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おひとり様キャンプに最適な軽量テント「ノースフェイス ストームブレーク1」レビュー

おひとり様キャンプに最適な軽量テント「ノースフェイス ストームブレーク1」レビュー

ノースフェイスと聞くと「登山向けのガチテント」「お高いテント」というイメージがあるかもしれません。今日ご紹介する「ノースフェイス ストームブレーク1」は、ノースフェイス独自の機能を継承したお買い得価格のエントリーモデルです。

春のキャンプシーズンに向けてソロキャンデビューを目指す方にお勧めなテントなのでご紹介いたします。

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ノースフェイス ストームブレーク1について

「ノースフェイス ストームブレーク1」について

THE NORTH FACE(ノースフェイス)のStormbreak1(ストームブレーク1)は、ノースフェイスのエントリーモデル「ストームブレーク」シリーズの1人用テントです。

エントリーモデルといっても、ノースフェイスが極寒の地や山岳で培ってきたテクノロジーはしっかりと継承していて、ダブルウォールテントにも関わらず軽量で設営が簡単な上、耐風性と耐水性に優れています。なんといっても「ノースフェイス=黄色」の美しい色合いは勿論のこと、シルエットが美しい所有欲を満たしてくれるテントです。

ストームブレーク1の仕様

ストームブレーク1の仕様

サイズ 220×86cm
フロア面積 1.68m²
高さ 86cm
重量 約1.4kg
出入口数 1
ポール本数 2
収納サイズ 56×15cm
キャノピー 75D ポリエステルタフタ/40Dポリエステルメッシュ
フロア 68D ポリエステルタフタ 3,000mmPUコーティング
フライシート 75D ポリエステル 1,200mmPUコーティング

収納サイズ

収納サイズは56×15(cm)、重さはたったの1.4kgです。軽量・コンパクトなので持ち運びが楽です。

ちょっとしたテント泊やデイキャンプ、ツーリングキャンプ、フェスや登山まで幅広く使うことが出来ます。どんな場所にも簡単に設営することができるのでストレスがありません。

ダブルウォールテント

軽量テントは軽さを追求する為にシングルウォールタイプのテントが多いですが「ストームブレーク1」は雨にも強く結露が発生しにくいダブルウォールテントなので、とても快適にテント内ですごすことができます。

インナーテント

インナーテントだけでも使用できる自立式テントであるところも好ポイントです。インナー部分はメッシュ部分が多く通気性抜群です。

冬の使用は厳しいですが、春先から夏にかけては快適に過ごせます。インナーテントだけでも使うことが出来るので大型シェルターの中に寝床としてテントをインする、カンガルースタイル用途にも最適です。それでは早速使ってみましょう。

ストームブレーク1を設営してみた

「ストームブレーク1」を設営してみた

ストームブレーク1は恐ろしく設営が簡単なテントでした。慣れると5分で設営ができそうですよ。

収納袋です

収納袋です。収納サイズは約56×15cmとコンパクトです。本格的なULテントには敵いませんが、エントリーモデルとしてはめちゃくちゃコンパクトだと思います。

DAC製ポール

ポールは全部で2本で、アルミポールのトップブランドでもある信頼のDAC製です。DACはヘリノックスとしてブランド展開しています。ポールの長さも一緒なので設営で迷うことは皆無です。

四隅にあるグロメットにポールを差し込み

ポールを組み立ててインナーテントを広げたら、四隅にあるグロメットにポールを差し込みます。ポールが交差するようにして差し込んでください。この構造は耐風性が強いんだそうです。

ポールがクロスした付近のフックを引っかけ

ポールがクロスした付近のフックを引っかけ、残りのフックもポールに引っかけていきます。全部で10カ所ありますよ。

ストームブレーク1は吊り下げ式テントなので、スリーブにポールを通す煩わしさが無く、設営スピートが格段に短縮される仕組みになっています。

インナーテントが完成

これでインナーテントが完成です。ここまで5分もかかっていません。デイキャンプであれば、このままで使っても気持ちよさそうですよね。

グロメット部分は色分けされている

次にフライシートを被せます。グロメット部分は色分けされているので向きで悩まないで済むような設計になっています。こういった細かい配慮があると余計な悩みが無くなるので設営がスムーズになります。

フライシートを被せます

フライシートの四隅にもこのようなグロメットがあるので、設営する前にベルトを緩めた状態にするのを忘れないでください。

フライシートのグロメットを重ねてひっかけます

インナーテントの四隅にあるグロメットの下からフライシートのグロメットを重ねてひっかけます。ポールを抜いて差し込み直さなくて大丈夫ですよ。

ペグダウン

フライシートにあるマジックテープをポールにくっつけたらペグダウンをします。全部で8カ所ありますよ。

最後に緩めていたベルトを締めてテントの張り具合を調整します。この作業は省略しがちですが、やるとやらないでは全然違います。テントの見た目だけではなく、結露や雨もり対策にもなるので大切な作業です。

設営時間は10分程度でした

設営時間は10分程度でした。慣れてしまえば5分で設営も夢ではありません。本当にシンプルな構造で無駄が無く、設営が爆速だと思いました。

ストームブレーク1の使用感

「ストームブレーク1」の使用感

非常にコンパクトで設営も簡単な「ストームブレーク1」を実際につかってみました。

出入り口が側面にあるので口が広く

ストームブレーク1は出入り口が側面にあるので口が広く、出入りが楽な構造になっています。雨の日も出入りが楽だと思います。開放感と通気性もばっちりです。

前室の横幅が長く

前室の横幅が長く、奥行も約64センチ程あるので思った以上に広く感じます。シューズや荷物を置くスペースも十分確保されています。といっても大量の荷物を置くほど広くはありません。

インナーテントサイズ参照:THE NORTH FACE

中は1人が寝るだけの最低限のスペースです。天井が86cmと低いので、この辺りで好みが分かれてくると思います。良い表現をすれば秘密基地感満載で、悪い表現をすれば棺桶のような感じです。

辺の長さは均一ではなく

インナーテントは221cmあるので、身長が高くても大丈夫な設計です。流石はアメリカ産です。辺の長さは均一ではなく、頭頂部が86cmで反対側は66cmとなっています。これは足元部分の無駄なスペースを無くしたことにより軽量化した結果です。無駄の無い設計ですよね。但し、寝る向き間違えると地獄を見るので向きには気を付けましょう。

キャンプマットもすっぽり収まる広さ

キャンプマットもすっぽり収まる広さです。ぴったり一人用の大きさだとお判りいただけたのではないでしょうか。

メッシュポケット

頭と足元に2か所、小物を入れる大型のメッシュポケットが付いています。スマートフォンや財布を入れるのに便利です。

ハンギングループ

天井にはハンギングループが2つついてます。足元側の一番高い位置にあるのでLEDランタンを吊るしても眩しくないところがミソです。

天井は一番高いところでも86cmと低いので

天井は一番高いところでも86cmと低いので、テント内での着替えは本当に一苦労です。テントの中で寛ぐにも、座ってしまうと天井に頭が当たるのであまり寛げないかと思います。本当に寝るだけのテントといった印象です。

ストームブレーク1のここが素晴らしい

「ストームブレーク1」のここが素晴らしい

ストームブレーク1を使ってみて良かった点を纏めてみました。

エントリーモデルなので安い

ストームブレーク1の仕様

ノースフェイスというブランドは、どうしても高額で本格的なガチテントのイメージがありますが、ストームブレークシリーズはエントリーモデルなので価格がお手頃です。

メーカー希望価格25,300円(税込)は、他のブランドの同スペックのテントと比べてもかなりお得感があります。ソロデビューにはもってこいの幕だと思います。

ノースフェイスらしい美しいデザイン

ノースフェイスらしい美しいデザイン

ノースフェイスといえばイエローというイメージですが、ストームブレーク1はしっかりデザインや色味も踏襲しています。遠くから見てもノースフェイスと判る美しいテントなので、所有欲を満たしてくれること間違い無しです。傍からみるとキャンプ歴の長いベテランさんに映るかもしれませんね。

出入りが楽な構造

出入りが楽な構造

テント自体が大変小さく、出入りが大変そうに見えますが、側面に広い入口を設けたことによりテントの出入りは本当に楽です。しかも前室付きなので雨の日でも出入りの際にインナーテントが濡れることも無く、靴を置いても濡れないので大変便利です。前室のあるテントとそうでないテントでは、雨の時に顕著に快適さの差が出ます。

吊り下げ式なので設営が爆速

吊り下げ式なので設営が爆速

テントのフレームの取り付け方法は大きく分けて2つあります。ポールをスリーブに通して設営する「スリーブ式」と、四か所の角にポールを差し込んでフックを引っかける「吊り下げ式」です。吊り下げ式の良いところはなんといっても設営・撤収が爆速なところです。

もちろん「ストームブレーク1」は吊り下げ式です。一度吊り下げ式の良さを知ってしまうと、スリーブ式テントの設営が苦痛に感じます。スリーブにポールと通す作業は本当に大変ですからね。

軽量・コンパクトなのでどこでも使える

軽量・コンパクトなのでどこでも使える

ストームブレーク1の機動性は群を抜いています。テント泊以外にも、デイキャンプで荷物置き場代わりにする、部屋に設営しておうちキャンプを楽しむ、チケットの行列待ちの間の仮眠所として使う、といった感じで使い道には無限のバリエーションがあります。

カンガルースタイルに最適

カンガルースタイルに最適

ストームブレーク1のインナーテントは自立式テントなうえに蚊帳のようにスケスケなので、夏場はカンガルースタイル用のテントとして最適です。サイズもコンパクトなので、小型のシェルターでも問題なくインナーテントをインできます。

ストームブレーク1をお勧めできない方

「ストームブレーク1」をお勧めできない方

ソロテントという性質上、誰にでもお勧めできるテントではありません。実際に使ってみて、お勧めできないであろうタイプの方をまとめてみました。

閉所恐怖症の方

ストームブレーク1は、面積の割には広く感じるような設計がされているとはいえ、天井が低いこともあり、寝ているときは圧迫感を感じます。人によっては棺桶に入っているような気分になるかもしれません。狭いところが苦手な方にはあまりお勧めできないかなと思いました。

ソロキャンパーではない方

ソロテントによっては頑張れば2人で寝ることが出来るものもありますが、ストームブレーク1に限って言えば絶対に無理です。どんなに仲の良いカップルさんであろうと物理的に無理です。

幕内で快適に過ごしたい方

幕内で読書をしたい。くつろぎたい。調理したい。等、アウトドア界のインドア派には不向きなテントです。天井が低いのでどの願望も満たすことが出来ないからです。

女性の方

元々「ストームブレーク1」は、うちの奥さんの所有物でした。キャンプで使った時、着替えと化粧で大変苦労したのでそれ以降使われること無く、今は私の所有物になっています。こういったこともあり女性にはお勧めできないテントという印象です。

冬キャンプメインの方

ストームブレーク1は3シーズン用のテントです。インナーテントはハーフメッシュで風通しの良い設計ではあるのですが、冬の使用は厳しいテントという印象です。その代わり夏は快適なテントという印象でした。

おひとり様で気軽に使える汎用性の高いテント

おひとり様で気軽に使える汎用性の高いテント

「ストームブレーク1」は高性能にも関わらずお手頃な価格ということもあり、手が出しやすいテントだと思います。軽量・コンパクトで設営や撤収も簡単で、通気性も良く、汎用性が高いので、春先に向けてソロデビューを考えているソロキャンパーさんにはお勧めのテントです。

ソロテントでお悩みのキャンパーさんは是非ご参考にされてみてください。

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