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サクッと登れて超絶景「小浅間山」火星のような風景が広がる穴場の山を発見しました

サクッと登れて超絶景「小浅間山」火星のような風景が広がる穴場の山を発見しました

「簡単に登ることが出来て山頂には信じられない絶景が広がる。」そんな山が大好きな筆者です。登山好きの方からは「山を舐めるな!」とお叱りを受けそうですが、そんな理想の山を、先日「ライジングフィールド軽井沢」でキャンプ中に偶然見つけてしまいました。

往復2時間以内と観光がてらに登山ができる超絶楽ちんなコースなのに、山頂はまるで火星のような異次元の絶景が広がる「小浅間山」のご紹介です。

浅間山のミニチュア版「小浅間山」

浅間山のミニチュア版「小浅間山」

長野県軽井沢町にある「小浅間山(こあさまやま)」は、上信越自動車道碓氷軽井沢インターから車で約30分。浅間山の東斜面にある標高1,655mの寄生火山です。西峰と東峰の2つの峰からなる双耳峰で、山容が浅間山を小さくしたような円錐形なので小浅間と呼ばれるようになったそうです。

浅間山同様、火山の噴火で積もった

浅間山同様、火山の噴火で積もった火砕岩や軽石に覆われた火山礫から成り、草木が殆ど育たない環境なので周りに遮るものがありません。砂漠のように荒廃した景色はまるで火星のようです。

小浅間山は僅か1時間で登頂可能な非常に登り易い山

小浅間山は僅か1時間で登頂可能な非常に登り易い山で、しかも山頂には何も遮るものが無く、目の前に浅間山がドーンとそびえたちます。カラマツ林越しに軽井沢高原も一望できる360度パノラマビューの展望は、はっきりいって異次元レベルで絶景です。

正に「簡単に登ることが出来て山頂には信じられない絶景が広がる」山です。

「小浅間山」登山コース

「小浅間山」登山コース

小浅間山の登山ルートは1つで、標高1400mの地点にある「峰の茶屋」から登頂します。標高差約250m・片道約1.8km/約60分程度のコースです。

最寄りの駐車場は「浅間越(あさまごえ)駐車場」

最寄りの駐車場は「浅間越(あさまごえ)駐車場」です。浅間山東麓にある国道146号線、白糸ハイランドウェー、鬼押ハイウェーが交差する浅間越峠の登山口脇にある路肩スペースで、無料ですが駐車できる台数は少なく、せいぜい5~10台程度です。

道路を挟んだ峰の茶屋の傍にも駐車場がありますが

道路を挟んだ峰の茶屋の傍にも駐車場がありますが、有料らしいです。峰の茶屋利用者用の駐車場なので、利用する際はお店の方にに確認を取った方が良いと思います。

トイレと自動販売機は峰の茶屋の傍にあります

トイレと自動販売機は峰の茶屋の傍にあります。山頂をはじめ、登山中はトイレが無いので登山前に利用しておきたいところです。

登山口脇には避難シェルターがあります

登山口脇には避難シェルターがあります。小浅間山の傍にある浅間山は爆発的な噴火をする活火山なので、噴火警戒レベルが3になると入山禁止になります。

登山口は大変判り易く

登山口は大変判り易く、駐車場端にあるので迷うことは無いと思います。

峰の茶屋から頂上へ

峰の茶屋から頂上へ

登山道入り口から暫くは樹林帯の緩やかな山道が続きます。右手に見える建物は東大観測所です。

とても整備された山道を歩くので

とても整備された山道なので最悪スニーカーでも登頂可能といえば可能です。道迷いの心配はゼロですよ。観光がてらに思い立って登山なんてことも可能なところが魅力ですね。

見た目から全く険しさもなく

見た目から全く険しさもなく、本当に緩やかな道です。楽な登山ができる予感しかしません。暫くハイキング気分で歩いていると景色が開けてきます。

樹林帯を抜けると

樹林帯を抜けると、一面砂漠のような開けた景色が広がります。いきなり異次元にワープした気分になりますよ。左奥に見える建物には防災無線が置かれています。

小浅間山山頂の案内板があります

小浅間山山頂の案内板があります。ここまで30分もかかっていません。ここから先は絶景のオンパレードですよ。

景色が開けたザレ場から開けた丘を目指す

景色が開けたザレ場から小ピークを目指す

目の前に見える山は小浅間山西峰です。最高峰の小浅間山東峰はこの奥にありますよ。この時点で既に絶景ですよね。

ここから山頂までは火砕岩や軽石に覆われた滑りやすいザレ場

ここから山頂までは火砕岩や軽石に覆われた滑りやすいザレ場が続きます。砂浜を歩く感じをイメージして頂けたら伝わりやすいかと思います。

若干急登で滑りやすいですが

若干急登で滑りやすいですが、木々が無い山なので山頂に到着する前から絶景続きで、登山が苦痛に感じないと思います。

後ろを振り返ると浅間山が見えます

後ろを振り返ると浅間山が見えます。周りには茶色の景色が広がり、日本とは思えない風景です。山自体も絶景なのでなかなか足が前に進みません。

山頂手前の小ピークに差し掛かると傾斜が緩やかになり

山頂手前の開けた丘に差し掛かると傾斜が緩やかになり、木々に覆われた箇所も見えてきます。

丘が見えてきました

丘が見えてきました。山頂手前の開けた丘です。

開けた丘から小浅間山東峰山頂へ

小ピークから東峰を目指す

開けた丘には案内板が立っています。ここからは登山道がちょっとわかり辛くなりますが、開けた景色が続いているので高い場所を目指せば山頂に着きます。

案内板をよく見ると

案内板をよく見ると、左端に「←West」とマジックで書かれていますよね。小浅間山は西峰と東峰の2つの峰からなる双耳峰なので山頂が2つあります。

西峰へは樹林帯を抜けて行くことが出来ますが

西峰へは樹林帯を抜けて行くことが出来ますが、東峰山頂からも行くことが出来るので、案内板が指す方向を目指しましょう。

草木の陰で登山道らしい雰囲気が残っています。

草木のお陰で登山道らしい雰囲気が残っていますね。この先は砂漠地帯のような景色が広がり、道が無くなります。

暫く進むと、一面砂浜のような開けた場所に出ます

暫く進むと、一面砂浜のような開けた場所に出ます。こんな不思議な景色を拝むことが出来るのは小浅間山くらいではないでしょうか。ある意味絶景です。

山頂手前は本当に砂浜のようで

山頂手前は本当に砂浜のようで、遮るものが全くなく、地平線が広がります。まるで火星のようです。

本当に真ん丸な山頂ですね

本当に真ん丸な山容ですね。こんな不思議な山容は初めて見ます。小さく見える看板が山頂のようです。

小浅間山東峰山頂です

小浅間山東峰山頂です。標高1,655m。終始絶景続きで立ち止まることが多かったにも関わらず、1時間かからず登頂できました。気が付いたら山頂に到着していたといった印象でした。

小浅間山東峰山頂からの景色

小浅間山東峰山頂からの景色

山頂の周りには視界を遮るものはなくパノラマビューです。目の前には浅間山をドーンと望むことができます。圧巻ですね。

11月に浅間山のガトーショコラを求めて

11月に浅間山のガトーショコラを求めて黒斑山に登った時よりも、理想的なガトーショコラに仕上がった浅間山を見ることが出来ました。

浅間山の東斜面に広がる雄大な景色は圧巻です

浅間山の東斜面に広がる雄大な景色は圧巻です。たった1655mの低山で、こんな景色を拝めるとは思ってもいませんでした。反則です。

反対側の東方向に目を向けると

反対側の東方向に目を向けると軽井沢高原を一望できます。人工物が一切無い、大自然が広がっていますね。

南側に目を向けると軽井沢の街

南側に目を向けると軽井沢の街を見下ろすことが出来ます。

なんといっても小浅間山の山容自体が

なんといっても小浅間山の山容自体が不思議な光景なので見入ってしまいます。まるで砂場のような山頂が特徴的でした。

小浅間山東峰山頂から小浅間山西峰山頂へ

山頂の北側は樹林帯になっています

山頂の北側は樹林帯になっています。こちらから小浅間山西峰山頂へ行くことが出来ますよ。

短い距離ですが、整備されていない荒れた登山道

短い距離ですが、整備されていない荒れた登山道なので慎重に進みます。

一旦開けた場所にでますが

一旦開けた場所にでますが、ここは頂上ではありません。展望が素晴らしかったので思わず立ち止まってしまいました。

再び樹林帯へ入ります

再び樹林帯へ入ります。登山道らしくないので一瞬不安になります。

先ほど以上に整備されていない荒れた道なので

先ほど以上に整備されていない荒れた道なので、ピンクリボンを頼りに進んでいきます。

樹林帯を抜けると標識が見えてきました

樹林帯を抜けると標識が見えてきました。

小浅間山西峰山頂です

小浅間山西峰山頂です。小浅間山東峰より地味ですが浅間山の眺望を独り占めできる絶景スポットです。

小浅間山西峰山頂からの景色

小浅間山西峰山頂からの景色

小浅間山西峰は樹林帯に囲まれているのでパノラマビューではありませんが、小浅間山東峰よりも浅間山が近く、麓まで全体をばっちり拝むことが出来ます。

背後には木々が立ちはだかります

背後には木々が立ちはだかります。先ほど登頂した小浅間山東峰をコンパクトにしたような山容で不思議な光景ですね。

小浅間山は想像を遥かに超えた絶景続きで

小浅間山は想像を遥かに超えた絶景続きで、下山するのが勿体なくて1時間程度山頂で絶景を満喫しました。何時間でも眺めていられます。

下山

名残惜しいですが下山です

名残惜しいですが下山です。防災無線のある合流地点を目指します。

下山中も見晴らしの良い稜線歩きなので

下山中も見晴らしの良い稜線歩きなので、なかなか足が前に進みません。

小ピークのある場所までは意外と急な坂になっているので

開けた丘のある場所までは意外と急な坂になっているので足を滑らせないように慎重に降りましょう。左手に見える火星のような黒い山は先ほど登った小浅間山東峰ですよ。

防災無線がある建物が見えてきました

防災無線がある建物が見えてきました。この先は登りと同じ樹林帯の山道で下山します。

登山道に戻ってきました

登山道に戻ってきました。下山タイムは30分程度でした。本当に気軽に登ることが出来る穴場の山でしたよ。

小浅間山に登ってみてわかったこと

小浅間山に登ってみてわかったこと

小浅間山は本当に登り易く、山自体が絶景という登山にハマること間違い無しの山でした。小浅間山に登ってみてわかったことをまとめました。

山自体がもはや絶景

山自体がもはや絶景

山頂が、まるで火星のような異次元の絶景が広がる、見たことも無い山容でした。木々が殆ど無く、岩場も少ないので、まるで砂場で造った山そのものです。

浅間山ドーンな絶景を独り占めできる

浅間山ドーンな絶景を独り占めできる

浅間山が目の前にドーンと広がる眺望がすばらしい山でした。浅間山がここまで大きく、全体を綺麗に見ることが出来る山は貴重です。壮大な浅間山を山頂から眺めたい方にとってオススメの山です。

どこを歩いても絶景だらけでなかなか前に進めない

どこを歩いても絶景だらけでなかなか前に進めない

樹林帯を抜けてからは、これでもかと言わんばかりの絶景が続き、山自体も絶景という、見どころが多すぎて困るという嬉しい悲鳴があがる山でした。下山中も浅間山が目の前に見晴らしの良い絶景が広がり、なかなか足が前に進まない山でした。

観光がてらに登ることが出来る難易度の低さ

観光がてらに登ることが出来る難易度の低さ

小浅間山は、標高差約250m、往復約4km、2時間程度と、楽々日帰り登山が可能です。観光がてらに登ることが出来る難易度の低さが魅力ではないでしょうか。しかも絶景が続くので登頂中苦痛になる要素が全く見当たりません。

登山する前に火山状況のチェックは忘れずに

登山する前に火山状況のチェックは忘れずに

浅間山は活火山なので、登山前に火山情報や気象情報の確認はしっかりとしましょう。

小浅間山は浅間山から半径4km以内にあるので、噴火警戒レベルが3になると入山禁止になります。例え噴火警戒レベルが2以下であっても、浅間山が活火山であることは変わらないので登山も自己責任になります。

簡単に登ることが出来て信じられない絶景が広がる山

簡単に登ることが出来て信じられない絶景が広がる山

簡単に登ることが出来て絶景を拝める山は、日々リサーチしているのですが、登山を趣味にしている方の間でもあまり知られていないようで、小浅間山の存在は全く出てきませんでした。まだまだ探せばそういった山はあるんですね。

小浅間山のポテンシャルは想像以上

小浅間山のポテンシャルは想像以上で、3000m級の山に登った時と同じ感動がある山でした。はっきりいって穴場です。軽井沢にお越しの際は是非に登って頂きたい山です。信じられない絶景が待っていますよ。

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