冬キャンプの暖房と言えばストーブを使う方が多いと思いますが、徒歩キャンプやバックパックキャンプをする方はストーブを持ち運ぶ事ができません。そこで徒歩キャンプやバックパックキャンプでも持ち運びができるくらい軽量コンパクトなあったかグッズを徒歩キャンパーの筆者がご紹介!
今回は筆者がこれまで使用した物やこれから購入しようと考えている8商品。もちろん誰もが持って行く使い捨てカイロ以外のご紹介です。
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目次
軽量コンパクトあったかグッズ8選
ヒーターアタッチメント:BRS
徒歩キャンプでも持って行けるヒーターの代表格と言えばヒーターアタッチメント。使い方は超簡単でバーナーの上に置くだけ。筆者の場合は一酸化炭素中毒が怖いので、テント内ではなく開放した前室で手元を温める為に使用しています。
焚き火を消してから寝るまでの時間や焚き火をしない朝に重宝しています。
スリットにハマりさえすればOD缶、CB缶どちらのバーナーでも使用可能。筆者が確認した所、イワタニジュニアコンパクトバーナー、マイクロキャンプストーブ、SOTOアミカス、プリムスP-115フェムストーブで使用できました。
フェムストーブの場合は五徳3本なので若干安定性が悪いですが、4本五徳のシングルバーナーであればほとんど使用可能だと思います。
ステンレス素材のシンプル構造なので141gと超軽量!キャンプであればほとんどの方が持って行くであろうガスバーナーに、200g弱をプラスするだけで使用可能。
シンプルゆえに安い価格で入手できるし、電化製品の様に故障する心配もありません。バックパックに入れても邪魔になりません。
また、筆者はまだ試した事がないのですが、裏返して固形燃料を置くと五徳としても使えるそうです!確かにサイズ的にちょうど良く、スリットが入っているので空気も適度に入るし風防にもなるので丁度良い。一石二鳥ですね。
注意点としてはやはり一酸化炭素中毒。ソロテントであればこちらの商品で十分暖かくなるといろんな方が発信しておりますが、テント内の火器使用は危険です。もし使用する場合は十分な換気と一酸化炭素チェッカーは必須。
輻射熱によるガス缶爆発の危険性もあるので長時間の使用も避けた方が良いでしょう。
電熱ベスト:ノーブランド
電熱ものはなんとなく邪道な気がして導入しなかったのですが、去年初めて使ってみてすぐ虜になりました(笑)。めちゃくちゃ暖かいです!
冬物の衣類をプラスして持って行くとなるとけっこう嵩張りますが、電熱ベストなら軽量コンパクトなので嵩張りません。バックパックキャンプにぴったりです。
筆者の場合は丸めてバックパックに詰めて、夕方ごろに着込み、着込んだまま寝袋に入ります。
5000mAhの自宅にあったモバイルバッテリーを2つ持っていき、夕方~夜にかけて1つ使い、バッテリーが切れたらもう一つのバッテリーに取り替えて寝袋に入る。という感じです(製品によって持続時間は異なります)。
バッテリーが切れたとしても一枚着ているだけで十分暖かいので、本当に損が無い商品だと思います。そして内側に着込むので上着を閉めてしまえば見えないし着ぶくれもしません。ダサくならない点もプラスポイント!
筆者の場合は比較的ダサめな上着をいつも着ているのでおしゃれ感はさほど気にしていませんが、おしゃれに敏感な女子キャンパーでも安心して着用できます。
そう言う意味では徒歩キャンパーや軽量化に興味のあるキャンパーさんだけではなく全キャンパーにおススメできる商品です。
電熱マット:エネタンポ
キャンプ中は地べたに座る事の多い筆者。しかし山座布団を敷いていても真冬は下から冷えてきます。そこで電熱の座布団があればいいなと探していた所「エネタンポ」を発見。
この商品はなんと重量がたったの80gなんです!候補にしていた電熱マットの中で断トツで軽かったのでこちらを購入しました。
ペラペラのナイロン生地でクッション性はありませんが、山座布団に敷こうと思っていた筆者にはぴったり。そのまま使っても暖かいですが、ひざ掛けをプラスするとかなり暖かいです。
焚き火をしてもお尻や足元までは暖まらないのでこれがあるとかなり快適!チェアに敷くのも良いと思います。
ナイロンなので火の粉には気を付ける必要があるし丸洗いはできませんが、ひざ掛けと併用したらそんなに汚れる事はないと思います。筆者も使った後はウェットティッシュでさっと拭いてお手入れ完了です。
また、嬉しいのがキャンプだけでなく普段も使える事。筆者は末端冷え性なのでエアコンを付けていても足先がいつも冷えます。
エネタンポはスナップボタンが付いているので、ボタンを留めて足先を入れるとかなり暖かい!コンパクトに折り畳めて収納袋付きなので会社へ持って行くこともできます。
ただし、気になる点が一つ。モバイルバッテリーで使用できる時間が短い事です。10000mAhのモバイルバッテリーで使用できるのは約3時間程。電源ベストと違って電源が無いと急激に寒くなります。モバイルバッテリーも複数持って行くと重くなるので、そこは取捨選択が必要になります。
遠赤外線ヒーター:Lixada
出典:amazonこれはもう見た目から暖かい。リフレクターからの反射があるので、ヒーターアタッチメントより確実に暖かいと思います。OD缶に取り付けたら良いので電気は必要ないし、300gと超軽量なのでバックパックでも持って行けるサイズ!しかも3千円~4千円程と割と安価な価格で手に入るので、お試しもしやすいです。
しかし、ひとつ気になるのは海外製品なので保証が無いところ。ガス缶のメーカーによっては使えない場合もあるそうなので、実際に使用する前に所持しているガス缶に装着できるのか、ガス漏れはしないか、確認が必要だと思います。しかし電源要らずでこれだけ軽量なガスヒーターは無いので、徒歩キャンプやバックパックキャンプにはおススメです。
Hot Candy Heater:Wabee-Sabee
ULギア好き界隈で話題になった「Hot Candy Heater」はトランギアのアルコールストーブ専用ヒーターアタッチメント。知る人ぞ知るブランド「Wabee-Sabee」から発売されています。
まずULにお馴染みのアルコールストーブで暖を取ると言う発想が面白い!他には無い商品。アルコールストーブは単純構造ですが、効率よく燃焼させて熱を閉じ込め遠赤に変換するために、80回以上も試作品を作って調べたそうです。
そんな苦労の甲斐あって、8分目まで入れたアルコール燃料で最大80分の長時間燃焼が実現!こんなに長時間保てるのは凄いですね。重量もたったの38gと超軽量。UL好きには堪らない商品だと思います。
もちろんガスヒーターに比べれば温かさは劣ると思いますが、暖房と同時にアルコールストーブの炎が良い雰囲気を出してくれそう。暖房と同時に癒しアイテムのひとつになりそうです。
※GRiPSネットショップにて販売中。予約販売は受け付けておらず、購入できるのはタイミング次第となっています。
ナルゲンボトル
出典:登山とキャンプを両方楽しめるおすすめアイテム10選アウトドア好きなら誰でも知っているナルゲンボトル。超優秀ポイントとして耐熱温度100℃、耐冷温度-20℃(本体)なので熱湯も入れられるし、飲料を凍らせる事も可能な事。そしてパッキンが無いので洗いやすく衛生的。登山をする方は行動食を入れる容器としても使用しているので、本当に使い道が多いです。
そして今回のテーマ、あったかグッズとして使用するならやはり「湯たんぽ」です!寝る前に沸かしたお湯を入れて、タオルで包んで寝袋に入れておくと暖かい寝袋に入る事ができます。
そして翌朝は手洗いや歯磨き、飲料として再利用できるのも大きなメリット。お湯が出ないキャンプ場だと氷点下の朝に冷たい水は辛いけど、お湯があれば嬉しいですよね。冬だけでは無く、通年使えるアイテムなのでコスパも良いと思います。
ハクキンカイロ
おじさんのイラストでレトロな雰囲気がかわいいハクキンカイロ。ベンジンを入れてプラチナ触媒にライターで火をあてるだけで発熱します(ベンジンが直接燃える訳ではありません)。
綿のような触媒部にライターの火を数秒当てると発熱開始
本体は繰り返し使えるので使い捨てカイロに比べてとてもエコ。筆者もそれぐらいの知識しかなかったのですが、なんとハクキンカイロの熱量は使い捨てカイロの13倍!しかも25ccのベンジン使用で24時間持続します(スタンダードサイズの場合)。
写真のミニサイズだと最長18時間持続
24時間ということは、一泊キャンプなら出発時にセッティングしておけば翌朝まで使用できます。めちゃくちゃエコで便利!重量も108gと軽量なので、使い捨てカイロを2~3個持ち歩くくらいならハクキンカイロ1個の方が軽いと思います。キャンプにはぴったりのアイテムですね。
ダウンシューズ:ネイチャーハイク
出典:amazon徒歩キャンプやバックパックキャンプをする方であれば、チェアを持ち込まずに地べたに座る事が多いと思います。冬は焚き火をしても足元は寒いので使い捨てカイロを貼ったり靴下を二重にしていますが、それでも足元は冷える。
そこでダウンシューズをプラスしたらかなり温かいのではないでしょうか!しかもダウンなので超軽量な90g(Mサイズ)。これなら冬キャンプの保険として荷物にプラスしても邪魔になりません。そして夜の寛ぎタイムだけではなく、シュラフに入る時もそのまま着用できるので足元が冷えて熟睡できない…なんて事も解決できそう。
筆者の様な軽量化を目指す徒歩キャンパーにも良いですが、冷え性の多い女性にも良さそう。何よりキャンプに限らず自宅でも使用できそうなので高コスパと言えますね。
ストーブ無しでも徒歩冬キャンプはできる
冬キャンプの寒さ対策で一番重要なのは着る物と寝具周りです(この準備を怠ると危険!)。そこに今回ご紹介したあったグッズをプラスすると更に快適なので、ストーブ無しでも冬キャンプを楽しめます。荷物の嵩張る冬キャンプを軽量コンパクトなあったかグッズで乗り切りましょう!
ギア
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