近年はコロナ禍の影響でキャンピングカーの人気が増し、キャンピングカーを購入したりレンタルして休日を楽しむ方が多くなってきている印象があります。
しかし、キャンピングカー旅行を計画する際にはいくつかの大事なポイントを抑えておかなければ、楽しいはずの旅行も「キツかった」「大変だった」という結果になってしまう可能性があります。
そこで今回は、我が家流のキャンピングカーで行く旅行プランの立て方やポイント、注意することなどをご紹介していきたいと思います。今後キャンピングカーでの旅行を検討している方は、ざひ参考にしてみてください。
目次
「自由気ままな旅行」がキャンピングカーの魅力!
通常であれば「よし!旅行しよう!」となった場合、まず宿泊先や交通機関の予約をして、チェックインやチェックアウトの時間を気にしながら行動予定を立てる必要がありますが、キャンピングカーであれば車の中で寝ることが出来るので自分たちのペースで旅を楽しむことができます。
そのため予約当日に子供や自分の体調が崩れた場合は予定日を延期、予定先の天候が悪化した場合は予定場所を気軽に変更できるという、普通よりも圧倒的に自由度の高い旅を楽しめます。
キャンピングカーでの車中泊はホテル泊と何が違うの?
ホテル泊とキャンピングカーの車中泊との違いは主に8点あるので、ご紹介していきたいと思います。
予約不要!
ホテル泊の場合に必ず必要になる「予約」ですが、キャンピングカーの場合は予約不要で車中泊できる場所も複数箇所あるので、その分自由度の高い旅を楽しめます。
宿泊制限が無い!ペットも連れていける!
ホテル泊の場合だとペット禁止のところが多く、ペット可だとしても「小型犬1匹のみ」や「ケージ内ならOK」という条件付きのホテルが大半です。しかし、キャンピングカーであればホテルで宿泊できないペットの他にも、我が家のように犬が3匹いても一緒に旅行を楽しめます。
宿泊料金は無料または格安!?
ホテルのランクや誰と何人で泊まるかでも宿泊料は異なりますが、キャンピングカーの場合はホテル泊よりも格段に安く宿泊することが可能です。
特にペット連れや複数人でホテルに数日間宿泊する場合は数十万円程かかるケースもありますが、キャンピングカーであれば1万円以内に宿泊料を抑えることが出来ます。
時間の使い方がフリー
ホテルで宿泊する際には「チェックイン・チェックアウト」「食事の時間」等、時間の制限がいくつかあります。
しかしキャンピングカーの場合は、車中泊の場所によっては時間を気にせずチェックインやチェックアウトをすることが出来るので、夜に観光しに行ってみるなど「時間」の使い方を自分達で決めることが出来ます。
気疲れが無い
特にペットや小さな子供を連れてホテルに宿泊するとなると…
「ホテルの物を壊したり汚したりしないか…」
「夜はちゃんと寝て静かにしてくれるだろうか…」
「慣れない場所でご飯を食べてくれるだろうか…」
「周りの宿泊者に迷惑をかけないだろうか…」
など心配ごとが沢山ありますが、我が家の場合は普段から防音性の高いキャンピングカーで車中泊しているので、上記のような心配ごとや気疲れはせずに心から旅行を楽しめています。
感染対策もばっちり
ホテル泊とは異なり、キャンピングカーは人との接触を避けて宿泊や食事をすることが可能です。コロナ禍となった今、我が家にとってはキャンピングカーが最大の感染予防対策となってくれています。
入浴・食事・トイレは自分たちで探す必要有り
ホテル泊の場合、お風呂やトイレの設備は整い、予約していれば料理が提供され、予約していなくても食事処が施設内にあるところが多いです。しかしキャンピングカーの場合は、食事であれば自分達で調達または用意し、入浴やトイレはキャンピングカーに備え付けるか施設を探す必要があります。
そのためキャンピングカーでの旅行を行う際に、トイレやお風呂などの施設場所を事前にチェックしておく必要があり、旅行先によっては少々不便さを感じるかもしれません。
寝心地は寝具や環境次第
キャンピングカーは寝泊まりが出来る車ではありますが、あくまでも車ですのでタイヤが付いています。そのため寝ている時に多少なりとも「横揺れ」を感じることがあります。特に複数人で寝た場合は相手が寝返りを打つたびに車体が微かに揺れるので、そういった揺れにも敏感に起きてしまう方には寝やすい環境とは言い切れません。
キャンピングカーで宿泊する際は、自分達が寝やすい用に寝具や環境を整えるなどして旅の疲れを翌日まで引きずらないようにすることが大切です。
キャンピングカーでの旅行計画のポイント
それではキャンピングカーで旅行を計画する際のポイントをご紹介していきたいと思います。
余裕を持った計画が何より大事
キャンピングカーの旅行で1番大切なのが「時間の余裕」と「心の余裕」そして「計画の余裕」です。
キャブコンタイプのキャンピングカーは住居環境こそ整ってはいますが、その分車体が大きく重心も上の方にあるので、スピードを出しての急ハンドルや急ブレーキ、急発進などの危険な運転は横転事故や衝突事故を引き起こしやすくなります。
時間に追われてしまうことで起きやすくなる事故を防ぐためにも、心と時間には余裕を持たせて運転する必要があります。
また、行きたい場所を旅行の間に詰めこみすぎると「運転疲れ」や「旅疲れ」を生じる原因となってしまいます。最後まで楽しい旅にさせるために、心と時間、計画に余裕を持ったプランを考えることが大切です。
旅行の「目的」を決める
キャンピングカー旅行の大切なポイントの一つが「目的」を決めることです。
「旅行」と聞くと真っ先に思い浮かぶのが「どこに行きたいか」だと思いますが、キャンピングカー旅行の場合は自由度が高いので「場所」を先に限定してしまうのは勿体ないです。
そのためまずは「何をしたいか」をいくつか考えておくことで、当日予定していた場所が天候悪化や渋滞、交通規制に見舞われていたとしても別の候補先に変更することができ、楽しみにしていた「目的」を果たすことが出来やすくなります。
「場所」の候補地をいくつか決める
目的を決めた後は「旅行場所」を決めます。ここで大切なのが1つの場所に限定しないことです。
キャンピングカーは臨機応変に旅行を楽しめるので、行きたい場所をいくつか候補にしておくことで、当日の状況で旅行先を自分達で選ぶことが出来ます。旅行当日に行けなかった場所は、今後の予定先としても楽しみに取っておけるので次の旅行も楽しみになりますよ。
宿泊地や休憩できる場所は複数チェックしておく
臨機応変な旅を最後まで楽しむためには、適度な休憩や仮眠をとって身体を休めてあげる必要があります。
しかしキャンピングカーの大きさによっては駐車できる場所も限られるので、事前にどこであればゆっくり休憩できそうか、いくつか候補をピックアップしておくとスムーズに旅を楽しめます。
また車中泊場所も複数候補にしておくことで「疲れたのに車中泊ポイントまであと○◯kmも運転しなきゃいけない…」なんてことにならなくて済みます。
しかし、車中泊場所によっては事前に予約しておかなければならない箇所もあるので、その場合は当日長時間運転をしないで済むような距離にある場所を選んでおきましょう。
荷物はあらゆる想定をして準備しておく
キャンピングカーでの旅行中、事故や災害などで道が渋滞して休憩ポイントまで辿り着くのに時間がかかったり、小さな子供がいると旅行中に怪我をしたり病気になったりすることも考えられます。
その時のために、キャンピングカーには常に食料や水、救急セットなどを事前に準備しておき、あらゆる事態に備えられるようにしておくと安心して旅を行うことが出来ます。
また夏の旅行は「暑いから海や川に行ってみよう!」と急に変更になる可能性もあるので、水着や着替えなども多めに積んでおくと助かりますよ♪
近場へのお出かけもキャンピングカーは便利?
我が家のキャンピングカーは、一般的な平面駐車場であれば駐車できるサイズのライトキャブコンタイプのため、毎日愛用しています。
近場の観光であれば手軽な普通車でも良いと感じる方もいると思いますが、子供が小さければ小さいほど出先では特に定期的に平面で寝かせてあげる必要があります。
その点においてキャンピングカーであれば、好きな時に好きなタイミングで休憩することができるので子供にとっても負担が少なくて済みます。
また出先で買った食料は車内の冷蔵庫に入れておけるので、季節関係なくちょっとした近場へのお出かけや買い物でも我が家の場合は便利すぎるほど役立っています。
観光地巡りで注意すること
キャンピングカーでの旅行は自由度が高いとお伝えしましたが、そんな中でも何点か注意しなければならないことがあるのでご紹介していきます。
車中泊ができる場所について
キャンピングカーの車中泊はどこでおこなっても良いわけではありません。特に「道の駅」や「サービスエリア」は車中泊を自由にしていい場所だと思っている方もいますが、本来は「仮眠」を取る場所です。
車中泊を許可している道の駅もありますが、反対に数時間の仮眠も禁止しているところもあるのが実情です。
そのようになった理由には「長時間(長期間)駐車スペースを占有する」「駐車場でBBQや火を扱う」「洗面所を独占する」などの迷惑行為が目立つようになってしまったことが原因とされています。
また近くに宿泊施設が多く存在するよう観光地では、ホテルや旅館が不利益となる場合もあり、地域を活性化させるために禁止しているところがあるようです。
そのため、キャンピングカーで観光地を巡る際は車中泊を許可された道の駅やRVパーク、湯パーク(温泉宿の駐車場)、キャンプ場など、車中泊を認めている施設の駐車場を利用しましょう。
マナーを守った行動を
上記で宿泊先についてご紹介しましたが、その他にも守らなければならないマナーがあります。
自分達だけ楽しければ良いというわけではない車旅。訪れた先で他の人への迷惑行為とならないよう注意しましょう。
感染対策は十分に
コロナ禍の現在は特に感染予防対策が大切になってきます。たとえキャンピングカーだとしても、立ち寄る場所や行動によっては感染を広げてしまったり、逆に感染してしまったりするリスクがあります。
そのため感染拡大している時期の旅行は控えて、周囲との接触がないようにドライブしながらキャンピングカーから風景を観るなどして楽しむようにしましょう。
キャンピングカーに乗るたびに増えていく思い出
我が家はキャンピングカーを購入してから約3年が経ちましたが、その間に出来た家族の思い出はすでに数えきれないほどになりました。イヤイヤ期真っ盛りの2歳の長男に至っては、キャンピングカーに乗るだけでいつも笑顔で楽しそうです。
キャンピングカー旅行は大変なこともありますが、家族全員の距離感が自然と近くなるので、楽しそうな笑顔をそばで見れることは親にとって大変嬉しく感じます。
皆さんもキャンピングカー旅行を計画する際は「心・時間・計画に余裕」を持たせた楽しい旅行プランを考えて、思い出作りをしてみてはいかがでしょうか?
ギア
このライターが書いた他の記事
- 日毎
- 月間
- 殿堂
北海道小樽市に観光とアウトドアの両方が楽しめる新グランピング施設が誕生
ペッタンコになったダウンジャケットを自宅洗濯でふわふわに復活させる方法
TAKIBISM x ISHINOMAKIプロジェクトの第二弾!キャンパー垂涎のオシャレ焚火台が発売
立てば収納、倒せばテーブル、畳んだ姿はコンパクト!DODの新作「タナカテーブル」が発売開始
ライター1本で空き缶の上蓋をきれいに切り取るテクニック【空き缶炊飯・缶コップに】
学校橋河原キャンプサイト詳細|焚き火も可能で超人気の無料キャンプスポット紹介
徒歩キャンプや登山では必須!持ち運びしやすい温度計のおすすめ8選
伊吹山を一望できる関西人気No.1キャンプ場「グリーンパーク山東」がオープン!
今年の冬はアイロンストーブが流行りの予感?発売初日で完売した魅力や特長に迫る
柚木の川原(山崎川原)キャンプサイト詳細|無料キャンプができる都内の野営地を紹介
リビングでも焚き火気分を味わいたい!ちいさな火鉢とリアルな炎に癒される「炎色火鉢」が発売
北海道小樽市に観光とアウトドアの両方が楽しめる新グランピング施設が誕生
学校橋河原キャンプサイト詳細|焚き火も可能で超人気の無料キャンプスポット紹介
ペッタンコになったダウンジャケットを自宅洗濯でふわふわに復活させる方法
今年の冬はアイロンストーブが流行りの予感?発売初日で完売した魅力や特長に迫る
とことん山キャンプ場でとことんキャンプ!いつでも何度でも入れる露天風呂でリフレッシュしてきました!
立てば収納、倒せばテーブル、畳んだ姿はコンパクト!DODの新作「タナカテーブル」が発売開始
ライター1本で空き缶の上蓋をきれいに切り取るテクニック【空き缶炊飯・缶コップに】
3面構造で炎の揺らめきを存分に楽しめる良コスパ薪ストーブがVASTLANDから発売
アルコールストーブの燃料は消毒用・除菌用アルコールで代用できる?アルストの燃料について考えてみた
埼玉県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット15選
茨城県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット11選
神奈川県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット20選
千葉県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット14選
東京都の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット14選
群馬県の無料キャンプ場一覧|予約不要で利用できる野営地&無料キャンプスポット10選
東北で冬キャンプができるキャンプ場32選!通年営業のおすすめキャンプ場一覧
キャンプで使えるロープワーク一覧+ロープのまとめ方【15種類】
関東のおすすめキャンプ場30選!現地取材で分かった本気でおすすめできるキャンプ場一覧
40Lバックパックでソロキャンプを楽しむ装備一式と詰め方のコツ
ポイント