群雄割拠のULザック市場に、ZEROGRAM(ゼログラム)から待望の軽量バックパックがリリースされました。そのザックは軽さと機能性を両立した、ULザックと普通のザックのいいとこどりをしたような正に筆者が探し求めていたザックです。
テント泊登山から日帰り登山、さらには普段使いまで、すべてを賄える45リットルサイズの軽量バックパック「ZEROGRAM LOST CREEK UL 40」の使用感や優れている点をご紹介いたします。
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目次
ZEROGRAM 軽量バックパック「LOST CREEK UL」について
ZEROGRAM(ゼログラム)は、より軽量で革新的なギアを開発し続ける韓国のアウトドアメーカーで、2014年より日本で展開して以来、多くのUL志向のキャンパーから支持されています。軽量で高性能なテント「El Chalten(エル・チャルテン)」は、キャンパーであれば誰もが知っている有名なテントではないでしょうか。
そんな軽量化と使い勝手のバランスに拘るZEROGRAMから2022年7月発売されたのが、待望のハイカー向け軽量バックパック「LOST CREEK UL」です。
「LOST CREEK UL」は、ロールトップ型バックパックLOST CREEKの軽量版で、従来のLOST CREEKシリーズよりも約20パーセント程度軽量化されています。
軽さだけではなく、機能性も両立した作りが特徴で、容量の調整が容易なロールトップ型を採用しつつも、荷物の出し入れが簡単に出来る構造になっています。使用シーンに応じてパーツの取り外しや、ギアの後付けができる拡張性の高さは「LOST CREEK UL」最大の魅力です。
LOST CREEK ULには、連泊で登山泊も余裕な55L容量の「LOST CREEK UL 50」、使い勝手の良い45L容量の「LOST CREEK UL 40」、日帰り登山から普段使いに丁度良い25L容量の「LOST CREEK UL 20」の3サイズがラインナップされています。
LOST CREEK UL 40 詳細レビュー
使い勝手の良いサイズ感の「LOST CREEK UL 40」は、様々なメーカーから発売されている競合が多い人気のサイズです。使う前にデザインや機能を細かくチェックしてみました。
重量 | ボディ600g(フレーム、ベルト、ポーチ、レインカバー除く)/ トータル1080g |
---|---|
容量 | 45L |
材質 | X-PAC LS・Recycle Nylon |
本体サイズ | 32×75×25cm |
トルソー(背面長) | 47cm |
ベルトサイズ | 29inch-最大54inch |
カラー | Black |
重量
トータル重量こそ1080グラムとULザックの中では若干重い印象ですが、これはフレーム、ベルト、ポーチ、レインカバー込みの重量です。
普通の登山ザックと同等の快適性や機能性を満たした状態でこの重量は、はっきりいって最軽量です。
パーツを全て外した状態であれば僅か600グラムと、超ULザックに早変わりです。本格派UL志向のハイカーの要件も満たすスペックだと思います。
パーツを全て外した状態は見た目もシンプルで、普段使いでもお洒落に使いこなせそうです。
使用シーンに応じてパーツの取捨選択を自由に行えるところが「LOST CREEK UL 40」最大の魅力です。ULザックの弱点を補った、軽さと機能性を両立したパックバックではないでしょうか。
全体像・素材
※左から20リットル、25リットル、45リットル、35リットル、65リットル
※真ん中がLOST CREEK UL 40
ザックの本体サイズは32×75×25cm。比較しやすいように様々なサイズのザックを並べてみました。
一見、ダイニーマを思わせる素材の見た目は、個人的に好みです。カラーラインナップは1色のみなので、このあたりも好みが分かれるかもしれません。
素材の特性上、パリパリペラペラで、ザックの形が崩れそうな不安がありましたが、しっかりとした背面パットがはいっているので形が崩れません。ザックが空の状態でも自立します。
背面パットやフレームを外してしまえば、ザック自体丸めることが可能です。テント泊でザックの置き場所がコンパクトになり、枕代わりに出来そうですね。
素材は、軽量・強度・防水性に優れた高機能素材「X-PAC LIGHT SKIN」と、環境に優しいリサイクルナイロンが使われています。従来の「X-PAC」よりも15~20%軽く、柔軟性がありつつも耐摩耗性を備えた超軽量素材とのこと。
X-Pacの上位素材を採用することでザックの軽量化に貢献しています。
リサイクルナイロンが使われていることの証として、ZEROGRAMのリサイクル素材が使われている製品につく「SAVE EARTH」ラベルがザックの背面についています。
フロントポケット
フロントにはULザックでは定番のビックポケットが付いています。約40センチと、相当深いポケットなので使い手の好みが分かれるかもしれません。
ビックポケットは1人用テントやヘルメットがすっぽりと入る大きさです。半透明のモノメッシュ素材なので、何が入っているかが一目で分かり大変便利。
ストッパー付きなので開口口をある程度閉めることが出来ます。但し、完全に閉め切ることは出来ないので、どうしても無くしたくない物や濡らしたくないものは入れない方がよいでしょう。
サイドポケット
両サイドには2リットルのペットボトルが入る大きさのサイドポケットが付いています。こちらも半透明のモノメッシュ素材なので、何を入れているか分かって便利。
サイドポケットもストッパー付きなので開口口をある程度閉めることが出来ます。
ちなみにサイドポケットのみ、水抜き用の穴がそれぞれあります。雨が降ったり、水筒の水がこぼれても安心です。
コンプレッションストラップ
両サイドにはZ状のストラップが付いています。これはテントポールやストックを挟み込むのに便利。ボトムのストラップも上手に活用すればしっかりと固定できます。勿論、サイドポケットも活用できます。
ストラップは両端から自由に締め付けができるので、外付けしたギアを紐で縛るようにしっかりと締めつけることも出来ます。
ストラップは思った以上に長く、柔軟な調整が可能です。キャンプマットもしっかりと固定することが出来ました。トップやボトムにキャンプマットを外付けしたくないタイプの方にはアドバンテージだと思います。
ボトムのストラップは更に長く、キャンプマットを2個固定できる程の長さ。こんな使い方をする方はいないと思いますが、ストラップがどれだけ長いかは伝わったのではないでしょうか。
ウェビング
ザックの上部にはULザック定番のウェビング付き。スリーピングパッドやテントを挟むのに便利です。
ウェビングは三角形になっているのでギアをしっかりと固定できます。構造上、ロールトップをフル活用して荷物を詰め込んでしまうとウェビングは使用できないので、そこだけは注意が必要です。
ショルダーハーネス
ショルダーハーネスの厚みは約1センチ弱と、若干薄い印象ですが、適度な弾力があるので肩にかかる負担は軽減できそうです。
幅も5.5センチ程度と、こちらも若干細い印象です。厚みや幅については好みになってくるかと思います。
ULザックでは省略されがちなショルダースタビライザーが装備されているのはプラスポイント。肩幅や身長に合わせて調整できるので男女で共用もできそうです。
チェストベルトは高さの調整が可能です。しかも、ある程度伸縮するゴム素材を採用しているので、胸を圧迫しません。これはプラスポイントでした。
ULザックではチェストベルトに緊急ホイッスル付きがトレンドのようですが、そういったオマケは付いていませんでした。
ショルダーベルト部分にはループやディジーチェーンがあるので、カラビナや外付けギアの拡張も容易です。
右側にだけトレッキングポールアタッチメントループが付いていました。トレッキングポールを脇差の様に一時的に固定できるので便利です。これは個人的には左側にも欲しかった。
背面
通気性の良いエアメッシュ付きでクッション性もあります。クッションの背面長調整は出来ませんが(※LOST CREEK UL 50は可能)、ULザックではクッションが省略された商品もあるので、有るだけでありがたいです。
クッションは背面全体を覆う仕様ではありません。横幅は17~8センチ程度と最小限に抑えられていて溝もあり、滑らかな曲線になっているので汗抜けは良さそうです。
背面パットは取り外し可能なので、社外品のスリーピングパットを代用したり、省略したりと、柔軟性に富んでいます。
背面パットのほかに、アルミ製のT字型フレーム付きなので、ハイカーにかかる負荷を分散してくれます。登山や中長距離のトレッキングでも負担が掛かりません。
フレームを取り外してしまえば軽量化も出来ます。フレームの重さは70グラム程度と軽量なので、快適さをとるのであれば取り外さない方が良いかなと思いました。
ヒップベルト
ULザックは基本、軽量化重視でヒップベルトが無いモデルが多く、あったとしても簡易的なベルトのみです。しかし荷物の多いテント泊登山では、ヒップベルトが有るのと無いのでは雲泥の差です。これは非常にプラスポイントです。
背面パットと同じく、ヒップベルトも通気性の良いエアメッシュ付きでクッション性も厚みもばっちり。しっかりと腰にホールドして重量の分散が出来ます。
左側には取り外し可能なウエストベルトポーチが付いているので、小物を入れることが出来ます。もちろん右側にも取り付け可能で、社外品の取り付けもできる拡張性の高さが有ります。
マジックテープのお陰で、ヒップベルトの左右の微調整が簡単にできる点もGOODでした。
そしてなんといっても最大のプラスポイントは、ヒップベルトの取り外しができる点です。状況に応じてヒップベルトを取り外して軽量化が出来るのは画期的です。
開口部
開口口はULザックでは定番のロールトップ型を採用しています。個人的にプラスポイントだったのが、ロールトップにマジックテープが無いところです。くるっと巻いて、さくっと荷物を取り出せるのでストレスがありません。
ロールトップ型を採用しつつも、サイドジッパーから荷物の出し入れが出来る構造になっています。メインへのアクセスもロールトップからとサイドジッパーからの2つの方法があるので大変便利。パッキングや荷物の取り出しが楽な画期的なシステムだと思います。
そして嬉しいことに止水ジッパーなので浸水の心配もありません。さらにダブルジッパーを採用していて、上からも下からも簡単に開け閉めできます。サイドジッパー付きロールトップ型は目から鱗でした。
ロールトップ型のメリットは容量の調整が可能なところですよね。普段使いや日帰り登山ではしっかりとロールしてしまえば、コンパクトなサイズに早変わり。
荷物が多いときはロールトップを伸ばせばプラスアルファの荷物が入るので便利です。長さを測ってみると30センチ程度ありました。
ザックの内部構造
ザック内部にはメッシュの内ポケット付き。背面にハイドレーションを入れるポケットもあります。
ボディ上部の右側にはハイドレーションチューブを出す穴があります。筆者はハイドレーションを使わないのですが、使う方にとっては重要な決め手になる部分だと思います。
容量は45リットルですが、これはロールトップを伸ばさない状態での容量。
ロールトップをフルに伸ばした状態であれば、プラス5~10リットル程度容量を増やせそうです。
レインカバー
レインカバーはザックのボトム裏、ファスナー内に収まっています。ストラップは取り外し可能なので別の場所にレインカバーを入れることもできます
ストラップ付きのお陰で突然の雨でも慌てること無く、ワンタッチで取り付けできる親切設計です。これは地味に便利。
LOST CREEK UL 40は防水仕様なので、ちょっとした雨であればレインカバーを使うまでもありません。防水仕様のザックはプラスポイントです。
とはいえ、シ―ム加工されていないので縫い目から浸水するかもしれません。完全防水ではなさそうなので、本格的な雨の時はレインカバーが必要そうです。
LOST CREEK UL 40を実際に使ってみた
LOST CREEK ULの数あるラインナップの中から筆者が「LOST CREEK UL 40」を選んだ理由は、バックパックキャンプから日帰り登山、普段使いまで、すべてを賄える理想のサイズだと思ったからです。早速使ってみましょう。
日帰り登山
「LOST CREEK UL 40」を実際に日帰り登山で使ってみました。ちなみに普段は20リットル容量の500グラムのザックを使っています。45リットル容量のLOST CREEK UL 40は、一見オーバーサイズに思えますが、並べてみても全く違和感はありませんでした。
背負ってみた第一印象は「とにかく軽い」ということです。45リットル容量の割には本当に軽く、見た目も巨大なザックを背負っている雰囲気を感じません。
今回はパーツを一切取り外さずに使いましたが、それでも軽いと思いました。パーツを取り外せば更に軽量・コンパクトになること間違い無しです。
背負いはじめはショルダーパットの厚みと幅が薄いので不安がありましたが、固すぎず柔らかすぎずのクッションのお陰で、肩に負担を感じることなく快適に背負うことが出来ました。
この日は気温が30度近くで湿度の高い山行でしたが、通気性の良いエアメッシュ付きで滑らかな曲線になっていることと、背面パットとT字型フレームのお陰で背中全体にザックが密着することなく、汗抜けが良く快適でした。
日帰り登山で便利だったのがヒップベルトのポーチです。ザックを降ろすことなく、日焼け止めクリームや虫よけスプレーをサクっと取り出せるのでストレスがありません。日帰り登山でもヒップベルト付きの方が登山が快適だったので、外す必要は無いかもしれません。
サイドジッパーは本当に便利で、わざわざロールトップ部分を開けなくても簡単に荷物を取り出せます。こういった些細な煩わしさを軽減してくれるギミックは、登山で使ってみて初めてありがたさが実感できますね。
さらに便利だったのがフロントのビックポケット。ザックを使う前は、容量が大きすぎて使い道が浮かびませんでしたが、下山時にその偉大さを知ることになります。
ザックに一緒に入れたくない汚れた物や服、ザックに仕舞うのが面倒なギア等、いくらでも突っ込むことが出来るので本当に便利です。登山がより一層快適になること間違い無しです。
テント泊登山装備をパッキング
時間の都合上、テント泊登山まで出来なかったので、パッキングだけ検証しました。普段は55リットルのザックにパッキングしている装備を「LOST CREEK UL 40」にそのままパッキングしてみました。
上部からしかアクセス出来ない場合、下の方の荷物のパッキングが綺麗にできませんが、サイドジッパーのお陰で開口口が大きく開くのでパッキングが容易です。
45リットルサイズの割には想像以上に荷物が入るので驚きました。ザックの形状がそうさせているのでしょうか。それともサイドジッパーのお陰で綺麗にパッキング出来たからでしょうか。まだまだ荷物が入る余裕があります。
ウェビングやサイドポケット、ストラップを上手に利用すれば、ポールやキャンプマットといった嵩張るギアを綺麗に外付けできます。
2Lペットボトルが入る大きさのサイドポケットですが、荷物がパンパンの状態だとスペースが圧迫されるので、水筒やストックといった頻繁に取り出したいギアの出し入れが大変になります。
テント泊登山では、あまり取り出さない嵩張るギアを納めるスペースとして割り切った方が良いかもしれません。
その代わりビッグポケットは本当に容量が多く、スペースが圧迫されないので、なんでも入れることが出来ます。頻繁に取り出すギアやストックは、ビッグポケットに入れたほうが快適です。
ショルダーベルトのループにショルダーポーチを外付けできるので便利です。カラビナや外付けギアの拡張が容易な、優れた設計です。
荷物へのアクセスの良さは本当に素晴らしく、ロールトップを開けなくてもサイドジッパーから簡単に荷物の取り出しが出来ます。ザックの底にある荷物もストレスなく取り出せるのは便利です。
「LOST CREEK UL 40」は、ウェビングやコンプレッションストラップといったギアを外付けできる優れた拡張性と、ビッグポケットのお陰で、パッキングが思った以上に楽でした。社外品のパーツの取り付けが可能なところも嬉しいポイント。
重量はザック込みで12kg程度。実際に背負って30分程度、家の中でうろうろして背負い心地を試してみましたが、ヒップベルトが本当によい仕事をしてくれるのが分かります。しっかりと腰にホールドして、肩に負担がかかることなく重量の分散が出来ていた印象です。
普段使いにも
普段使いではどうでしょうか。買い物がてら町を散策してみました。特に持って行くものは無かったのでザックには殆ど何も入っていません。パーツは取り外さないで使用しています。
それでも見た目は大変すっきりとしているので、普段使いでも全く違和感なく使えます。しかも大変軽いので背負っている感じがありません。やはり「軽さは正義」です。
普段使いでもフロントのビックポケットが大変便利であることが分かります。買い物をしても、そのままビッグポケットに商品を突っ込むことが出来るので、エコバックを持ち歩く煩わしさから開放されます。
「LOST CREEK UL 40」のここが素晴らしい
LOST CREEK UL 40を使ってみて良かった点をまとめてみました。
軽さと機能性を両立したULザック
ずばりこれに尽きるかと思います。ULザックは基本、UL装備をパッキングする前提で設計された商品が多いので、推奨耐荷重に制限があったりと使う人を選ぶ印象があります。
軽量化に重点を置く代償として快適さや機能が犠牲になった商品も多く、軽さと機能性を両立したULザックは、ありそうでなかった理想のパックバックではないでしょうか。
パーツの取り外しが可能な設計
ULザックでありながら軽さと機能性を両立できる理由の1つは、パーツの取り外しが可能な設計になっているからです。例えば、低山の日帰り登山や普段使いであれば全てのパーツを外して使ったり、ロングトレイルやバックパックキャンプではフル装備にしたりと、状況に応じて自由にカスタマイズが出来ます。
普段使いも出来る軽さと見た目
正直な話、45リットルの容量のザックは見た目がごつい上に大きいので、普段使いには向かないかなと思っていました。しかし「LOST CREEK UL 40」は見た目がすっきりとしていて、想像以上にコンパクトなザックに見えます。しかも信じられない軽さなので、普段使いでも全く違和感がありません。
荷物の出し入れがしやすい構造
ULザックで定番のロールトップ型は、容量の調整ができるメリットがある反面、物を取り出し辛いというデメリットがあります。しかし、LOST CREEK UL 40はロールトップ型を採用しつつも、サイドジッパーから荷物の出し入れが出来る構造になっているので、ロール部分から手を突っ込んでザックの底にある荷物を取り出すといった苦労から解放されます。パッキングや荷物の取り出しが楽なのは嬉しいポイントです。
ビッグポケットが便利すぎる
深さが40センチ近くもある名前の通り大容量のビッグポケットは、使ってみて初めて素晴らしさがわかる大変便利なポケットでした。
ゴミや汚れた服、濡れたタオルや雨具といった、ザックと一緒に入れたくないものや、サッと取り出したいギアや嵩張るギア、さらにはエコバック代わりにまで、汎用性が高く使い勝手の良いポケットです。ビックポケットがあるだけで、ザックの快適性が格段にあがります。
LOST CREEK UL 40の惜しい点
最後に、LOST CREEK UL 40の気になる点やデメリットになりえる点をまとめてみました。
ヒップベルトの取り外しと取り付けが大変
LOST CREEK UL 40はパーツの取り外しが簡単にできるので大変魅力的なのですが、ヒップベルトの取り外しだけは何故かもの凄く大変な仕組みになっていて、相当なストレスと時間を要します。
ヒップベルトはテープアジャスターで固定されている上に、ストラップが縫い加工で折り返しているので穴にひっかかり、取り外しが困難です。取り付けはさらに困難でした。これがテープアジャスターバックルであればカチッとはめるだけなので、すごく惜しいと感じました。
ショルダーパットの厚みと幅が薄い印象
ショルダーパットの厚みと幅が薄いので、慣れが必要だと思いました。軽登山や普段使いでは気にならないレベルですが、ロングトレイルやテント泊登山では少し不安が残ります。このあたりは好みになってくるところなので、購入する前にお店で実際に背負ってみて、自分の体格にフィットするか確認することをおすすめします。
カラーラインナップが1色のみ
LOST CREEK UL 40はブラックの1色展開です。人によっては「白が欲しい!」「派手な色があれば!」と、色を重視される方もいます。カラーバリエーションがもう少しあれば間口が広がるのに。と、思いました。
あらゆるシーンでも使い勝手が良い、軽さと機能性を両立した最強のULザック
LOST CREEK UL 40は、ULザックと普通のザックのいいとこどりをしたような理想のザックでした。テント泊登山やバックパックキャンプといった重装備なハイクから日帰り登山までフレキシブルに活用できるサイズ感と拡張性の高さは勿論のこと、普段使いでも全く違和感なく使うことが出来るすっきりとした見た目とデザインなので、使い勝手が最高です。
LOST CREEK UL 40は、ありそうでなかった、正に筆者が探し求めていたザックです。
ギア
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