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100%コットンのオシャレタープ「Canvas Camp クラシックシェルター」レビュー

100%コットンのオシャレタープ「Canvas Camp クラシックシェルター」レビュー

白色のテントを使うことが多いので全体の色味を合わせてたくて白いタープを探していた時期があります。タープは様々な形や大きさ、色がリリースされているのに、何故か白いタープってそんなに数が無いんですよね。そのため選択肢がかなり狭められてしまいます。そんな中、見つけたのがCanvas Camp(キャンバスキャンプ)のタープです。

Canvas Campはグランピング施設のテントとして採用されることが多いメーカーで、オシャレキャンパーさん御用達のメーカーでもあります。グランピングのようなオシャレなキャンプスタイルを目指している方には特にお勧めのタープですよ。

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Canvas Campって何?

Canvas Camp(キャンバスキャンプ)ってなに?

Canvas Camp(キャンバスキャンプ)はベルギーのアウトドアメーカーで、なんといっても100%プレミアムコットン素材を利用したテントやタープを製作しているのが大きな特徴です。見た目の美しさと丈夫さから、多くのグランピング施設やイベント会場で採用されています。

ノルディスクのアスガルドのような見た目の「SIBLEY」シリーズは特に人気で、ワンランク上のオシャレキャンプを目指すキャンパーさんから一目置かれるメーカーです。

Canvas Campのタープラインナップ

Canvas Camp(キャンバスキャンプ)タープのラインナップ

キャンバスキャンプでは全部で3種類のタープをリリースしています。

ポリコットン製でポールとペグ、ガイロープがセットになったお手頃価格のStandard Shelter(スタンダードシェルター)が1サイズ。

100%コットンの正方形のタープClassic Shelter  Square(クラシックシェルタースクエア)が4サイズ。

100%コットンの長方形のタープClassic Shelter Rectangular(クラシックシェルターレクタングラー)が2サイズのラインナップです。

タープ名 スペック 素材
Standard Shelter サイズ:380×380cm
重量:6.4kg(付属品含む)
付属品:ポール ガイロープ ペグ
ポリコットン
Classic Shelter Square 3x3 サイズ:300×300cm
重量:3.2kg
付属品:無し
320g/m2コットン100%
Classic Shelter Square 4x4 サイズ:400×400cm
重量:5.3kg
付属品:無し
320g/m2コットン100%
Classic Shelter Square 5x5 サイズ:500×500cm
重量:8.5kg
付属品:無し
320g/m2コットン100%
Classic Shelter Square 6x6 サイズ:600×600cm
重量:12kg
付属品:無し
320g/m2コットン100%
Classic Shelter Rectangular 2x4 サイズ:200×400cm
重量:3kg
付属品:無し
320g/m2コットン100%
Classic Shelter Rectangular 4x6 サイズ:400×600cm
重量:8kg
付属品:無し
320g/m2コットン100%

今回はClassic Shelter Square 4x4で使い方をご紹介いたします。

Classic Shelter Square 4x4の概要

概要_色

Classic Shelter Square 4x4は、幅広いタープアレンジができる正方形のタープです。サイズ的にも小さすぎず大きすぎずの丁度良いサイズなのでこちらをチョイスしました。

概要_ベルトループ

Canvas Campの製品は基本、漂白していない320g/m2の丈夫なコットンを100%使用しているので質感が全然違います。厳密には真っ白ではありませんが、暖かみのある色合いは光の当たり具合で様々な色味になり重厚感があります。

タープにはベルトループが16カ所あるのでタープアレンジが自在です。

概要_雨に強い

撥水加工も施されているので雨にも強く快適なキャンプができますよ。

概要_濃い影

フルコットン製なので生地が分厚く、濃い影ができます。夏場でも涼しく快適です。それでは早速設営してみましょう。

 Classic Shelter Square 4x4の設営手順

設営手順

Classic Shelter Square 4x4にはグロメットが無く、コットン製のベルトループにポールを引っかける構造です。慣れないうちは戸惑うかと思います。タープ自体も非常に重く、設営は一苦労ですが、慣れてしまえば楽々設営できるようになりますよ。それでは設営してみましょう。

設営手順_収納サイズ

収納サイズは公式に記載されていませんが、メジャーで計ると約70×30cm程度でした。タープにしては嵩張る大きさです。

設営手順_タープを広げる

タープを広げます。クラシックシェルターはとても重いので、ちょっとした風が吹いてもびくともしません。風でタープがヒラヒラすることが無いので設営が楽です。

設営手順_ガイロープを結ぶ

クラシックシェルターにはガイロープがついてないので別で購入する必要があります。まずは四隅のベルトループにガイロープを結びます。

設営手順_45度の角度の位置でペグ打ち

ガイロープの長さが全体の2/3になるように自在金具で調整して、タープの角に対して45度の角度の位置でペグ打ちします。

設営手順_ポールを置く

次にポールの長さの1/3程度がタープに被るように載せます。ポールの長さは200cm~240cm位が理想ですが、伸縮タイプの可変ポールや、コットンタープの使用を推奨していないポールは使わないでください。ポールがタープの重さに耐えられないからです。

設営手順_ガイロープの準備

ガイロープを4本用意します(別売り)。片方をもやい結びして、ポールに引っかける輪っかを作っておいてください。

設営手順_本のガイロープをベルトループを起点に

2本のガイロープをベルトループを起点に正三角形を作るようなイメージで長さを調整したらペグを打ちます。

設営手順_ポールをベルトループに引っかけます

ポールにベルトループとガイロープを引っかけます。ベルトループの淵にポールの出っ張りの側面を引っかけるイメージです。

設営手順_ポールを立てる

片方のポールを立てます。この時点では真っすぐポールが立たないので内側に少し寝かせてバランスを取ります。

設営手_片方のポールも立てる

もう片方のポールも同じ要領で立てます。その際、ポールをタープの外側にぴっぱるようにして立ててください。ベルトループがブカブカなので真っすぐ立ち上げるとポールから抜けてしまうからです。

設営手順_仕上げ

あとは自在でガイロープの長さを微調整しながら、ピンと張ります。コットンタープなので伸縮性が無く、ピンと張るのは結構大変です。うまくピンと張れないときはポールをタープから見て外側に引っ張って調整すると、ある程度シワ無く綺麗に張ることが出来ます。

設営手順_アレンジ

Classic Shelter Square 4x4はベルトループが16カ所あるので、アイディア次第では様々なアレンジができますよ。

設営手順_畳む

撤収については畳んで袋に入れる流れになります。コットン生地なので畳む時に風に煽られることなく綺麗に畳めます。

設営手順_袋に入れる

収納袋もコットン製で伸縮しないので、収納袋のサイズに収まるように畳まないと入りません。このあたりは少しもどかしいところです。

クラシックタープのここが素晴らしい

メリット

キャンバスキャンプのタープを使ってみて良かった点をまとめました。

 珍しいフルコットンタープ

メリット_フルコットン

ポリエステルを混合したポリコットン製のタープは数多くのメーカーからリリースされていますが、100%フルコットン生地のタープはそうそうありません。通気性、遮光性、耐火性に優れたタープですよ。

 見た目がオシャレ

メリット_見た目がオシャレ

コットン製タープはやはり質感と雰囲気が全然違います。光の当たり具合で色合いも変化して大変重厚感があります。グランピング施設のようなオシャレな雰囲気になり、木製のギアがとてもよく似合います。

 遮光性が高く通気性に優れている

メリット_遮光性が高く通気性に優れている

生地が厚いので濃い影が出来ます。通常のタープと比較しても影の濃さが全然違います。コットン製なので通気性も良く、遮蔽物の無いキャンプ場や真夏のキャンプでも快適に過ごすことが出来ます。

 耐水性に優れ、結露に強い

メリット_耐水性

コットン製の良いところといえば結露しないところでしょうか。コットンが結露を含んでくれるので、タープに背中が当たって結露でびっしょりになるといった心配がありません。

また、コットンは水に弱いイメージがありますが、コットンが雨水や結露を含んで膨張するので、生地の密度が増してかえって雨漏りすることはありません。

 難熱性がある

メリット_難熱性

タープの下でも焚き火をしたいのであればコットン製のタープがおすすめです。難熱性に優れているので、ポリエステルのタープのように火の粉で穴が空いたりする心配がほぼありません。但し、耐火性にも優れているとはいえ、燃えないということではないので自己責任でお願いします。

 張り方のバリエーションが広い

メリット_バリエーション

正方形のレクタタープ、Classic Shelter  Square(クラシックシェルタースクエア)であれば、タープアレンジの幅が広いので便利です。キャンバスタープのタープにはベルトループが16カ所あるので(一部商品を除く)、タープの片側を下ろして目隠し代わりにできる「垂直張り」をはじめとした様々な張り方ができます。

 シームテープを使っていない

メリット_ シームテープを使っていない

キャンバスキャンプのタープではシームテープを使っていません。

シームテープとは、テントやタープの縫い目から雨水が漏れるのを防ぐ防水テープのことです。シームテープも経年劣化するので使っていくうちにシールが浮いてきてしまい、防水効果がなくなってしまいます。そのためシームテープの張替えが必要になります。

キャンバスキャンプのタープではそういった面倒なメンテナンスが不要です。

クラシックタープの注意点

デメリット

100%コットンのクラシックタープは、通常のタープとは異なる独特の癖があるのも事実です。事前に知っておきたい情報をまとめました。

とにかく重い

デメリット_とにかく重い

コットン製なので当然ではありますが、とにかく重いです。4x4サイズのタープで重量が5.3kgと、他の同サイズのタープと比較しても3倍近くの重量です。

スノーピークの定番テントであるアメニティドームSの重量が約5キロであることを考えると、如何に重いかがお判りいただけると思います。

ポールとペグの選定がシビア

デメリット_ポールとペグの選定がシビア

クラシックタープシリーズにはポールやペグ、張縄が付属しないので、別途購入する必要があります。しかも、タープの重量があるのでちゃんとしたものを購入しないと設営が出来ないと思います。

ペグは鍛造製で最低でも30cm以上のものを使わないと、タープの重さに耐えきれず抜けてしまいます。

ポールについてもスチール製で直径が太い、コットンタープの使用か可のものを選ぶ必要があります。アルミ製のポールや直径が細いタープだとタープの重さに耐えきれず、最悪曲がってしまうか折れてしまうからです。

ベルトループなので癖がある

デメリット_ベルトループなので癖がある

クラシックタープでは通常のタープのようにグロメットではなくベルトループを採用しています。只の輪っかにしかみえない代物ですが、はじめはどうやってポールを引っかけるのか悩むと思います。

ピンと張るのが大変

デメリット_ピンと張るのが大変

正直クラシックタープシリーズは、タープの中でも設営の難易度が高い部類に入ると思います。伸縮性の無いコットンタープをピンと張るのは相当大変です。

乾きにくい

デメリット_乾きにくい

コットン製なのでポリエステル製タープと比べると乾きにくいです。しかも完全に乾燥させてから片付けないと、カビが生えたり臭くなったりします。雨の日に使う場合、物凄くメンテナンスに神経を使うタープです。

オシャレキャンパー必見のタープ

オシャレキャンパー必見のタープ

いかがでしたか?キャンバスキャンプのタープは白基調のコットンテントに木製のギアをレイアウトした、グランピングのようにオシャレなキャンプスタイルとの相性がばっちりです。

Canvas Camp(キャンバスキャンプ)クラシックタープは、コットンテント「SIBLEY」シリーズとの相性は言うまでも無く、ノルディスクのテント「アスガルド」にもパッチリ合うタープだと思います。オシャレキャンプをワンランクアップしてくれること間違い無しのタープですよ。

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