誰もが知っている日本最大級のロックフェス「FUJI ROCK FESTIVAL」。今年は残念ながらコロナの影響で延期になってしまいましたが、フジロック会場の一部でもある「苗場高原オートキャンプ場」は営業中ということなので、フェスが開催されるはずだった同じ日にキャンプ場に行ってきました。
目次
苗場高原オートキャンプ場の魅力
苗場高原オートキャンプ場は関越自動車道「月夜野インター」から車で約50分。冬は苗場スキー場となるこのキャンプ場は、標高900mの立地にあります。
キャンプ場の傍には苗場プリンスホテルをはじめとした施設があり、キャンプ利用者も利用可能です。
夏は日本最大級の野外フェスである「フジロックフェスティバル」の会場でもあり、冬はスキー場といった2つの顔を持つ「苗場高原オートキャンプ場」の魅力を纏めてみました。
フジロックフェスティバルの会場
苗場高原オートキャンプ場は、フェス期間中は「ピラミッド・ガーデン」というツアーバス利用者専用キャンプサイトになります。
このエリアはチケットを取るのが難しい勝ち組エリアでもあります。そんなこともあり苗場高原オートキャンプ場は、フジロッカーの聖地としても賑わっています。
キャンプ場から2~3キロ程歩くと、フェス期間中はキャンプサイトとして開放されている広場や、各ステージ跡地、ボードウォークのある「フジロックの森」を散策できます。
フジロッカーにはたまらない立地ですが、そうではない方でも、ウォーキングがてら森林浴を楽しむことができますよ。
フリーサイトなのに電源が使える
苗場高原オートキャンプ場は、本来はスキー場の一部なので広大な芝生のフリーサイトです。にも関わらず電源サイトエリアがある珍しいキャンプ場です。
電源サイトエリアは、無造作に置かれたコードリールの周りになります。なかなかのワイルドな光景にロックを感じましたよ。
管理人さんの人柄がロック
フェス会場のお膝元ということもあり、管理人さんがかなりロックな感じで名物化しています。流石のトーク力は、どんなキャンパーさんも明るい気持ちになること間違い無しです。
苗場プリンスホテルの施設が利用可
苗場高原オートキャンプ場は、苗場プリンスホテルの施設の1つでもあるので、ホテルの売店やホテル内にある「苗場の湯」をはじめ、様々なアトラクションがある「苗場サマーパーク」を利用することができます。
ただ残念なことに苗場プリンスホテルがコロナの影響で休業中の為、売店や温泉の利用はできませんでした。苗場サマーパークについては苗場高原オートキャンプ場利用者限定で開放されていました。
グランピング施設がある
苗場高原オートキャンプ場には、キャンプ未経験者でも楽しむことが出来るグランピング施設があります。
コットンテントにはベットをはじめとしたリビングセットが完備されていて快適なんだそうです。食事無しなので自炊となります。唯一難点があるとすれば、ペット不可ということです。キャンプサイトはペット可なだけに少し残念かもしれませんね。
苗場高原オートキャンプ場の施設案内
苗場高原オートキャンプ場の施設を写真付きでご紹介いたします。
管理棟
スキー場の施設だけあって、とてもシンプルな小屋です。受付とレンタル品が置いています。
レンタル品は椅子、ランタン、BBQコンロ、網、調理器具等がありますが、数に限りがあるそうです。管理棟の前にはタープが設営されていて、管理人さん常駐しています。フェス感満載でいい感じですね。売店はキャンプ場内に無いので苗場プリンスホテル売店を利用することになります。
トイレ
トイレは1ヶ所だけです。管理棟や炊事場と違ってコンクリート製の立派な建物です。
ウォシュレット付きの洋式トイレです。もちろん便座も暖かいですよ。掃除の頻度も高いのでいつも綺麗ですよ。
炊事場
炊事場は1箇所のみです。味のある小屋の中にあるので雨の日も安心です。
1つだけ給湯器が設置されているので、そこだけお湯が出ますよ。ありがたいことにスポンジと洗剤、ハンドソープが備え付けであります。
洗濯機
炊事場内に無料で使える洗濯機が1台置いてあります。連泊の強い味方になりますね。
自動販売機
炊事場横にあります。自動販売機があるキャンプ場は好ポイントではあるのですが、値段は高めに設定されています。
お風呂
キャンプ場内にお風呂やシャワーが無いので、苗場プリンスホテル内にある「苗場の湯」を利用することになります。今回は苗場プリンスホテルがコロナの影響で休業中だったので温泉の利用はできませんでした。
キャンプ場から一番近い温泉施設は、車で5分程のところにある「雪ささの湯」です。
避難小屋
子供の遊び場の近くにあります。キャンプ場では珍しい施設ですよね。扉の張り紙には「設営の際の休憩や、体調不良等のときにご利用ください」と書かれていましたが、利用している人はいませんでした。
子供の遊び場
炊事場の近くにあります。ブランコと秘密基地の作りがフジロックっぽい雰囲気がすると思うのは私だけでしょうか。
花火エリア
キャンプ場入口の外にあります。お子様連れのファミリーキャンパーにはありがたい施設ですよね。
ゴミ捨て場
炊事場横にあります。ただ、ゴミ捨て場にゴミを捨てる機会は無いかもしれません。何故なら管理人さんが定期的にゴミ回収の為に各サイトを巡回されているからです。キャンプ場では大変珍しいサービスですよね。
苗場高原オートキャンプ場のサイトレビュー
苗場高原オートキャンプ場は高原の芝生サイトです。本来はスキー場なので遮蔽物はありませんが、広大な景色と星空を楽しむことができます。
全て車乗り入れ可能なオートキャンプサイトで電源サイトの利用も可能です。キャンプ場からは苗場プリンスホテルが見えるので、リゾート感を味わうことができますよ。
サイトの地面の特徴
サイトの地面は芝生です。ありのまま手入れしていない状態なのでワイルドです。夏場は芝生が茂って草むらのようです。
傾斜はあるの?
全体的に傾斜しています。普段はスキー場なので仕方がないかもしれません。とはいえ、フジロック開催中のキャンプサイトの鬼傾斜を知る身としては、天国のような環境に思えてしまいます。テントを張るときは寝る向きを考えながら設営することをお勧めします。
水はけのよさは?
生憎の雨に見舞われましたが、決して水はけが良いという印象ではありませんでした。傾斜もあるので雨水が流れます。雨が止むと比較的早く水がはけてくれた印象です。芝生サイトはどこも似たような傾向ですよね。
ペグの刺さり具合は?
芝生ということもありペグの刺さり具合は良好かとおもいましたが、意外と奥のほうが固い印象でした。鍛造製のペグや、しっかりとしたハンマーが必要になると思います。
プライベート感
苗場高原オートキャンプ場はフリーサイトですが完全予約制です。その為、キャンパーが殺到してギュウギュウになることはありません。
また、ざっくりとした区画割りを管理人さんがしてくれるのですが、隣同士の距離感は程よくあり、十分にプライベート感を保つことができますよ。
サイトの広さ
受付を済ませると、管理人さんが車両込みで大体13×8m程度に広さを割り振ってくれます。
サイト自体は広大なので窮屈さは感じません。ツールームテントを設営しても全然余裕ですし、大型テントとタープの組み合わせでもレイアウトで頭を悩ませることはないでしょう。
万が一、車を停めるスペースを確保できない場合は駐車場に車の移動ができます。
苗場高原オートキャンプ場の特記事項
苗場高原オートキャンプ場で事前に知っておきたい情報を纏めました。
フリーサイトだけど自由に設営できない
苗場高原オートキャンプ場はフリーサイトなのですが、好きな場所にテントを設営できるわけではありません。
管理人さんが設営場所を指定するシステムになっています。車を停める位置については特に指定が細かく、道沿いに車の前部が向くようにして停めるよう指示されます。フリーだけど区画ありといったイメージでしょうか。
営業期間が短い
苗場高原オートキャンプ場は、本来は苗場スキー場でもある為、スキーシーズン中はキャンプ場が休業になります。また、フジロックフェスティバル開催中はフェス会場の一部になる為、この期間はキャンプ場が休業になります。
雨の確率が高い
苗場高原オートキャンプ場はその土地柄のせいか、雨が降る確率が高い場所でもあります。
例えば、フジロックフェスティバルは苗場では21回開催されましたが、3日間全部晴れだったのは私が知る限りたったの1回です。如何に降水確率が高いかお判り頂けるのではないでしょうか。
そして本来はフジロック2020があるはずだったこの日も、矢張り雨でした。雨対策は欠かせませんよ。
チェックアウト時間が早い
苗場高原オートキャンプ場のチェックアウト時間は10時と早めです。しかも雨の確率が高い地域でもある為、湿気が多く、乾燥撤収するには時間が足らないでしょう。
リゾート感満載のキャンプ場
いかがでしたか?個人的な思い入れもあり、どうしてもフジロックの聖地としてみてしまうのですが、キャンプ場全体で考えると苗場プリンスホテルの施設ということもあり、リゾート感をたっぷり感じる事ができるキャンプ場だと思います。
苗場プリンスホテルのシンボルでもある2号館タワー棟を望む景観と広大な高原は、まさにリゾート地そのものです。アクティビティも充実しているので、貴方だけの「苗場高原オートキャンプ場」の楽しみ方を探してみてはいかがでしょうか。
ギア
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