今や定番のキャンプ道具になったポータブル電源だが、室内とは異なり雨や風など天候の影響をダイレクトに受けるアウトドアへ持ち出す際は、精密機器にとって天敵となる水や砂の侵入により故障してしまうリスクと向き合わなければいけない。特に水濡れによる水没はメーカー保証期間内であっても補償対象外となるケースが多い。
そこでおすすめしたいのが、BLUETTI(ブルーティ)から2023年5月中旬に発売が予定されている防水防塵モデル「AC60」だ。屋外利用を前提にIP65レベルの防水・防塵性能を搭載しており、これから梅雨に入る季節にも安心できるポータブル電源となっている。
目次
BLUETTI 防水・防塵モデルAC60の特長

まずパッと目に付くのは、ブラックで統一されたスタイリッシュなデザイン。シンプルで飾らないスタイルはキャンプギアとの相性も抜群だ。本体サイズは29cm×20.5cm×23.4cmとコンパクトな部類。重量8.6kgは同容量の他製品と比べると少し重めだが、持ち手を折りたたむと天板がフラットになるので重ね置きしやすいのは嬉しい。
機能面で見ると、バッテリー容量は403Whで1泊2日ソロキャンプにちょうど良いサイズ。出力600W(瞬間最大出力1200W)は同スペック帯で比べるとかなりの高出力で、アウトドアで使いたい電化製品のほとんどに対応してくれるだろう。そして特筆すべきなのが、ポータブル電源としては希少なIP65レベルの防水・防塵性能である。
IP65の防水性能はどの程度?
電子機器などの防水や防塵に関する程度を示す等級であるIP表記は、最初と2番目の数字によって、それぞれ防塵・防水の等級が決められている。
IP65の場合は、防塵性能が6段階中で最高レベルの6(粉塵が内部に侵入しない)となり、防水性能は8段階中で5番目(いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響をうけない)とされている。
水中に沈められるレベルの完全防水では無いものの、一般的なキャンプで想定される風雨程度の水流であれば問題は無い。ただし、本体が濡れたままプラグの抜き差しを行なうと感電の危険性があるので、使用する際は必ず水を拭いてからにしよう。
容量403Whがあればこれだけ出来る
| 使用用途 | 消費電力 | 使える時間 |
| 扇風機 | 30~40W | 連続10~13時間 |
| 電気毛布 | 50~100W | 連続4~8時間 |
| ポータブル冷蔵庫 | 50W前後 | 連続8時間 |
| スマートフォン(iPhone12) | 10.416Wh | 約38回充電 |
| LEDランタン(ゴールゼロ micro FLASH) | 9.62Wh | 約42回充電 |
| 携帯ゲーム機(任天堂 Switch) | 15.947Wh | 約25回充電 |
AC60のバッテリー容量403Whはどの程度のスペックなのか、キャンプで使用されることの多い電化製品を想定して一覧表にしてみた。夏キャンプなら扇風機やサーキュレーターなどが主な使用目的になるだろうし、冬キャンプなら電気毛布が主役になるが、それぞれ一晩を過ごすのには十分な容量というのが分かるだろう。
ソロキャンプなら満足できることが分かったが、もしファミリーキャンプを想定するならば心許ないと思うかも知れない。しかしそんな時でも、別売りの拡張バッテリー「B80」を追加すると最大容量2015Whまで拡張可能となる。
別売り拡張バッテリーB80を最大2台接続可能

BLUETTI AC60と同時発売された拡張バッテリーB80を接続することで、1台につき806Whの追加容量を得られる。最大2台、合計2015Whまで容量を増やせるので、ファミリーキャンプでも十分に活躍してくれる。
最大容量2000Whオーバーはポータブル電源の中でも超大容量モデルとされ、販売価格は20万円の大台を超えてくる商品が多い。さすがにいきなりその金額には手を出しづらいだろうし、かといって数万円レベルのポータブル電源を購入して、後からやっぱり容量が足りないからと買い替えるのも負担が大きい。
まずはAC60単体で様子を見て、容量が不足する場合はB80を追加する選択ができるため、初めてのポータブル電源選びでも無駄のない買い方を選べるだろう。もちろんB80もIP65の防水・防塵性能を搭載している。
メーカー6年保証、10年以上使える長寿命

AC60およびB80には、安全で堅牢、長寿命なリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しており、充放電サイクルは3000回以上も可能。1日1回の充放電を行なったとしても10年程度は持ってくれる。さらに、メーカー保証としてAC60は6年間、B80は5年間の長期保証が付いているので、万が一の時でも安心だ。
キャンプ用ポータブル電源を選ぶなら防水モデルがおすすめ

キャンプ用のポータブル電源を選ぶのなら防水防塵モデルを選択することが望ましいが、これまで防水機能が搭載されている商品は少なく選択肢の幅も狭かった。そこにポータブル電源メーカーの大手である『BLUETTI』が待望の防水モデルを投入してくれたことで、さらに安心のアウトドアライフを手に入れられるようになった。
IP65レベルの防水防塵という機能に、容量403Wh&出力600Wの性能、さらに別売りバッテリーを接続できる拡張性が揃った「AC60」は、キャンプでのポータブル電源選びにおいて新時代の基準となるモデルになるだろう。
ギア
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