空前のソロキャンプブームから少し時間が経ち、今やソログルキャンの人気が高まっています。これまではソロキャンプをそれぞれで楽しんでいましたが、ソログルキャンはソロキャンパーが集まってキャンプをします。

ゆーちゃん

あっちゃん
ソログルキャンは、ソロキャンプをする人同士がソロキャンプの道具を持って集まるので、普通のグルキャンとはちょっと違います。
ソロキャンプを楽しむ人って、それぞれこだわりがありますよね。道具1つとっても、自分の好みの物を買い揃えたはず。そして作り上げた自分だけのソロキャンプスタイル。その個々で違ったソロキャンプスタイルを持った人たちが集まってキャンプをするので、普通のグルキャンとは雰囲気が異なります。
今回はそんな人気のソログルキャンの始め方と、問題点や注意点を紹介したいと思います。
目次
ソログルキャンの始め方
グルキャンとの違い

あっちゃん

ゆーちゃん
そう、ファミキャンでも友達同士でも、大勢が集まってキャンプを楽しむのがグルキャンですよね。それぞれのテントを立てて、リビングスペースだけを共同で使う事もあるし、友達同士ならテントも一緒に使う事だってあります。
ファミリーとかデュオとかソロなどこだわりがなく、取り敢えず気の合う仲間と集まってキャンプを楽しむのがグルキャンです。そこにソロキャンプという、いわば縛りを設けているのがソログルキャンと言えます。
先述した通り、ソロキャンプは各々でこだわりのスタイルがあります。同じソロキャンプでも、テントや使っている道具など好みが違っている場合がほとんどです。そんなソロキャンパーが集まって、サイトは共有するのですが、テントは別々で楽しみます。

ゆーちゃん

あっちゃん
ソログルキャンの食事

ゆーちゃん
通常のグループキャンプなら、みんなで同じ献立の物を協力して作る事が多いですよね。ソログルキャンでも同じようにみんなで作っても良いのですが、おすすめなのは各々で準備すること。
ソロキャンプの楽しみ方の1つに、自分で自分だけのキャンプ飯を作るってのがあります。グルキャンだからと言って、みんなで同じ物を作る必要は有りません。だってソロなんだから。それぞれでキャンプ飯を作る事を楽しんで、その後お隣は何を作ってるのかな、他の人はどんな料理かなと、覗きに行くのも楽しいです。
またそれを味見させてもらうのも、ソログルキャンの楽しみだと思います。それが次のソロキャンプのヒントにもなるし、作った事がない料理なら、挑戦するキッカケにもなります。
ここで注意したいのが、食材の量。
自分1人分を用意するなら良いのですが、少しお裾分けしてあげようと考えて、食材の量を増やしてしまうのは危険です。自分の食事量を確保しつつ、余分に作ってそれをお裾分け分としておくと、食材の量が増えてしまいます。
自分だけがそう思っていれば良いのですが、他の人も同じように考えていたら、結果的に食べきれない量になってしまい大量の食材を余らせてしまうことに繋がります。善かれと思って購入した食材が、結局持ち帰るはめになります。冬の寒い時期ならまだしも、夏だと食材を腐らせてしまうかも知れません。
この場合は、きちんと事前にルール決めをしておくか、みんなで一緒に買い出しに行くのが良いです。その際には、買う物リストを事前に製作しておかないと、あれもこれもカゴに入れてしまうのでさらに注意が必要です。
グルソロキャンの道具の分担
それぞれがソロキャンプのスタイルで集まるソログルキャンでは、道具はそれぞれ持ってくるのか、それとも共有して使う物があるかも決めておくと良いです。
食事を各々で作って食べるのか、または共通の献立でみんなで食べるのかにもよって、バーナーやクーラーボックスをどうするのかも考えておきましょう。
それぞれ別に食事をするのなら、バーナーは個々で必要です。でもみんなで一緒に作るのなら、何個もあっても使わないかも知れません。

ゆーちゃん

あっちゃん
シングルバーナーならコンパクトであまり場所を取らないので、自分用で使うために携帯しておいても良いかも知れませんが、キャンプ中に使う回数が少ないなら借りるのも有りだと思います。
これはバーナーだけではなく、クーラーボックスでも同じ事が言えます。
各々で別々にソロキャンプをする事が前提なら、バーナーもクーラーボックスもそれぞれ用意するのが当然ですが、みんなで同じ食事を作ると決めた時には、クーラーボックスを1つにまとめて使うのか、ドリンクはどうするのかも決めておきましょう。
ソロキャンプで大きめのハードクーラーボックスを使っている人は少ないかも知れませんが、そんなクーラーボックスが幾つもあっても有効活用できませんよね。
焚き火は各自で?
これも食事と同じで、みんなで1つの焚き火台を囲んで焚き火をするのか、または各々が普段のソロキャンプの時のように、テントの前で焚き火をするのか、または焚き火は止めておくのかも決めておきましょう。

ゆーちゃん

あっちゃん
グルキャンの楽しみは、焚き火を囲ってみんなで語り合うこと。普段話せないような事も、雰囲気に飲まれて赤裸々に語っちゃったなんて事ありませんか?
それを1つの焚火台でやるのか、各々でやるのかを相談しておきましょう。
共通の焚き火台1台で楽しむのなら、薪代も節約できて荷物も減らせます。それぞれが近い距離で個別に焚き火をするのもソログルキャンの楽しみ方の一つですが、風向きや煙の行方には注意したいところです。
環境やコストの面からは共通の1台で焚き火をするのがおすすめですが、これも事前に話し合いが必要です。
タープはどうする?
通常のグループキャンプなら1つ大きなタープを張って、日中はそこのリビングスペースにみんなが集まって過ごします。しかしソログルキャンでは、どうしましょう?

ゆーちゃん

あっちゃん
いつものソロキャンプの時のように、テントの前にチェアを置いてどっしり腰を構えるのか、それともみんなで集まって過ごすのかも決めておくと良いです。
それぞれ過ごす場合にも、タープを張る人張らない人と分かれます。
普段使用しているテントにキャノピーがあればタープを張る必要はありませんが、テントにキャノピーがない場合にはタープを張っているという人もいるので、こちらも共通認識があった方が良いです。
タープを張る人がいるのなら、それを大きめのタープにして、みんなで過ごせるリビングにしたら快適になるし、コミュニケーションも取りやすいです。日中の過ごし方も前もって決めておくと、設営時にテントの向きや距離感で迷わずに済みます。
注意点としては、当日にそれぞれ違った認識でいるのが1番厄介で、揉め事の原因にもなってしまうかも知れません。食事の事と合わせて、打ち合わせしておくことをおすすめします。
照明器具
これも上記の事に関連するのですが、照明器具をどうするのかも悩みどころです。
それぞれソロキャンプをするのなら、テントの前室を照らす程度の明るさがあれば困りません。しかしソログルキャンで共有スペースを設置するなら、その場所を照らすランタンなどが必要になります。
その場合、ソロキャンプ用のLEDランタンだけでは照度が足りない可能性もあります。共有スペースがあるなら、明るくて大きなLEDランタンを別途用意しておくこと。またそれを誰が用意するのかも、事前に話し合っておくと良いです。

ゆーちゃん
夜間のテント内は真っ暗になります。もし自分のランタンを共有スペース用に使ったとしたら、自分のテントは真っ暗になってしまいます。荷物を探しに行く時やトイレに行く時などに不便なので、テントとは別に共有スペース用のランタンも準備したいところです。
サイトの広さ
ソログルキャンをする時、サイトの広さを考慮しておかないと狭すぎてしまう事があり得ます。

あっちゃん

ゆーちゃん
区画サイトでソログルキャンをする場合、そのサイトの広さが重要になってきます。その区画サイトで何張りのテントを設営して良いのかというキャンプ場のルールもあるので、予約時に問い合わせも必要です。
ルール内でソロ用のテントを複数張っていい事が確認できたなら、次はサイトの広さとテントの大きさ、さらにはテントの数を考え、どのくらいの広さで使えるか検討して下さい。
区画サイトだとあまり広く使えない場合があるので、充分に注意が必要です。フリーサイトならそこまで深く考えなくても大丈夫だと思いますが、人気のあるキャンプ場の週末や祝日、夏休みなどは混雑するので、周囲に迷惑にならないように場所取りも大切になります。
無闇に広く取りすぎない、テントとテントの隙間を広げ過ぎない、共有スペースまでの距離も無駄に広く取らないなど、考えることは幾つかあります。他の利用者がいないことを確認できたなら広く取ってもいいのですが、距離が遠すぎると話し難くなってしまう事もあり、その塩梅が大事になってきます。
レイアウトも大切
複数のソロ用のテントを張るソログルキャンでは、テントの位置、タープの位置、車を駐車する位置など、レイアウトが大切になります。

ゆーちゃん
テントを横並びに設営すれば、テントの前に腰を下ろした時にお互いの顔が見え難くなります。テントが複数あるのなら、2つ隣の人の顔を見てお話をする事が難しくなりますよね。

あっちゃん
それぞれソロキャンプを楽しむのなら、そんなレイアウトも良いかも知れませんが、それだとせっかくのグルキャンがちょっと寂しいですよね。仲間っぽく、お互いの顔を見ながらソロキャンプをするのなら、なるべく円形に近い形のレイアウトがおすすめ。
共有スペースとしてタープを設置するのなら、それを囲むようにテントを張るようにすれば分かりやすいですが、共有スペースがない場合は距離感をしっかり考える必要があります。
あまりにも近すぎると、ソロキャンプの雰囲気が出ないし、夜になってそれぞれ焚き火をした時に、煙に当たってしまうかも知れません。煙が流れても届かない距離、照明器具の灯りが直接届いたりしない距離、食べ物のニオイがし過ぎちゃう距離、ちょうどいい距離を見極めてレイアウトするのが大事になります。
当日、色々と考えて時間を割いてしまわないように、これも事前にどのなレイアウトにするのか、ある程度考えておくのが良いと思います。
雨が降ったらどうする?
天気予報で雨予想、または当日に雨が降ってきちゃったらどうしましょう?
ソロキャンプなら、雨が降っていたら前面のパネルを閉じて、フルクローズの状態にして雨の侵入を防ぎます。しかし、ソログルキャンでみんなが引き篭もってしまったら、それはもうグルキャンじゃ無くなってしまいますよね。
キャノピーがあるテントなら、少しの雨なら防いでくれますが、全員がキャノピー付きのテントとは限りません。こんな問題が起こるのなら、大きめのタープで共有スペースを作っておくのが良さそうです。テントに引き篭もらず、日中はタープ下で過ごすようにしておけばグルキャンを楽しめます。
晴れの日も雨の日も、タープで共有スペースを作るのかどうするのかは別として、雨天時用に大きめのタープを用意しておくのが問題解決に繋がります。ちょっと強い雨で跳ね返りや吹き込みが気になるのなら、シェルターという手もあります。

ゆーちゃん

あっちゃん
強い雨が降った時は、雨除けにシェルターでも良いかも知れませんが、そんな時にテントも張るのは大変です。めちゃくちゃ悪天候の場合は、ソログルキャンは諦めるという選択肢も考えておきましょう。
ゴミの持ち帰り
キャンプ中に出たゴミは、キャンプ場のゴミ捨て場へ…これが出来れば良いのですが、場所によってはゴミは持ち帰りという場合もあります。ゴミだけではなく、焚き火で出た灰も持ち帰える必要がある時、誰がゴミや灰を持ち帰るかという問題も出てきます。

ゆーちゃん
こんな時、食事も焚き火も各々していれば、それぞれのゴミとして持ち帰りやすいです。しかし共通でキャンプ飯を使ったり焚き火をした時のゴミは、誰がどれを持ち帰るのかという問題が起こります。
善意で持ち帰るのか、はたまたジャンケンで決めるのか。焚き火台を共有する場合は、焚き火台や灰の処理は所有者にお願いをして、薪代はその他の人で負担する、というようなルールにしても良いですね。
ソログルキャンでよくある問題点まとめ
今人気のソログルキャンで起こり得る問題点を挙げてみました。ソログルキャンでは、各々のソロキャンプスタイルをどの程度するのかで、起こり得る問題の大きさが変わってきます。
サイトは同じにしつつも別々でソロキャンプをするようなら、大部分はいつも通りのソロキャンプと同じ感じで過ごせます。しかし、せっかくのグルキャンだからとして、共通でご飯を作ったり、焚き火をしたりすると、それに関連して考えることが増えてきます。そんな問題点も、みんなで事前に話し合っておくと解決策が見つかるはず。
フードロス、過剰な荷物、レイアウト、さらには撤収時のゴミなど、共通認識を持つ事で問題を回避し、快適にソログルキャンを楽しめるはずです。まずは事前の話し合い、これが1番の秘訣です。
ギア
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