山菜採りにおいて春はベストシーズンであり、一般的にイメージされる山菜のほとんどがこの季節から発生します。特に早春に採れる山菜はフキノトウやタラの芽など万人受けするものが多いので、この記事を参考に皆さんも山菜採りに出かけましょう!
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春の山菜一覧
3月ごろ、雪解けと共にフキノトウが顔を出し、それを合図とばかりに早春の山菜たちも芽生え始めます。ここからはそんな春の山菜たちの解説と紹介をしてきます。
春の山菜は日に当たる場所を好むものが多く、登山道などの見つけやすいところに生えているものは初心者でも採りやすいので、登山やキャンプなどのついでにでも探してみてくださいね。
セリ

セリは早春に発生する山菜のひとつで、香味野菜としてスーパーなどでも普通に売られています。
早春と言っても本種は日当たりの良い場所であれば2月ごろから採取することが可能であり、更に冬場に枯れるまでほぼ通年で利用できるため昔から春の七草としても食べられてきました。
野生種は香りも強く、市販品とは一味違うので試して見て下さい。
ミツバ

その名前の通りの三つの葉から簡単に見分けることができ、特に似た毒草もないミツバも早春の山菜として人気が高いです。
通常市販されるものは丼物などに添える程度の使い方しかできませんが、野生のものの中には茎が指の太さほどに成長するものもあり、単体でも十分おかずの一品に利用できます。
本種は日本全国の水の綺麗な場所に自生しており、簡単に見つかるので一度探してみると良いでしょう。
フキノトウ

フキノトウは春の山菜の中でもかなり早い時期に発生し、一か所に大量に発生するため初心者でも採りやすい山菜のひとつです。本種にはフキノール酸と呼ばれる成分が含まれており、これは鎮咳や花粉症に効果があります。
この時期花粉に悩まされる人は多いと思いますので、その点からも有用な山菜だといえるでしょう。
ノビル

ノビルはネギなどと同じヒガンバナ科に属する野草の一つで、一般的には地下にある鱗茎を食用にしますが、よく育ったものは茎の部分も食べることが出来ます。
巨大化したノビルの茎。-著者撮影
茎の部分はネギと同じように利用できますがネギよりも甘味と香りが強く、上に挙げた三つ葉などと合わせてつみれ等に練りこめば、春を感じる格別な味わいが楽しめます。
タラの芽

これは非常に有名なので、普段山菜などに興味が無い人でもタラの芽だけは知っていることも多いと思います。本種は別名“山菜の王様”とも呼ばれ、クセのない味と、いかにもタンパク質的な肉厚の芽は万人をうならせます。
タラの木は日当たりの良い場所を好んで生えるため、普通に登山道を歩いていても見つけられると思いますが、枝と芽には鋭いトゲが生えているので採取する際には刺さらないよう気をつけて下さい。
また、慣れるとそうでもないですがはじめの内は本種をヤマウルシと誤認するケースも考えられますので、トゲの有無と芽の形をしっかり見るようにしましょう。
シダ類の若芽
シダの新芽にはアクを多く含むものもありますが、繁殖力が強く、栄養価もそこそこ高いことから古くから食用にされてきました。ここではその中でも特に有名な三種を紹介しています。
ワラビ

ワラビはシダ類の中では最も知名度たかく、一部の料理店では現在でも提供されることがあります。本種は特有の粘りを持ち、包丁で細かくたたいてから醤油・出汁で味付けすればご飯のお供として最適の一品が出来ますが、アク成分には発がん物質を含むため多量摂取には注意が必要です。とはいえ三食毎日食べるとかでもなければ問題はないでしょう。
ゼンマイ

ゼンマイの胞子葉(見出し画像)は知らない人にはすべて同じように見えるシダ類の中では目立つので簡単に見分けることができ、山菜採り初心者にもやさしい山菜として知られています。
しかし、本種は全てのシダ類の中でも特にアクが強いと言われ、食べるまでに2~3日はかかるため、よほど好きな人でもないと毎年食べるのは難しいでしょう。買おうと思うと結構高いので簡単に採れるのはありがたいですけどね。
クサソテツ(こごみ)
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クサソテツはシダ類(というか山菜類)の中では珍しいアク抜きをせずに食べられる山菜のひとつです。味には全くクセが無く、強いヌメリを持ち、茹でてからマヨネーズなどをつけていただくと非常に美味しいです。
本種も少しずつ個体数を減らしているため、採取する際には根っこから引き抜くのではなく茎の途中を折り採るかナイフなどで切り取るようにし、一株からあまりたくさん採らないよう気をつけましょう。
コシアブラ
コシアブラの新芽-著者撮影
コシアブラはウコギ科ウコギ属の落葉高木の一種で、特有の強い香りと植物とは思えないタンパク質感・ジューシー感からタラの芽と対をなす“山菜の女王”と呼ばれます。本種は多くの人に人気があり、著者が一番好きな山菜でもあります。
コシアブラの木は成長すると10mを超えるものもあり採取は非常に困難になりますが、広葉樹林には多数の個体が生えているため、むやみに枝を折ったりせず採りやすいものを探しましょう。
成長したコシアブラの葉-著者撮影
また本種を探すにあたって常に上を見ながら歩くのは難しいため、夏以降、地面に落ちている掌状の葉っぱからある程度生えている場所を特定することが出来るようにしておくと後々楽です。
タケノコ
誰でも知っているタケノコですが、一口にタケノコと言ってもいくつか種類があります。ここではその中でも特に春に発生するものを取り上げ、紹介しています。
孟宗竹
孟宗竹のタケノコ。このサイズでも採りたては美味しく食べられる。
孟宗竹の若芽はタケノコの中でも最も有名であり、特定の地方に住んでいる方以外は皆さんが普段口にしているのも本種でしょう。
味には大きなクセもなく、甘味があるため色々な料理に利用できますが、採りたてのものは特にサッとゆでて刺身にもされます。アク抜きの過程が多少面倒ではありますが、時間をかけるだけの価値はある食材です。
ハチク
著者のプロフィール画像にもしている破竹のタケノコ。毛が生えているので分かりやすい。
ハチクのタケノコも店で見かける機会は少ないものの食べることが出来ます。というより、むしろ本種は孟宗竹よりもアクが少なく、甘味が強いため著者的にはタケノコの中で一番好きかも知れません。
採ってきたものは孟宗竹と同じように利用できますが、軽く茹でるだけでアク抜きが完了し、より食べやすいです。
春は山菜採りのベストシーズン
ここまで春に採れる山菜をだいたい時期順に並べて紹介してきました。春は夏に比べるとスズメバチなどの危険な生き物も少なく、気候もちょうど良いので行楽のついでに山菜採りに興じて見るのもたまには良いのではないでしょうか。
ギア
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