赤サビだらけのスキレットを錆び取り&シーズニングして完全復活させてみた

赤サビだらけのスキレットを錆び取り&シーズニングして完全復活させてみた

みなさんはスキレットが赤錆だらけになるまで放置してしまった経験はありますか?

先日、久しぶりに会った地元の友人から「スキレットが錆だらけになっちゃったんだけど、どうしたら良い?」と相談された際に、『とりあえず真っ白になるまで焼け』と答えたのですがピンと来ていなかったようなので、今回はスキレットの錆落とし方法と失敗しても大丈夫なシーズニングの手順をご紹介したいと思います。

スキレットのシーズニングに必要なモノ

シーズニングに必要なもの

  • ガスコンロ(安全装置の付いていないもの)
  • 耐熱グローブ
  • 金たわし
  • キッチンペーパー
  • 菜箸
  • サラダ油

こちらがスキレットのシーズニングに必要なモノです。耐熱グローブはキッチンミトンでも大丈夫ですが、油で汚れても良いものを用意してください。

ガスコンロは高温になると火力が弱まったり自動で火が消えたりする「安全装置」が付いていると、スキレットを充分に熱することができないので、必要に応じてカセットコンロやガスバーナーを準備して下さい。

シーズニングに向いている油の種類

キャンパーのシーズニング論者は「オリーブオイル派」「オリーブオイル否定派」で真っ二つに意見が分かれています。

オリーブオイル否定派は『乾性油』と『不乾性油』、そして『重合』や『酸化被膜』という言葉を用いて科学的な解説をしていますので、気になる方は調べてみて下さい。『二重結合』や『ヨウ素価』というワードまで辿り着いたら、あなたも立派なシーズニング沼の住人です。

そこまで行くと、もはや化学の世界であり、素人が厳密な正解を求めると大変ですので、とりあえず油の匂いが気にならないサラダ油を使っておけばOKです。オリーブオイルはスキレットを長期保管する際に薄く塗ると、乾きにくく酸化から守ってくれますので目的に応じて使い分けると良いでしょう。

スキレットの赤錆を落とす手順

スキレットの赤錆を落とす

それでは早速、スキレットの赤錆を落としていきます。

金たわしで表面の錆を落とす

金たわしで表面の錆を落とす

まずは流水につけて金たわしでゴシゴシ擦り、表面の錆を削って落とせるところまで落とします。スキレットのフチや、取っ手の部分も忘れずに錆を落としましょう。

錆で赤茶色に濁った水

まだまだ錆は残っていますが、一先ずこんなもので大丈夫です。水が赤茶色になってますね。キレイに洗い流して、そのままコンロで熱していきます。

スキレットが白くなるまで加熱して錆を焼き落とす

コンロで熱して錆を焼き落とす

スキレットを強火でガンガンに熱していきます。表面の水分が乾いてくると、残った赤錆が目立ってきますが、気にせずに「真っ白になるまで」強火で熱します。

強火でガンガンに熱する

この時に、IHコンロや安全装置の付いたコンロだと、空焚き防止のために火力が弱まったり自動的に火が消えてしまいます。その場合はカセットコンロやガスバーナーを使ってしっかりと熱して下さい。

色の違いが明らか

かなり表面が白くなってきました。隣にシーズニング済みのスキレットを並べてみましたが、色の違いが一目瞭然ですね。

真っ白になったスキレット

このぐらいまでしっかり熱したら、後は1時間ぐらい放置してスキレットの熱が冷めるのを待ちます。間違っても触ったりしないように、子供のいない時間帯にやりましょう。

スキレットが冷めてから金たわしで洗って錆落とし完了

金たわしで洗って完成

スキレットに手のひらをかざして、触れるぐらいまで熱が冷めたら、また流水につけながら金たわしでゴシゴシと擦れば大体の錆は落ちます。

重曹があればちょっと付けて擦ってあげると、よりキレイに錆が落ちるのでおすすめです。

錆が綺麗に落ちたスキレット

今回は重曹は使いませんでしたが、コンロでガンガンに熱して金たわしで擦るだけで錆はほぼ落ちるので、あとは通常のシーズニング工程を行なうだけで完了です。

手は真っ黒

ちなみに手は真っ黒になります。こちらはなかなか落ちないので、大切な人との待ち合わせ前にやるのはおすすめしません。

シーズニングに失敗しながら完全復活させてみる

シーズニングで完全復活を目指す

赤錆を落としたら、あとは通常のシーズニングを行ないます。

スキレットのシーズニング手順

  1. スキレットの水分が飛ぶまで熱する
  2. 粗熱が取れたらキッチンペーパーでサラダ油を塗る
  3. 煙が出るまで加熱して、再びサラダ油を塗る
  4. 3を好きなだけ繰り返す(1回でも良い)
  5. 最後に薄くサラダ油を塗って完成

スキレットの水分が飛ぶまで熱する

スキレットの水分が飛ぶまで熱する

まずはスキレットの水分が飛ぶまでコンロで熱します。

スキレットの粗熱が取れてからサラダ油を塗る

熱したスキレットにサラダ油を投入

スキレットの水分が飛んだら、粗熱が取れるまで放置してからサラダ油をキッチンペーパーで塗り広げていきます。

キッチンペーパーで油を表面に塗り伸ばす

油を塗るときにスキレットが高温すぎると、油の馴染みにムラが出て表面が茶色っぽくなったりします。油を投入したときに沸騰したり煙が出るぐらいの温度ですると失敗しやすいですが、失敗しても再加熱すれば良いのであまり気にせず進めましょう。

スキレットが熱すぎると失敗してムラができる

シーズニングに失敗したスキレット

はいこの通り、スキレットが熱すぎて茶色いムラができてしまいましたが、大丈夫です。この時は適当にやりすぎて思いがけず失敗しましたが「大丈夫、大丈夫…」と自分に言い聞かせながら、次の工程に進みます。

失敗しても気にせず、煙が出るまで油を加熱する

煙が出るまで油を熱する

サラダ油をスキレットの表面に塗り伸ばしたら、今度は煙が出るまで加熱します。

この時に「油が熱せられることでスキレットの表面に油膜が形成」されて、錆びにくく焦げ付きにくいスキレットに育っていきます。

中華料理のTV番組などでよく鉄フライパンに油をひいて熱しているシーンを見ることがあると思いますが、それは「油返し」と呼ばれる手順で、表面を油でコーティングするという意味で同じことをしています。

ふたたびサラダ油を塗る

油をひいたスキレットから煙が出るまで熱したら、再度サラダ油を塗り伸ばしていきます。表面も裏面も、取っ手までムラなく薄く塗り伸ばしたらシーズニング完了です。

この時は粗熱が取れるまで放置してから塗り始めたので、ムラ無く仕上げることが出来ました。

シーズニング1回目

シーズニング1回目

シーズニング1回目が終了した時点での見た目はこんな感じ。最初のムラも薄くなって、この時点でも十分だとは思いますが、もう一回、同じ手順を繰り返してみます。

シーズニング2回目

シーズニング2回目

シーズニング2回目が終わった時点。よりムラが無くなり、かなり綺麗に仕上がっていると思います。ただ、よく見るとまだ少し気になる部分があったので、再度同じ手順を繰り返しました。

3回シーズニングを繰り返したら満足したので完成

シーズニング3回目

薄く油を塗ったスキレットを煙が出るまで加熱して、粗熱が取れたらまた油を薄く塗る。この手順を3回繰り返したらすっかり満足したので、今回はこれで完成です。

錆もムラも無く、綺麗に仕上がりましたね。保管する時はこのまま新聞紙に包み、湿気を避けた場所にしまって下さい。

長期保管していたスキレットを使用再開する時は

一度ついた油膜は簡単には落ちません。長期保管後は表面に塗った油が酸化して嫌な匂いがしていますので、食器用洗剤で表面の油を洗い、すぐ火にかけて水分を飛ばしてからまた油をひけば、いつでも使用を再開できます。

鋳鉄製の丈夫なスキレットは一生モノです。子や孫の代まで家宝として継いでいきましょう。

シーズニングが下手でも赤錆だらけのスキレットを復活できる

シーズニングが下手でも赤錆だらけのスキレットを復活

今回は錆だらけになってしまったスキレットを完全復活させてみましたが、掛かった時間はおよそ4時間程度でした。

作業工程は少ないのですが、熱したスキレットが冷めるまで放置する時間が必要ですので、雨の日や休日の暇つぶしなどに愛用のスキレットを復活させてみてはいかがでしょうか。

こうしたメンテナンスを定期的に行なうことで、より道具への愛着も湧いてくると思いますよ。

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  • キャンプクエスト編集部
  • キャンプクエスト編集部株式会社noasobi
  • 「キャンプは自由だ!最高だ!」と自然の中で過ごす快感、快楽に取り憑かれキャンプ沼にどっぷりハマった人が集まるキャンプクエスト編集部。趣味もキャンプスタイルも全員異なるが、共通点は日本キャンプ協会のキャンプインストラクターの資格を持っていること、キャンプを愛していること。時々、焚き火を囲い酒を飲みながら語り合う。

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