先日の特別定額給付金を利用して、ミレーサースフェー30+5を購入しました。
田舎のスポーツショップで買ったので、たいしてフィッティングもしないで購入してしまったのですが(どのみち胴長なのでサイズは合わない…)、デイバッグとは雲泥の差で、まだ本格的な登山には使用していませんが、蒸し暑い天候の時に名もなき里山を登ってみたところ、その快適さに驚きました。
本格登山リュックの性能を見せてもらったので、ご紹介していきたいと思います。
おとうさん
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目次
ミレーってどんなメーカー?
引用:ミレー公式
ミレーとはどんなメーカーなのか、メーカー公式サイトにはこう書かれています。
ミレーは1930年代に初のショルダーストラップ付きのバッグを販売し、その名を知られるようになった。数年後にそれをバックパックへと進化させると、フランスのブランドとして一躍有名になる。山岳向けのテクニカルな製品開発によって強化されたミレーのブランドイメージは、何世代にもわたる山岳家達からのサポートを受け、確固としたものとなっていく。
– ミレーの歴史
私的には、山登りに行くと女性が背負っているのをよく見るような感じがします。
Colombia(コロンビア)よりも登山寄りで、Deuter(ドイター)よりもカジュアルなイメージです。本格的な登山に対応しながらオシャレも忘れない、そんなところでしょうか。それでいて痒い所に手が届く繊細なところと、質実剛健な造りを合わせ持ち、羊の皮を被った狼の片鱗も見せてくれます。
ちなみに、Milletと書いてミレーです。私はしばらくミレットと読んでいて、ミレーとは別のメーカーと思っていました。
何がどれくらい入るの?
ザックに入る物を並べてみました。これらを順番に詰め込むとピッタリ収まる感じです。時計回りに以下のようなものが入ってます。
チェック
- 折りたたみイス
- 湯沸かし用の飯盒(中にシェラカップが入っています)
- MSRウィスパーライトインターナショナルと燃料ボトル11oz(325ml)
- トイレットペーパー
- ヘッドランプ
- ドリップコーヒーセット(ミル、豆、ケトル、ドリッパーとペーパー)
- レインウェア
日帰り登山、トレッキングには丁度いい大きさです。これ位であれば背負っていても重さはそんな感じないので、遠くまで歩いて行きたい気持ちにさせてくれます。
ミレー サースフェー30+5の基本のつくり
それでは使用感の前に、内部のつくりを見ていきましょう。
上下二部屋に分かれる2気室構造
写真ではわかりにくいかもしれませんが、中のファスナーでメインの収納部を上下に分けることができます。
底部のファスナーを閉めて上下を分けた状態
このことにより荷物の多い時には一つに、レインウェアなどサッと取り出したい物は上下に分けておいて、下のファスナーから取り出しやすいように仕舞っておくという使い方が出来ます。また下山時にスパッツなど汚れたものを別にしておきたい時などにも使えます。
雨蓋裏側のキーホルダー
雨蓋の裏側にポケットが付いています。さらにその中にはキーホルダーが付いていて、車で登山口まで行った際に車の鍵などをただポケットに入れるよりも紛失防止になります。
ホルダーに付いている紐にはMilletのロゴが付いていて、オシャレ感がありお気に入りのポイントです。
ハイドレーションシステムに対応
写真の広げているところにハイドレーションシステム用のパックを入れ、指の出ているところから飲み口のチューブを出して、歩きながらリュックを下ろさずに水分補給ができるというものです。
重くなりがちな水を体の一番近いところに配置できるので、体感的な重量を軽減する事が出来ます。ちなみに写真左側にもチューブの取り出し口があり、左右どちらからでも飲めます。
サースフェーを使って分かった良いところ
歩きながらでも取り出せるドリンクホルダー
右側側面に付いているドリンクホルダー。ただ単に上から取り出すだけでなく、開口部が底部側面にもあり、リュックを下ろさなくてもペットボトルを取り出すことが出来ます。
このことは実はとても重要で「この急登を越えたら…そこの角を曲がったら…」と、ついつい区切りで給水していたのが、これで思い立ったらすぐに水を飲むことが可能です。せっかく出来たリズムを乱すことなく歩くことが出来ると、それだけで登りの疲れ方が全然違います。
メイン気室に取り付けたウォーターバッグからホースを伸ばして給水する「ハイドレーションシステム」も使用できるようになっていますが、このポケットがあまりにも使い勝手が良いので今のところ導入の必要性は感じていません
ウエストベルトのポケット
左側にはマジックテープで展開できるポケット、右側にはその半分の大きさのポケットが付いています。
左側は展開してスマートフォンを入れるのに丁度良く、使用用途が広そうです。しかし展開するとパタパタしてしまい気になるので、半分に折ってこちらに行動食を入れています。小分けになったお菓子であれば3~4個くらいは入ります。
私は愛煙家なので右側に煙草と携帯灰皿を入れています。これが実に丁度良く、リュックを下ろすことなく気にいった景色に出会う度に「ふっ」とひと時、一服しています。
リュックを新調しようと思ったきっかけのこのポケット。今では当たり前の機能なのかもしれませんが、ボトルホルダーと共に私の山登りをとても快適にしてくれました。
ボトムコンプレッション
このボトムコンプレッションは、留め具を外さなくてもストラップを引くことで挟んだ物を固定できます。私はここに折りたたみのウレタン座布団を固定し、気に入った場所でサッと取り出してのんびり一服しています。それでなくても歩くのが遅いのに、ますます休憩時間が長くなってしまいました。
副産物として、マットを底に固定することで、立ったままリュックを下ろして休憩する時に座布団がリュックの汚れを防いでくれて、帰ってからの片付けの手間を省くことが出来ました。
ショルダーストラップ左側のポケット
メーカーのホームページを見ると展開してスマートフォンが入ると書いてあったので、私のXperia compactを入れてみるとカバーを外してギリギリ入る感じです。ガレ場などで前かがみになったら落ちてしまいそうなので、写真にある輪に紐を通しておくとより使い勝手が良くなると思います。
スマートフォンの収納場所を考えていて、ウエストベルトのポケットはおやつとタバコでいっぱい、後はズボンのポケットに入れるしかないと思っていた所にこれを発見し、とても嬉しかったです。
ここに入れておけば、サッと取り出してシャッターチャンスを逃すこともなくなるのでしょう。
畳むと…あらピッタリ!
うまい棒にもジャストサイズ!
チェストストラップに付いた笛
チェストストラップに小さな笛が付いています。たぶん遭難した時のためなんでしょう。家の中で吹いてみましたが、そこまで大きな音ではないですが割と高音なので遠くまで届くような印象です。
ほんの少しのことだけれど安心感があります。こういったギミック的なのは男心をくすぐり、本来の目的とは違った喜びがあります。
背面パッド
これまで休憩の時にリュックを上げ下ろしする度に背中がヒヤッとしていましたが、気付いたら背中が冷たくありません。背面の構造がメッシュになっているおかげなのでしょう。山行の後半、疲れてきた時にこのストレスが無いのはとても助かりました。
下山してから背面パッドを触っても湿っているようなことはなく、パット自体の通気性もとても良いのではと思いました。通気性が良いので、これから長く使用していくうえで、それだけ汗による劣化を抑えることが期待できると思います。
きんちゃくの開閉方法
メイン気室にアクセスする際に、紐を持ちながらストラップをグッと引っ張ることでリリースされます。今までは留め具のポッチを押しての開閉方法しか知らなかったので最初は戸惑いましたが、慣れの問題もあるのでしょうけれど、ワンアクションで行えてとても使いやすいです。
ただ、紐に余計な力が掛かっている気がして、長期間使っていると摩耗が早くなる心配があるので、なるべくそ~っと開け閉めするようにしています。
悪いというか使いにくいところ
全体的に非常によく出来ているので、ここからは重箱の隅を楊枝でほじくるようなことを書いてしまいます。ですので気にならない人には全く気にならないという事もあると思います。その辺りも踏まえてお読みください。
ドリンクホルダー内のストラップは外側に付いていて欲しかった
サースフェーのサイドストラップは、良いところで述べたドリンクホルダーの中を通す形で付いています。これは荷物の少ないときに圧縮するために付いているようですが、そのせいでせっかく使いやすいのに、横から差し込むときにペットボトルの口の部分がちょっと引っかかってしまいます。
ホルダーの外側に付いていれば小さなボトルを入れた時に一緒に固定できるのに、と思いました。
雨蓋のポケットが小さい(外側)
付属のレインカバーの収納場所の他にも、もう一つ雨蓋にポケットが付いているのですが、どちらも財布とXperia compactを入れると一杯になってしまう程の大きさです。
実質、ひとつはレインカバー専用のポケットになってしまい、アクセスしやすい場所にあるのに使い勝手が今一つです。
左側の縦ポケットの大きさが中途半端
地図を入れるにはちょっと小さい。スマートフォンを入れるにはアクセスしにくい。さて、何を入れようか。メーカーは何を想定して付けたのかとても考えました。そして出した結論が「モバイルバッテリーを入れるのに丁度良い」ということでした。
私の持っているモバイルバッテリーは24,000ma/Aなのでそこそこの大きさがあり、前述した雨蓋には入らず、かと言ってメインの気室では使いにくいなと思っていたところ、このポケットがピッタリはまってもう他の使い道が考えられません。
メーカーのホームページを見ると地図を入れると書いてありますが、それにしては小さく、もし入れてしまったらくしゃくしゃになってしまいそうです。
上段の気室に直接アクセスしたい
下段にはボトムにファスナーが付いているのでアクセスしやすいのですが、上段には「雨蓋を開けて→ストラップを外して→きんちゃく開けて」と、ステップを踏まなければいけません。これはさすがに面倒臭いです
あまりあれこれ付けると重量が増えてしまうのかもしれませんが、結果的に上段にはあまり使用頻度の高くないものを【しまっておく】ことになってしまっています。その他の機能がとても使いやすいので、肝心の出し入れのしやすさにもう一工夫欲しかったのが正直なところです。
まとめ
これまでは息子が学校に通うのに使っていたデイバッグを山行のお供にしていましたが、今回の定額給付金で妻の財布が緩んだのを見計らって新たにおねだりしたミレーのサースフェー。ようやく手にした本格的な登山用リュック。これから長い付き合いになるでしょうから、いつまでも大切に使っていきたいと思います。
ギア
- 日毎
- 月間
- 殿堂
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