アルプスの山々に多くの登山者が魅了される理由が良く分かりました。

「唐松岳」登山コース

「唐松岳」登山コース

唐松岳の登山ルートは複数ありますが、今日は日帰り登山が出来る「八方尾根ルート」をご紹介いたします。

八方尾根ルート

  1. リフトやゴンドラを使わない場合:標高差約1200m/片道約6.5km/徒歩約320分程度
  2. リフトやゴンドラを使った場合:標高差約850m/片道約5km/徒歩約240分程度

最寄りの駐車場は「黒菱駐車場」で

最寄りの駐車場は「黒菱駐車場」で、無料で車を約200台程度停めるスペースがあります。シーズン中は大変混雑する人気の駐車場なので、休日ともなると早朝前には満車であることが多いです。

車中泊する登山者も多いので、いつもより早く家を出るようにしましょう。

トイレは無料で24時間利用できます

トイレは無料で24時間利用できます。これは嬉しいポイント。

黒菱駐車場からは、黒菱第3ペアリフト

黒菱駐車場からは、黒菱第3ペアリフトとグラートクワッドリフトの2つのリフトを乗り継いで、八方池山荘まで登ることが出来ます。

ただし、リフトの営業時間が時期や曜日によって異なるので注意が必要です。運行状況を公式サイトで確認をして、事前にしっかりとした登山計画を立てましょう。

リフトを使った場合、距離にして1.5キロ

リフトを使った場合、距離にして1.5km、約80分程度の時間を短縮できますが、その代わりに出発が遅くなります。

場合によっては帰りのリフトに間に合わなくなる可能性があるので、リフトの使い方が肝になってきます。最悪、帰りのリフトに間に合わなくても、駐車場まで徒歩で下山が可能なのは救いです。

筆者が登頂した日はシーズン中の休日ということもあり

筆者が登頂した日はシーズン中の休日ということもあり、黒菱第3ペアリフトは5時から運行していました。

黒菱第3ペアリフトを利用した場合の登山コースは以下のような流れになります。

八方尾根ルートルート概要(往復)

  • 黒菱第3ペアリフト → 八方池山荘 → 石神井ケルン(八方山ケルン) → 第二ケルン(息ケルン) → 八方ケルン → 第三ケルン → 八方池 → 下の樺・上の樺 → 扇雪渓 → 丸山ケルン → 唐松岳頂上山荘 → 唐松岳 → 唐松岳頂上山荘 → 八方池 → グラートクワッドリフト → 黒菱第3ペアリフト

順を追って説明しますね。

黒菱第3ペアリフト → 八方池山荘

黒菱第3ペアリフト → 八方池山荘 (2)

黒菱第3ペアリフトの運行時間は決まっておらず、日によって始発が4時30分から8時15分までと異なるので事前確認が必要です。この日は5時から運行していたので、まだ空も暗い内から並びます。

黒菱第3ペアリフトを利用すれば

黒菱第3ペアリフトを利用すれば標高差180mを約7分で登ることが出来ます。リフトを利用しない場合、直登ぎみの急な坂道を40分近く登ることになります。

黒菱第3ペアリフトを降りると

黒菱第3ペアリフトを降りると黒菱平雲海デッキがあります。シーズン中の休日、黒菱第3ペアリフトの運行時間が早いのは、この場所からのご来光を楽しむ観光客の為のようです。

次はグラートクワッドリフトに乗り継ぐのですが

次はグラートクワッドリフトに乗り継ぐのですが、グラートクワッドリフトは朝早くは運行していないので乗り継ぎが出来ません。こちらも時期や曜日によって始発が異なります。この日は7時30分が始発でした。

グラートクワッドリフトを利用した場合

グラートクワッドリフトを利用した場合、標高差160mを約5分で登ることが出来ますが、始発まで待っていると2時間以上時間を持て余します。

その為、殆どの方はリフトは使わずに

その為、ほとんどの方はグラートクワッドリフトを使わずに登山道を利用します。八方池山荘までは距離にして約700メートル、30~40分程度の山行です。

登山道はつづら折りになっていて

登山道はつづら折りになっていて、大変整備されているのでそこまで大変ではありません。

グラートクワッドリフトを横目に登り続けると

グラートクワッドリフトを横目に登り続けると、スタート地点ともいえる八方池山荘が見えてきます。

八方池山荘 → 石神井ケルン(八方山ケルン)

八方池山荘-→-石神井ケルン(八方山ケルン)-

八方池山荘は売店や宿泊施設がある山小屋です。自動販売機やトイレもあるので便利。

八方池山荘から八方池までは多くの観光客も訪れる観光スポットです

八方池山荘から八方池までは、多くの観光客も訪れる観光スポットとなっています。八方池までは徒歩60分程度の道のり。まずは第一ポイントである八方山ケルンを目指しましょう。

暫く進むと分岐に到着します

暫く進むと分岐に到着します。木道コースへ進んでしまうと八方山ケルンへ行くことが出来ないので、登山コースを進みましょう。

登山コースは岩場の険しい道ですが

登山コースは岩場の険しい道のりですが、稜線を歩くので絶景です。登山では迷わず登山コースを進みたいところ。木道コースは整備された道なので観光者向けでしょうか。

下山の時は木道コースを利用すると多少は楽な下山が出来ますよ。

この日は雲海になっていて大変絶景でした

この日は雲海になっていて大変絶景でした。後ろを振り返ると、まるで天空の楽園のようです。登山開始から30分も経っていないのに既にお腹いっぱいの絶景が続きます。

約20分程度で八方山ケルンが見えてきました

約20分程度で八方山ケルンが見えてきました。

唐松岳には6つのケルンがあります。ケルンというのは石を円錐状に積み上げた印で、登山道の道標や遭難地点に供養のための慰霊碑として作られたもの。

八方山ケルンは別名

八方山ケルンは別名、石神井ケルンともいいます。なんでも東京都立石神井高校山岳部が創立10周年記念にケルンを建てたからなんだそうですよ。

石神井ケルン(八方山ケルン) → 第二ケルン(息ケルン)

石神井ケルン(八方山ケルン) → 第二ケルン(息ケルン)

次のポイントである第二ケルンまでは20分程度の道のり。目の前に白馬三山を拝みながら見晴らしの良い稜線歩きが続きます。

途中には夏季限定で利用できるトイレがある

途中には夏季限定で利用できるトイレがあるので便利です。

トイレより先は、更に絶景が広がります

トイレより先は更に絶景が広がります。北アルプスの魅力が満載です。はっきりいって八方尾根のトレッキングだけでも大満足間違い無しです。

標高2005メートル地点にある第二ケルン

標高2005m地点にある第二ケルンに到着です。別名、息(やすむ)ケルンと言います。このケルンは慰霊碑で、1937年、吹雪でルートを見失って遭難死した西阪息さんの父親たちが建てたケルンだということです。

唐松岳には沢山のケルンがありますが

唐松岳には沢山のケルンがありますが、昔はそれだけ道迷いや遭難の多かった山なんだと思います。

第二ケルン(息ケルン) → 八方ケルン

第二ケルン(息ケルン) → 八方ケルン

次のポイントである八方ケルンまでは15分程度の道のり。出だしは平坦な道のりが続きます。

しかし、途中から岩場の登りが続きます

しかし、途中から岩場の登りが続きます。既にケルンが見えてますよね。

後ろを振り返ると雲海が広がります

後ろを振り返ると雲海が広がります。360度、どこを見渡しても絶景続きです。

八方ケルンに到着です

八方ケルンに到着です。このケルンも慰霊碑で、1980年に吹雪で遭難死した逗子開成高校の生徒5人と引率教諭1人のために建てたケルンであるようです。

八方ケルン → 第三ケルン

八方ケルン → 第三ケルン

第三ケルンまでは約10分の道のり。目の前の丘を登りきると、更に信じられない絶景が広がるのでサクッと登ってしまいましょう。

この場所は、これから登る唐松岳をはじめ

この場所からは、これから登る唐松岳をはじめ、不帰ノ嶮(かえらずのけん)といった白馬連峰の山々を一望できる絶景スポットです。

山の名前が判り易いように展望図

山の名前が判り易いように展望図があるのはありがたいですよね。

気持ちの良い稜線を進むと右手に八方池が見えてきます

気持ちの良い稜線を進むと右手に八方池が見えてきます。

更に先まで進むとケルンが見えてきました

更に先まで進むとケルンが見えてきました。

標高2080メートル地点にある第三ケルン

標高2080m地点にある第三ケルンに到着です。なんでも八方尾根で毎年のようにスキーを楽しんでいたご夫妻が銀婚式の記念に建てたケルンだそうですよ。

第三ケルン → 八方池

第三ケルン → 八方池

白馬村を代表する観光スポットでもある八方池は、第三ケルンから下った場所にあります。高台からの眺めも既にあり得ないくらい絶景ですが、是非とも池まで降りて欲しいところ。

何故なら、八方池は鏡のように景色を映し出す

何故なら、八方池は鏡のように景色を映し出すリフレクションが美しい池だからです。

池の傍まで降りると、白馬三山のリフレクションが美しい

池の傍まで降りると白馬三山のリフレクションが美しい屈指の撮影スポットがあります。既に多くの観光客で賑わっていますね。

こちらが白馬三山のリフレクションが美しい

こちらが白馬三山のリフレクションが美しい絶景ポイントからの景色。天気が良いのは勿論のこと、無風状態でないと拝めない貴重な絶景です。

八方池はアメリカのCNNが発表した

八方池はアメリカのCNNが発表した「日本の最も美しい場所31選」に選出されただけあって、鏡のように景色を映し出す神秘的な姿を魅せてくれます。本当に晴れて良かった。

八方池 → 下の樺・上の樺 → 扇雪渓

八方池 → 下の樺・上の樺

第三ケルンのある場所まで戻ると分岐の標識が見えてきます。観光でハイキングできるのは八方池まで。

ここから先は本格的な登山装備が必要になります

ここから先は本格的な登山装備が必要になります。次のポイントである扇雪渓までは標高差300m、1.2kmの距離を60分かけて登ります。

岩がゴツゴツとした足場の悪い道を登ります

岩がゴツゴツとした足場の悪い道を登ります。いままでの道のりとは一変して、一気にハードになります。

登りきると樹林帯が見えてきました

登りきると何故か樹林帯が見えてきました。八方池のある八方尾根は、蛇紋岩の地質で木々が育ちにくいので、標高2000m程度でも開放的な景色だったのですが、この先は植生の逆転現象が起きます。

標高2100メートルあたりから2300メートルまでは

標高2100mあたりから2300mあたりまでは下の樺、上の樺と呼ばれるダケカンバの木に覆われた樹林帯を突き進みます。

樹林帯を抜けても

樹林帯を抜けても八方尾根のような開放的な景色はありません。

そして、樹林帯のトンネルが再び現れたりと

そして、樹林帯のトンネルが再び現れたりの繰り返しで、暫くの間修行の道のりが続きます。

景観もそこまで良くなく、地味に急登が続く

景観もそこまで良くなく、地味に急登が続くので果てしなく感じます。下の樺~上の樺の樹林帯は唐松岳登山で一番辛い箇所だと思います。

心が半分折れそうになった頃

心が半分折れそうになった頃、やっと扇雪渓の標識が見えてきました。

扇雪渓は真夏でも雪渓が残るスポットです

扇雪渓は真夏でも雪渓が残るスポットです。雪渓のお陰で涼しく、登山者の憩いのスポットになっています。

扇雪渓 → 丸山ケルン

扇雪渓 → 丸山ケルン

次のポイントである丸山ケルンまでは標高差100m、距離400メートルを20分かけて登ります。暫く樹林帯が続きます。

先に見える小山のような場所が丸山ケルンでしょうか

先に見える小山のような峰が丸山ケルンでしょうか。この先は急登の予感です。

急な岩場を登りきると、また小山が出現しました

急な岩場を登りきると、また小山が出現しました。唐松岳頂上山荘までは、このように沢山の峰を超えていくので中々ハードです。

いつの間にか木々も無くなり

いつの間にか木々も無くなり森林限界を迎えたようです。この階段を昇り切った先が丸山ケルンになります。

標高2360メートル地点にある丸山ケルンに到着です

標高2360m地点にある丸山ケルンに到着。丸山ケルンは唐松岳にある6つ目のケルンで、最上部にあります。国鉄大宮工場の山岳部によって建てられた慰霊碑です。

丸山ケルンからの眺めは絶景で

丸山ケルンからの眺めは絶景で大変開けています。暫くの間、景観の無い道のりが続いたので、ここで休憩する登山者は数知れずです。

丸山ケルン → 唐松岳頂上山荘

丸山ケルン → 唐松岳頂上山荘

唐松岳頂上山荘までは標高差200m、約1.3kmの距離を50分かけて登ります。標高差だけでみると大したことが無さそうに思えますが、いくつもの峰を超えながら進むのでアップダウンの連続ですよ。

基本的にガレ場(滑りやすい道)

基本的にガレ場(滑りやすい道)が続くので足元に注意です。慎重に進みましょう。

景色は大変開けていて絶景の道のりではあるのですが

景色は大変開けていて絶景の道のりではあるのですが、一体いくつの峰を超えていけば良いのでしょうか。岩場のアップダウンは膝への負担も大きいです。しかも、目標となる山頂がなかなか見えないので地味に心がやられます。

峰を超えると再び稜線です

峰を超えると再び稜線です。奥に見える小山が最後の峰であってほしいと願うばかり。

稜線歩きは唐松岳登山でも醍醐味ではないでしょうか

稜線歩きは唐松岳登山でも醍醐味でしょう。歩いていて気持ちの良い道のりです。ただ、ゴールが見えないだけです。

終盤は唐松岳でのちょっとした核心部

終盤は唐松岳でのちょっとした核心部となるポイントがあります。道幅が狭く、こちらも注意が必要な場所です。

両側は切れ落ちていて道幅も狭いので渋滞するポイント

両側は切れ落ちていて道幅も狭いので渋滞するポイントでもあります。柵があるので多少は安心ですが、結構な高度感がありますよ。

後ろを振り返ると結構な痩せ尾根であったことがわかります

後ろを振り返ると結構な痩せ尾根であったことがわかります。それにしても大変開放的で絶景の道のりです。

核心部でもある細尾根をクリアすると

核心部でもある細尾根をクリアすると目の前に赤い建物が見えてきました。チェックポイントの唐松岳頂上山荘です。奥に見える美しい山がラスボスの唐松岳ですよ。

唐松岳頂上山荘 → 唐松岳山頂へ

唐松岳頂上山荘 → 唐松岳山頂へ

唐松岳頂上までは距離にして300メートル程度、標高差約80m程度です。直登ぎみに急な山道を登るのでコースタイムは約20分程度かかります。

実際は唐松岳頂上山荘のある場所まで

実際は唐松岳頂上山荘のある場所まで40m程度一旦下って登り返しになるので、獲得標高でみると100m以上は登ります。

見た目からして大変そうな道のりに見えました

見た目からして大変そうな道のりに見えましたが思ったとおりでした。滑りやすい砂地の土壌に岩が沢山あるので登り辛い道のりです。

ここを登りきると山頂のように思えますが

ここを登りきると山頂のように思えますが、単なる中間地点で山頂ではありません。唐松岳までの道のりは偽ピークの繰り返しですね。

中間地点からの山容も同じような景色です

中間地点からの山容も同じような景色です。コントラストの美しい山容は全く飽きない美しさですよね。ここを登り切れば山頂の筈です。

物凄い人だかりです。いよいよ山頂でしょうか

物凄い人だかりです。いよいよ山頂でしょうか。

唐松岳山頂に到着です。標高は2696メートル

唐松岳山頂に到着しました。標高は2696m。山頂は本当に多くの登山者で賑わい、山頂標識は行列待ちになっていました。

唐松岳からの景色

唐松岳からの景色

唐松岳は、剱岳、白馬岳、五竜岳などの北アルプスの名山は勿論のこと、八ヶ岳、中央アルプス、南アルプス、富士山も見渡せる360度パノラマビューの山です。

南に目を向けると

南に目を向けると日本百名山でもある五竜岳が間近に見えます。唐松岳から五竜岳を縦走するコースは上級者に人気です。

五竜岳の背後には

五竜岳の背後には槍ヶ岳や穂高岳といった北アルプスの主峰が連なります。

北に目を向けると

北に目を向けると八方池にリフレクションしていた白馬三山の雄大な山容が目の前に広がります。

東側に目を向けると

東側に目を向けると今まで登ってきた稜線を一望できます。

南東に目を向けると

南東に目を向けると中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳連峰といった主要な山脈から富士山まで一望できます。

南西に目を向けると

南西に目を向けると登山者の憧れベスト3の山。剣岳をはじめ、立山連峰の壮大な山々を眺めることができます。

そして南西方向にはもう一つ山頂標識

そして南西方向にはもう一つ山頂標識があります。唐松岳といえばこちらの山頂標識が有名です。

なんといっても、剣岳をバック

なんといっても、剣岳をバックに記念撮影が出来るスポットなので、本当に多くの登山者の記念撮影で行列ができます。筆者は10分順番待ちをしました。

何時間でも絶景を眺めていたい

何時間でも絶景を眺めていたい異次元のパノラマニューが広がる山ですが、山頂は狭く、岩だらけで登山客で溢れかえっています。後ろ髪をひかれる思いで下山をします。

下山

下山

唐松岳が北アルプス入門の山として人気の理由のひとつとして、山頂直下に山小屋があるので便利だからです。早速、唐松岳頂上山荘で休憩をしましょう。

唐松岳頂上山荘は昭和7年の創設の山小屋で

唐松岳頂上山荘は昭和7年創設の山小屋で、宿泊施設やテント場もある後立山連峰の要衝です。トイレや売店もあるので、唐松岳の日帰り登山者には大変ありがたい施設です。

唐松岳頂上山荘からの景色も絶景で

唐松岳頂上山荘からの景色も絶景で、休憩スポットからは剣岳や唐松岳を一望できます。多くの登山者がここで休憩をしていました。

筆者も登頂のご褒美に

筆者も登頂のご褒美に一足先にキンキンに冷えたコーラを頂きました。唐松岳頂上山荘は本当にありがたい施設です。

唐松岳頂上山荘でゆっくりと

唐松岳頂上山荘でゆっくりと休憩も出来たので、足早に下山します。何故ならリフトの終了時間に間に合わなくなるからです。

リフトの終了時間は16時半なので

リフトの終了時間は16時半なので、リフトに間に合うように多くの登山者がかなりのハイペースで下山をします。

そういった事情もあり

そういった事情もあり、唐松岳下山のコースタイムは驚異のスピードになり易く、これは唐松岳あるあるだと思います。

何処にも立ち寄ることも無く

何処にも立ち寄ることも無く足早に下山して、なんとかグラートクワッドリフトの営業時間に間に合いました。

万が一リフトの営業時間を過ぎても

万が一リフトの営業時間を過ぎても、徒歩で下山できる距離なので致命的ではないのですが、折角ならリフトを使って楽をしたいですからね。間に合ってよかったです。

唐松岳に登ってみてわかったこと

唐松岳に登ってみてわかったこと

唐松岳は筆者が今までに経験したこともない異次元の絶景が広がる山でした。唐松岳に登ってみてわかったことをまとめました。

日帰り登山ができる北アルプスでは希少な山

日帰り登山ができる北アルプスでは希少な山

登山者なら誰もが憧れる北アルプスは、さくっと登れる山がほとんどありません。日帰り登山できる山が少なく、初心者を寄せ付けない山だからです。

しかし、そんな中でも「唐松岳」は日帰り登山ができる貴重な山です。決して楽な登山ではありませんが、北アルプスの絶景をお手軽に体験できるありがたい山だと思います。

あくまで「北アルプスの中では初心者向け」の山

あくまで「北アルプスの中では初心者向け」の山

唐松岳は初心者にお勧めの北アルプス入門の山として多くの媒体で紹介される山ですが、あくまで「北アルプスの中では初心者向け」という意味合いだと思います。

筆者も実際に登ってみて「これで初心者向けなの?」と思いました。しかし、山頂直下に山小屋があるのでトイレや飲み物、食べ物に困りません。そういった意味では初心者でも安心かもしれません。

写真や映像では伝えきれないダイナミックな絶景が広がる

写真や映像では伝えきれないダイナミックな絶景が広がる

唐松岳は360度パノラマビューの山です。日本アルプスや、八ヶ岳連峰、富士山といった山々を一望できるのは勿論のこと、白馬岳や立山、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、剱岳といった北アルプスの名峰が壁のように聳え立つ雄大な景色は圧巻です。写真や映像では伝えきれないダイナミックな絶景が広がります。

唐松岳登頂に自信がない方は八方尾根だけ行くのもあり

唐松岳登頂に自信がない方は八方尾根だけ行くのもあり

唐松岳山頂を目指すにはちょっと。という方は、八方尾根歩きと八方池巡りだけでも十分に北アルプスの魅力を満喫できます。

八方尾根の稜線は終始絶景続きで、八方池の往復でも2時間程度とお手軽で、標高差もそこまでないのでお勧めです。特に鏡のように白馬三山を映し出す八方池は白馬を代表する絶景スポットです。

リフトを乗り過ごしても下山が容易

リフトを乗り過ごしても下山が容易

唐松岳はリフトに間に合わないと下山できないと思っていたので、リフトの運行時間やコースタイムを加味すると日帰り登山は厳しいかもしれないと躊躇していました。しかしちゃんと調べると、リフト乗り場から1時間程度で駐車場まで下山できるので、リフトを乗り過ごしても問題ないことが分かりました。

意外と知られていないことのようなので、この場をお借りして情報を共有しますね。

北アルプスの魅力をおもいっきり体験できる北アルプス入門の山です

北アルプスの魅力をおもいっきり体験できる北アルプス入門の山です

唐松岳は写真や映像で理解している景色を遥かに超えた異次元の絶景が広がる山でした。こればかりはいくら文章や写真、映像を駆使してても全てを伝えきることは不可能だと思います。多くの登山者が北アルプスの山々に憧れるのも納得です。

唐松岳は正に北アルプス入門の山です。登ってみて初めて分かる異次元の景色がそこにありますよ。

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ギア
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