キャンプでハンモックって憧れますよね。木陰でゆらゆらと揺れるハンモックに包まれて眠っているキャンパーさんを見かけると羨ましくなってしまいます。
今回、キャンプクエスト編集部にAmazonでめちゃめちゃ売れているLenzai(レンザイ)から「最新型のハンモックをレビューしてくれ」と商品が送られてきたのでガチンコのレビューをさせて頂きます。ちょっと売れてるからって忖度とかしませんので覚悟して下さい。
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Lenzaiとは?
Lenzaiは、楽天やAmazonなどのECサイトを中心に激安キャンプギアを引っ提げて国内ハンモック市場を席巻している大躍進中のキャンプ用品ブランド(?)です。
公式サイトも無くその実体は謎に包まれていますが、キャンプクエスト編集部に届いたメールの文面はめちゃくちゃ片言の日本語だったので、恐らくはそういうことでしょう。
で、実際にキャンプで使えるの?どうなの?ということでハンモックの設営できるキャンプ場まで行ってきましたよ。
Lenzai蚊帳付き最新型ハンモックのスペック
Lenzaiから届いたのがこちら。オリーブ色の収納袋と見開き1ページの取扱説明書がチャック付きビニール袋に入れられて送られてきました。
収納サイズは実寸で縦24cm×横20cm×厚み12cm。ギュッと潰せば一回り小さくなります。これぐらいコンパクトであればバックパックに入れて気軽に持ち運ぶことも出来ますね。重量は本体、ハンモックベルト、付属ペグ、ロープ等を含めて845グラム。なかなかの軽さです。
説明書はこんな感じ。ところどころ日本語が怪しい部分もありますが意味は通じるのでOKでしょう。
左ページの「ハンモックベルトの取り付け方法」には、ツインループの場合(本製品の仕様)とされていますが、実際に広げてみたら付属ベルトは「ループが多くのベルト」の方でした。その点が改良されたポイントなのでしょう。
Lenzai最新型ハンモックの付属品
こちらが付属のベルトと、ペグ、揺れ防止ロープ、蚊帳を支えるゴムループの4点。
ペグは激安ハンモックによくあるタイプの簡易ペグです。無いよりはマシという程度なので、マイペグをお持ちの方はそちらをご使用下さい。このペグが同梱されているせいで「圧縮できない」というデメリットの方が大きい気がします。
Lenzaiハンモックの設営手順
それでは早速ハンモックの設営をしていきます。梅雨の合間のハンモック泊レビューとなるので、雨が降らないうちにサクッと張れるかどうかも検証していきますよ。
ハンモックベルトを程よい間隔の木に設置する
ハンモックベルトは先ほど伝えたようにループが多くあるベルト。作りはしっかりしていて安心できます。
シングルのループにロープを通す形で木に巻きつけるだけなので設営は簡単ですね。ベルトに幅があるおかげで木肌の保護もされているところは好感が持てます。
ロープの反対側には5つほどループが付いているので、ハンモックの高さ調整も簡単です。
ハンモック本体のカラビナをベルトに接続する
ハンモック本体を広げると、ハンモックの端にカラビナがセットされていました。ロープ等はなく本体に直付けなので「ん?」と思ったのですが、あまり深く考えずにとりあえず設営を進めて行きましょう。
カラビナはこんな感じでハンモックベルトに引っ掛けるだけで大丈夫です。簡単ですね。
後はこの反対側のカラビナをセットするだけです。
…あれ?届かない…?
ちょうど良さそうな間隔の木を選んでハンモックベルトをセットしておいたはずなのですが、思っていたよりも届きません。ちょっとギリギリではあるのですが強引に引っ張って設営してみましょう。
ピンピンッ!!
木と木の間隔は目測で5メートル程度のを選んだはずなのに、かなりギリギリな感じになってしまいました。これはさすがにおかしいぞと思ったので改めて説明書を確認してみると、適切な間隔は3~4メートルらしいです。
ここまで狭いとセッティングの幅が限定されてしまってサイト選びが難しくなりそうですね。場合によっては5メートル以上離れている木にセッティングしないといけない場面などもあるので、正直もう少し余裕が欲しいところです。
出来ることなら別売りでハンモック専用ロープやウーピースリング等を用意しておいた方が良いかも知れません。
先ほどの状態だとハンモックに腰掛けることさえ出来なかったので、ハンモックベルトの設置箇所を下げてから一度強引に中に寝転んでみると、多少はハンモックらしい余裕が出来ました。
ゴムループを使って蚊帳を支える
ハンモック本体が何とか形になったので、次はゴムループと呼ばれる付属品を使って蚊帳を中から支えていきます。
蚊帳のファスナーを全開まで広げると、黄緑色の蛍光色をしたテープが見つかるので、そこにゴムループを通して固定します。
こんな感じです。ちょっと不安になるかも知れませんが、ゴムを固定しているコードストッパーはそこそこちゃんとしてるので、ゴムが抜けてしまうようなトラブルはありませんでした。
反対側もゴムループ固定テープにセットしたらこんな感じになります。内側から黒いゴムで蚊帳を支える形になるので見た目がスマートですね。撤収時はゴムループをセットしたまま畳んで撤収してしまって良いと思います。その方が次回の設営も楽です。
揺れ防止の固定ロープを取り付ける
最後にハンモックが揺れて転がり落ちてしまわないようにハンモックを固定するロープを設置していきます。せっかくなので付属しているペグを使用しますが、もっとしっかりしたペグを準備しておいた方が色んな環境に対応できるのでおすすめです。
固定ロープをハンモック本体についているループに結び付けてペグダウンするだけです。
完成形はこのような感じになりました。ここまで設置時間は5~10分ぐらいでしょうか。ハンモックのセッティングよりも、木と木の間隔が程よい場所を見つけることの方が時間が掛かると思います。
トラブルはありましたが良い感じに落ち着きましたね。Lenzaiハンモックの設営方法が他のハンモックと比べて難しいとは感じませんでした。きわめて普通ですね。
Lenzai最新型ハンモックの特徴
ハンモック本体の設営が完成したので、ここからはLenzai最新型ハンモックの特徴とメリット、気になる部分などをご紹介します。安かろう悪かろう、と考えることなかれ。コスパのバランスがとれているハンモックだと思いますよ。
ハンモックの収納袋がそのままポケットになる
ハンモックの仕様でよくあるパターンですが、ハンモックを収納する袋が本体に縫い付けられているので、設営時はそのまま大型ポケットとして活用できます。
ここにペグやロープの収納袋、別売りタープの収納袋などを突っ込んでおくことで、撤収時にいちいち収納袋を探さないといけない問題が解決できますね。ただハンモックを低めにセッティングした場合、使用時に底面が地面についてしまうと思うので、携帯や充電器などの濡れちゃいけないモノは入れない方が良さそうです。
ハンモック内部にも小さい収納ポケットが1つ
ハンモック内部にも小さめの収納ポケットが1つ、寝転がった時の腰辺りの位置についています。スマホを1つ入れるといっぱいになる大きさなので、長財布とかはおそらく入りません。縫製がちょっと頼りない感じでもあるので無理に広げようとすると入口部分が破れてしまいそうです。
本体生地は意外としっかりしてる
ハンモック本体の生地は安物と思えないぐらいしっかりしています。体重75キロの筆者が寝転んでも破れたりしそうな不安は感じませんでした。子供二人が寝転がるぐらいであれば全然耐えられそうです。
Amazonの商品説明では耐荷重300kgと記載されていますが、さすがに300kgは耐えきれないんじゃないでしょうか。過信しすぎないようにした方が良いでしょう。
蚊帳も細かくて丈夫
蚊帳部分もしっかりと細かい網目になっていて、蚊や虫の襲来から身を守ることができます。こちらも大きな不満はありません。必要十分といったところですね。
ファスナーも大きめで噛みづらい
ファスナーは大き目のものが付いていて、開け閉めの時に噛みづらくなっています。使用時に1度だけ巻き込みはありましたが、すぐに解消したので大きな問題はありませんでした。
出入口は片側だけ
本体軽量化の為なのか、コストを抑える目的かは不明ですが、ファスナーが付いているのは片側だけでした。
ハンモック使用時に両側から出入りするというシチュエーションはあまり無いと思うので、特に差し支えはないと思いますが、設営時にどちらが入口側かは確認した方が良いでしょう。
付属タープは無し
Lenzaiの最新型ハンモックにはタープは付属していません。なので別で購入するか手持ちのタープを使用しましょう。
Amazonで同じような激安ブランドの3m×3mタープが3000円前後で購入できるので、そちらを使用してもいいと思います。ただし激安タープは雨漏りの不安がどうしても残るので、どうせならDDハンモック等の信頼できるタープを用意した方が安心かな。
蚊帳をまとめて蚊帳無しハンモックとしても使える
ファスナーが付いている出入口の反対側に、蚊帳をまとめるためのゴムフックが付いています。冬場や虫のいないキャンプ場で使用する場合は、蚊帳をまとめてしまえば開放感をより感じられますね。
写真では蚊帳を支える用のゴムループがついたままになっていますが、ハンモックに腰掛けた時にゴムが頭に当たって気になると思うので、蚊帳をまとめるときはゴムループも外してしまった方が良いです。
紐はゴム製の方が良いんじゃない?
このハンモックを固定するためのロープですが、普通の紐製なので寝転がった時は弛んでしまって意味のない状態になってしまいました。
これなら使用時にも内部を広く保つためにゴム製にしてくれた方が良かったかな。
内部の天井に何か吊るせたら良かった
ハンモックの内部収納は小さなポケットが一つ付いているだけで、天井部分にライトを吊るしたりすることは出来ません。これならゴムループではなく、こちらを通常ロープにしてもらって色々と吊るせるようにしてくれた方が便利でした。
ハンモック内部には少なくともスマホ、ライト、財布、カギの4つは持ち込みたいと思うので、寝返りをうつたびにそれらが跳ね回るような状況はどうにかしたかったですね。
寝心地はフィット感が強め
一番気になる寝心地について、身長170cmの筆者が実際に一晩過ごしてみたところ、Lenzai最新型ハンモックの寝心地はフィット感が強めで横幅に少し窮屈さを感じました。
キャンプクエスト編集部
個人的な希望を述べればもうちょっと余裕のある作りだったら良かったですが、身動きが取れないというレベルではないので、この寝心地には個人の好みもあると思います。気になる場合はマットを敷けば緩和できます。
Lenzaiハンモックはお試し感覚のキャンプ泊使用におすすめ
Lenzaiの最新型ハンモックを使って一泊してみた中で感じたメリット・デメリットをご紹介しました。気になる点もいくつかありましたが、総合的にみるとコストパフォーマンスは高く「ハンモックを使ってみたい」と考えている人がお試し感覚で使用するにはとても良いアイテムだと感じました。
ここからさらに快適性を求めるのであればDDハンモックやヘネシーハンモック、軽量やコンパクト性を求めるならイーノやカモック、ハミングバード等を選択肢に入れながら好みのスタイルを探してみると良いでしょう。
ハンモックというスタイルが自分に合うか合わないかを確かめるために、数千円でこのレベルの商品が手に入るのなら悪くはない買い物だと思います。
ギア
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