岩本利達
ベルテントなのにアレンジ自在?軽量で設営も楽なKingCampの「ANIZO S 320」が登場

ベルテントなのにアレンジ自在?軽量で設営も楽なKingCampの「ANIZO S 320」が登場

キャンプブームの前半ごろからノルディスクを中心に人気が出ているワンポールテント。今では各社からそれぞれ個性を持ったワンポールテントが発売されている中で、創業20年以上の中国のアウトドアメーカー「KingCamp」は使い勝手が良さそうなベルテントのプロジェクトをスタートさせた。

ベルテントとは、ワンポールテントの中でも壁が立ち上がっており居住空間を広くとれるタイプのテントのこと。これまでベルテントでアレンジ可能というものはほとんど聞いたことは無いが、KingCampの「ANIZO S 320」は変化自在を謳っているほどアレンジが出来るのが特長との事。どんな秘密があるのだろうか。

ベルテントをフライとインナーに分割

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このテントのキモとなるのは、ベルテントをフライシートとインナーテントに分割した点にある。2層構造としてはドーム型テントと近いが、インナーテントのフレームがワンポールということで、ジャンルとしてはベルテントとなる。

2分割にしたことで設営の工数は増えてしまうが、さして大きな問題でもない。むしろワンポールテントのメリットと2層構造のメリットを掛け合わせた便利なテントとなっている。

基本の「ベーシックモード」

通常通り設営すると「ベーシックモード」として、通常のベルテント同様の使い方が楽しめる。インナーテント上部は大きなメッシュ窓があるので、溜まった湿気をフライシートの間に逃がしてくれることにより結露対策も出来そうだ。

この状態からフライシートを展開し、キャノピーを作り出すことによりテント外の居住空間を広げることも可能。タープをもっていかなくても外で過ごすことも出来るだろう。

風や空を感じる「シースルーモード」

インナーテントだけで設営することも出来、その場合は「シースルーモード」としている。前述したインナーテントの大型メッシュにより、風の出入りも自由自在で、寝っ転がって空を見上げれば流れていく雲や星空を楽しむことが出来る。とはいえこのまま寝るのにはちょっと抵抗があるので、寝る前にフライシートをかける必要がある。

オシャレなタープとして「オープンモード」

逆にフライシートのみをポールで立ち上げることにより、タープとしても使用する事もできる。単純にタープとしても中々見ない形なので、別で用意したドームテントなどと組み合わせることでベーシックモードとは違う宿泊スタイルを楽しむことが出来そうだ。

秘密基地感がそそる「ティピーモード」

オープンモードの発展形となるのが「ティピーモード」。DDタープのステルス張りよろしく、タープを地面に打ち込むことでさながらティピーテントの様な形にすることも出来る。居住空間こそ狭いが、逆に秘密基地感があってワクワクするスタイル。コット寝との相性もいいだろう。

立てやすく軽量で女性も安心

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様々なアレンジ方法が出来るという事以外にも、きちんと基本性能を整えているというのもこのテントの良いところ。総重量は約8.8kgとポリコットン製のテントとしては非常に軽量。軽量なのは持ち運びの際の利点もあるが、何と言ってもフライシートに重量があるとワンポールで立ち上げる際に腰をヤられるので、軽ければ軽いほど設営も楽になる。

ワンポールテントならではの設営しやすさと相まって、1人でも最短10分で設営完了するというのは実に嬉しい。

フルセットで価格は57,000円

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さんざんいい事ばかり書いてきたが、そんなにハイスペックなら価格も高いと思いきや意外とリーズナブル。そもそもKingCampのギアはコスパが良く、今回のテントも備品を含めて57,000円で購入することが可能。クラウドファンディングという事で、そこからさらに割引されたリターンが用意されているのも見逃せない。

ベルテントが欲しいけどみんなと同じ感じになるのは嫌だという方には特におすすめ。ぜひリターンが無くなる前に応援購入を検討していただきたい。

製品概要

商品名 KingCamp ANIZO S 320
サイズ 320cm×320cm×230cm
収納サイズ 23cm×23cm×68cm
人数 2~6人(就寝時定員4名)
材質 ポリエステル、鉄
重量 8.8kg (±0.5kg)
生産地 Made in China
付属品 1.インナーテント×1
2.フライシート×1
3.収納袋×1
4.サイドポール袋×1
5.ペグ袋×1
6.センターポール×1
7.サイドポール×1
8.キャノピーポール
9.ガイロープ×20
10.テントペグ×24
※取扱説明書も同捆
紹介
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  • 岩本利達
  • 岩本利達キャンプクエストNEWS編集部
  • NCAJキャンプインストラクター/JACオートキャンプ指導者
    『子どもを育む場としての「キャンプ」こそ持続可能な社会の第一歩』をテーマに、環境意識やサバイバル知識を高めるために日夜活動。ガジェト/ギアマニアの視点から最新アウトドアニュースをお届けします。

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