以前、入笠山に登った時に見つけたキャンプ場。気になって色々調べたのですが、詳しい情報を見つけることが出来なかったので行ってみることにしました。
「マナスル山荘天文館 星のキャンプ場」は、静かなキャンプを楽しみながら星空と絶景を満喫したいキャンパーにおすすめのキャンプ場でした。
画像参照元:マナスル山荘天文館
目次
マナスル山荘天文館 星のキャンプ場の魅力
出典:マナスル山荘天文館「マナスル山荘天文館 星のキャンプ場」は中央自動車諏訪南インターから車で約50分。入笠山の中腹に佇む1800mの立地にあります。八ヶ岳を望む花の高原に広がるフィールドは開放感抜群です。
マナスル山荘天文館 星のキャンプ場の魅力をまとめてご紹介します。
天体観測や星空を楽しめる
出典:マナスル山荘天文館星のキャンプ場は、入笠山中腹の標高1800mにある好立地で、晴れた夜には満天の星空を見る事が出来ます。無料観望会を開催したり、観測機材のレンタルもあり、マナスル山荘天文館にある天体観測ドームで観望会も開催しています。星空好きキャンパーには見逃せないキャンプ場ですよ。
登山やトレッキングを楽しめる
出典:富士見パノラマリゾートキャンプ場から花の百名山「入笠山」まではたったの30分で登頂できます。山頂からは360度パノラマビューの絶景が広がり、キャンプがてら登山まで楽しめる一粒で2度おいしいキャンプ場です。しかも、付近には「入笠湿原」「入笠すずらん公園」といったトレッキングコースも盛り沢山。
サイト数が少なくプライベート感満載
入笠山中腹に広がる広大な敷地にサイト数はわずか4つと、サイト数が少ないので、プライベート感が半端なく満載です。絶景に囲まれながらプライベート感のある静かなキャンプを楽しみたいキャンパーにおすすめです。
管理人さんの人柄が素晴らしい
星のキャンプ場は情報が少ないにも関わらず、リピーターが多いキャンプ場であることがわかりました。その理由は管理人さんの人柄にあります。
管理人ご婦人は大変親切で、雨の中、いろいろと気にして声をかけて下さり、ありがたかったです。お話好きの奥様と、無口で親切な旦那様の名コンビは正にキャンプ場の顔だと思います。
キャンパーにあまり知られていないので穴場
星のキャンプ場は、星が好きな方の間ではメッカともいえる老舗の施設で、シーズン中は学校の部活や天体観測愛好家で予約が殺到するんだそうです。しかし情報がほとんど無いからか、キャンパーでは知る人が少ない正に穴場のキャンプ場です。
マナスル山荘天文館 星のキャンプ場のチェックイン方法
キャンプ場の施設を紹介する前に、キャンプ場の行き方と受付についてまとめます。というのも、星のキャンプ場はキャンプ場への道のりや受付でクセがあるからです。事前情報無しだと高確率で混乱します。
1.キャンプ場への道のり
星のキャンプ場のある山道は、入笠山登山口駐車場から先は通年マイカー規制で車の通行ができません。ただしキャンプ利用者は通行可能となっています。
入笠山登山口駐車場まで進むと、入口に軽トラックが止まっています。受付の方がいるので、キャンプ利用者である旨を伝え、通行確認申請書を受け取り、記載します。
通行確認申請書を受け取ったら進入禁止のゲートの脇へ進みます。
星のキャンプ場手前の道路にも受付の方がいるので、通行確認申請書を渡します。
2.キャンプ場での受付
キャンプ場がある場所には2軒の山小屋があります。
「マナスル山荘天文館」と「マナスル山荘本館」。普通の感覚だとマナスル山荘の「本館」と「別館」があるんだと認識しますが、実は全く別の施設。これが受付で混乱する最大の原因です。
キャンプの受付は「マナスル山荘天文館」で行います。間違って「マナスル山荘本館」で受付をしてしまうケースが本当に多いそうで、間違えないようにしましょう。
ただ、マナスル山荘本館は2023年より「ヒュッテ入笠」に屋号を改名したので、当時ほど混乱は少なくなっているようです。ちなみにキャンプ利用者はヒュッテ入笠の施設を一切利用できないので、こちらも注意が必要です。
マナスル山荘天文館 星のキャンプ場の施設案内
ここからは「マナスル山荘天文館 星のキャンプ場」の施設を写真付きでご紹介いたします。
管理棟(マナスル山荘天文館)
キャンプの受付はマナスル山荘天文館で行います。間違って隣にあるヒュッテ入笠で受付をしないように注意してくださいね。売店や食堂、宿泊施設、天文ドーム(有料※要事前予約)があります。
売店では飲み物や食料、オリジナルグッズを販売していますが、キャンプで必要な最低限の消耗品や薪は売っていないので、焚き火をするなら持ち込みが必要です。キャンプ場からスーパーやコンビニは遠いので事前に買い物は済ませておきましょう。
食堂があるのは大変ありがたく、観光客や登山客も利用できます。カレーの種類が大変豊富で「焼きチーズカレー」は人気No.1メニューのようです。
紅葉軒
マナスル山荘天文館の対面にある別館です。トイレや洗面所、給湯器付き洗面所のほかに、遊戯室(卓球台・サッカーゲーム・ダーツ・ソファあり)や会議室まであります。
トイレ
トイレは紅葉軒と屋外の公衆トイレがあります。紅葉軒のトイレは屋内にあるので便利なのですが、和式の汲み取り式便所で、古き良き雰囲気です。
トイレについては好みがあると思いますので、キャンプで利用するのであればマナスル山荘天文館の近くにある富士見町公衆トイレがおすすめです。多目的トイレにのみ洋式水洗トイレと暖房完備です。
炊事場
紅葉軒内にお湯が出る洗面所と、紅葉軒の隣に屋根付きでお湯が出ない炊事場があります。好みや用途に応じて使い分けをしましょう。
内風呂
お風呂も紅葉軒内にあります。内風呂は2か所あり、1名600円で利用できます。利用時間は16:00~20:00。
露天風呂
2019年8月にオープンした絶景露天風呂で、テントサイト脇にあります。1名600円で利用時間は16:00~20:00。朝風呂にも入れますが別途料金が発生します。
コテージ
出典:マナスル山荘天文館マナスル山荘天文館から徒歩4分の所にある眺望抜群のコテージで、バーベキューコーナーや入笠山を一望出来る展望椅子など、プライベート感満載です。最大8名まで利用可能ですが、こちらにはトイレとお風呂はありません。
キャビン
2020年夏に出来たばかりのBBQが出来るウッドデッキ付きキャビンです。マナスル山荘天文館の隣にあります。個人的に宿泊してみたい施設です。こちらもトイレとお風呂はありません。
ゴミ捨て場
ゴミ捨て場はありませんが、ゴミを捨てたい場合は1袋500円でゴミ袋を購入して、受付で捨てることが出来ます。ゴミは分別制なので缶、瓶それぞれでゴミ袋を購入する必要があります。
マナスル山荘天文館 星のキャンプ場のサイトレビュー
出典:マナスル山荘天文館マナスル山荘天文館 星のキャンプ場のキャンプサイトを写真付きでご紹介いたします。全部で4区画とプライベート感が満載ですよ。
サイトNo.1
管理棟から離れた森の中にあります。車の乗り入れは出来ません。区画の広さは4×6メートル程度と、ツールームテントの設営やタープの併用は困難です。嬉しいことに最大600ワットまでの電源を無料で利用できます。
サイトNo.2
管理棟から離れた森の中にあります。スペックはサイトNo.1と同じです。違いがあるとすれば、サイトNo.2のほうが若干区画が狭い印象でした。隣同士は距離が離れているのでプライベート感は保たれています。
サイトNo.4
紅葉軒の前にあります。電源はありませんが、唯一車の横づけが可能です。区画の広さは公式サイトでは4×6メートルとありますが、実際は6×8くらいの広さがあり、ツールームテントの設営も可能な広さでした。個人的に一押しのサイトです。
サイトNo.A
公式サイトに載っていない隠れサイトで紅葉軒の横にあります。区画の広さは体感的に5×7メートル程度ではないでしょうか。唯一の芝サイトで電源はありません。予約フォームに載っていないので、臨時用か、リピーター向けのサイトなんだと思います。
サイトの地面の特徴
サイトの地面は砂利です。ギアやテントが汚れないことと、雨の日でも水はけがよいのが高ポイントです。砂利のフィールドは正義ですね。
プライベート感
それぞれのサイトが独立した区画で、キャンプ場全体にも解放感があるのでプライベート感は最高です。天気が良かったら最高の星空と景色を楽しみながら静かなキャンプができます。但しサイトNo.4だけ人通りが気になるかもしれません。
傾斜はあるの?
一見、大変整備されたフィールドで起伏も無く、傾斜がなさそうに見えますが、全体的に少しだけ傾斜しています。寝るまで傾斜に気づかない程、見た目ではわからない傾斜です。
ペグの刺さり具合は?
ペグの刺さり具合は良好です。とはいえ、プラペグとプラハンマーの組み合わせだと硬いと感じるかもしれません。
水はけのよさは?
運が悪いことに終日雨に降られてしまいましたが、雨水が溜まることも無く、最高の水はけでした。はっきりいって水はけは良好です。
マナスル山荘天文館 星のキャンプ場の注意事項
マナスル山荘天文館 星のキャンプ場で事前に知っておきたい情報をまとめました。
11月上旬~4月下旬までキャンプ場は閉鎖
標高が1800mの立地にあるキャンプ場ということもあり、シーズン営業は4月下旬~11月上旬までです。
オートサイトは1区画のみ
マナスル山荘天文館 星のキャンプ場では4つのテントサイトがありますが、車の横づけができるサイトは1区画のみです。他の3区画は駐車場から離れたバックパッカー向けのコンパクトな区画です。
ヒュッテ入笠(旧マナスル山荘本館)は別の施設なので注意が必要
キャンプ場に隣接する「マナスル山荘天文館」と「ヒュッテ入笠(旧マナスル山荘本館)」は全く別の施設なので注意が必要です。間違ってヒュッテ入笠で予約や受付をする方が多く、ヒュッテ入笠側から公式に注意喚起のおしらせが出ています。
ヒュッテ入笠(旧マナスル山荘本館)はビーフシチューが有名で、多くの登山者や観光客が訪れます。しかし、キャンプ利用者はヒュッテ入笠への立ち入りお断りの標識が立っているので、残念ながら食べることが出来ません。こちらも注意が必要です。
満天の星空と絶景を独り占めできる穴場のキャンプ場です
筆者がキャンプ場を訪れた日は終日土砂降りで、楽しみにしていた満点の星空と絶景はお預けになってしまいました。とはいえ、プライベート感が最高で、管理人さんの人柄も良く、素敵なキャンプを満喫できました。
今回は不本意ながらキャンプ場の詳細のまとめ記事だけになってしまいましたが、まだ見ぬ絶景を求め、日を改めてまた行こうと思います。満天の星空と絶景はその時に改めて紹介させてください。
マナスル山荘天文館 星のキャンプ場は正直な話、誰にも教えたくない思い出に残るキャンプ場です。
ギア
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