ゴールゼロが流行る前、ファミキャンのLEDランタンと言えばルーメナーが大人気でした。韓国ブランドのルーメナー、日本での販売価格はちょっと高めでしたが、作りは高級感があり、何より圧倒的な明るさが最大の特長です。
一時は品薄になることもあり、その人気は相当なものでした。
ゆーちゃん
あっちゃん
ルーメナーは、類似したデザインが他ブランドから販売されるほど市場を席巻しました。そんなルーメナーが新しく発売したLEDランタンの「ルーメナーM3」。これがゴールゼロを彷彿させるデザインで、キャンパー心をくすぐる物なんです。
今回はルーメナーM3をレビューしつつ、その魅力に迫ってみます。
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目次
ルーメナーM3の魅力
ルーメナーM3とは
ルーメナーから新しく販売されているルーメナーM3。何故こんなに話題になっているのかと言うと、それはやっぱりゴールゼロっぽいデザインだからという事があります。
ソロキャンプブームで火が付いたゴールゼロのLEDランタンは、低価格ながら使用時間が長いというコストパフォーマンスの良さに理由がありました。しかしいつしか、入手困難な事からプレミア価格で販売されるようになり、低価格で買えるという理由が失われてしまいました。
ゆーちゃん
ソロキャンプから人気が出たゴールゼロは、ファミキャン層まで取り込み、絶大な人気を誇るようになっています。今やコストパフォーマンスよりも、ゴールゼロを持っている、使っているという満足感を満たすために購入する目的が大きくなっているんではないでしょうか?
そんな人気のゴールゼロ、中でもLighthouse Micro、Micro Flashが人気の中心ですが、その形は円筒形で手のひらに収まるくらいのコンパクトサイズ。その形に近いデザインなのが、ルーメナーのM3なんです。
一目見た人は、「ゴールゼロっぽいよね」と思うはず。でもこれがルーメナーM3の魅力でもあり、デメリットでもあるんです。
ゆーちゃん
あっちゃん
ゴールゼロのLEDランタンを所有している人や欲しい人にとって、似ているデザインの物は全て類似品として認識されます。ニセモノまでは行かなくても、ゴールゼロの二番煎じというように感じてしまうんです。
なので、本物志向が強い人には見向きもされないという事が、デメリットになります。
似て非なるもの
ゴールゼロのLighthouse MicroやFlashと、ルーメナーM3は、同じ円筒形のコンパクトなLEDランタンという共通点があります。
ゆーちゃん
あっちゃん
デザインは似ているようで、よく見ると違いがあります。
ゴールゼロは円筒形とはいえ、本体上部の点灯部分が少し膨らんでいて、完全な円筒形ではありません。本体の上部と下部で大きさが異なり、例えるのなら懐中電灯のような形。
一方、ルーメナーM3は、ほぼ完全な円筒形。上部と下部で大きさに違いはありません。
またサイズにも少し差があり、ゴールゼロ Lighthouse Microは38×38×89(h)mmですが、ルーメナーM3では34×34×102(h)mmと、高さに13mmの差があります。
あっちゃん
ゆーちゃん
すらっと背が高いルーメナーM3は、スタイルが良いモデルさんのような印象。とは言えコンパクトサイズなのには変わりなく、ソロキャンプでもファミキャンにでも使いやすそうなちょうど良い大きさです。
付属品が豊富
ゴールゼロのLighthouse MicroやMicro Flashが人気になった理由の1つに、ガレージブランドなどからカスタムパーツが多く販売されているという事もあります。傘のようなシェード、本体のカバー、金属部分にくっ付けて使う為のマグネットのキャップなどなど、カスタムパーツが豊富です。
しかし、それらのカスタムパーツはゴールゼロから販売されている物ではないので、自分で調べて購入する必要があります。中には人気が高くて抽選だったり、プレミア価格で取り引きされている物もあります。それらを一通り揃えていると、時間とお金を使う事になってしまいます。
一方、ルーメナーM3には基本的なパーツがはじめから付属しているんです。傘のようなシェードや本体をカバーする本革のウォーマー、三脚など、ちょっと欲しいと思うようなパーツが当初から付属品としてあるので、わざわざ買い揃えなくて良いというメリットがあります。
ルーメナーM3を買えば、その日からパーツを取り付けて使えるというのは、時間や労力の節約にも繋がります。
デメリットとしては、ルーメナーM3を使っている人はみんな同じデザインのパーツを使うようになるという事。オリジナリティーは無くなってしまいますが、余計な手間が掛からないという点は、かなり魅力的です。
ゴールゼロのパーツからコストを考える
ルーメナーM3には、複数のパーツが付属品としてあります。もし同じような物をゴールゼロで揃えたら、どのくらいの金額になるか考えてみます。
まずルーメナーM3には、シェードが2つ付属しています。ファブリック素材の迷彩のシェード、シリコン素材のブラックのシェード。
一方で、ゴールゼロのカスタムパーツとして販売されている迷彩柄のシェードには、バリスティクスが販売しているミニ ランプシェードがあります。
出典:楽天市場これが税込で4,300円(送料込み)、シリコン素材のシェードは見つける事が出来なかったので、金属製のブラックのシェードで代用。これが税込で5,945円。しかし金属製のシェードはピンキリなので、安い物は1,100円ぐらいで販売されている物もあります。なので、シェード2つで5,400円〜10,245円。
出典:楽天市場ルーメナーM3の本体に取り付けるウォーマーは、ゴールゼロだとカバーとして販売されている物で考えます。
ルーメナーM3のウォーマーは、本革でアーガイル柄です。ゴールゼロのカバーで革製の物の中でアーガイル柄は見つける事が出来なかったので、革の素材だけで見てみると、大体1,670円〜3,400円ぐらい。
出典:楽天市場三脚は、5,000円ぐらいが最安値と言った感じで、7,000円ぐらいまで分布されています。こちらはちょっと値段は高めですが、ルーメナーM3の三脚よりも太くてしっかりしていそうに見えます。
ルーメナーM3には、この他にSビナと収納ケースが付属品としてあります。Sビナはゴールゼロ専用という物はなく、一般的に販売されている物で、500〜800円ぐらい。
出典:楽天市場ケースは、形は違いますが、バリスティクスのラウンドタフケースが程よい感じなので、これで5,390円とします。
これらを合計すると、最安値で17,960円。最高値で26,835円となりました。これにゴールゼロ本体の値段も加わるので、定価で買えたとしてもLighthouse Microで3,850円、Micro Flashで4,840円プラスになります。プレミア価格で購入するとさらに2,000〜3,000円上乗せされて、合計すると3万円前後。
ゆーちゃん
あっちゃん
今回は楽天市場でパーツを検索して、その中でルーメナーM3に付属している物と近いゴールゼロ用のパーツをチョイスし、このような金額になりました。
ゴールゼロで使えるパーツ全てを揃えると、ルーメナーM3の販売価格よりも最低でも4,000円以上高くなります。しかも本体無しで。各パーツにこだわりが有れば2万円を軽く超えてきます。
そう考えると、ルーメナーM3はかなりコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
ゴールゼロは、楽天市場で販売されていないガレージブランドのパーツも多彩にあります。これらは比較的値段が高いので、もしそれを購入するとなると、もっとお金が掛かってしまいます。
自分で好みの物を選んでオリジナリティーを優先する場合には、ゴールゼロは優れた商品ですが、それを手間に感じたり、お金を掛けたくないとお考えなら、ルーメナーM3はかなり優秀な商品であると言えます。
ルーメナーM3をレビュー
ルーメナーM3の明るさ
ルーメナーM3には3つのモードがあります。上部を点灯させて使うフラッシュライト(懐中電灯)、本体部分を点灯させるランタンモード、そしてその2つを同時に点灯させるモードです。
その中でもフラッシュライトとランタンモードは、使用頻度が高いモードですよね。
フラッシュライト
ルーメナーM3のフラッシュライトの明るさは、最大照度で150lm。これをキャンプ場で照らしてみると、
あっちゃん
写真ではテントの明かりと合わさってしまっていますが、そこそこ明るい感じ。
懐中電灯よりは照らす範囲が広く見え、問題なく使えそうです。
次に少し離れた位置を照らしてみます。写真では近くに見えますが、照らしている場所は崖になっている下です。上にあるサイトから約10mぐらい離れた場所を目掛けてライトを向けてみると、地面がしっかり認識でき、またその周囲も明るく照らす事が出来ました。
ゆーちゃん
あっちゃん
キャンプ中の夜道を歩いても、明るくしっかりと照らしてくれるので、懐中電灯として活躍するはず。
ちなみにこの最大照度のフラッシュライトモードでは、約13時間使用できます。
次にフラッシュライトの最小照度で照らしてみました。
これだと流石に、離れた場所をしっかりと照らしているとは言えません。10mほどの距離に光が届いているのは凄いことですが、明るいという感じではありません。これだと夜道を歩くとしたら、ちょっと不安になってしまいますよね。
ランタンモード
ランタンモードでは最大照度で200lmとなっています。最大照度では約9時間の使用が可能で、多分キャンプではこれがメインで使う事になるのではないでしょうか?日が暮れてから約9時間使えるとなると、就寝時までは余裕で使えそうです。
その後、照度を落としてインナーテントで使ったとしても、1泊2日のキャンプでは充分対応する事が出来ます。
ランタンモードの最高照度では、明るさはかなりあります。直視するのは眩しくて出来ないぐらいでした。
最小照度の15lmでは、サイト全体を照らす事は出来ませんが、雰囲気作りや寝室で使う明かりとして活躍しそうです。テントのランタンフックに吊り下げてみましたが、最小照度では全く眩しくはなく、照明としての実用性はありませんでした。
しかし、これがあるとムードが良くなるのは確か。シェードを付けて吊り下げる事で、一気にオシャレな雰囲気にしてくれます。
三脚を取り付けて、テーブルランタンとして使ってみました。
テーブルランタンと言っても、先ほどのランタンモードなので、一番明るくして使えば、かなり眩しいです。テーブルの上を照らすのには、十分過ぎる明るさです。
ゆーちゃん
あっちゃん
テーブルの上に何があるか確認するために照らすのなら、上からLEDランタンを吊るした方がしっかりと認識する事ができます。テーブルの高さにLEDランタンがあると、遮蔽物で光が遮られたり、影ができてしまって視認が難しくなります。
なのでテーブルランタンとして使った場合には、最高照度にしなくても大丈夫。最高照度のまま使うのなら、本体にウォーマーを取り付ければ眩しさが抑えられる上に、雰囲気も良くなります。
ルーメナーM3は、フラッシュライトモードでもランタンモードでも、最大照度で使うとかなり明るく使えます。最小照度で使うと明かりとしての役割は果たせませんが、間接照明的に雰囲気作りに役立ちます。
ランタンモードでは最大照度200lmとなり、ゴールゼロの150lmの明るさ以上ですが、使用時間はゴールゼロの最長170時間(Lowモード時)を下回る最長150時間(最小照度時)となっています。
収納ケースに全部まとめられる
ルーメナーM3には、専用のケースが付属しています。
このケースには、本体を収納する事はもちろんのこと、付属品をまとめて収納する事ができるんです。ケースの内側は2つの部屋があり、片方に本体のLEDランタン、もう片方にシェード以外の付属品。
シェードは外側の留め具に2つとも留めておく事が出来ます。
充電ケーブルも持って行きたいとなると、ちょっと収納スペースがキツくなるので、ウォーマーを本体に取り付けておくなど工夫が必要になってしまいますが、付属パーツを一纏めにして持ち運べるのはポイントが高いです。
ゆーちゃん
あっちゃん
キャンに説明書を持っていく人がいるかは分かりませんが、収納ケースには説明書は同梱出来ません。
使い方は難しくはありませんが、使い方が不安だったり、暇な時読むつもりなら、収納ケースとは別に持っていくようにしましょう。
ルーメナーM3レビューまとめ
ルーメナーM3は、ゴールゼロを買った時にカスタムするようなパーツ類がはじめから付属しています。
未だに高い値段で取引されているゴールゼロを買って、ルーメナーM3にあるようなパーツを別々に買ったとしたら、探すのに時間が掛かってしまったり、初期費用もかなり高額になってしまいます。ちょっと高い値段を出し難かったり、そもそもゴールゼロには興味はあるけど、そこまでこだわってないという人にはルーメナーM3はかなりおすすめです。
パーツ類が当初から揃っている事、また値段も抑えられている事などを考えると、かなりのコストパフォーマンスが高い商品ではないでしょうか?決して13,200円という値段も高くは無いんです。
さらには、機能的にもゴールゼロのLighthouse Micro、Micro Flashに見劣りしてなく、むしろ互角以上に戦える物です。キャンプのLEDランタンにゴールゼロでも良いですが、ルーメナーM3もおすすめです。
僕の個人ブログではレッドレンザーML4との比較もしていますので、よければチェックしてみて下さい。
ギア
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