キャンプクエスト編集部
てんとう虫テント「テンテン」正式販売に先駆けて徹底レビュー!

てんとう虫テント「テンテン」正式販売に先駆けて徹底レビュー!

立てた瞬間に「あー!かわいいー!」という黄色い歓声が飛んでくるこのフォルム。

キャンプクエストでは以前にもクラウドファンディングが開始されたというニュースを紹介しましたが、あれから無事に開発資金調達に成功し、ついに正式販売が決定しましたよ!

既に予約販売も開始されており、公式サイトから申し込むと4月下旬に入荷&発送されるそう。今回は販売元のLITHONさんから特別にご提供頂いたてんとう虫型テント「テンテン」を実際に設営してみてガチレビューさせて頂きます!

公式サイト:LITHON-テンテン

2020年6月追記

ついにAmazonや楽天などでお取り扱いが開始されました!専用グランドシート&購入してから1年間の保証付きなので安心して購入できますね。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

てんとう虫テントのテンテンとは

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とにかくインパクト抜群な見た目のテンテンは、日本のアウトドアブランド「OUTDOOR MAN」から発売されているファミリー用ドームテントです。

購入しやすい価格で身近に扱える道具作りを目指しているOUTDOOR MANのマネージャーが、インスタグラムに投稿されていたテンテンのイラストを発見し、投稿者と直接コンタクトをとって製品開発プロジェクトをスタート。

インスタグラム名「Jun Ogawa氏 @oga00jun」のデザインを元に誕生したのがてんとう虫型テントのテンテンです。

テンテンのスペック

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テンテンサイズ説明

設営サイズ 横幅300cm×奥行480cm×高さ190cm
収納サイズ 直径30cm×幅80cm
重量 約9kg
定員 4~5人
耐水圧 フライシート:1500mm
フロア部:2000mm
※『国際検査機関SGS』 による判定済み
UVカット UPF40(UVカット率97.5%)
※『国際検査機関SGS』 による判定済み
セット内容 インナーテント×1
フライシート×1
メインポール(約φ11mm)×2本
フロントポール( 約φ12mm)×1本
キャノピーポール(約1600mm)×2本
ペグ×20本、ロープ×10本
収納袋(ペグ・ロープ用 )
収納袋(全ポール用)
収納バッグ
材質 フライシート:63Dポリエステル(PUコーティング)
フロア:210Dポリエステル(PUコーティング)
メインポール:7001アルミニウム合金
フロントポール:FRP
キャノピーポール:鉄

セット内容に「キャノピーポールが同梱されている」というのは、キャンプを始めたばかりでタープを持っていない人にも嬉しいポイントですね。

キャノピーとは、テントの入口を跳ね上げて日陰を作ったり避難所を作るための屋根のこと。夏の日差しや突然の雨から身を守れるリビングスペースが有るか無いかで、キャンプでの過ごし方が大きく変わります。

実際にテンテンを設営してみた

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IMG_0253箱から可愛さが漂っています

外箱に描かれたイラストから既に可愛いですね。それでは早速、開封していきましょう!

IMG_0256想像していたよりピンク味の色です

箱から取り出してみると思っていたよりもピンク色の収納バッグが出てきました。真っ赤な色を想像していたのですが、目に優しいやわらかな色味になっていますね。光の当たり方でピンク色っぽく見えたり赤色が強くなったりします。

持ってみるとしっかり重さを感じる重量で、スペック値では約9kgとのこと。これぐらいだったら女性でも持ち運びは出来そうです。

テンテンテント付属品説明

内容物は、インナーテントとフライシート、各種ポールとペグ&ロープ、説明書が入っています。ペグはアルミペグ、フライシートの裏地はPUコーティングが施されていて、しっかり防水処理がされていますね。

事務所で暇そうにしていたキャンプクエストの編集長(えらい人)に実際に組み立ててもらいました。

インナーテントを広げる

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まずはインナーテントを広げてみましたが、想定していたよりも大きくて驚きました。4~5人用ドームテントの中でもこれは床面積が広い方だと思います。

この時はまだ、どちらが入口か分からずに「前後どっちでも入口になるんじゃない?」と適当に広げています。説明書があるんだからちゃんと読んでください。

メインポールを組み立ててインナーテントを立ち上げる

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メインポールはこの大きさのテントにしてみたら若干細めでしょうか?アルミ合金なので軽くて一人でも楽々組み立てられますね。

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こだわりを感じた部分がこちらのメッシュスリーブ。ポールを通すスリーブ部分がメッシュになっていることでポールの抜き差しが楽にできて、さらに結露で濡れてもすぐに乾くため撤収時の時間短縮にもなります。細かな部分までしっかり考えて作られていますね。

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メインポールをセットして後はインナーテントを立ち上げるだけ、というところまで来て、やっとテントの入口がどちらになるか判明しました。

ポール固定用クリップが2個ついている方が入口側

IMG_0276金色クリップがメインポール、銀色クリップがフロントポール用です

IMG_0277クリップが1つだけの方はテント裏口側

IMG_0283メインポールをクリップに差してインナーテントを立ち上げます

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これでインナーテントが完成しました。インナーテントは自立するので、この段階で入口をどちら側にするか決めても良いですね。

あとはポールにフックを引っ掛けて、ペグで四隅を固定します。

IMG_0292ポールにフックを掛けて

IMG_5682ペグで仮止め

IMG_0293インナーテント完成

特に難しいと思う手順もありませんでした。ベーシックなクロスポールのドームテントですので、立ち上げる時に注意すれば女性でも問題なく組み立てられそうです。

てんとう虫柄のフライシートを被せる

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いよいよ「テンテン」の象徴でもあるてんとう虫柄のフライシートを被せて行きましょう!慣れれば一人でも大丈夫だと思いますが、今回はカメラマンが手伝いながら2人で被せていきました。

IMG_5688黒くて真ん丸な目がついている方が入口側です

フライシートを被せた瞬間、周りにいた主婦の方や子供から「おー!かわいいー!」「てんとう虫だー!」という声が上がります。サイズも大きいですし、この色合いですから非常に目立ちますね。

そんな歓声を聞きながら、おっさんが一人で巨大なてんとう虫テントを設営している姿は最高にシュールです。

IMG_5689フライシートをDリングに引っ掛けて固定します

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IMG_0304フライシートとポールをマジックテープで固定していきます

IMG_0305ここをしっかり固定することで風に強くなります

IMG_0307天井部分はちょっと届きそうにありません

フロントポールを通して前室を作る

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テンテンの顔がぺしゃんこになってしまっているので、最後にフロントポールを通して前室を作っていきます。入口をめくり上げるとフロントポール用のスリーブが見つかるので、そこに通します。

IMG_5693フロントポール用スリーブ

IMG_5695スリーブに通したらフロントポール用クリップで固定します

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IMG_0303風に吹かれてぺしゃんこでも可愛いテンテン

フロントポールを立てれば完成まであと一歩。最後の仕上げに、入口と裏口、左右にペグを打ってフライシートを固定すれば設営完了です。

必要箇所をペグ止めして完成

IMG_0319テンテンの完成!

IMG_0320「お母さん!見て!てんとう虫!」という子供の声が遠くから聞こえてきます

IMG_0314斜め後方から見てもてんとう虫だと分かるフォルムですね

IMG_0309真後ろから見ると一瞬だけアポロに見えます

IMG_5722正面から捉えた写真。目がうるうるしていて可愛いです。

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てんとう虫テント「テンテン」の大きさは、身長170cmの編集長が両手を広げてもすっぽり中に収まるサイズです。特徴的なのがこの高さではないでしょうか。テントの中で腰を屈まないで良いというのは非常に楽です。

テントの高さは快適性を求める上で重要な要素の一つ。中で荷物を広げたり、子供を着替えさせたりする時にも便利ですし、立ち上がって動けるというのはストレスを発生させない大きなポイントです。家族でゆったり使えるサイズ感なのも良いですね。

キャノピーポールで入口を跳ね上げてみる

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キャノピーポールが付属でついてくるというのもテンテンのメリット。入口のグロメットにポール先端を通してロープで固定します。

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IMG_0419ロープや自在金具まで赤色にしているところにこだわりを感じます

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テンテンの入口を跳ね上げてみました。タープを持っていなくても、充分な広さのリビングスペースが出来ました。広い前室にリビングまであるので、荷物が多くなりがちなファミリーキャンプでも置き場所に困らず快適に利用できます。

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テンテンの内部調査を敢行

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テンテンの中に入ってみましたが、天井が高いので非常に広々と感じます。床面積も広く、マットや寝袋を敷いてもまだまだ余裕がありそう。一般的な4~5人用テントは4人で使うと窮屈さを感じてしまいますが、テンテンであれば4人使用でもまだ余裕がありそうです。

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天井にランタン用のフックがついているのも便利ですね。ループだけの場合だとカラビナを用意しないといけませんが、一般的なLEDランタンであれば問題なく引っ掛けられます。

IMG_0364使用イメージ

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フライシートの左右2箇所にベンチレーターも設置されてテント内部の空気が循環する作りになっています。夏場でも熱気がこもらず快適に使用できそうです。大型テントを複数人で使用すると、どうしてもテント内が蒸し暑くなってしまうので、こういう心配りはありがたいです。

IMG_0376テント内の二カ所に小物入れ用のポケットも配置されています

IMG_0378インナーテントの外側にも大型のポケットが2つ用意されてました

インナーテントの内と外に2つずつ小物入れのポケットが付いているのも便利。スマートフォンや財布、眼鏡ケースなど大切なものはこちらに入れておけば踏んづけて壊したりすることもありません。子供に壊されたくないものはこちらに避難させておきましょう。

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インナーテント後方にもD型ドアが設けられており、こちらも入口と同じようにメッシュに切り替えができます。テンテンのお尻を開放させると、風の通り道が出来て、より涼しく過ごせます。

IMG_0380テンテンのお尻がガバッと開きます

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入口と裏口を開いて寝袋を3つ敷いてみました。大人用2つと子供用1つを用意しましたが、左右にまだ余裕があるので4人横並びでも眠れそうです。奥と手前にもスペースがあるので、詰めて寝れば5人横になっても荷物を置くスペースは確保できそう。かなり広いという印象です。

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夏の寝苦しい夜には、入口と裏口をメッシュにして寝ることで涼しい夜を過ごせそうです。テント内側からテンテンの水玉模様が見えるのも可愛いですね。フライシートの色が赤すぎないので、テントの中もロマンチックな色合いです。

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身長175cmのカメラマンが横になってもこの通り。テント内で急に開脚したくなっても大丈夫ですね。

テンテンの特徴

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テンテンを実際に設営してみて感じた特徴をまとめてみました。ファミリーキャンプやグループキャンプのテント選びに迷っている方は参考にして下さい。

急な雨にも耐えられる耐水性能

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テンテンのフライシートは約1,500mm、フロア部分は約2,000mmの耐水性能があるので、急な雨でも十分に耐えられます。

ちなみに耐水圧1,000mmは、生地の上に1cm四方の柱を立て、1メートル(1,000mm)の高さまで水が入れられても染み出さないという意味。一般的な傘の耐水圧が500mm程度なので、テンテンはその3倍から4倍の耐水圧を備えています。

ただし、大雨の時や濡れた地面に設営する時は過信し過ぎない方が良いかも知れません。体重75kgの人が濡れた場所に座った時の圧力が約2,000mmと言われているので、雨の翌日など地面が濡れている可能性がある時は別途グランドシートを準備しておいた方が安心です。

チェック

※テンテンに合わせたグランドシートも販売予定とのこと!そちらも要チェックです。

合計4つの収納ポケット

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テント内部に2つ、D型ドアの脇に2つの大型メッシュポケットが配置されています。テントや寝袋の収納袋、スマホ、眼鏡、タバコやライターなど無くしたり壊されたくないものはこちらに収納しておきましょう。

春夏秋3シーズン用の風通しの良い素材

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インナーテントの上下で作りが異なっており、天井部分はメッシュ素材となっています。他にも入口のドアをメッシュに切り替えることで、前後と上部から外気を取り込み、暑い夏でも快適に過ごすことが出来ます。

しっかりしたベンチレーション

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フライシートのサイドに2つのベンチレーションが設置されているので、インナーテント上部のメッシュ素材との相乗効果により、テント内部に空気が循環する作りになっています。

春・秋はベンチレーションだけ開いて空気を取り込み、夏は入口を開放してメッシュにすることで気候に合わせたキャンプが楽しめますね。

便利なランタンフック

IMG_5771さっきのカメラマンが撮ってた写真がこちらです

インナーテントの上部にランタン用のフックが設けられているので、手持ちのランタンを吊るして夜中も明るく過ごすことができます。

電源コードの引き込み口

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ファミリーキャンプでの利用を想定しているテンテンには、電源コードを引き込む用のファスナーまで完備されています。

春、秋の寒さを感じる夜にはホットカーペットを敷いたり、セラミックファンヒーターをテント内に設置することで一酸化炭素中毒を気にせず安心して暖かく過ごせるのはありがたいですね。

圧倒的な存在感

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そしてなにより、テンテンの特徴はこの圧倒的な存在感です。テントを立てた瞬間に、周囲から歓声が上がること間違いなし。実際に、この日も遠くから何度もてんとう虫に興奮した子供の声が聞こえて来ました。

これは、OUTDOOR MANのマネージャーがキャンプで悩んでいたという「子供が間違えて別のテントに入ってしまう問題」を解決するインパクトのあるテントにしっかり仕上がっていると言えるでしょう。

今年のキャンプは一味違ったテントで思い出を残そう!

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実際にテンテンを設営してみて「デザインだけではなく、アウトドアを心地よく過ごすためのアイディアが詰まっている」と感じました。

キャンプビギナーや女性でも問題無く設営できて、春・夏・秋の3シーズン用ドームテントで、家族と大切な思い出を作りたいと考えているファミリーにはおすすめの一幕です!

絶対に子供の思い出に残るキャンプ体験をさせてあげてはいかがですか?

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テンテンを販売している「OUTDOOR MAN」では、アウトドア初心者でも手軽に始められるアウトドア用品を多数取り揃えています。

ショベルカーでも壊せない頑丈ボディのクーラーボックスや、アンティーク風デザインのオシャレなLEDランタン、持ち運びに便利なコンパクトBBQグリル等、キャンプを楽しく過ごすためのグッズが沢山あるので、アウトドアに興味がある方は必見ですよ!

おまけ

IMG_5799ガイロープをチェーンノットでまとめるとさらにオシャレ感UP!

IMG_5800テンテンの黒い斑点に赤色ロープが映えます。

紹介
ギア
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  • キャンプクエスト編集部
  • キャンプクエスト編集部株式会社noasobi
  • 「キャンプは自由だ!最高だ!」と自然の中で過ごす快感、快楽に取り憑かれキャンプ沼にどっぷりハマった人が集まるキャンプクエスト編集部。趣味もキャンプスタイルも全員異なるが、共通点は日本キャンプ協会のキャンプインストラクターの資格を持っていること、キャンプを愛していること。時々、焚き火を囲い酒を飲みながら語り合う。

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