夏休みを迎えることもあり、キャンプを楽しむファミリーが多くなるシーズンです。今年こそ夏キャンプデビューされる方も多いことでしょう。素敵な夏の思い出を残す為にも、ノートラブルで楽しくキャンプを終えたいですよね。
今日は筆者が夏キャンプで実際にやらかした失敗談をご紹介いたします。対策方法や対策ギアもまとめているので、夏キャンプ対策の参考になれば幸いです。
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目次
見知らぬ虫たちに悪戦苦闘
夏キャンプには蚊取り線香を沢山持って行けばなんとかなると思っていたあの頃。確かに蚊の対策は万全でした。しかし、キャンプ場にいるのは蚊だけではありません。むしろ、蚊以外の虫のほうが厄介だったりします。
特に悪戦苦闘した虫といえばブヨです。何故ならブヨには蚊取り線香や虫よけスプレーが通用しないからです。しかもブヨに刺されると、激しいかゆみや腫れの症状を引き起こすのでタチが悪いです。筆者はブヨに噛まれて後日苦しみました。
しかし、それ以上に大変だったのはスズメバチです。国内最悪の生物の呼び名が高く、刺されると最悪死に至るスズメバチとの遭遇は、はっきりいって恐怖でしかありませんでした。
管理人さんに強力なジェット噴射式殺虫剤を3本もお借りして、なんとか凌ぐことに。夏のキャンプでは状況に応じた防虫ギアは勿論のこと、虫に刺されない様々な対策をしなければいけないことを痛感しました。
対策方法
- 防虫ギアを状況に応じて用意しておく
- なるべく肌を露出しない。黒い服は避ける
- 香りの強い柔軟剤や香水は虫が好む匂いなので、香りの強いものは避ける
- 飲み物や食べ物を出しっ放しにしない
持っておきたいギア
- 富士錦 パワー森林香(赤色)
- パフェクトポーション(perfectpotion) アウトドアボディスプレー
- 強力スプレータイプ殺虫剤
- 救急セット(エマージェンシーキット)
タープの影が薄くてほぼ日なた状態
タープがあれば日差し対策は完璧でしょ!とタカをくくっていた筆者。しかし、真夏の日差しを甘く見ていました。そうなんです。一般的なタープだと生地が薄く、遮光性がそこまで優れていないので、日なたにいるのと変わらないのです。
もはや影と呼んで良いのかというレベルの薄い何かに守られる筆者。しかも筆者が使っていたのはヘキサタープです。形がいびつで有効面積が少ないので、貴重な影が更に少なくなります。この日の日中は灼熱地獄でしかありませんでしたよ。
筆者が学んだのは、タープがあれば日差しを完璧にシャットアウトできる訳ではないということです。真夏にしっかりと日差し対策をするのであれば、影の濃い厚手のポリコットン製のレクタタープが必要になってきます。
わざわざ別のタープを購入するまではちょっと。という方は、木漏れ日の気持ち良い林間サイトをチョイスすることで、手持ちのタープでも凌げますよ。
対策方法
- 林間サイトを利用する
- 影の濃いタープを所有する
持っておきたいギア
- 遮光性がある影が濃いレクタタープ
シェルターが蒸し風呂状態でサウナ体験
前年、薄いタープで学習をした筆者はシェルターを購入して夏キャンプに挑みました。シェルターがあればタープが無くても日差し対策が出来るだけではなく、メッシュにすることで風通しも良くなり、害虫からも身を守ることが出来ると思ったからです。
今年こそ完璧な夏キャンプを満喫できるとタカをくくっていた筆者。しかし、想定しない出来事が起こります。というのが、この日は無風だったのです。
日差しや虫はガードできても、無風状態だとシェルター内は蒸し風呂状態です。ポータブル扇風機があればなんとかなったのですが、持っていなかったのでリアルサウナ体験をすることになりました。
いくらメッシュ付きシェルターであっても、全面フルメッシュタイプのシェルターではない限り、どうしても熱は籠ります。特に真夏は湿気も相まって顕著です。シェルターで夏キャンプをするのであればポータブル扇風機がセットで必要なことがわかりました。
対策方法
- ポータブル扇風機で風の流れをよくする
- 林間サイトを利用する
- 全面フルメッシュになるタイプのシェルターを所有する
持っておきたいギア
- 全面フルメッシュになるシェルター
- ポータブル扇風機
昼間から酒を飲んでお風呂に行けない
真夏のテントの設営は信じられないくらい汗だくになります。その代わり、設営が終わった後のキンキンに冷えたビールは最高に染みます。至福のひと時ではないでしょうか。
そしてビールを飲み終わった後、キャンプ場にシャワーやお風呂が無いことに気付くのです。一気に酔いが醒めますよね。言うまでも無くその日のキャンプは、体がべたべたで気持ち悪いまま楽しむことになりました。
キャンプ場だから必ずシャワーくらいあるだろうと思いこみがちですが、無いキャンプ場もあります。キャンプ場を予約するときに、どんな設備があるのかちゃんと調べておけばこんな失敗はしなかったことでしょう。
キャンプ場にはシャワーがあるのが当たり前。と思っていた当時の筆者を夜通し説教したいです。とはいえ、設営後のビールは最高です。どうしてもプハーっとしたい場合は、ノンアルコールビールやコーラで満たしましょう。
対策方法
- キャンプ場の設備は事前に下調べしておく
- ノンアルコールビールやコーラで代用する
- シャワーでさっぱりした後にビールを飲むようにする
持っておきたいギア
- ノンアルコールビール
着替えやタオルが足りなくて不快指数MAX
真夏でもキャンプ場であれば街中ほど暑くは無いだろうし、風が心地いい筈だからそんなに着替えに神経質にならなくても大丈夫!と舐めていた筆者は、着替えやタオルは最低限でキャンプに挑みました。
しかし実際のところ、設営や撤収、焚き火やご飯の準備などで動き回ることが多いので頻繁に汗をかきます。結果、着替えが足りなくなりました。しかも汗拭きシートも無く、タオルも不足してしまったため不快指数マックスでした。
真夏のキャンプは想像している以上に汗をかきます。更に突然の豪雨など、不安定な天気にも見舞われやすいので、着替えやタオルは多めに持って行った方が幸せになれます。
真夏のキャンプの暑さは想像している以上で、日中の暑さは街中と変わりませんし、避暑できる場所もそんなにありません。着替えは勿論のこと、冷感タオルやうちわ、汗拭きシートといった汗対策ギアも持参すると更に快適なキャンプが出来ますよ。
対策方法
- 着替えは多めに持って行く
- 標高の高い涼しいキャンプ場を選ぶ
- 汗対策ギアもしっかりと準備する
持っておきたいギア
- 冷感タオル
- 汗拭きシート
- うちわ
- いつもより多めの着替え
設営を簡素化しすぎてあわや大事故
真夏の設営は本当に過酷です。汗が滝のように溢れます。そこである日、筆者は良いアイディアが浮かんだので実践しました。最低限の設営だけ済ませて残りは夕方に済ませれば幸せになれるのではと。
タープと椅子、テーブル、クーラーボックスだけをサクッと設営して、残りは車に積みっぱなしにして楽しんでいました。しかしこれは、あわや大事故につながる行為でした。何故ならホワイトガソリンやガスボンベといった可燃物を車に積みっぱなしにしていたからです。
真夏の車内は日中、信じられない温度になります。一歩間違えればガスボンベは爆発し、ホワイトガソリンが引火なんてことも起こらなくはありません。運よく何事も無かったので良かったのですが、万が一のことを考えるとぞっとしますよね。
設営を簡素化するにしても、ギアコンテナは外に運び出して日陰に置いておきたいところです。どちらにしても、夕方に分けて設営しても暑いことに変わりはなかったので、一回で設営を済ませたほうが全然楽でした。全然良いアイディアではなかったですね。反省です。
対策方法
- キャンプでは可燃物を取り扱っていることを自覚する
- 設営を簡素化するにしても車からギアは全部下ろしておく
- 暑くても設営は1回で済ませたほうが楽
半袖しかなくて後悔する
真夏のキャンプは半袖だけで十分!キャンプを始めた頃はそう思っていました。標高の低いキャンプ場であればこれでも問題ないのですが、標高の高い場所であれば話は変わってきます。
初めて標高の高いキャンプ場で夏キャンプをした時、半袖しか持って行かなかった筆者は、夜に大変凍える思いをしました。まさか真夏のキャンプで寒くて眠れない思いをするとは思ってもいませんでした。
標高が高くなればなるほど、夜はびっくりするほど冷え込みます。標高差100メートルで約0.6度も気温が下がるので、標高1,000メートル以上のキャンプ場ともなると気温は15度まで下がります。
場所によっては夜の気温が10度なんてこともあるので、とても半袖では眠れたものではありません。長袖を持って行くと夜の寒さ対策だけでなく、日中でも日よけ、虫よけに便利です。どんなに暑くても長袖をバックに入れておくと幸せになれますよ。
対策方法
- 標高の高いキャンプ場は夜、びっくりするほど冷え込むことを知っておく
- どんなに暑くても長袖は持って行く
持っておきたいギア
- 長袖・長ズボン一式
クーラーボックスの中の食材や飲み物が常温化
初めてクーラーボックスを買った時、いつでも飲み物は冷えていて、生ものも傷まない魔法の箱だと思っていました。現にキャンプデビューした春先は期待通りの保冷力を発揮してくれて、不自由することはありませんでした。
真夏でも勿論、期待通りの保冷力を発揮してくれると思っていた筆者は、痛い仕打ちを受けることになります。はじめは期待通りの保冷をしてくれていたのに、15時くらいになるとクーラーボックスの中が常温化していたからです。何故でしょう。
答えは簡単です。直射日光がガンガン当たる場所にクーラーボックスを置いていたからです。クーラーボックスの役目はあくまで保冷で、冷蔵ではないので当然なのですが、クーラーボックスの性能を過信していた筆者はそんなことを全く気にしていなかったのです。
クーラーボックスは必ず直射日光が当たらない日陰に置くのが大前提であることを知った時でした。また、アルミ製の断熱シートや銀マットをクーラーボックスに被せることで、さらに保冷力を保つことが出来ますよ。
対策方法
- クーラーボックスは必ず直射日光が当たらない日陰に置く
- アルミ製の断熱シートや銀マットで更に保冷力をアップする
- 頻繁にクーラーボックスを開け閉めしない
- 保冷剤はいつもより多めにいれる
- クーラーボックス内のエアスペース(隙間)を極力なくす
持っておきたいギア
- アルミ製の断熱シート・銀マット
- 保冷剤
ゴミ袋が悲惨な状態になって途方に暮れる
キャンプを始めたばかりの頃は、ゴミはビニール袋に捨てて、寝る前に袋を閉じていました。しかしゴミ袋がむき出しで見た目が良くないので、ゴミ袋を目隠しできるアウトドア用のゴミ袋スタンドを使うようになりました。ゴミ袋をスタンドに引っかけるだけで見た目も良くなり、しかもゴミが捨てやすく便利なギアです。
しかし、筆者が使っていたゴミ袋スタンドは蓋が無いタイプだったので、夏キャンプで大変なことが起こりました。
朝起きてゴミ袋スタンドをのぞくと、蟻や虫が大量にたかっていたのです。もはやゴミ袋はカオス状態。途方にくれました。とりあえず手持ちの殺虫剤を大量に拭きかけて、ビニール袋に詰めました。
幸い、ゴミ捨てOKのキャンプ場だったので良かったのですが、ゴミ捨てが出来ないキャンプ場だった場合、虫と一緒に家に持ち帰らないといけません。ゴミ袋スタンドは大変便利ですが、ゴミ袋を閉じるのを忘れがちです。寝る前に必ずゴミ袋を閉じて、虫や動物が寄ってこない場所に仕舞うのは、季節関係なく基本です。
対策方法
- 寝る前に必ずゴミ袋と閉じて虫や動物が寄ってこない場所に仕舞う
雨具が無くて詰む
真夏のキャンプでは暑さや虫に目が行きがちですが、突然の雷雨も夏キャンプではよくあることです。この日は天気予報では降水確率0パーセントの真夏日だったので、雨具のことなど全く頭にありませんでした。
そして夕方、突然雲行きがおかしくなり、ゲリラ豪雨に見舞われます。本当に一瞬の出来事です。運が悪いことにトイレに行きたいタイミングでの豪雨だったので大変困りました。一向に雨が止む気配が無く、ずぶぬれになりながらトイレに走ったのは良い思い出です。
ゲリラ豪雨は本当に予測不可能です。たとえ天気予報では快晴であっても、雨具一式は持って行く必要があることを学習しました。
筆者の場合、トイレに行きたい程度の被害でしたが、万が一雷が発生したり、河川が近いキャンプ場だった場合、建物に避難しなければいけない状況も考えられます。雨具が無いと色々と詰みますよね。
対策方法
- 天気が良くても雨具一式は持って行く
- 晴れていても念のため雨雲レーダーを確認する
持っておきたいギア
- ビニール傘や折りたたみ傘
- 雨具やぽんちょ
- サンダル
夏キャンプを快適に楽しむ為に
いかがでしたか?どれも夏キャンプでよくある「失敗あるある」な出来事なのですが、実際に経験しないとピンとこないですよね。筆者の失敗談を参考に万全な対策をして頂き、「私、失敗しないので!」とドヤって頂けたら嬉しいです。
ギア
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