大学生の頃は750ccのバイクに跨がって、夏になれば一路北海道へ!でも社会人となっては中々夏に北海道を走ることはできぬまま、気がつけば35年が過ぎていました。最後に北海道(道東)を走ったのは、昭和最後の夏!時の流れるのは速い。
「命をかけてきた」とも断言できる仕事を辞めた今、青森から九州まで走り尽くした今、もはや北海道へ行くしかない!そんなわけで、北海道を走ってきました!
新潟県民の利点は、小樽までフェリーが出ている点。新日本海フェリー。これなら出発翌日には小樽上陸。そこから370km走れば屈斜路湖!上陸は朝の5時半過ぎですから、下道でも十分到達可能。しかもしかも、屈斜路湖を見下ろす絶景ポイント「美幌峠」も初日に走れます。
北海道ツーリングの初日、和琴半島にある「RECAMP和琴」までの行程をご紹介します。
目次
新潟港から小樽フェリーターミナルまでの船旅

新潟港から小樽に行くには、大型バイクが1万と少々かかります。人は1万円。つまり片道2万円と少々。これを高いと見るか否か…。
例えば山口県までのTouringでは高速代が掛かります。四国だろうと九州だろうと高速代が掛かります。お金をかけずに走り回るには、東北以外有りません。それならば船代も高速代も同じこと!


新日本海フェリー あざれあ メインホール
35年前には船の上で「TOPGUN」を見たのですよ。若かりし頃のトム・クルーズ!上陸後、フェリーから走り出すバイク野郎たちは、「我こそトム・クルーズ」とばかりにコーナーに消えていきました。今、新潟~小樽間の船には映画館はありません。
昔の船旅は「2等」があって、全員雑魚寝。カーペット敷きの広い空間に毛布1枚での雑魚寝。背中が痛い痛い!今は2等なんか有りません。「ツーリスト」というグレードですね。

簡単に言えば、カプセルホテルです。機能的で、ベットですから朝まで熟睡。充電もできてこりゃ便利!
小樽港から美幌峠を目指して下道7時間を走り抜ける

AM5:30 小樽港上陸。実に寒い!一気に北海道1周できれば一番ですが、やはりそこまでは休めません。1週間が精一杯。狙いは大自然が色濃く残る「道東」です。
目指すは屈斜路湖を見下ろす絶景ポイント、美幌峠!下道で7時間を走り抜けます。

それこそ35年前は、移動販売車以外は何もなくて、じゃがべー(蒸かしたジャガイモ3個を串に刺して揚げたもの)を食べつつ湖を見下ろしたモノです。今はどこもかしこも綺麗になって、小洒落た道の駅もあります。


最近は北海道も異状気象で、本州並みに暑い!よく聞きますね。以前は革ジャンを着て走っていました。
周りが暑い暑いというモノだから、その気になって「パンチングメッシュの革Tシャツ」で行ったのが大間違い!雨にはやられなかったけれど寒かった寒かった、否、凍えました…。
和琴半島「RECAMP和琴」紹介

屈斜路湖に突き出た「和琴半島」。その付け根に当たる場所に「RECAMP和琴」があります。
近くにある「和琴湖畔キャンプフィールド」は、駐車場とキャンプ場が離れていて不便。RECAMP和琴の方が、何かと便利です!施設も新しく、とても静かなキャンプ場。

受付兼事務所です。この建物の奥は、洗濯ルームやシャワールームも兼ねています。

バイク置き場

こちらがフリーサイト。受付兼事務所のすぐ裏手になります。
この日、フリーサイトを使っていたのはすべてバイク乗り。そして数も少々(個別サイトには親子連れも宿泊していました)。お盆前、しかも気温の低い中、お客さんの数は多くありませんでした。予約なしの夕方飛込でしたが、問題なく宿泊できましたよ。
受付の方の対応も親切この上なし。個別サイトとフリーサイトの料金や特徴の説明のみならず、近くの温泉、買い出し先のお店情報、様々教えて頂きました。

フリーサイトにテント設営
テントの横にバイクを直付け…もっとも絵になる構図ですが、残念ながらそれはここではできません。バイクはバイク置き場へ。まぁ、テントからバイクが見える距離ですけどね。
RECAMP和琴の設備紹介

フリーサイト側から見た、受付兼事務所
フリーサイトと個別サイトに分かれるキャンプ場です。個別サイトは屈斜路湖畔になります。フリーサイトの設備はこちら。

フリーサイト用の水場。とても奇麗で清潔です。シンクもピカピカ。洗剤は持参しました。

水場から受付兼事務所の裏手に入ると、中はこんな感じです。
進行方向左手には、洗濯ルーム・シャワールーム。右手にはトイレ。男女別と多機能トイレも完備しています。多機能トイレはウォシュレット。中もピカピカ!

洗濯機と乾燥機、無論活用しました!長旅では「汚れもの」をため込みたくないですからね。寒い夜でしたが、乾燥機で乾かしてから外干ししたため、朝には全て取り込めました。

シャワールーム。このほかに洗浄機能付きのトイレも完備です
和琴半島には温泉もあります。少し走れば立ち寄り入浴もできますが、この日は無理。なんせ小樽から下道での一気走り、到着時間がすでに夕刻。そこからテント設営、18km先までの買い出し…。
夜は素直にシャワールーム活用しました。寒さで凍えた体でしたがシャワーでホカホカ!
買い出しに関して
RECAMP和琴には、何も売っていません。だからこそ静かに使えるのかな?道を挟んだ反対側にはお土産屋さんがありますが…。

此方で買えるのは、水遊びの品々とカップ麺程度です。
こちらのキャンプ場を使う場合、到着前に買い出しを済ませておくことを強くお勧めします。買い出しの為に、36km往復するのは、手間でしかありません。
でも、「じゃが餅」は販売中!とてもうまい!

おばちゃん手作り、じゃが餅!
一番近い買い出し場所は、18k離れた「セイコーマート」。北海道といえばセイコーマートですね。
シャワーを浴びてさっぱりしたら、乾杯です!
個別サイトについて
フリーサイトと個別サイトは離れています。湖畔を散策しつつ、個別サイトへ。

早朝の屈斜路湖畔
屈斜路湖畔から遊歩道を歩いて…

こちらが個別サイト。個別サイトの眼前は、屈斜路湖!
フリーサイトは受付兼事務所側、個別サイトは湖側です。湖を見つめながらのキャンプなら個別サイトの方が良いですね。

個別サイト用の水場です。後方に見えているのはフリーサイト
朝のコーヒー。豆を買い忘れたため、自販で買った冷たい缶コーヒーを温めました。

北海道上陸翌朝の食事…。少しさみしい。それでも、コーヒーとウィンナー以外は、北海道産!
今回は予約もせず当日夕方の飛込でしたが、結論から言えば「とても素敵なキャンプ場」でした。必要な設備はすべて整っています。しかも設備自体が新しい!
水場やトイレ、シャワーの近くならばフリーサイトへ。湖を見ながらのキャンプなら個別サイトへ。広大な敷地と、必要以上の豪華設備が整った「高規格キャンプ場」ではありませんが、満天の星と湖が何よりもの「ご馳走」です。
広さ自体も、広すぎず狭すぎず、です。北海道の東、屈斜路湖や摩周湖、阿寒湖巡りのベースとしては、お勧めできるキャンプ場です(寒さのせいかな?虫もほとんど気になりませんでした)。
周辺観光に
屈斜路湖班にはアイヌコタンがあります。そちらへ回ると「コタン温泉露天風呂」があります。

35年前、深夜に入浴中、女子大生がわらわらとやってきて…出るに出られぬ状態となったのも、昭和のお話し。今は水着を着て女性は入浴します。

屈斜路湖畔のこの温泉、お勧めです!温泉に浸かりながら、屈斜路湖の湖水に触れます。

コタン温泉の前にある宿兼食堂。35年前、行者大蒜食べた場所
屈斜路湖から、少し走れば「摩周湖」です。摩周湖の展望台は幾つかありますが、お勧めするのは「第三展望台」!

摩周湖は、とても大きな湖です。第三展望台は、摩周湖の展望台の中で最も高い位置にある展望台。だからこそ「広大な摩周湖を一望」できるのです。
第一展望台には、商業施設やトイレなども完備していますが、神秘の湖を一望したいのならば「第三展望台」です。ここから見下ろす摩周湖は「湖面に吸い込まれそうな怖さ」と「美しさ」の両方を体感できます。まさしく「神秘の湖」です。
最後に
早朝の屈斜路湖にて
北海道の東、道東には、走っても走っても走り尽くせぬ魅力が満載!弟子屈にある「屈斜路湖」「摩周湖」、そしてその眺望。中標津にある「開陽台」。330度の地平線、地球の丸さを実感できます!
大自然がそのまま残る「知床峠」。羅臼の海と北方領土…。「天空に続く道」や「ミルクロード」。走っても走っても、走り尽くせぬ北の大地。今年は寒さに凍えた旅で、残念ながらキャンプ泊は1回だけ。でも、だからこそまた来年に!北海道は、バイク乗りの聖地なのだから!
今回のTouring動画をyoutubeにて公開しています。宜しければご覧下さい。
ギア
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