氷室玲
【キャンピングカー】今買うならこれ!タイプ別おすすめキャンパー4選

【キャンピングカー】今買うならこれ!タイプ別おすすめキャンパー4選

キャンピングカーはアウトドアをたしなむ者にとって憧れの乗り物です。時間や宿泊先の予約などにまったく縛られることなく、いつでも出かけたい時に目的地に出かけることができます。

また、最近では、多発する地震・気象災害を漕艇した「多目的避難場所」としてのニーズが一層高まりを見せ、キャンピングカー市場が以前とは比べものにならないほど加熱しています。

この記事では、そんな中でどうしたら「お気に入りのキャンピングカー」を手に入れられるのか、また今一押しのおすすめキャンパーは何なのかについてご紹介して参ります。

キャンピングカーのタイプと購入方法

軽キャンパーの写真

タイプ別のキャンピングカー購入上の注意点

キャンピングカーと一口に言っても、様々なタイプがあることはご存知ですか?キャンピングカーのタイプをざっとご紹介すると下記の通りです。

軽キャンパー

軽自動車(軽トラック)を改造し、その荷台に架装部分(ベッドやキッチン等)を取り付けたミニキャンピングカーです。1人、又は2人使用なら十分過ぎるほどの機能が搭載されています。但し、軽自動車がベースなのでパワー不足は否めませんが、キャンピングカーの中で最も価格がお手頃で、取り回しも簡単なのが魅力です。

バンコン

ハイエースなど、人気の国産ミニバンや外国製ミニバンをベース車両にした、現在最も流通しているキャンピングカー。大人4人程度でも就寝できる2段ベッドやソファー、キッチン、冷蔵庫、FFヒーターや大画面テレビなど、必要十分な装備が満載です。その分価格は600万円程度が平均価格。さらに、現在では受注に生産が追いつかず、納車まで1年待ちはザラになっています。

キャブコン

トラックの荷台に架装部分を取り付けた、フルシステムのキャンピングカー。家族5人でも余裕のベッドスペースやソファー、テーブル、キッチンやトイレ、シャワーまで装備されています。エアコンやFFヒーターは言うまでもありません。この1台があれば、災害時の避難先としても何ら不自由や遜色は見当たりません。その代わり販売価格は800万~1,000万円以上もしています。

バスコン

別名は「動く別荘」です。中型や大型バスをベースにした大型のキャンピングカー。広々とした空間を生かし、あらゆる装備が装着されている憧れの1台です。広々とした応接スペースやキッチン、冷蔵庫や電子レンジ、ベッド、トイレやシャワールームは、「別荘」としての機能も十分です。但し、広々とした駐車スペースと購入予算1,000万以上が必要な、まさに夢のキャンピングカーです。

トレーラー

牽引車両で引っ張っていく、「動力システムを持たないキャンピングカー」がトレーラーです。牽引免許の必要な大型タイプもありますが、750kg以下であれば普通免許で牽引することが可能。

最近では、軽自動車で十分牽引できる小型タイプのトレーラーも多数ラインナップされています。トレーラー内部にはベッドやキッチン、トイレ、ヒーターやエアコン等あらゆる装備が装着されています。従って、駐車スペースが確保できれば、ぜひ購入検討の対象になり得るモデルです。

中古車を購入する時のチェックポイント

新車でキャンピングカーを購入するのであれば、メーカーや販売店にほぼ任せっきりで車両の選択は可能です。けれど、中古車を選択するとなると、キャンピングカーに関するいくつかの予備知識を持っていなければなりません。

その予備知識とは次の通りです。

中古キャンピングカー購入に必要な予備知識

チェック

  • 走行距離と車両の劣化を必ず確認する。もちろん事故歴がある車両はNG。ほとんど新車状態の優良車両にも関わらず、あまりに廉価版(低価格)の場合には特に要注意。
  • 架装部分の痛みや故障している箇所は無いか入念にチェック。特にドアの締まり具合や窓の部材の雨漏りの有無とパッキンの劣化。水漏れや冷蔵庫の効き具合。中古車販売店では、そうした問題箇所について、まず「心配無し」と言ってきます。故障箇所を「見抜く目」が必要です。
  • 前のオーナーがいったい誰で、どんな使い方をしていたのか。例えば、ペット同伴で使用していたとなると、獸臭や衛生面でのクリーニングが徹底して行われているかなども要チェックです。
  • 販売店のアフターケアや、対応したスタッフのサービス内容。実の所、新車に比べて中古車は、修理やメンテナンスが必ず必要になってきます。そんな時に懇切丁寧なサポートが必要です。そのサービスに不安がないか、必ず確認して下さい。
  • 「欲しい」と思っている車両の相場や「適正価格」を、事前に十分リサーチ。安い車両を、高額な値段で吹っかけられないようご注意下さい。予備知識無しで出かけたり、価格交渉したりするのは無謀です。販売店のスタッフに、足元を見られてしまいます。

おすすめの軽キャンピングカー

おすすめの軽キャンパー

お手軽「軽キャンパー」の魅力

最もコンパクトで、車両価格も抑えられた人気のキャンピングカーが通称「軽キャンパー」です。パワー不足も何のその、燃費や居住性の良さ、そして小回りの利くボディで、野山を縦横無尽に走り通すことができます。価格帯も100万~300万円です。

軽キャンパーでおすすめの2台

数ある軽キャンパーから特におすすめの2台をご紹介します。

ダイハツクラフトATRAI 楽旅(らくたび)

充実の快適装備で、楽々な車中泊を楽しみたいなら、ダイハツクラフトシリーズの「ATRAI楽旅」をおすすめします。コンパクトな軽キャンパーながら、たっぷり収納できるスペースや全面遮光カーテンなど、長旅に役立つ装備が満載です。特に外部充電などの電源設備に力を入れた、最高の軽キャンパーです。

車両名称 ダイハツクラフト「ATRAI楽旅」
販売先 ダイハツ
連絡先 最寄りのダイハツディーラー
販売価格 ATRAI本体 + 459,000円(税込)
2WD/4WD選択可

コイズミかるキャン

トランスフォーム(変形)するキャンピングカーとして人気があるのが、コイズミから販売されている「Karucan(かるキャン)」シリーズ。走行時は通常の軽自動車ですが、停車時には、約30秒で快適キャンピングスペースを展開する軽キャンパーです。ベース車はスズキのキャリー。広い室内がお望みの方にはピッタリなキャンピングカーです。

車両名称 トランフォーム キャンパー かるキャン
販売先 株式会社コイズミ カルコア事業部
連絡先 03-3959-1212
販売価格 税抜215万円~

バンコンタイプでおすすめのモデル

バンコンキャンピングカーの内観

バンコンキャンピングカーの魅力

ミニバンをベース車に、ベッドやキッチン、ソファーなどを装備し、キャンピング仕様に架装した車がバンコンバージョン(通称バンコン)のキャンピングカーです。キャブコンより居住性では劣るものの、駆動力ではキャンピングカー随一の動力性能を誇ります。

ハイエース「ブリス」

人気のハイエースキャンパー「ブリス」
数あるバンコンタイプのキャンピングカーから、一押しのバンコンが「BRIS(ブリス)」です。バンコンのベース車両モデルでもあるトヨタ「ハイエース」に、広々とした居住空間と豪華フル装備を架装してあるのがBRIS。

回転式のキャプテンシートとソファーテーブル、キッチンや冷蔵庫がコンパクトに装備されています。また、2段ベッドは大人4~6人でも快適にキャンプを楽しめるスペースを確保。もちろんFFヒーターやエアコンも装備され、この1台でロングツーリングが可能です。

車両名称 BRISS
販売先 RVランド
連絡先 本社 0297-27-6767
販売価格 2WD 486万円~(税別)

キャブコンの圧倒的人気モデル

キャブコンの人気キャンパー

動く別荘「キャブコンキャンピングカー」

最もキャンピングカーらしい外観を見せているのがキャブコンバージョン(通称キャブコン)のキャンピングカーです。ベース車両にトラックやロングタイプのハイエースを使用し、完全に独立した居住空間を備えています。

断熱性や防音性にも優れ、室内は極めて静か。冬でもほとんど寒さを感じません。エアコンの空調設備とFFヒーターが装備された居住スペースには、ソファーやトイレ、シャワールームまで常設されており、さながら「動く別荘」と呼ばれているのが納得できます。

不動の人気モデル「バンテックZIL」の実力

キャブコンタイプのキャンピングカーも、現在では各メーカーからたくさんの素敵なモデルが販売されています。そんな中で、この数年、絶対的な人気を誇っているのがバンテック社の「ZIL(ジル)」です。

車両本体価格は税込で7,905,600円~8,715,600円(2019年8月現在)程もします。けれど、機能性と快適さは圧倒的であり、キャブコンキャンピングカーの代名詞になっているほどの人気モデルです。安全なボディや開放的で広々としたリビング、他車を寄せ付けない豪華整備と内装など、多くのユーザーに支持されているZILLはアウトドアマン憧れのモデル。「いつかはバンテック社のZILLに乗ってみたい」そう考えるのは当然です。

車両名称 ZILL
販売先 バンテック社各営業所
販売価格 7,905,600円~8,715,600円(2019年8月現在)

終わりに

憧れのバスコンキャンパー

軽キャンパーからキャブコンまで、人気のキャンピングカーおすすめモデルをご紹介して参りました。どのモデルも各タイプを代表する人気モデルの1台です。どのタイプを選択するかは、予算や家族のニーズ、駐車場等との兼ね合いが関係しますので十分熟慮してみて下さい。

ところで、本編ではご紹介しませんでしたが、キャンピングカーの最上級モデルである「バスコンバージョン(通称バスコン)」と「トレーラー」もおすすめモデルのひとつ。但し、バスコンは新車価格が優に1千万円を超える高級車両です。購入に当たっては、ゆめゆめ余裕と計画性を持って交渉して下さい。

また、牽引車両の必要な「トレーラー」タイプも、実に快適なキャンピングカーです。ソファーやベッド、キッチン・トイレ・シャワーが常設されており、キャブコンモデルに比べても何ら遜色ありません。但し、牽引時の運転には十分注意が必要です。けれど、慣れればほとんど心配は要りません。

どのタイプのキャンピングカーを選んでオーナーになるかは自由です。ぜひ、展示場や販売店に実際に足を運んで、様々な種類のキャンピングカーに直接触れてみて下さい。また新たな感激が生まれ、キャンピングカーが欲しいと感じるはずです。

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  • 氷室玲
  • 年間100日程度、登山とキャンプ、オートバイツーリングや釣り、キノコ取りなどアウトドアライフを楽しんでいます。もともとキャンピングカーで国内を旅していましたが、最近は駐車スペースを取らない車中泊(ハイブリッドミニバン)が主体で、気の向くままに自然を楽しんでいます。

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