トレイルランニングというと、過酷なイメージを持つ方が多いかも知れません。160kmを走るレースだったり、太平洋から日本海まで走ってみたり、もう「人間のする事ではない!」なんて思われるかもしれませんね。もちろん中にはそういう競技もありますが、トレイルランニングはもっとふんわりとした楽しいものでもあるのです。
ざっくり1時間を走れることができればトレイルランニングはできる、と言われています。トレイル(未舗装路)をランニングする、となっているので「最初から最後まで走らないといけないんじゃないか」と思われるかもしれませんが、全部を走れる人って実はそんなに多くはありません。
今回はそのような不安を抱えている初心者向けトレランの始め方として、トレイルランニングの基本装備について解説します。
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目次
トレイルランニングの基本装備
ランニングウェア
トレイルランニング用のウェアは、普段のランニングで使用しているもので大丈夫です。ただし、山の中を走ることになるので、全て整備されたコースというわけではありません。草も酷かったり、藪だったり。走りはじめは気にならなくても、草の細かいトゲであっという間に血だらけになったりします。
そのため、走ればもちろん暑くはなりますが、最初は肌の保護のために長袖長裾を用意してください。Tシャツ、短パンで、アンダーに長袖、長裾でもいいですし、それでも暑さが心配なら、アームカバー、レッグカバーがオススメです。できるだけ、肌の露出を抑えてください。
トレイルランニングシューズ
普段のランニングシューズでもいけそうな感じがしますが、ほぼ確実にトレイルランニング用のシューズが必要になります。確かに上りは頑張れば行けてしまいますが、下りは踏ん張りが効くトレイルランニング用のシューズでないと危険が伴います。
ランニングシューズとトレイルランニングシューズの違いは、ソールです。
ランニングシューズは、前へ、前へと進むためのソールですが、トレイルランニングシューズは、グリップして滑らないようにできています。それから、山では天気が良くても雨水だったり湧き水だったりでぬかるんでいるところが有ります。そのためゴアテックスなどの防水素材のものがベターです。
トレイルランニング用ザック
ザックは登山用のものもありますが、出来ればトレイルランニング用のものを用意してください。歩くのと走るのとでは上半身の揺れが違います。ただでさえ不整形のコースで体の軸がブレるのに、ザックの重さで振られていると、とても疲れます。
トレイルランニング用のザックは、体にフィットして揺れを最小限に抑えてくれます。しかも体の前にポケットがたくさんあるので、重さを分散できますし走りながら補給もできます。
補給食
補給食は普段の倍の量を用意しましょう。山に入るわけですから道に迷うこともあります。そうなると、想定していた補給食では足りなくなります。万が一、遭難することも頭に入れて準備しましょう。
参考までに私の場合、普段は2時間以上のアクティビティには補給食を用意します。1時間で200から300kcalの計算です。ジェルタイプのものであれば2個くらいですね。それにパンやおにぎりなどの固形物を加えます。
長時間のアクティビティでは、ジェルだけでは補給が追いつかなくなりますので、内臓の負担にならない程度に固形物を摂取して、ジェルは補助的に摂取します。トレイルランニングではこの倍の量を用意します。
補給については、体質もあるので、やりながら自分のバランスを見つけていきましょう。
準備しておきたいアイテム
エマージェンシーキット
もしもの時のために用意する緊急用品です。いろいろなケースを考えて用意することが大事ではありますが、ここでは用意してほしい3点を紹介します。
ファーストエイドセット
絆創膏やガーゼなどがセットになっているものです。最初はこれを用意しておくといいと思います。
ポイズンリムーバー
虫に刺されたり、噛まれたりした時に、傷口から毒を吸い出す時に使います。
エマージェンシーシート
山で動けなくなった時に、低体温を防ぐためのシートです。体から出る熱を反射させて、体温を保持します。
ヘッドライト
たとえ夜に走らないとしても、ヘッドライトは用意します。道に迷って暗くなることもありあますし、動けなくなった時は、ライトを点滅して信号を送ることもできます。予備の電池、バッテリーも忘れずに持ちましょう。
もしも夜に走る場合はライトは3つ必要です。ヘッドライト、ハンドライト、予備のヘッドライトです。
グローブ
暑くてもグローブは用意しましょう。肌の保護に加え、体温の低下も防げます。どうしても暑ければ取ればいいだけなので用意はしておきましょう。
ウィンドブレーカー
上下で用意してください。防水のものであればベターです。走っている時は寒さを感じなくても、歩いていると体温が上がらず急に寒くなります。汗をかいていれば、なおさらです。急な天候の変化もあるので、上しか持っていない人が多いですが上下で用意してください。
トレイルポール
正直これを使って走るのは難しいですが、疲れた時、下る時に用意して良かったと思えるでしょう。トレイルランニング用のザックであれば、折りたたんでザックに装着することができます。それからトレイルポールが禁止のトレイルもありますので注意してください。
熊鈴
山には野生の動物がいます。そんな動物に会えるのもトレイルランニングの楽しみですが、熊には会いたくないものです。鈴を身につけて、自分の存在を知らせて熊には会わないようにしましょう。もしも出会ってしまったら絶対に刺激しないことです。静かにその場を離れます。
モバイルバッテリー
余程の山奥に行かなければ今はスマホが使えます。いざという時、とても頼りになります。GPSで位置を確認したり、地図を見たり、救助の要請もできます。しかしバッテリーがなくては何にもなりません。しかも、山では電波が弱いのでバッテリーの消耗も早いです。
トレランは装備を整えてから始めよう
普通のランニングなら、ウェアとシューズがあればどこでも始められるわけですが、トレイルランニングの場合は山に入るので、どうしてもこれだけの装備が必要になります。使わなかった装備があったとしても、それは無駄な装備ではなくて使わずに無事に下山することが出来たということです。
ギア
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