埼玉県飯能市の中心地、西部池袋線の飯能駅から歩いて行けて、無料でバーベキューやデイキャンプが楽しめる河川敷「飯能河原」をご紹介します。
近隣には沢山のBBQレンタルショップも有り、手ぶらバーベキューも楽しめる利便性の高い人気スポットですので、家族や友達と休日に訪れたり、川のせせらぎや自然を感じながら焚き火をのんびり楽しむのにもおすすめです。
※令和4年7月23日(土)~8月28日(日)の期間中、第2回目となる予約・有料化実証実験が行われています。詳細は公式サイトよりご確認下さい。
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目次
飯能河原の基本情報
住所 | 〒357-0064 埼玉県飯能市久下472 |
---|---|
電話番号 | 042-973-2124 |
営業期間 | 通年営業 |
利用時間 | デイキャンプのみ可、夜間(日没後)の立ち入り禁止 |
利用料 | 無料 |
駐車場 | 近隣の有料駐車場を利用 |
水道・トイレ | トイレ、水道有り |
公式サイト | 飯能河原の利用について|飯能市ホームページ |
飯能駅から歩いて10分程度の距離にある飯能河原は、週末になると多くの利用客が集まる人気のバーベキュースポットです。無料で利用ができて、焚き火も可能なため、テントを設営してデイキャンプを楽しむ人たちも多く、周辺住民の憩いの場として利用されています。
飯能河原は以前まで宿泊も可能でしたが、利用者マナーの悪化や、コロナウイルス感染拡大の懸念などにより、夜間(日没後)の立ち入りは禁止されることになりました。現在は有料化が検討されており、管理人が常駐することになれば宿泊も可能になるのでは?という噂も有るようです。
利用時の注意事項
飯能河原の利用ルール
- デイキャンプ利用のみ(宿泊は不可)
- 火気使用は指定エリア内のみ
- 直火禁止
- ゴミは持ち帰り
- バーベキューで使用した鉄板等を河川で洗わない
- 近隣住民の迷惑となる行為、路上駐車、荷物の積み下ろし等を行わない
無料でか河川敷を利用するにあたり、上記ルールは必ず守りましょう。違反者が増えるとキャンプやバーベキューの利用が制限・禁止される場合があります。
ゴミのポイ捨てや不法投棄、直火している人を発見した方は下記までご連絡下さい。
- 埼玉県 飯能警察署 042-972-0110
- 飯能市役所 産業環境部観光・エコツーリズム推進課 042-973-2124
その他の注意事項や市からのお知らせは、公式サイトをご確認下さい。
キャンプの予約・申込方法
- 予約不要
- 有料化実証実験中(令和4年7月23日~8月28日)の火気使用は要予約
飯能河原は基本的に予約不要で、誰でも利用可能です。ただし、毎年多くの利用者でにぎわう飯能河原は、上流で強い雨が降ると急激に増水する場合があり、過去には中州に取り残されて消防や警察が出動する事態も発生しています。
以前から増水前に自主避難を呼びかけてはいたものの、その呼びかけに応じず、河原に留まる方が多く見受けられたり、夜中に大音量の音楽を流したり大声で騒ぐなどの迷惑行為が後を絶たず、河川環境の保全や近隣住民の安心安全な生活環境の維持を図るため、当面の間は夜間立ち入り禁止となりました。
その後、飯能河原の適正利用を検討するため、一部エリアで火気使用に関して有料化の実証実験を行うことが決定し、火気の使用については一時的に入場枠数が最大50枠(1枠最大6名)の予約制となりました。期間は2022年4月21日~5月8日で行なわれ、その間は1人1,000円の利用料金が掛かります。
※2022年7月28日追記 ※2回目の有料化実証実験について
令和4年7月23日(土)~8月28日(日)の期間中、第2回目となる予約・有料化実証実験が行われています。詳細は公式サイトよりご確認下さい。
飯能河原の駐車場
飯能河原には専用駐車場はありません。近隣の有料駐車場を利用することになりますが、ネット情報や口コミの中には既に閉鎖していたり、平日は休みだったりする情報も含まれているので注意して下さい。ここでは現地取材で確認できた近隣駐車場の情報をご紹介します。
ガラス工房すみれ(有料)
飯能河原に一番近い駐車場がこちらの「ガラス工房すみれ」が運営している櫟庵(くぬぎあん)駐車場です。営業時間は水曜日を除く11時~17時まで、宿泊は出来ません。ガラス工房すみれの店先に20台程度を駐車できるスペースが有り、車は1日1200円、バイクは500円で駐車可能です。
店内には可愛いガラス細工が沢山並んでいて、お土産購入にもおすすめです。
大河原商店(有料・不定期)
先ほどのガラス工房すみれから離れた場所にある大河原商店の店先も、駐車場として貸し出されているようです。しかし、現地取材した日が平日だったため「休み」の看板が出ていました。飯能河原が賑わう休日には利用できるのかも知れませんが、詳細は不明です。ネット上の口コミでは、利用料金は1,000円とのこと。
定休日:不明
利用料金:1日1,000円
「カフェ風の音」「タケマツの手前」の駐車場は閉鎖
ネット上の口コミにある「カフェ風の音隣の駐車場」や「タケマツの手前の駐車場」の2ヶ所は既に閉鎖しているので、飯能河原を利用する際には注意して下さい。
飯能河原の施設案内
入間川に沿って半月型に広がる飯能河原は、火気使用が可能なエリアと、火気禁止の観光エリアに区分けされています。木製の橋から下流側(写真の右側)が火気使用可能エリアとなるので、今回はそちらを中心にご紹介します。
キャンプ可能エリア
休日はバーベキューやグループで賑わう
平日はソロキャンプや少人数で訪れる人も
飯能河原は基本的にどこでもテントやタープの設営が可能ですが、焚き火やバーベキューなど火気の使用をする場合は、ロープや看板で区切られた火気使用可能エリア(割岩橋に近い側)を利用することになります。
河川敷には車の乗り入れが出来ず、駐車場からも距離が有るので、あまり大きなテントを設営している人は少なく、利用者の多くはレジャーシートやチェアを用意してバーベキューを楽しむスタイルが一般的のようです。
平日は利用者も少なく、ソロでゆっくりと楽しむキャンパーも見られますが、土日になるとグループでの利用者が増えて、かなりの賑わいを感じられます。
フィールドの様子
飯能河原はゴロゴロとした石が転がる石河原となっていて、地面も非常に硬く、テント設営のためのペグ打ちは特に苦労しそうです。テントやタープを設営するなら、なるべく丈夫な鍛造ペグを準備しておいた方が安心です。なるべく大きな石を取り除いて、整地してから設営することをおすすめします。
飯能河原のトイレ
飯能河原にはいくつか公衆トイレが設置されています。一番近いのはステージ広場の裏手にある飯能河原観光公衆トイレです。トイレ内は定期的に清掃されていますが、利用者が多いのか汚れが目立つ部分もありました。
男子トイレの個室は和式となっていますが、もう一か所の割岩橋の近くにあるトイレは洋式となっています。
割岩橋の近くにある観光公衆トイレ
水場
飯能河原のトイレの側面には流しも設置されています。洗剤やスポンジなども置かれていますが、かなり汚れている状態ですので、なるべく持参をした方が良いでしょう。
ステージ広場
飯能河原には河川に沿ってカーブするようにウッドデッキ(ステージ広場)が設置されています。こちらでは火気の使用は出来ませんが、チェアを置いて読書を楽しむ人の姿も見られました。気持ちの良い陽気の日には、こちらでゆっくり過ごすのも良さそうですね。
BBQレンタルショップ
飯能河原の川の対面にある「ウエストリバーBBQ」では、BBQ機材レンタル&食材付き手ぶらBBQプランのサービスも展開しています。基本の3時間コースは大人1人1,500円、子供一人800円で、4名から利用可能。バーベキューの他にも、炭や薪などの販売や、駄菓子、クラフトビール、アイスクリームの販売なども行なっています。
飯能河原のチェックポイント
有料化&宿泊可能になるという噂が本当になる?
取材日当日、ガラス工房すみれの店員さんから、飯能河原が有料化を検討しているという話や、管理人が常駐することになれば宿泊も可能になるのでは、という噂話を教えて頂きました。その後、2022年3月25日に飯能河原が有料化実証実験を行うことを発表し、4月21日~5月8日までの間、火気使用について一時的に有料化となることが決定しました。
もしかしたらこのまま永続的に有料制となり、有料での宿泊も可能になるのではないか、という話が現実味を帯びています。飯能河原についての最新の情報は飯能市の公式ホームページでお知らせされていますので、利用前に確認することを推奨します。
学生やバーベキュー利用客が多いので、ソロで過ごすなら平日が狙い目
飯能河原は地元以外からの利用者も多く訪れる人気スポットです。特に土日になると多くのバーベキュー客が訪れるため、ソロキャンプで一人静かにのんびり過ごすというのには向いていません。
平日であれば利用者も少なく、スペースも余裕を持って使用できますが、やはり夕方になると近くの学生達が学校帰りに訪れる寄り道スポットとなっているため、静かに過ごしたいというのにはあまり向かないと感じます。
周辺の買い出しスポット
マミーマート 飯能武蔵丘店
飯能河原から車で5分程度の距離に、マミーマート飯能武蔵丘店があります。バーベキューやデイキャンプでの食べ物や飲み物はこちらで購入すると良いでしょう。すぐ近くにカインズもあるので、薪や炭などの燃料はそちらで購入可能です。
カインズ 飯能武蔵丘店
カインズ飯能武蔵丘店では、広葉樹の薪が1束698円、3束以上で1束595円。その他、針葉樹の薪が748円、バーベキュー用木炭が798円で販売されていました。焚き火やバーベキューで使えるチェアやバーベキューコンロなどの販売もされていますので、何か足りないものがあった時はこちらで揃えられると思います。
飯能河原を利用する際に必要な道具
飯能河原の近くにはBBQレンタルショップなども複数ありますので、手ぶらで行ってバーベキューを楽しむことも可能です。ただし、そうしたショップは基本的に大人数(4人以上)からの利用を想定しているので、ソロや少人数でバーベキューをするなら、持ち運びも便利でコンパクトに収納できる道具を用意しておくことをおすすめします。
バーベキューコンロ
飯能河原では直火が禁止されていますので、バーベキューを楽しむ際には必ずバーベキューコンロを用意しておきましょう。ヨーラーの折りたたみグリルは、1~3人用のバーベキューコンロで、価格も手ごろでコンパクトに収納できるので持ち運びも簡単。卓上で炭を使用したバーベキューにもぴったりのおすすめのアイテムです。
火消し壺
デイキャンプやバーベキューで使用した炭や燃え残った灰なども含めて、ゴミはすべて持ち帰りとなります。まだ熱を持っている炭を消火するのに便利なのが、ユニフレームの火消し壺です。オールステンレス製で密閉性も抜群の丈夫な作りになっており、水を入れて消火した後に、水切り用の網まで付属しているため、残った炭を繰り返し使うこともできます。
キャンプチェア
飯能河原は石河原ですので、ゆっくり座って過ごしたい時はキャンプ用のポータブルチェアを用意しておくと良いでしょう。バンドックのチェアはお値段も手ごろで、フレームがスチール製のため、捻じりやたわみも少なく安定感があります。アルミ製のものと比べると多少重くはなってしまいますが、収納性についてはそこまで変わらないので長い間使えてコストパフォーマンスも抜群です。
収納バッグ
車の乗り入れが出来ない場所でバーベキューをする際には、使用する道具をすべてまとめて持ち運べるトートバッグがあると便利です。バーベキューコンロや火消し壺、アウトドアチェア、その他にも皿やコップなど必要なアイテムを収納しておける大型トートバッグは、キャリーワゴンよりも手軽で少人数のバーベキューにはぴったりのアイテムです。薪を入れて持ち運ぶ、薪バッグとしても使用可能。
飯能河原の有料化で宿泊キャンプが復活?これから先に期待したい河川敷
飯能河原は元々、無料で使えて宿泊も可能な野営地として非常に人気のあるスポットでした。しかし、バーベキューやキャンプで出たゴミが放置されたり、お酒を飲んで騒いだり花火や騒音、直火によって河川敷の安全性が脅かされるなど様々な問題によって、夜間の立ち入りが禁止となりました。
さらに、2022年4月21日からは火気使用可能エリアの有料化実証実験が行われて、実質的に無料でキャンプを楽しめる場所では無くなってしまいました。こうした場所は飯能河原だけでなく、全国的に数多くの無料キャンプスポットがマナー違反者によって閉鎖や有料化に追い込まれています。
こうした場所をこれ以上増やさないように、自分達のキャンプスペースは自分達で守る、という気持ちを持って利用するようにしていきたいですね。
ギア
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2022年5月9日追記 ※実証実験の結果について
例年では多い日で1200人以上もの利用者が集まるゴールデンウィーク期間でしたが、有料化の実証実験中は定員(50枠=300人)にも満たない利用者数となりました。バーベキューの煙や騒音、ゴミの放置などで悩んでいた近隣住民からは歓迎の声もある一方、周囲のバーベキュー業者や軽食店などからは不安の声も上がっている様子。県や市は結果をまとめた上で今後の方針を決めるとのことです。
参考:BBQスポット「飯能河原」が一部有料化で利用激減 – 読売新聞オンライン