プライベート空間がしっかりと保たれたキャンプ場で、大自然の中、静かにキャンプを楽しみたい。そんなキャンパーさんに激推しのキャンプ場が長野県松本市にある「三城いこいの広場オートキャンプ場」です。
日本百名山のひとつ。美ヶ原高原の中腹にあるこのキャンプ場は、静けさとプライベート感が最高のキャンプ場でしたよ。
目次
三城いこいの広場オートキャンプ場の魅力
三城いこいの広場オートキャンプ場は長野自動車道松本インターから車で約50分。日本百名山でもある「美ヶ原高原」の中腹、標高1480mの立地にあります。

美ヶ原高原への玄関口、三城牧場地域に位置する緑に囲まれた自然豊かなロケーションは、周りには何もなく大自然が広がる静かなキャンプ場です。三城いこいの広場オートキャンプ場の魅力をまとめてみました。
プライベート感が半端ない

三城いこいの広場オートキャンプ場は、山の斜面を切り開いて作られた区画サイトが道路をはさんで点在しています。自然の斜面を活用したレイアウトのため、サイト同士が隣接することなく、適度な距離が自然に保たれています。
地続きの隣接サイトが皆無でグループキャンプには向いていないこともあり、夜間に周りのキャンパーがうるさいといった悩みや、お隣さんが近いといったことが無いので、プライベート感が半端ないキャンプ場でした。しっぽりと静かにキャンプしたい方には大変おすすめです。
「美ヶ原高原」の中腹にある静かで自然豊かなフィールド

三城いこいの広場オートキャンプ場は「美ヶ原高原」の中腹にあることもあり、本当に周りには何もなく大変静かです。山々に囲まれたキャンプ場には、キャンプ場に続くカーブの多い1本道以外は何も無く、大自然に囲まれたフィールドが広がります。
夏は涼しい

標高が1500m近くあるキャンプ場ということもあり、夏は大変涼しいキャンプ場です。テントサイトは白樺・ミズナラなどからなる豊かな雑木林に囲まれた林間サイトです。木漏れ日が気持ちよく、夏にぜひ行きたいキャンプ場です。
大自然のアクティビティを満喫できる

三城いこいの広場オートキャンプ場は、日本百名山である美ヶ原高原の登山口でもあります。キャンプだけではなく、美ヶ原の登山、三城牧場へのハイキングといった具合に、大自然のアクティビティをたっぷりと満喫できます。
アスレチック施設がある

三城いこいの広場オートキャンプ場のフリーサイトエリアの近くには、アスレチックやロング滑り台などの遊具が充実しています。広場も沢山あるのでお子様連れのファミリーキャンパーさんにとっては最高のキャンプ場ではないでしょうか。
レストランがある

美ヶ原高原の登山口ということもあり、キャンプ場の管理棟はレストランやカフェも兼ねています。キャンプ場でごはんを作るのが面倒な時はレストランを利用できるので便利です。
三城いこいの広場オートキャンプ場の施設案内

三城いこいの広場オートキャンプ場の施設を写真付きでご紹介いたします。
管理棟(センターハウス)
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キャンプ場入口にあります。急な坂道で道幅も狭く、車の乗り入れが大変なので、車の運転に自信の無い方は管理棟対面にある登山者用の無料駐車場に車を停めて、チェックイン手続きを済ませたほうが良いかもしれません。

売店には薪や炭をはじめ、氷、ソフトドリンク、アルコール類、カップラーメン、スナック菓子、各種調味料、蚊取り線香、米、ミソ、カセットボンベ等、結構充実していました。

メニューを見ると簡易売店とありますが、個人的にはかなり充実しているといった印象でした。少々の忘れ物であれば売店で事足りるのではないでしょうか。

薪は1束600円、炭は3kg600円と、平均的な価格。

レンタル品も充実していて、テント(6人用)・ソロ用テント・寝袋(夏用)・タープ・テーブル・椅子・クーラーボックス・LEDランタンなど、手ぶらでキャンプできるくらいの内容が揃っています。

キャンプ場では珍しく、カフェレストランが併設されています。キャンプ利用者だけではなく、登山客やドライブがてらの観光客にも需要があるんだと思います。

キャンプ場のうりはソフトクリームのようで、至る所にソフトクリームのポスターが張られていました。
トイレ

トイレはオートキャンプエリアに2か所、フリーサイトに1か所あります。
オートキャンプサイトのトイレは、サイトの数に対して数が少ない印象でした。サイトエリアによってはトイレが遠くなります。

最低限の設備でウォシュレットや温水便座はありません。洋式と和式が1つずつあります。
炊事場

炊事場は全部で5か所あります。すべて立派な屋根付きです。最低限の設備でお湯はでません。後述いたしますが、タンクに貯蔵した水を利用しているので、水を使いすぎると水が出なくなるので注意が必要です。
シャワールーム

管理棟内に男女1つずつあります。料金は大人300円、小学生以下が200円です。事前予約制なのでご注意ください。シャンプー、ボディソープは備え付けで、バスタオルやドライヤーのレンタルがあります。

キャンプ場から一番近い温泉は車で約5分のところにある「大浴場 せせらぎの湯」です。
基本無人の温泉で、入場には暗証番号が必要という変わった施設です。管理棟で入浴料を支払うと暗証番号付きのチケットを購入できます。
アスレチック・多目的広場

フリーサイトの手前にあります。さまざまな種類のアスレチックを含め、多くの遊び場が用意されています。ターザンロープやロング滑り台もあるので、たっぷりと遊ぶことができます。しかも無料ですよ。
三城いこいの広場オートキャンプ場のサイトレビュー

三城いこいの広場オートキャンプ場のキャンプサイトを写真付きでご紹介いたします。フリーキャンプサイトとオートサイトの2つで構成されています。
フリーキャンプサイト

アスレチックや広場があるエリアにあるサイトです。車の横付けが出来ないので、駐車場に車を停めます。リアカーも用意されていないので手運びです。

どこまでがフリーキャンプサイトなのかがわかりづらく、傾斜だらけで設営する場所は限られてきそうです。その代わりプライベート感はしっかりと確保できそうな印象でした。
本当に自然のままのフィールドで、木々に囲まれていて開放感はありませんが、ブッシュクラフターやぼっちキャンパーが好みそうな雰囲気でした。
オートサイト

山の斜面を切り開いて作られた区画サイトが道路をはさんで点在しています。50区画ありますが、隣同士が隣接するサイトは無いのでプライベート感満載なのが特徴です。

基本どの区画もテントサイトと駐車場が分かれているのでサイトを広く使えるのが特徴なのですが、テントサイトによって当たり外れが激しく、駐車スペースからテントサイトまで20段近くの急な階段を往復しないといけないサイトや区画が狭いサイトがあります。

トイレや炊事場が近い、駐車場とサイトの高低差が無いテントサイトは人気で、プライベート感、利便性ともに勝ち組の香りがしました。

高低差の激しいテントサイトは、ギアを運ぶ時に苦労しますが、そのかわり秘密基地感が満載なので、ソロで静かにキャンプしたい方に向いている印象でした。

50番サイトだけは登山道脇にあることもあり、予約ページでも別枠で紹介されています。このサイトだけは人通りが激しいからだと思います。
どのテントサイトが良いかは、ある程度予約ページから条件を選ぶことができるので、詳しくはオンライン予約ページからご検討くださいね。
サイトの広さ

キャンプ場自体はとても広大ですが、テントサイトの広さで見ると平均約4×6m程度と、決して広くはありません。
テントサイトによっては広さや形も異なるので、場所によってはタープの設営で頭を使うことになると思います。ツールームテントだけであれば何とか設営はできる広さでした。
プライベート感

今まで行ったキャンプ場でも1、2位を競うプライベート感満載のキャンプ場でした。各サイトが高台になっていて、まるで個室のようです。
サイト同士の距離もかなり離れていて、物凄くプライベート感があります。サイト内に入るには坂道や階段を上る構造になっています。
サイトの地面の特徴

地面は石混じりの土です。結構な石がむき出しになっているので地面はかなりゴツゴツしています。キャンプマットなどのクッションを相当手厚く敷かないと痛くて眠れないほどです。
クッション等が無い場合は、テントサイト端に簀の子が置いてあるので、そちらで対策は可能です。
傾斜はあるの?

傾斜はそこまで気になりませんが、石や岩の起伏が結構あり、そちらのほうが気になります。
ペグの刺さり具合は?

地面に石が沢山埋まっているので刺さりづらいです。鍛造製ペグと専用ハンマーの組み合わせでも相当苦戦します。
三城いこいの広場オートキャンプ場の注意事項

三城いこいの広場オートキャンプ場で事前に知っておきたい情報をまとめました。
ゴミは全て持ち帰り

以前はゴミを捨てられたようですが、2021年から感染症対策の一環でごみは基本すべて持ち帰りとなっています。
状況に応じて有料でゴミを引き取ったり、缶だけは捨てられたりするので、チェックイン時にゴミの扱いについて確認されたほうが良いかもしれません。
キャンプ場内の道はとても狭い

キャンプ場全体の車道は幅4メートル程度と大変狭いうえに曲がりくねった坂道が続くこともあり、車のすれ違いは不可能です。さらに場内車道には側溝があるので、脱輪する可能性もあります。
運転に自信の無い方にはハードルが高いキャンプ場かもしれません。道路が舗装されているのが唯一の救いです。
近くにスーパーやコンビニが無い

車で30分圏内にはスーパーやコンビニ、ガソリンスタンドもありません。曲がりくねった山道を下りて市街地まで出ないと何もない立地なので、キャンプ場に到着する前に買い物を済ませておくことをおすすめします。
炊事場の水が出なくなることがある

炊事場の蛇口は水道管と繋がってるのではなく、タンクに貯水をして利用しているため、水を使いすぎると水が出なくなることがあります。実際に夜は水が出なくなりました。
ジャグに大量に水を貯めたり、水を出しっぱなしで洗い物をするとこのようなことになるので、節水を心掛けて利用したいところです。
管理棟がとても遠い

テントサイトと管理棟は1キロ以上離れているので移動が大変です。未舗装の細い山道を10分以上歩くことになります。車で移動するにも先述の通り、道が大変狭いので出入りが大変です。
薪の購入はチェックイン時に済ませておくと安心です。
花火禁止

山の中にあるキャンプ場なので山火事防止と、キャンパー同士のトラブル防止のため、テントサイトでの花火は禁止になっています。管理棟前の所定の場所で手持ち花火のみ可能です。ただし管理棟までは真っ暗な山道を10分以上歩くことになります。
静けさとプライベート感を求めるなら最高のキャンプ場

いかがでしたか。どこのキャンプ場も人がいっぱいで落ち着かないとお悩みのキャンパーさんにとっては、最高のキャンプ場ではないでしょうか?
キャンプ場には本当に最低限の設備しか無く、ちょっと不便なところもありますが、大自然に囲まれたプライベート感満載のサイトで静かにキャンプするには最高の環境です。
標高が高いので夏は涼しく快適です。夏に向けてご検討してみてはいかがでしょうか。
ギア
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