メディアでも取り上げられる様になってきた岐阜発の町工場集団「giant-salamander」。日本のものづくりの要である「町工場」から新しい価値を創出すべく立ち上がったブランドが、ついに海外進出を果たした。
プロジェクトとなるのは、岐阜が世界に誇る「岐阜県関市の刃物」をアウトドアナイフに転用するというもの。伝統技術のごり押しではなく、しっかりとSDGsを意識するなどプロダクトとして世界基準のものに仕上がっている様だ。
大振りで存在感溢れるアウトドアナイフ
アウトドアで使用するナイフはどちらかというとコンパクトなタイプが主流となっている様だが、今回のプロジェクトで企画されているナイフは大ぶりなサイズ。刃渡りは17cmで、全長が30cmとなっており、イメージとしては三徳包丁のサイズ感に近いか。刃は黒染めを施しており存在感は抜群で、グリップも13cmと大型なので握りやすいのがこだわりポイント。
大型サイズなので薪や木材の加工から、食材にも利用できるほど汎用性が高いのはユーザーのニーズを考えての事だろう。ちなみに、刃物の命は言うまでも無く刃の部分ではあるが、giant-salamanderのナイフは実はグリップの部分にもこだわりが詰まっているのである。
柄はSDGsに配慮した「ウッドプラスチック」
一見するとプラスチックで出来ているのか木で出来ているのかわからないビジュアルだが、実はどちらも正解。正体はプラスチックに日本のヒノキをベースとした55%の木材を合わせた「ウッドプラスチック」なのである。ここにも職人の技術が活きており、乾燥時間やシリンダー温度といった調整を金型職人が行うことで可能になっているとの事。
成型時の配合次第で表面の模様が変わってくるらしく、世の中に同じものは一つとないというのも所有欲を満たすいいスパイスになっている。
本革仕様の皮鞘も美しい
刃と柄にもしっかりこだわりがあると来たら、鞘にも期待をしてしまうというものだ。その期待を裏切らないあたりが流石giant-salamander。刃を守るという意味でも、刃から守るという意味でも重要な鞘だからこそ、3mmの厚さの本革を採用している。
この厚さの本革を加工するのは特殊なミシンや技術が必要らしいが、町工場職人の集まりであるgiant-salamanderには熟練の革職人もいる様だ。ナイフにぴったりサイズの鞘をひとつひとつ丁寧に制作しているとあれば上質なモノであるというのは想像に難くない。
既に目標金額は達成!反応は上々か
ここまでこだわった超一級のプロダクト、海外からはどんな反応かというと中々悪くない。2022年6月25日の執筆時点で目標金額30万円に対して80万円オーバーの支援者がいるので、ひとまず目標はクリアしている。プロジェクト自体は7月20日までなのでまだまだ伸びしろはあるだろう。
プロダクトの価格は1セットで230ドル。決済時点のレート次第だが、日本円にすると30,000円強といったところ。海外サイトではあるが日本からも支援が可能なので、気になる方は支援してみてはいかがだろうか。
ギア
このライターが書いた他の記事
- 日毎
- 月間
- 殿堂
調理も暖も鑑賞もこれ一つ!手元で火を愛でるミニ薪ストーブがVASTLANDから登場
クマ被害に『熊鈴』を。航空金型メーカーのダイキ精工がオリジナル熊鈴「DaiFeel」を開発
丸いポールなんてつまらない!MIGRATRAIL「セブンポール」は他にはないデザインが魅力
バイクキャンプの持ち物を全公開!道具一式とおすすめの積載バッグも紹介します
ペッタンコになったダウンジャケットを自宅洗濯でふわふわに復活させる方法
奥秩父山塊の高峰「国師ヶ岳~北奥千丈岳」大弛峠から僅か60分で山頂へ!サクッと登れて超絶景の山
北海道の通年営業「ニセコサヒナキャンプ場」バンガロー泊レビュー!ニセコの大自然を満喫
学校橋河原キャンプサイト詳細|焚き火も可能で超人気の無料キャンプスポット紹介
この冬はイージスフュージョンダウンに決まり!ワークマンのコスパ最強防寒着レビュー!
「焚き火の香り」が肴になるアウトドア専用クラフトビール『Tobira』先行販売スタート
これからの冬キャンプにぴったり!Snugpakの厳冬期寝袋が3アイテム追加
ペッタンコになったダウンジャケットを自宅洗濯でふわふわに復活させる方法
高級キャンピングカーで30日かけて日本一周してみない?お値段100万円からのラグジュアリーな冒険
キャンプブロガーの本音。キャンプブログを始めて得られるメリット・デメリット
メーカーがやるなら間違いなし!日産が提案するバンライフの形「キャラバン MYROOM」が発売決定
彩湖・道満グリーンパーク バーベキュー広場|焚き火&キャンプも可能な無料エリア紹介
レジャー気分で登ってはいけない!神様の山「三輪山」登拝レポート
学校橋河原キャンプサイト詳細|焚き火も可能で超人気の無料キャンプスポット紹介
タツノオトシゴでガツンと薪を割る!手軽に使える薪割り用のクサビ「クサビタツ」
【ふもとっぱらキャンプ場】エリアマップ付き写真で解説!特徴・おすすめエリア・注意点・ベストポジション
神奈川県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット20選
埼玉県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット15選
千葉県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット14選
茨城県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット11選
東京都の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット14選
群馬県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット10選
【冬キャンプの防寒対策と寝室の作り方】これで電源サイトを卒業しました
東北で冬キャンプができるキャンプ場32選!通年営業のおすすめキャンプ場一覧
オピネルナイフ全サイズの大きさ比較【おすすめサイズは何番?分解しない方が良い?】
キャンプで使えるロープワーク一覧+ロープのまとめ方【15種類】