福岡県の水門メーカーである株式会社乗富鉄工所は、同社のアウトドアブランド「ノリノリライフ」から、メッシュ式焚火台「ヨコナガメッシュタキビダイ」の販売を開始。なぜ水門メーカーが畑違いの焚火台を作ったのだろうか。その秘密に迫ってみた。
焚き火台に水門と同じステンレス「SUS304」を利用
水門の役割は水量の調整をすることであるが、閉門時は水が越えて来ないように堤防の一部として災害を防ぐため、耐久力が高く劣化しづらいステンレスが採用されている。
その中でも、40年は風雨にさらされても耐えられるステンレス「SUS304」を使用しており、一般的なステンレスである「SUS430」よりも強度に優れ、錆びに強い素材となっている。
焚火台も安全性を高めるために強度があるのはマストだし、雨にぬれたり洗ったりした際に錆びにくいというのも大切ということで、水門と同じ「SUS304」を採用。これまで水門で培ってきた鉄工技術でひとつひとつ丁寧に作っているのである。
炎を美しく見せ、調理もしやすい形状にも注目
ご覧の通り焚き火台と言っても、まるで薪ストーブの様なボックスタイプになっているのが特徴的。専用の五徳と組み合わせることでダッチオーブン調理も出来るとのことで実用性でも申し分が無い。
調理をしながらの薪足しが安全で簡単にできるし、横長なのでダッチオーブンを使っている脇でお肉も焼けるというメリットも。
底面と側面は本体と同じ「SUS304」で、耐久力と燃焼性能を追求したメッシュシートを採用しているため大きな薪でも綺麗に灰になるとのことだ。
箱型だけど折りたためるから携行性抜群
袋から出したら組み立てはわずか3ステップで終了。足を組み立て、箱の壁を立ち上げ、メッシュシートをかけるだけで完成する。
これまで組み立て式の焚火台は足を組み立てて底板をはめるのに苦労することもあったが、ボックスタイプであれば壁を立ち上げるだけで設営完了なので楽ちんだ。
なお収納サイズは幅50cm、奥行25cm、高さ5cmとなっている。幅は新聞の高さよりちょっと小さいくらいで、奥行きはその半分と少々大きいが、厚みが5cmであれば積載する時も隙間に入れられるのでそこまで大変ではない。
ボックスタイプ焚き火台の雄となるか?
これまでボックスタイプの焚き火台は無かったわけではないが、どうしてもデメリットが一つくらいあったように感じる。
ノリノリライフのヨコナガメッシュタキビダイは、調理時の使いやすさと収納性、燃焼効率などが高いレベルで合わさった新時代のボックスタイプ焚き火台と言っていいだろう。強いて言えば重量が1.9kgというのが重たいと感じる人がいるかもしれないという程度。
ECサイト「ノリノリプロジェクト」で予約が可能なので、他と被らないタフな焚火台を探している方は要チェックだ。
ギア
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