寒い季節のキャンプに欠かせないのがダウンの防寒着。私はユニクロのウルトラライトダウン(ULダウン)を約5年愛用しているのですが、いつの間にかジャケットの厚みが薄くなってきました。どうも自宅で洗濯した際に乾燥のさせ方が適当すぎたようです。
冬キャンプに備えて家族の防寒着の状態をチェックをしたところ、私のダウンのみならず家族全員の防寒着がかなりへたってきていることに気づきました。
「これはどうにかせねば!」と一念発起し、ペッタンコにへたってしまったダウンを自分でふわふわに復活させる方法を調べて試してみることに。結果、いずれも防寒着の厚みを復活させることに成功しましたよ!
ポイントは、乾燥機とテニスボールを使って乾燥させること。というわけで、ダウンのふわふわを復活させる具体的な方法についてご紹介したいと思います。
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目次
ぺったんこになったダウン製品をふわふわに復活させる方法
ダウンの衣類を「自宅で洗ってもふわふわのまま保つポイント」は乾燥の仕方にあります。ダウン類をふわふわに乾燥させるポイントは以下のふたつ。
乾燥機を使う
乾燥機は家庭用、コインランドリーどちらでも可
一つ目のポイント「乾燥機を使う」について。
ダウンをペッタンコにならずに乾燥させるには、濡れて固まったダウンをほぐして空気を入れながら乾かすということが大事になります。
自然乾燥することもできますが、その場合は、干して乾かしながらパンパンと叩くなどし随時ダウンをほぐしていく必要があります。しかし、ダウンを自然乾燥させるには2~3日かかることもあり、手動でダウンを上手にほぐしていくには限界も…。
その点、乾燥機を使うと回転することでダウンがほぐれやすい状態を作りながら、しっかりと短時間でふわふわに乾燥させることが可能となるのです。
乾燥機にテニスボールを入れる
二つ目のポイント「乾燥機にテニスボールを入れる」について。
乾燥機を使うだけでも、ふわふわ度は自然乾燥と比べ格段にアップしますので、テニスボールがない場合は無理に用意しなくても大丈夫です。
が、乾燥機にテニスボールを入れると、よりふわふわに仕上げることができます。
乾燥する際に衣類とテニスボールが一緒に回り、生地を叩くことでダウンがほぐれやすくなるのです。そして、ダウンに空気も入りやすくなるため、よりふわふわに仕上げることが出来るというわけなのです。
ペッタンコになったダウンをふわふわに復活させることも可能
上記の通り、ダウンを乾燥をさせるポイントさえ押さえておけば、ダウンの防寒着を自宅で洗ってもペッタンコになることを防ぐことができます。
さらにいうと「ペッタンコになってしまったダウン類をふわふわに復活」させることも可能なのです。
ダウン類を自宅で洗ってペッタンコにさせまくっている私が「ふわふわにする方法」について語るのは説得力がないかもしれません。が、それは私がいつも洗った後は適当に自然乾燥(干しっぱなし)しているがことが原因でした。
今回、正しい乾燥の仕方を試してみて、これまでとの違いを実感したことことでそれがよくわかりました。
この「乾燥機にテニスボールを入れて乾燥させる」乾燥方法で、ペッタンコにへたり切った防寒着6着を自宅で洗ってふわふわに復活させることに成功しましたよ。というわけで、その具体的な手順についてご紹介しますね。
今回洗ってふわふわ復活させたダウン類
ふわふわを復活させるべく、引っ張り出してきた家族の防寒着(みごとにみんなペッタンコ)は以下の通り。
チェック
- 私:(上)ユニクロULダウン、(下)ミズノのダウン
- 息子:(上)ユニクロULダウン
- 娘:(上)ユニクロの中綿ポリエステルジャケット
- 夫:(上下)モンベルのダウン
いずれも雑に愛用しすぎでへたり切っておりました。
娘のピンク色のジャケットだけは中綿が合成繊維の「ポリエステル」オンリーなのですが、それ以外のものは「ダウン・フェザー」を含むものとなります。
ちなみに、ダウンとフェザーの違いは以下の通りで、いずれも天然繊維(羽毛繊維)となります。
ダウン(羽毛)
タンポポの綿毛のようにふわふわと芯がないもので水鳥の胸に生えている。
フェザー(羽根)
軸のある羽(赤い羽根募金の羽根のイメージ)。
各防寒着のもう少し詳しいスペックは以下の通りです。
私:(上)ユニクロULダウン、(下)ミズノのダウン
私のユニクロULダウンは先にも書いた通り、約5年前に購入したものです。
色が白だということもあって汚れが気になりやすいので、年に数回洗濯機で洗い、そのまま適当に干していました。
そして、私の下半身用の防寒着はミズノのダウンで、こちらは約10年前に購入したものとなります。
洗濯マークに「水洗いに向かない」マークがついていますが、雑な私は洗濯機で普通に洗い適当に干していたのでかなりペッタンコ。
今回、乾燥機を使って乾燥させてみてわかりましたが、ペッタンコになった大きな原因は「水洗い」が悪かったというわけではなく、乾かし方が良くなかったということのようでした。
息子:(上)ユニクロULダウン
息子のユニクロULダウンはお下がりでいただいたもの。
いただいた時点でかなりペッタンコでしたが、子どもが普段着として着るには問題ありませんでしたので、そのまま活躍させていただいております。
外遊びですぐに汚れるので、洗濯機でガンガン洗い適当に干しておりました。
娘:(上)ユニクロの中綿ポリエステルジャケット
娘の防寒着もお下がりでいただいたものなのですが、こちらはダウンではなくユニクロの中綿がポリエステルのジャケットです。
息子のダウンほどではないですが、頂いたときから使用感はあり、ふっくら感は減っている状態ではありました。
こちらも息子のダウンと同じぐ、すぐに汚れるので洗濯機でガンガン洗っています。
夫:(上下)モンベルのダウン
これらモンベルのダウン上下は、夫がかれこれ10年以上愛用しているものとなります。
洗濯表示に「水洗いに向かない」マークがついているためか、結婚当初(約7年前)に「これは洗わないで」と言われたため私は一回も洗っていません。
また、黒で汚れが見えないのをいい事に、クリーニングにも出していません。
少なくとも10年は洗っていないと思われます。
「10年洗ってない」となるとギョッとされるかもしれませんが、色が黒のおかげか汚れは気にならず臭いも問題ないし(着るのは私じゃないし)放置してしまっておりました。
今回、汚れよりも「ぺったんこ具合」が気になったので、どうにか復活をさせられないものかと自宅での洗濯にチャレンジしてみることに。
調べてみたところ、この洗濯マークは、水洗いによって生地が縮んだり変形する可能性がある場合に付けられるマークとのこと。
ニュアンスとして「水洗いには向かない」というもので「水洗いがダメ/できない」というわけではないようでした。
中でも革などの素材は水洗いは避けた方が良いものの、生地がポリエステルであれば水洗いは出来るものも多い!との情報がありましたので自宅での洗濯およびふわふわの復活を試みることに。
結果、問題なく水洗い出来たどころか、この夫のダウンが他のどのダウンより一番ふわふわに復活しました。笑
まぁ、結果はあくまで「自己責任」の世界ではあるかと思いますので、チャレンジされる方はしっかり素材などの確認をした上で行って下さいね。
ダウンをふわふわに復活させる洗濯・乾燥方法
それでは、ダウンをふわふわに復活させるべく実際にやってみた洗濯・乾燥方法について具体的にご紹介していきますね。
ダウンジャケットを予洗いする
まず、ダウンジャケットの汚れが目立つ部分を予洗いします。
この写真は娘の「ダウンではないポリエステル綿のジャケット」ですが、他のダウンジャケットも汚れが目立つところは部分洗いをしました。
はれうさぎ
ウタマロ石鹸でわしゃわしゃと。
ちなみに、ウタマロ石鹸は半分に切って使うと部分洗いに使いやすいですよ。
ダウンジャケットを裏返す
そして、いざ本洗い…!の前に、ダウンジャケットのファスナー類を全て閉めた上で裏返しにします。
裏返しにするのは、ファスナーの金具などで他のジャケットを傷つけてしまわないためです。
…と、偉そうに書いていますが、私は裏返すのを忘れました…。^^;
ダウンジャケットを洗う
私は忘れましたが、本洗いの前にジャケット類は裏返してくださいね~
本洗いは洗濯機でも問題ないと思います。
ダウンジャケットにもよるかとは思いますが、少なくとも私や子どものユニクロULダウンについては洗濯機で何回も洗っていますが特に問題は感じていません。私のミズノのダウンズボンは洗濯機で洗ってペッタンコになりましたが、おそらく乾燥のさせ方が適当過ぎた点が敗因かと思われます。
ただ、今回夫のモンベルのダウンは初めて洗うということで、手洗いをすることにしました。
どこで手洗いしようか迷ったのですが、6着分あったのでお風呂にぬるま湯を張りました。
そこにオシャレ着洗い用の洗剤を入れてダウンジャケット類を投入!
ダウンの洗濯には中性洗剤がおすすめです。
はれうさぎ
投入したダウン類はどれもこれも浮いてくるのでなかなか水に沈みませんが、優しく沈めて行きます。
そしていざ手洗い!…しようと思ったのですが、なかなか量が多く厳しかったので足を使いました。
優しくもみ洗いをしていると…なんだか水が超汚れた色に!
いや~、超汚い…!(汗)
この汚れの主は…お前か!?(笑)
↓↓↓
まぁ、6着も洗っていますので「容疑者」だけの汚れではないとは思いますが。
何はともあれ「洗って良かった」と心から思える汚れの出具合でございます。
ダウンジャケットをすすぐ
というわけで、なかなかの汚れが出てきてくれた様子に満足したところですすぎを行います。
汚れた水を抜き、新しい水を入れて再度もみ洗いしながら泡と汚れが出てこなくなるまですすぎをします。(今回は3回)
ダウンジャケットを脱水する
すすぎが終わると今度は脱水です。この脱水作業が一番めんどくさかったかもしれません。
脱水の際も「優しく」が基本。ここでダウン(中綿)を傷めてしまっては、いくら乾燥を丁寧にしてもふわふわが復活してくれない可能性も出てきます。
水分を「優しく」絞り、残った水分はバスタオルで「優しく」拭くのが良いとのことで、「優しく優しく」脱水していくのですが、「優しい」だけでは一向に水分は減ってくれせん。(汗)
一気に6着も洗ったもので「バスタオル何枚いんねん!?もうないわ!!」状態になりつつ、なんとか脱水を完了させました。
ダウンジャケットを乾燥させる
というわけで、ダウン類をふわふわに復活させるメイン工程ともいえる「乾燥」に入ります。我が家に乾燥機はないので、近所のコインランドリーまで行きました。
乾燥時間は乾燥させるものの量にもよりますが、今回はダウン類6着で最終的に「60分間」乾燥機を回すことになりました。
一気に乾燥させるのではなく、途中でダウンの乾燥具合や偏り具合などを確認しながら進めるのもポイントです。
最初の想定では40分くらいを考えていたので、まずは半分の20分からスタートしました。
テニスボールは家から2個持参し乾燥機の中にいれました。
乾燥機を使えば、自然乾燥よりはふわふわに乾燥できますので、テニスボールがなければ無理に用意する必要はありません。
が、テニスボールを使う事で生地をパンパン叩きながら干すのと同じ効果が得られますので、ダウンの固まりと偏りがほぐれ、そこの空気が入り込み「よりふわふわ」に仕上げることができます。
20分後に見てみるとまだ全然乾いていませんでした
ちなみにですが、乾燥させる時も洗う時と同様、金具で生地が傷つくことを防ぐためにファスナーは締めて裏返した状態にしておきましょう。
私は洗う時に裏返し忘れていましたので、乾燥させる際に裏返しました。
さらに20分乾燥させてみて確認
だいぶ乾燥されていましたが、ダウン部をよく見ているとまだ湿って偏っている部分が多々ありましたので、もう20分追加で乾燥させました。
合計60分乾燥させてみて確認
なかなか良い感じでしたので、ここで乾燥終了となりました。
ダウンジャケットを乾燥させた結果
乾燥機にテニスボールとダウンジャケットを入れて乾燥させた結果は上記の通り。
夫のズボンなどは写真で少しわかりにくいですが、いずれもふわふわが復活しましたよ!
私:(上)ユニクロULダウン、(下)ミズノのダウン
私のユニクロULダウンもふわっと復活。
10年もののミズノのダウンはかなりペッタンコだったのですが、ふんわり感がもどってきました。
息子:(上)ユニクロULダウン
息子のユニクロULダウンもかなりのペッタンコ具合だったものがふっくらしました。
娘:(上)ユニクロの中綿ポリエステルジャケット
娘のユニクロの中綿ポリエステルジャケットも復活!
夫:(上下)モンベルのダウン
モンベルの上下は夫が10年以上、洗わずに大事に着ていたものでしたので、一番洗うのに緊張したのですが。
こちらが一番ふっくらが増しました。
ズボンの方が写真で上手く変化が撮れなかったのですが、実際は上のジャケットと同様に洗って乾かす前と後ではふっくら感の違いを感じることができました。
ダウンのふわふわを復活させることに成功!!
というわけで。
今回、ペッタンコになってしまったダウンなどの防寒着を、乾燥機とテニスボールを使ってふっくら復活させることに成功しました。
ダウン類を自宅で洗う際のポイントは「洗い方」よりも「乾かし方」にあるということを実感した次第でございます。
コインランドリーでの乾燥60分の料金600円のみで、6着分のダウン類(防寒着)を洗うことができ、さらには洗う前よりふわふわになるというのはかなり嬉しいですね~!
我が家で試した結果のように、すでにペッタンコになっているダウンジャケットのふわふわも復活するかもしれませんよ!よければ生地などを確認の上でチャレンジしてみて下さいね。
ギア
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