ヒロしば
マントルがすぐ破れる!失敗から学んだコールマンランタンの点火方法

マントルがすぐ破れる!失敗から学んだコールマンランタンの点火方法

テントサイトの雰囲気を演出してくれるガソリンランタン。とても魅力的ですが、扱いが難しく上手く使えていない方も多いのでは無いでしょうか?

そんな僕もコールマンのガソリンランタン(286A)を購入しましたが、使うたびにマントルが破れてしまって上手く使えずにいました。ですが色々と試行錯誤して行くうちに、点火のコツをつかみ、1シーズンを通してマントル1枚で過ごす事が出来るようになりました。

そこで今回は僕が失敗から学んだマントルを長持ちさせるコールマンガソリンランタンの使用方法を紹介します。この記事を読んであなたもガソリンランタンをスマートに使えるようになりましょう!

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間違った点火方法からマントルが破れる原因を考察

マントルを毎回のようにダメにしていた当時の僕の点火手順をご覧ください。

チェック

  1. ランタンにガソリンを注入
  2. マントルをセットし、空焼き
  3. ホヤとベンチレーター取り付け
  4. ポンピング(30回前後)
  5. 火力調節バルブを最大まで開く
  6. ガスが充満した頃を見はからいバルブを戻す
  7. ライターを近づけ徐々にバルブを開く
  8. 点火
  9. 火が安定したら追加でポンピング

今になって考えると間違いだらけで危険な点火方法ですが、当時はこれが正解だと本気で思ってました…。

それではマントルが破れる要因を順番に解説していきます。

マントルの装着方法が間違っていた!

新品のマントルをランタンに縛りつけ、よし空焼きだ!

マントル膨らみ無し

こんな感じでマントルを装着してましたが、マントルの装着には正しい手順がありました。

まず取り付ける前に、指を2本入れマントルに膨らみを持たせてからランタンにセットします。膨らみを持たせておかないと、空焼きした時にマントルがくっついてしまい、点火して膨らんだ時に裂けてしまいます。

ハサミで切る

縛った後に余った紐はハサミでしっかりカット。紐が垂れ下がった状態にしておくと、空焼きして灰状になったマントルに触れてそこから破れる原因になります。

空焼きの方法が間違っていた!

空焼きの時はマントルの下から火を付けて一気に灰状にします。

マントルに火が燃え広がる

当時の僕は、ちゃんと火が全体に行き渡ったか不安で灰状になった部分に何度も火をあてていました。灰状になった部分はとても脆くなっているので、何度も火をあてるとそこから破れてしまう原因になるんです。

一度で全体に火を行き渡らせるのが理想ですが、もし焼けてない部分が残ってしまったらその部分だけピンポイントで火をあてて焼くようにしてください。

ポンピングのタイミングが間違っていた!

皆さんもマントルを空焼きしてからポンピングしていませんか?空焼きしてから最初の点火をするまでのマントルは、非常に脆くちょっとした振動でも破れてしまう可能性があります。

事前ポンピング

ポンピングの振動だけで破れてしまう危険があるので、最初のポンピングはマントルを空焼きする前に済ませておきましょう!

点火の手順が間違っていた!

点火の前に一度、火力調整バルブを最大まで開くのですが、僕はホヤ内部を気化したガソリンで充満させる為にするものだと勘違いしていたのです。気化したガソリンが充満した状態で点火すると、大爆発を起こしマントルは一撃で破れます。

そして何よりも危険ですので絶対にやらないでくださいね!

点火作業

点火前に燃料バルブを開く理由は、ガソリンタンク内の余分な空気を排出し燃料が噴霧する状態にしておく為です。ホヤ内部に気化した燃料が充満している可能性がある場合は、しばらく時間をおいてから点火しないとダメですよ。

点火方法を改善することでマントルが破れなくなった!

以上4つが大きな要因であると考えて点火方法を改善した結果、1つのマントルで1シーズンを過ごす事に成功しました。

恐らく1シーズン以上持つと思いますが、僕はシーズン終わりに一度ランタンを分解清掃しているので、マントルに問題が無くてもシーズン毎に交換しています。

以下より改善した点火方法を解説するので、バッチリマスターして次のキャンプから早速試してみてください。

失敗から学んだガソリンランタンの点火方法

改善した点火方法の流れは、こんな感じです。

チェック

  1. ランタンにガソリンを注入
  2. ポンピング(40回前後)
  3. マントルをセットし、空焼き
  4. 火力調節バルブを最大まで開く
  5. 10秒前後経過したらバルブを戻す
  6. ホヤとベンチレーター取り付け
  7. ライターを近づけ徐々にバルブを開く
  8. 点火
  9. そのままゆっくりとバルブを開いていく
  10. 火が安定したら追加でポンピング
それでは改善後の点火方法を詳しく解説していきます。

ガソリン注入~ポンピング完了

まず初めにガソリンを注入して、ベンチレーターとホヤを外します。

ガソリンを注入

ホヤを外すホヤ(ガラス)を外す時は落として割らないように注意

ポンピングを約40回程度行います。

事前ポンピングマントルに負担をかけそうな作業は空焼き前に終わらせるのが基本

取扱説明書には硬くなりポンピング出来なくなるまで(40回程度)と書かれていますので説明書の手順通り行ないます。

補足:コールマンランタンの取扱説明書はネットから確認できます。
コールマン製品の取り扱い説明書はこちらでダウンロード
先程も解説したようにポンピング作業はマントルを空焼きする前に必ず完了させておきましょう。

マントルをセット~空焼き完了

マントルを取り付ける前に、指を入れて内部に膨らみをもたせます。

マントルに指を入れる指を二本入れて外側に広げるイメージ

この状態でマントルを取り付けます。紐はしっかりと二重に結んで外れないように気を付けましょう。

紐を二重に縛る縛り方は堅結びでも何でも良いです

余った紐は5ミリ程度残してカットします。

ハサミで切る

ポイント

ここからベンチレーターを取り付けるまでの作業は出来るだけ風の当たらない場所で行なってください。マントルが灰状になると風で破けてしまう事もあります。

マントルを下部からライターで炙ります。ライターの先端がマントルに触れると破れてしまうので注意!

マントル空焼き火の先端を当てるように少し遠くから

マントル燃え広がる全体に広がっていきます

マントル全体に火が行き届き、白くしぼんだ状態になったら空焼き完了です。

マントル灰状紐の上の緑の部分はそのままで大丈夫

バルブを開く~ベンチレーター装着

バルブを最大に開く

火力調整バルブを最大まで開き、約10秒くらい経ったらバルブをOFFまで戻します。バルブを開く目的は、ガソリンタンク内の空気を逃がす事と、マントルに内側から風を送り若干膨らみをもたせる事で形状を安定させる意味があります。

ホヤとベンチレーターを取り付ける前に行うことで気化したガソリンが充満しないので、点火まで時間を空ける必要がありません。

ホヤ取り付けマントルに触れないよう慎重に、ホヤとベンチレーターを取り付ける

点火~作業完了

チャッカマン用意

ランタン下部の隙間から火を入れます。ライターでは無く、柄の長いチャッカマンを使うと安全に作業できます。

ゆっくりバルブを開く

火を付けたままゆっくりとバルブを開いていき、火がマントルに燃え移ればチャッカマンは止めてOKです。

マントルに点火

あとは火力が安定するまで徐々にバルブを開いていきます。このように揺らぐ炎がおさまりマントルが光を発したら点火完了です。

火が安定

このままでは光量が足りないので、最後に追加でポンピングをすると明るさが安定します。

点火後ポンピング

一度光ったマントルは空焼き時点よりも硬化して丈夫になっているので、多少ポンピングして振動が加わってもそう簡単に破れることは無いので安心してください。

2回目以降の点火の際は、ポンピングしてから点火するだけで大丈夫です。マントルがある程度丈夫になっているので、1回目ほどシビアにやらなくても破れる心配は少なくなります。

ガソリンランタンは正しい使用方法で安全に使いましょう

せっかくガソリンランタンを持っているのであれば、扱いが難しいからと諦めて使わないのは非常に勿体ないです!僕が何十個もマントルを破き、試行錯誤したこの方法を是非試してみてください。あなたも絶対に上手く点火させる事が出来るようになりますよ。

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  • ファミリーキャンプ歴10年。愛車の軽バンに乗り家族4人、北海道全域でキャンプを楽しんでいます。また登山とスノーボードも趣味として北海道の大自然を最大限に満喫しています。スノボメインのアウトドアブログも運営しているので、そちらも合わせて宜しくお願いします。

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