2020年11月時点でどのキャンプ場も年末年始の予約がいっぱいの中、とあるキャンプ場の最新情報がInstagramのタイムラインにあがってきました。
例年は冬季休業している「レイクロッジヤマナカ」が、今年から土曜のみ営業することになり、年末年始については休まず営業するという内容でした。
インスタグラムのお陰で諦めていた年始キャンプに行くことが出来たので早速レポートいたします。
「レイクロッジヤマナカ」の魅力
レイクロッジヤマナカ(Lake Lodge YAMANAKA)は東名高速道路道御殿場インターから車で約35分。富士箱根伊豆国立公園内にある標高1000mの立地にあります。
元々は筑波大学の施設だったのですが、2017年より運営会社が代わり、キャンプ場施設としてリニューアルした新しいキャンプ場です。
山中湖が目の前で、キャンプ場から数分ほど歩けば山中湖超しの富士山を眺めることが出来る好立地です。
レイクロッジヤマナカの魅力を纏めてみました。
山中湖超しの富士山が絶景
レイクロッジヤマナカの一番の売りは、山中湖超しの富士山を見ることが出来ることではないでしょうか。
残念ながらテントサイトからは山中湖や富士山を見ることが出来ませんが、キャンプ場から数分ほど歩けば山中湖超しの富士山を独り占めできますよ。
出典:レイクロッジヤマナカ生憎、当日は富士山が雲で隠れてしまいましたが、晴れた日は写真のような景色を楽しむことが出来ます。
区画サイトが広い
レイクロッジヤマナカには区画サイトとフリーサイトがあります。
区画サイトは広く、狭いところでも80平米。一番広大な林間の湖畔近くのサイトにいたっては240平米の広さがあります。区画同士の距離ももしっかりと保たれていて、ゆったりとキャンプができます。
テントサイトのバリエーションが豊富
レイクロッジヤマナカのテントサイトの種類は豊富です。林間サイトとグラウンドサイトそれぞれに、フリーサイトと区画サイトが用意されているので、キャンプスタイルに合わせた楽しみ方が出来ますよ。
スーパーやコンビニが近い
観光名所の山中湖にあるキャンプ場ということもあって周辺の施設が充実しています。
最寄りの温泉まで車で7分、セブンイレブンまで車で5分、スーパーまで車で12分と好立地です。買い物で困ることは無いでしょう。忘れ物をしても心強いと思います。
22時以降はスリーピングタイム
レイクロッジヤマナカでは22時以降はスリーピングタイムとなり、管理人さんがサイトを巡回して就寝を促します。テント外のランタンの消灯や会話をする場合も静かにするように促されます。
夜は静かに睡眠できますよね。いつも煩いキャンパーに悩まされている方にお勧めのキャンプ場です。
レイクロッジヤマナカの施設案内
レイクロッジヤマナカの施設を写真付きでご紹介いたします。
管理棟
キャンプ場入口から続くメインロードの一番奥にあります。いかにも大学の合宿施設といった雰囲気ですね。受付と売店、レンタル受付のほかに、トイレと炊事場、ゴミ回収場があります。
売店には薪・炭・ガス缶、ホワイトガソリン、調味料、電池、文化焚き付け、紙コップなど、必要なものは一通り揃っています。
薪は3種類の木から選べますが高めです。キャンプ場の薪の価格はここ数年、軒並み高騰していますよね。キャンプブームで儲かるからでしょうか。あまりに薪が高いので最近では焚き火をしなくなりました。
レンタル品はかなり充実していて、テント、タープ、寝具一式、バーベキューコンロ、焚き火台、カセットコンロ、テーブルセット、ランタンと、手ぶらでキャンプが可能な程充実しています。
レンタルの予約は「なっぷ」の予約画面から行います。
トイレ
全部で3か所あります。管理棟とオートサイト奥の山中湖近くにあるサニタリー棟のほかに、フリーサイトグラウンド近くに仮設トイレがあります。
管理棟にあるトイレは土足厳禁です。全体的に合宿所だった面影が残っていますね。便座は暖かくでウォシュレット付きと、設備は充実していました。
オートサイトにあるトイレは運営会社が変わってから新設されたのでしょうか。かなり綺麗です。特に女性用トイレは百貨店のトイレのようにゴージャスで、ウォシュレットや温水便座は勿論のこと、おむつ交換台まであります。
こちらはオートサイトにある男性用トイレです。随分とシンプルですが、ウォシュレットや温水便座は標準装備です。ここまで男女で格差があるトイレは初めて見ました。
フリーサイトグラウンド近くにある仮設トイレは、冬季は凍結防止のため使用できないのでご注意ください。こちらも比較的あたらしい設備のようで、洋式の水洗ということです。ウォシュレットや温水便座は無いということです。
炊事場
全部で3ヶ所で、トイレがある場所の隣にあります。シンクは広めで洗剤とスポンジが備え付けです。ありがたいことにお湯が出ます。しかも他のキャンプ場と違い、かなり高温のお湯が出ます。どんな油汚れも綺麗に落ちると思います。
フリーサイトグラウンド近くの炊事場のみ、お湯が出ないようです。また、トイレ同様凍結防止のため、冬季は使用できないのでご注意ください。
コインランドリー
管理棟と、山中湖近くのサニタリー棟に計3台あります。合宿施設だけあってコインランドリーが充実していますね。乾燥機付きです。
自動販売機
管理棟内奥にあります。お酒以外の飲み物が一通り揃っています。ちょっとした時にドリンクを買うことができるのは便利ですよね。
カフェ
管理棟奥、自動販売機隣にあります。朝7時から10時まで限定でオープンしています。通年営業しているようではなく、年末年始限定かもしれませんが、詳細はわかりませんでした。パンについては前日に予約する必要があります。
コインシャワー
オートサイト奥の山中湖近くにあるサニタリー棟にあります。冬季は使用禁止で中を見ることは出来ませんでしたが、男女5つずつシャワーがあり、脱衣所はドライヤー付き。ちょっと狭いそうなのですが、大変嬉しいことに無料で利用できるということです。
キャンプ場から一番近い温泉は車で約5分のところにある「紅富士の湯・石割りの湯」です。キャンプ場で割引券をもらうことが出来るのでお得です。
バスケットリング
お子様でも利用できる低めのバスケットリングが管理棟の近くにあります。ボールも備え付けです。お子様連れのファミリーキャンパーにはありがたい設備ですよね。
ゴミ回収場
管理棟の前にあります。分別は可燃ごみ(プレスチック含む)、カン・びん、ペットボトル、不便物とガス缶類の4種類です。
ゴミ捨ては有料でゴミ袋を1枚300円で購入します。分別ごとに購入が必要なので最高4枚で1200円かかります。
灰捨て場
オートサイトとフリーサイトに1ヶ所ずつあります。焼却炉に捨てる感じです。炭や薪は完全に鎮火した状態で捨ててくださいね。
レイクロッジヤマナカのサイトレビュー
レイクロッジヤマナカのキャンプサイトを写真付きでご紹介いたします。
林間とグラウンドにあるフリーサイトと、山中湖が近い林間とグラウンドにある区画サイト、電源サイトや薪使い放題といった特典付きの「ウッドデッキサイト」の3つで構成されています。
フリーサイト
約80サイト程度収容可能ということで、フリーサイトでは珍しい林間サイトと、グラウンドサイトから選べます。
良心的な金額であることと、チェックインが8時からとお得感がある代わりに、ペット不可で、トイレや炊事場が遠いうえに車の乗り入れができないというデメリットがあります。
グラウンドにある駐車場からリアカーで荷物を運搬することになるのですがリアカーは小さく簡易的なものなので大量に荷物を積むことが出来ません。積載が多い方はフリーサイトを避けたほうが良いかもしれませんね。
林間のフリーサイトは、赤カラマツやミズナラの大木に囲まれた木漏れ日の気持ち良いフィールドです。
キャンプ場を囲むような形で広大な林間サイトが続いているのですがトイレや炊事場が遠く、傾斜も結構あり、設営する場所が意外と限られるので難易度は高いという印象でした。
離れにある森なので秘密基地感が強く、プライベート感があります。
軽装備でひっそりとキャンプをしたい方向けではないでしょうか。但し幹線道路沿いなので交通量が多く、深夜でも車の音が良く聞こえるところがネックかもしれません。
グラウンドにあるフリーサイトは、元々ラグビー施設だったようで、ゴールポストが残っています。駐車場から近いので運搬が比較的楽な上にトイレや炊事場は比較的近く、傾斜も全くありません。設営する場所も、区画サイトとラインが引かれているので分かりやすく、難易度は低いという印象でした。
元々はグラウンドだったので、景観やキャンプ感はそれなりです。プライべート感も運次第だと思います。そのかわり利便性は良いのでファミリーや初心者向けではないでしょうか。日当たりが良好なので冬は人気のようです。
区画サイト
全部で35区画あります。山中湖が近い林間には23区画あり、グラウンドには12区画あります。
区画の広さにゆとりがあり、車乗り入れ可能のオートサイトで、ペットも可です。トイレや炊事場も近く、至れり尽くせりではありますが、レイトチェックアウト非対応で、アーリーチェックインは前日の宿泊が無い場合のみ可能です。尚、区画の指定は出来ません。
林間の区画サイトは山中湖が近く、赤カラマツやミズナラの大木に囲まれた木漏れ日の気持ち良いフィールドです。一番キャンプ感のある、勝ち組エリアではないでしょうか。
傾斜もそんなに無く、トイレや炊事場も近いので便利です。但し湖が近いこともあり、風が強い印象でした。
区画の広さは3種類から選ぶことができます。80平米の区画が13区画、160平米の区画が8区画、240平米の区画が2区画あり、広さによって金額が異なります。
80平米の区画でもツールームテントの設営は問題ない広さでした。場所によっては木がネックとなり、設営で頭を悩ませるかもしれません。
サイト同士は木の柵とロープで区切られていて、判り易いです。プライベート感も十分にありました。
林間の区画サイトは「レイクロッジヤマナカ」で一番人気のサイトのようで、結構混んでました。
グラウンドにある区画サイトはフリーサイトと混在した形であります。元々はグラウンドなので景観やキャンプ感は望めませんが、トイレや炊事場もそこそこ近く、傾斜も全く無いので便利です。
区画の広さは1種類で、100平米の区画が12区画あります。平面で遮蔽物が無いので思った以上に広く見えます。ツールームテントとタープの設営ができる広さはあります。
サイト同士はロープで区切られていて、判り易いです。しかもサイト同士は適度な距離が保たれているのでプライベート感も十分にありました。
グラウンドの区画サイトも人気のようで、テントを設営する場所は芝生が剥がれて土がむき出しでした。
ウッドデッキサイト
全部で5区画あります。約5x5m程度のウッドデッキと5x4m程度のフリースペース付きで、区画ごとに薪使い放題プランやAC電源の利用など特典が付くのが特徴です。
車乗り入れ可能のオートサイトで、ペットも可です。トイレや炊事場も近くて便利です。レイトチェックアウト非対応で、アーリーチェックインは前日の宿泊が無い場合のみ可能です。区画ごとに特典が異なるので必然的に区画は指定されます。
約5x5m程度のウッドデッキと5x4m程度のフリースペース付きは共通で、電源サイト付のA,Bサイト以外は、さらに駐車スペースが別途用意されてます。
周りの傾斜は思った以上にあることと、ウッドデッキにテントを設営する前提の作りになっているので、ツールームテントの設営は厳しいのではないでしょうか。この辺りは予約前にキャンプ場に確認をとったほうが良いかもしれませんね。
サイト同士は結構離れていて高台にあるのでプライベート感は十分あります。しかしキャンプ場に続くメインロード沿いにあることと、林間区画サイトとグラウンドサイトに挟まれた立地にあるため、賑やかかもしれません。
金額の割りにはお得感が少ない印象で、ツールームテントの設営が困難ということもあるのでしょうか。この日の利用者はゼロでした。
サイトの地面の特徴
サイトの地面はグラウンドサイトが芝生、林間が砂利交じりの土です。土壌はグラウンドが粘土質で少し柔らかく、林間は固くて水はけが良さそうな印象でした。
水はけのよさは?
グラウンドサイトは正直水はけがかなり悪いです。晴れているにも関わらず全体的にぬかるんでいて、水がはけることはありませんでした。逆に林間側は水はけが良く、サラサラでした。
ペグの刺さり具合は?
ペグの刺さり具合はどちらも刺さり辛いです。グラウンドサイトは粘土質で柔らかいので刺さりやすいのかと思っていたら、奥の方は固く、意外と苦労しました。鍛造製のペグや、ちゃんとしたハンマーを使うことをおすすめします。
レイクロッジヤマナカの注意事項
レイクロッジヤマナカを利用する前に知っておきたい情報を纏めました。
湖畔サイトではない
山中湖超しの富士山が美しいキャンプ場ですが、テントサイトからは富士山も山中湖も見えません。山中湖へは管理棟脇の通路から行くことができます。
入口でちょっと戸惑う
レイクロッジヤマナカに行くとき、少しばかり戸惑うかもしれません。道は整備されていて問題ないのですが、看板が紛らわしいのです。
キャンプ場入口には「筑波大学」と書かれた看板がどーんと立っているからです。下の方に小さく「Lake Lodge YAMANAKA」のプレートが掲げられています。
公式ページでは、レイクロッジヤマナカ(筑波大学山中共同研修所)という名称になっているので、間違ってはいないのですが、ちょっと戸惑いますよね。
受付駐車場からサイトに入る道のりが難関
キャンプ場で受付するとき、管理棟近くの駐車場に車を停めます。この道は一方通行で、サイトに入る時は炊事場前を横切り急角度の道を曲がって入ります。
炊事場が道沿いにある上に見通しが悪いので一時停止必須です。更にサイトに入るカーブが物凄く鋭角なので、切り返し必須です。道幅も狭く、障害物や傾斜もあるので、車によっては何度も切り返しをする必要があります。
水・木曜日は定休日
レイクロッジヤマナカは水・木曜日が定休日となります。GW・祝日・夏休み・年末年始は例外ですが、念のため事前に確認したほうが良いでしょう。なっぷのカレンダーから予定を確認することができますよ。
予約時前払いでカード決済しか出来ない
キャンプ場の予約はネットのみで、キャンプ場検索サイト「なっぷ」からしか予約できません。レンタル品の予約もネット予約画面から行います。
事前決済必須で、支払い手段はクレジットカードのみです。しかも困ったことにJCBカードが使えません。また、キャンセル料が発生します。
予約をはじめ、キャンプに関する問い合わせも電話では受け付けていないので専用のメールアドレスで問い合わせする必要があります。
レイクロッジヤマナカはサイトのバリエーションが豊かなキャンプ場でした
いかがでしたか?グラウンドと林間でフリーサイト、区画サイトそれぞれが用意されていて、選択肢の広いキャンプ場であることがお判りいただけたのではないでしょうか。季節によって様々なプランがあり、金額や区画割りも変わってくるようですよ。
テントサイトから富士山や山中湖を眺めることが出来れば最高だったのですが、都心からのアクセスが良好でキャンプ場周辺が観光名所だらけという好立地なので、これから人気が出てくること間違い無しのキャンプ場です。
キャンプ場として生まれ変わってからまだ4年に満たないので、これからどんどん進化していくのではないでしょうか。
ギア
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