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下山後も楽しい!島根県の名峰「三瓶山」西の原登山コースをレビュー!

下山後も楽しい!島根県の名峰「三瓶山」西の原登山コースをレビュー!

アルプス登山を予定していたものの、テント場予約に出遅れてどこもいっぱい…。「それなら前から気になっていた山へ行こう!」ということで、キャンプとセットで島根県の名峰「三瓶山」に登ってきました!ひたすら続く樹林帯の登りを抜ければ、そこはまるで別の山!?そんな開放感抜群の山頂を持つ三瓶山登山をレビューします。

島根県を代表する山「三瓶山」

三瓶山

三瓶山は島根県大田市にある山です。主峰の男三瓶を筆頭に女三瓶、子三瓶、孫三瓶とユニークなネーミングの山々を総称して三瓶山と呼びます。私もこの変わったネーミングが気になり、登ってみたい山リストに追加しました。最も高い男三瓶の標高は1,126m。4座をぐるっと周回するお鉢巡りが人気の山です。

三瓶山の魅力

実際に三瓶山に登ってみて感じた魅力をご紹介します!

景色が良くて達成感を味わえる!

景色

登り始めは、芝生歩きから出発するため、気持ちが良くてテンションがあがります。中盤こそひたすら樹林帯の中、九十九折を登り続ける我慢の時間がありますが、樹林帯を抜けると一気に視界が開けて素晴らしい眺望を望めます。

眼下には、つい先ほどまでいた登山口の駐車場が小さく見えるため、「もうこんなに登ったんだ!」と達成感を味わえてやる気もアップ!その後の急登に向けてモチベーションを上げられます。

山頂周辺の草原が美しい

山頂に続く草原

山頂直下の急登を登りきると、そこはまるで別の山?!と思うほど美しくて穏やかな草原が広がっています。ひたすら樹林帯を登り、急登を登り、最後は広大な草原歩きというなんともご褒美上手な山。「頑張って登ってきて良かった!」と思わせてくれる風景です。

多彩な花を楽しめる

カワラナデシコ

山草の宝庫といわれる三瓶山。標高はそれほど高くないものの、登山口から山頂に到着するまでに多種多様な花が励ましてくれます。疲れて立ち止まる度にふと目をやると、何かしらかわいらしい花が咲いていてついつい写真を撮ってしまうため、なかなか前に進みませんでした。花を探しながら歩ける素敵な山です。

レベルに合った登山コースを選べる

標識

多彩な登山コースも三瓶山の魅力で、山頂までの登山コースは主に5種類あります。周回コースも入れると6種類。山頂まで最も最短なのは、三瓶山北の原キャンプ場から登る「姫逃池コース」。

今回、私が登った「西の原コース」は距離はあるものの、眺望を楽しめるコースです。レベルや時間に応じてコース選びをできるため、子どもから大人、初心者からベテランまで幅広い世代やレベルの人が楽しめます

アブとスズメバチには注意!

毒液吸引器

とても素敵な山でしたが季節的なこともあり、アブとスズメバチが多くて怖かったです。もともと私が虫嫌いなこともありますが、アブとスズメバチは危害を加えてくるため注意!立ち止まった時にたまたま巣が近かったのか、スズメバチにやたらと追いかけられるシーンもありました。黒い服は避けるなど、できる限りのアブとハチ対策を。

西の原登山コースで山頂を目指す!

前日、三瓶山北の原キャンプ場に宿泊しましたが、今回は、眺望目当てにあえて反対側の西の原コースで登ることにしました。結果的に大正解!飴とムチのバランスが絶妙な西の原コースをご紹介します。

美しい芝生から出発

西の原登山口

西の原駐車場は、車中泊の地としても人気の絶景駐車場です。目の前には美しい芝生、そしてこれから登る三瓶山が出迎えてくれます。映えスポットとしても人気なようで、同じ車種の車を並べて写真を撮るなど、多くの人が写真撮影をしていました。

芝生の登山道

登山コースは、芝生歩きからスタート。いきなり樹林帯ではないところがすでにポイント高い!なんて優しい山なんだ~!三瓶山の山頂は雲の中ですが、風が強くて雲の動きが早いためガスが晴れるのを期待しながら登ります。

樹林帯のトラバース

芝生歩きが終わるといよいよ樹林帯の中へ。ここからは、ひたすら樹林帯歩きで我慢の時間です。はじめのうちは左へトラバースが続きます。

九十九折の登山道

トラバースが終わると、九十九折の登りが始まります。ずっと景色が変わらないため、「あれ?さっきもここ通った?」とデジャブかと思うほど。低山は特にそうですが、樹林帯の九十九折ってずっと同じ景色、同じ道でしんどいですよね。三瓶山にムチ打たれながら必死で登ります。

下界が見えたら急登のはじまり

稜線

長かった樹林帯の九十九折を抜けると、いきなり視界が開けます。後ろを振り向くと下界を一望できて、達成感でやる気もアップ!風が通らずムシ暑かった樹林帯とは異なり、稜線に出ると風が涼しい!むしろ寒いくらいでした。「ムチの次はご褒美だ!」としばし休憩。

三瓶山からの景色

ちょうどガスが晴れてきたため、下界の景色に酔いしれます。駐車場が小さい!達成感にニヤニヤしてしまいます。

子三瓶

右側には子三瓶も見えます。中学生らしき子どもたちが列をなして登っていました。登りしなにおじさんが「三瓶山は、中学生が林間学校で登る山だ」と言っていたのを思い出します。子どもの頃の底知れぬ体力に戻りたいですね。

ガレ場

スズメバチがやたらと追いかけてくるため、先を急ぐことに。休憩したくてもハチやアブのせいで、なかなか止まれません。ここからは、急登と歩きにくいガレ場で体力を消耗しました。「ご褒美の次はまたムチ打たれるのか…」と急登を登りながら、次のご褒美を楽しみにしてしまっている自分がいます。

草原に出たら山頂まであと少し!

草原

ガレ場の急登を登りきると急に静かな草原が現れます。山頂付近はこんなにたおやかな山だったんですね。緩やかな登山道はまさに天国。最高のご褒美です!

草原と山頂

「ところで山頂はどこ?」と思っていると、意外と遠いところに山頂が見えました。ただ、ほぼ平坦な道のりなのであっという間に山頂です!

広い山頂で開放感を味わう

三瓶山山頂

山頂はとても広くて開放感抜群でした。ベンチがたくさんあるため、人が多くても窮屈さは一切感じずにゆっくり休憩できました。もっとお天気が良ければ鳥取県の大山が見えるはずですが、今回は雲が多くて残念ながら見えませんでした。

山頂周辺

お昼ご飯を食べた後、下山する前に少しだけ山頂周辺を散策。本当はお鉢巡りをする予定でしたが、前日に飲み過ぎて寝坊してしまい男三瓶登山だけになってしまいました…。次回はぜひお鉢巡りをしに訪れたいと思います。

下山後は「山の駅」で休憩タイム

山の駅さんべ

下山後、ついさっき下山の際にすれ違ったトレランのおっちゃんがもう下山していることに驚きつつ、西の原駐車場にある道の駅ならぬ「山の駅」に向かいます。どうやらおっちゃんは65歳にも関わらず、三瓶山の周回をウォーミングアップでランニングした後に、山頂まで登りお鉢巡りを2回してきたのだとか。超人過ぎて恐ろしい…。

アイス

初対面の人と会話が自然にできるのも、登山の醍醐味で楽しいですよね。「またどこかで会えたらいいですね」とイケメンのおっちゃんと別れた後、「山の駅」のテラス席で三瓶山を眺めながらご当地アイスをほおばり休憩タイム。

登山開始前から下山後のアイスを楽しみに頑張った私。アイスの種類がたくさんあったので、お腹が弱いにも関わらず「甘麹」と「高原茶」の2種類をペロリと食べてしまいました。夏の登山後のアイスは格別です!!

藻塩とアイス

その後、塩好きとしては外せない「百済浦の藻塩」をゲットして帰りました。西の原登山口は、下山後も美しい芝生と三瓶山を眺めながら「山の駅」でゆっくりできる最高の登山口でした!

三瓶山登山レポートまとめ

今回は、飲み過ぎるという恥ずかしい理由でお鉢巡りこそできませんでしたが、男三瓶だけでも十分気持ちの良い山歩きを楽しめました。登山前、下山後に登山口でゆっくり過ごせる西の原コースはとてもおすすめです!初心者でも登れる山なので、ぜひキャンプついでにチャレンジしてみてくださいね。

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  • 自然とお酒が大好きなアウトドア女子。テント泊登山をメインにキャンプ・釣り・スキーと年中アウトドアを楽しんでいます。体力づくりのために始めた筋トレにもハマり中。

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