バックパックでキャンプをしたいけど冬はハードルが高いと思っていませんか?徒歩キャンプ歴2年目の筆者も1年目は装備が不十分で凍えながらの冬キャンプを経験しましたが、2年目の今シーズンは余裕をもって楽しむことができました。そこで筆者が実際に氷点下の冬キャンプに持って行く装備と防寒対策をご紹介したいと思います。これからの春シーズンも夜はまだ寒いので参考までにご覧いただければと思います!
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目次
徒歩キャンプの装備一式
バックパック関連
バックパック<TRAIL BUM/STEADY 40L-50L>
こちらのバックパックは容量40L~50Lなのに本体重量516g。登山用のバックパックは本体重量だけで1kg~2kgはするので、516gは超軽量。デザインもすっきりしていて、UL(ウルトラライト)バックパックっぽいかっこよさがお気に入りです。
両サイドに十分なサイズのポケットがあり、前面にも大きなメッシュポケットがあるのでポケットも含めるとかなり荷物が入ります。ただ、あまり外ポケットに入れ過ぎると電車やバスの乗車時に邪魔なのであまり入れない様にしています。
外付けスタッフバック
こちらはメルカリで購入したタイベック素材のスタッフバックです。タイベック素材は建築などに使われる透湿性・防水性に優れた強度のあるシートでULギア好きのキャンパーにはお馴染みの素材です。
冬は荷物が多くなるので、寝るときに使う防寒対策グッズなどをこちらに詰めて外付けしています。完全防水ではありませんが水に強いので外付けしても安心です。
クーラーバック<オレゴニアンキャンパー/メスティンウォームキーパー L>
徒歩キャンプの場合は大きいクーラーボックスは持って行けないので、ソフトクーラーがおすすめです。こちらのメスティンウォームキーパーはメスティン炊飯時の蒸らしで使うケースですが、内側はアルミなので保冷剤を入れればクーラーケースとしても使用できます。筆者は保冷剤は凍らせたペットボトルを保冷剤代わりに持って行き、キャンプ中に水を消費して荷物を軽くしています。
テント関連
テント<バンドック/ウルトラライトソロドーム>
ウルトラライトソロドームは廃盤になってしまいましたが、ダブルウォールテントで1.6kgと軽量。現在販売されているソロドームも1.8kgと軽量なのに、1万円前後で購入できるのでコスパの良いテントです。
テント内は決して広くないですが大人ひとりが寝るには十分な広さ。前室もあるので荷物や靴も置けます。ポールを持って行けば跳ね上げもできるのでタープ要らずな所もお気に入りです。
グランドシート<タイベックシート>
こちらもメルカリにて購入。Amazonで購入したグランドシートを使っていた時はびしょびしょに濡れる事が多かったですが、タイベックシートに変えてからは濡れる事がほとんど無いので干す手間が省けています。裏面がシルバーのタイベックシートは冷気遮断も期待できるのでグランドシートにぴったりです。
ペグ<TITAN MANIA/チタンペグ 16.5cm>
ペグも1本ならさほど重量も気にならないですが、設営に必要な本数となるとけっこうな重量になります。なので軽量なチタン製ペグを愛用しています。非自立式テントの場合はもうちょっと長くて太いチタンペグを使いますが、自立式テントの場合は今回の様なショートタイプのペグで十分です。
ペグハンマー<ダイソー>
軽いのでダイソーのハンマーを使用しています。
軍手<モンベル/ノーメックスグローブ S>
こちらの軍手は難燃素材なので焚き火用としても使用しています。以前は設営時に使う軍手と焚き火用の革手袋を別々に持って行っていましたが、この手袋ひとつで賄えるので気に入っています。
寝具関連
シュラフ<モンベル/ダウンハガー800 Women’s #2>
購入するときはダウンハガー800の#1と#2で悩みましたが、#1にすると重くなり値段も跳ね上がるので#2にしました。#2の快適温度は0℃なので厳冬期のキャンプに単体で使うのは厳しいですが、シュラフカバーやブランケットを重ねる事で氷点下の夜でも快適に寝る事ができます。徒歩キャンプには#2がちょうど良いと思います。
インナーシーツ<ネイチャーハイク>
こちらは保温性というよりシュラフの汚れ防止で冬以外も持って行きます。冬は貼るカイロを寝袋の中に貼っていますが、ダウンシュラフに直接貼ると生地が痛みそうなのでこのインナーシーツに貼っています。生地はサラサラして肌ざわりが良く、伸びるので寝袋に入る時もイライラせずスムーズに入れます。
シュラフカバー<ムラコ/Tyvek Sleeping Bag Protector SL001>
ダウンは濡れると保温性が無くなるので、結露防止と保温性アップの為に冬はシュラフカバーを使用しています。見た目がスタイリッシュで良いのですが、センタージップなのでジッパーに付いているプラスチックが顔に当たる所はちょっと気になります。
アルミブランケット<ノーブランド>
底冷え対策として、Amazonで購入したノーブランドのアルミブランケットをテント内に敷いています。
マット<シートゥーサミット/ウルトラライト インサレーティッドマット Xスモール>
こちらは349gと超軽量なエアーマット。軽量を重視して128cmのスモールサイズを選びました。足元にはザックや着替えを置いて寝るので寝心地に問題はありません。R値も3.1あるので厳冬期以外は1枚で十分です。
枕<ダイソー>
以前は着替えやタオルを丸めて枕として使っていましたが、やはり枕があった方が熟睡できます。ダイソーのエア枕は嵩張らないし安いので気に入っています。
寛ぎ関連
テーブル<カスケードワイルド>
プラダンのテーブルなので耐久性は期待できませんが、60gと超軽量なので気に入っています。収納サイズもコンパクトでパックパックのポケットに入れることもできるので便利です。
チェア<キャプテンスタッグ/トレッカーマイクロFDチェア>
地べたスタイルが多いのでチェアを持って行かない事が多いですが、最近は腰痛に悩んでいるのでこちらの軽いチェアを持って行きます。220gと超軽量コンパクトなのでバックパックに入れても邪魔になりません。
座布団マット<エバニュー/コンパクト折りたたみマット>
地べたに座ることが多いので座布団マットも持って行きます。最近は百均でも売っているようなので百均でも良いかもしれません。
照明関連
メインランタン<ノーブランド/LEDランタン>
こちらは少し重いのですが、最大1000ルーメンと明るいのでメインランタンとして使用しています。
サブランタン<キャリーザサン/ソーラーランタン スモール>
ソロキャンプならメインのLEDランタンひとつで十分ですが、このソーラーランタンはコンパクトで邪魔にならないので、毎回バックパックのポケットに入れて持っていきます。
サブランタン<UCO/レスシャイ>
こちらもメインのLEDランタンがあれば不要ですが、小さいのでつい持って行ってしまいます。アメリカっぽいポップなカラーリングとデザインが気に入っているので、眺めているとテンションがあがります。
ヘッドライト<ジェントス/LEDヘッドライト>
首にかけておけば両手が自由に使えるので、夜のトイレや手元を照らしたい時に便利です。懐中電灯を使うくらいならヘッドライトをひとつ持っていた方が良いと思います。
ランタンポール<ダイソー>
色が微妙な水色ですが軽量なので気に入っています。
調理関連
クッカー類
最近良く持って行くのは以下の通り。特にキャプテンスタッグのフライパンは安いし軽いのでお気に入り。フライパンでおかずを作り、シェラカップでご飯を炊くパターンが多いです。基本的にキャンプ場でクッカー類は洗わないので洗剤やスポンジは持っていきません。
- アルミフライパン<キャプテンスタッグ>
- チタンマグ<WAQ>
- シェラカップと蓋<セリア>
- 箸<ダイソー>
- チタンスプーン<チタンマニア>
ガスバーナーとガス缶<FORE WINDS/マイクロキャンプストーブ>
焚き火をしない朝の暖房としてヒーターアタッチメントを使いたいので、CB缶用のガスバーナーを持って行きます。CB缶の中でも軽量コンパクトなマイクロキャンプストーブを愛用中です。合わせてガス缶もミニサイズで‐5℃対応のキャプテンスタッグのガス缶を使用しています。
※バーナーと違うメーカーのガス缶を使用することは推奨されておりませんので自己責任での使用となります。
アルコールストーブ<TITAN MANIA>
冬は寒さでガスが使えなくなる可能性もあるのでアルコールストーブも持っていきます。コンパクトなので荷物になりません。
ライター<SOTO/スライドガストーチ>
もっと小さいライターやガストーチはありますが、ビビりなので火口が伸びるスライドガストーチを愛用中です。今のところ大丈夫ですが、使えなくなった時の予備として普通のマッチも持って行きます。
焚き火関連
焚き火台<パーゴワークス/ニンジャファイアースタンドソロ>
こちらは本体重量275gと超軽量!収納サイズもバックパックのサイドポケットに入るぐらいかなりコンパクト。以前はピコグリル398が最高だと思っていましたが、ニンジャファイアースタンドソロはピコグリル398を上回る軽量さでかなり気に入っています。徒歩キャンパーには必須の焚き火台だと思います。
焚き火シート<バンドック>
以前はAmazonによくあるガラス繊維のスパッタシートを使用していましたが、重たいのでカーボンフェルトの焚き火シートを現在は愛用中。厚手のアルミホイルを重ねれば灰も簡単にまとめられるので後片付けも楽です。
カーボンフェルトは断熱性が高いので、地面に熱が伝わりにくい点と軽量な点はメリットですが、厚みがあるので収納が嵩張る点はデメリットです。
バトニング用ナイフ<モーラナイフ/Conpanion Heavy Duty ステンレス>
めちゃくちゃ有名でお手頃価格なモーラナイフ。種類がけっこうあるので購入時は悩みました。その中でも厚みがちゃんとあり、こまめに手入れをしなくて良いステンレス素材のモーラナイフにしました。
キャンプを始めてからこのナイフしか使用していないので比較はできませんが、刃こぼれや錆びも今の所無いので初心者にはおすすめなナイフです。
焚き火小物
焚き火で成功すると達成感を味わえるのがファイヤースターターでの火付け。麻ひも、ファイヤースターター、火吹き棒は必ず持っていきます。ただし、毎回成功するとは限らないので失敗した時用に百均の固形燃料を持っていきます。固形燃料なら太い薪も一発で着火完了です。
防寒対策関連
インナーダウンジャケット<TAION>
UNIQLOや中華メーカー以外でコスパの良いインナーダウンを探していたところ、日本メーカーのTAIONを見つけたので現在愛用中です。寝るときはダウンパンツと一緒に着込んで寝ています。
ダウンパンツ<ワークマン>
ダウンパンツは焚き火の時に火の粉があたって穴あき必至なので、安価で購入できるワークマンで正解でした。
電熱ベスト
Amazonで購入したノーブランド品です。電熱ベストは今シーズン購入した中で一番のヒットでした。嵩張らない暖房なので徒歩キャンパーにはおすすめしたい!日が落ちて寒くなる頃に着込んで寝袋に入る時もそのまま着ています。これを着ていると寝袋もポカポカで安眠できます。
ブランケット
難燃素材のブランケットも購入したのですが、重くて嵩張るので結局は家に転がっていたペラペラのブランケット(ひざ掛け)を持っていきます。主に底冷え防止でマットの上に敷いて使用しています。
カイロ各種
電熱ベストと共に今シーズン活躍したのが貼るタイプのBIGカイロです。通常の2倍サイズなので湯たんぽ代わりに寝袋へ入れて使用しています。氷点下の寒い夜はインナーシーツにBIGカイロを2枚貼り、足裏にも靴下用カイロを貼っています。
ヒーターアタッチメント<BRS>
少し嵩張るのですが141gと軽量なので持っていきます。基本的に焚き火で暖を取りますが焚き火後の寝る前や、焚き火をしない朝に使用します。一酸化炭素中毒の危険があるのでテント内では使用しないようにしています。
その他
- モバイルバッテリー(スマホ充電、電熱ベスト用)
- 温度計
- 着替え
- 歯磨きセット
- 基礎化粧品(嵩張らないシートタイプ)
- ウェットティッシュ
- ペーパータオル(大量に持ち歩けないので10枚だけ持っていきます)
- ミニ雑巾(テントを拭くときなどに使います)
- アルミホイル(灰を片づける時やお皿代わりなど便利なので適当なサイズに切って1~2枚)
- ゴミ袋(大・小各種。ゴミの仕分けや濡れたテントを入れる用)
徒歩キャンプの防寒対策で重要なコト
暖房器具を持ち運びできない徒歩キャンプの防寒で一番大切なのは着るもの。寝るときで言えば底冷え対策ではないかと思います。
着るもの
単純な厚着ではなく、重ね着と汗冷えしない事が重要だと思います。特に徒歩キャンプの場合は歩くので、最初から厚着をすると汗をかいてしまいます。汗をかくと体温が奪われるので、その上からアウターを着込んでも冷えます。
筆者の場合は、インナーにUNIQLOで言えば「極暖」の様な肌着に厚めの長袖Tシャツ、さらにニットを着て防水・防風・透湿性のあるワークマンのアウターを着ますが、歩く時や設営時は汗をかく前にアウターはすぐ脱ぎます。そして日が落ちて寒くなってから徐々に電熱ベスト、インナーダウン、インナーパンツと追加していきます。
足元も五本指ソックスにメリノウールの靴下を重ね履きしますが、必ず汗をかいて冷えるので、汗をかいたら五本指ソックスだけ履き替えています。
底冷え対策
高級・高性能なダウンシュラフを持っていても底冷え対策をしていなければ効果半減です(背中側のダウンは自重で潰れ、保温性は低下するので底冷え対策が重要)。
装備一式でもご紹介していますが、筆者の場合はグラウンドシートにタイベックシート(シルバー加工)を使い、テント内にはアルミブランケットを敷き、R値高めのエアーマットにブランケットを重ねています。これで-6℃を過ごした事もありますが、問題なく熟睡できました。特にタイベックシートは軽いので徒歩キャンパーにはおすすめです。
氷点下でもバックパック徒歩キャンプは可能!
バックパックでの冬キャンプは難易度が高いイメージがあるかもしれませんが、実はそんなに高くは無いです。昼間は設営などして体を動かしていれば寒くは無いし、焚き火で暖をとれます。着るものを含め、寝るときの装備さえしっかり揃っていれば暖房がなくても十分キャンプを楽しめます。
今回の記事が徒歩キャンプを始めたい方の参考になれば幸いです。
ギア
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