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冬キャンプでやってはいけない10の行為

冬キャンプでやってはいけない10の行為

数年前と比べると冬にキャンプをされる方が爆発的に増えました。「いつもなら予約が取れないキャンプ場も冬ならガラ空き」なんてことは昔の話です。

今や当たり前となった冬キャンプですが、夏キャンプと違って一歩間違えれば命の危険があるのも事実です。冬キャンプでやってはいけない10の行為をまとめました。

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ストーブをつけっぱなしで寝る

ストーブをつけっぱなしで寝る

冬キャンプでは場所によって夜になると氷点下10度以下になったりもします。

寝るとき辛いですよね。寝る前にストーブを消すのが常識だと判っていても、あまりにも寒いとストーブをつけっぱなしで寝たくなります。だからといって「万が一の時は一酸化炭素メーターもあるし大丈夫だろ」という考えは禁物です。

一酸化炭素メーターはストーブを使う上では必須ですが、過信してはいけません。設置場所によって感知が遅くなることもありますし、モノによって性能差も否めません。また、万が一電池切れをおこしてしまったら何の役にも立ちません。

寝ている間は換気をすることが出来ないうえ、ストーブが不完全燃焼を起こしても気付くことが出来ないので、最悪の場合は一酸化炭素中毒で死亡ということもあり得ます。

ストーブをつけっぱなしにしないと寝ることができない装備しかないのであれば、冬キャンプは避けたほうが良いです。

換気をし忘れる

換気をしない

冬キャンプでマストなギアといえばストーブです。ストーブのお陰で夜もテントの中は暖かく、快適にキャンプができます。正に魔法のギアですよね。とはいえ、テントは密閉空間なので、一酸化炭素中毒に気をつけなければいけません。

先ほども書いた通り、一酸化炭素メーターの過信は禁物です。ベンチレーションを開けておくことは勿論のこと、定期的に入口を開けてテントの空気の入れかえは必須です。

大体1時間に1回の目安で空気を入れ替えるのが理想的なんだそうです。寒いので面倒だと思いますが、一酸化炭素中毒になってしまうと大変です。必ずテントの空気の入れ替えはしましょう。

まともな装備が揃っていない

まともな装備が無い

装備は無いけど、大量に服を着こんで毛布にくるまればなんとかなるっしょ!という考えで冬キャンプに挑むと後悔することになります。私も初めての冬キャンプではこのような考えで挑み、結果、大変後悔することになりました。

昼間はそんなに寒く無くても、夜になると想像以上にキャンプ場は冷え込みます。寒くて寝れない時間は本当に辛いです。あまりの寒さに車のエンジンをかけっぱなしにして寝る方も時々いらっしゃいます。周りのキャンパーさんに迷惑をかけることは避けたいですよね。

冬キャンプは思った以上に装備が重要になります。しかも冬装備はどれもそれなりの値段がするので、揃えるまでに時間とお金がかかります。厚手のシュラフは勿論のこと、底冷えを防ぐ為のマット一式、暖房器具は最低限必要です。夏キャンプの装備しかお持ちでないのであれば冬キャンプはしないようが良いです。

エンジンをかけたまま車で寝る

エンジンをかけたまま車で寝る

初めての冬キャンプ。期待いっぱい、装備はそれなり。デフォルメされた漫画やTV番組などの装備を見て、これならうちでも行ける!と確信して挑んだものの、現実は厳しく寒くて眠れない。結果、車のエンジンをかけっぱなしで寝ることに。

これは決して大げさな話ではなく、本当によく見かける光景なんです。キャンプ場でエンジンをかけっぱなしで眠るのはNGです。なんといっても車の排気音は想像以上に煩いです。寝静まったキャンプ場は本当に静かなのでキャンプ場内に排気音が鳴り響きます。

これはトラブルの元です。また万が一、雪が積もってしまうと、マフラーを雪が塞いで排気ガスが車内に充満する恐れがあるので、最悪の場合、一酸化炭素中毒で死亡します。

タイヤチェーンをもっていない

タイヤチェーンをもっていない

冬キャンプの装備といえばストーブやシュラフなどを連想しますよね。しかし、これが無いと冬キャンプができないという装備はキャンプ道具だけではありません。それはタイヤのチェーンです。

雪国にお住みの方や、本格的な雪中キャンプをするようなキャンパーさんでしたらスタッドレスタイヤを履いているので問題無いと思いますが、それ以外の方はスタッドレスタイヤを履く機会はそんなにありませんよね。

だからといって雪が降らない地方のキャンプ場を選べばいいじゃないか。という考えは禁物です。キャンプ場がある場所は街から離れた山の中が多いので、道路が凍結していることがあるからです。

スリップして事故を起こしてしまうと、キャンプどころではありません。下手するとキャンプ場にたどり着くこともできなくなりますよ。タイヤチェーンをお持ちでない方は冬キャンプは避けたほうが良いです。

石油ストーブに灯油を入れっぱなしで運ぶ

石油ストーブに灯油を入れっぱなしで運ぶ

ストーブのタンクに灯油をに入れたままにして車に載せていませんか?やりがちではありますが、止めた方が良いです。走行中の車の振動で灯油が漏れてしまい、車内が灯油の匂いで充満してしまうからです。

ストーブは芯に灯油をしみこませる構造のため高確率で漏れます。モノによっては大量に灯油が溢れるので、車のシートや周りのギアが灯油まみれに。なんてことも起こりますよ。

臭いだけならまだ良いですが、何かのきっかけで引火してしまったら大変なことになります。ギアは勿論のこと、最悪の場合、車も炎上してしまいます。面倒でも灯油を空にして運ぶようにしましょう。

ガス缶にまつわるNG行為

ガス缶を焚き火で温める

調理だけではなく、暖房器具としても大活躍のガス器具は、コストも安くガソリンや灯油のように火災のリスクも少ないので簡単に使うことができて大変便利ですよね。

とはいえガス缶にも弱点があります。寒いとガスが冷えて火力が弱くなったり、最悪点火しない可能性があるということです。特に寒冷地仕様のガス缶でないものは高確率でそうなります。

ガス缶を温めてあげると点火できるようになりますが、間違っても焚き火やストーブに近づけて温めないでください。最悪爆発しますよ。これはCB缶、OD缶どちらも同じです。ガスバーナーではダッチオーブンの使用は禁止されていますが、これはダッチオーブンの輻射熱でガス缶が熱くなり爆発する危険があるためです。

保管するときも直射日光や車の中に入れっぱなしは厳禁です。勿論キャンプ中もガス缶は慎重に取り扱わなければいけません。例えばストーブの近くにガス缶を置いたままにしていると危険です。最近ニュースでも話題になりましたよね?

ガス缶だから大丈夫だろうと思っていたら大変なことになりますよ。取り扱いには十分注意しましょうね。

焚き火にまつわるNG行為

焚き火にまつわるNG行為

寒い冬キャンプでは心理的にタープやテントの近くで焚き火をしがちです。寒いときはなるべくコンパクトに収まりたくなりますからね。

しかし、テントやタープの近くでの焚き火は避けたほうが良いです。焚き火の火の粉でテントやタープに穴が開くことがあり、最悪燃えてしまう可能性があるからです。うちのテントは難熱性の高いコットン製だから大丈夫という考えも禁物ですよ。あくまで燃えにくいだけであって、燃えないとは一言も書いていません。

特に冬は空気が乾燥しています。万が一大きな塊の火の粉が飛んでしまって気付かないでいると火事になります。風が強いときは尚更です。遠くまで飛んでいった火の粉がお隣のテントの穴を開けてしまい、トラブルになる可能性大です。基本、風が強い日の焚き火はNGです。

ワンポールテントにホットカーペットを挟む

ワンポールテントにホットカーペットを挟む

ストーブが無くても電源サイトであればホットカーペットが大活躍です。床はいつも暖かく、ストーブと違って寝ている時もつけっぱなしにできるので大変便利です。

そんなホットカーペットにも盲点があります。それはワンポールテントをお使いの場合です。ワンポールテントはど真ん中にポールがあるので、大きさによってはホットカーペットを広げて敷くことが出来ません。

そのためホットカーペットをポールの下に挟んで使う方も居ると思いますが、その使用方法は壊れる可能性があります。現にホットカーペットの説明書には、重いものは載せないでくださいと書いてあります。

特にポールだと一点にテントの重さがダイレクトに伝わるので、尚更壊れる可能性大です。これが重量のあるコットン製のワンポールテントだった場合、アウトではないでしょうか。

薪ストーブで火の粉ガードを付けない

薪ストーブで火の粉ガードを付けない

冬キャンパー憧れの暖房器具といえば薪ストーブですよね。私は持っていませんが、石油ストーブとはケタ違いの暖かさです。まさに冬キャンプ!といった男前なギアですよね。

しかし、どんな暖房器具よりも取り扱いが難しいギアだと思っています。例えば薪ストーブの煙突に火の粉ガードをつけないで使うのは本当に危険です。煙突から火の粉が飛んでテントに穴が開いたり、最悪テントが燃えてしまいます。

また煙突には煙突ガードや耐熱フェルトを巻くなり対策をしないと、煙突の熱でテントが溶けます。薪ストーブを使うのであればテントもポリエステル幕は避けるべきです。コットン製のテントか難熱素材のテントを使うことをお勧めします。

冬キャンプを快適に楽しむ為に

冬キャンプを快適に楽しむ為に

冬キャンプは想像以上に寒くてリスクがいっぱいです。最悪取り返しのつかない事故が起こる可能性が高いのも事実です。特に火の取り扱いには十分注意を払ってくださいね。

これから冬キャンプデビューをお考えのキャンパーさんは勿論のこと、冬キャンプ経験者も今一度改めて確認されてみてはいかがでしょうか。

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