自然をもっと身近に、自由に味わいたい。テントを通して、その願いにどこまで応えられるかというのは各テントメーカーの腕の見せ所とも言える。
TOKYO CRAFTSが送り出す新作シェルター「オブセル」は、そんな問いに正面から向き合った一張りだ。メインパネルはフルクローズ・メッシュ・フルオープンと3通りに変化し、天候や時間帯に合わせて空間の「開き方」を自分で選べるのが特徴。広さは約520×520cm、ポール込みの総重量は約16.7kgと、大人数でも余裕をもってくつろげる設計になっている。
名前の『オブセル』は、「家族を見守る展望台」という発想から名付けられたという。そこには単なる道具ではなく、“居場所”としての完成度を追求した意志が見える。すでに予約販売がスタートしており、販売価格は84,980円(税込)。道具選びが時間の質を左右する時代が、もう始まっている。
目次
3通りの開閉で光・風・景色を操る自在なメインパネル

フルクローズ・メッシュ・フルオープン、この3通りのスタイルがオブセル最大の特徴だ。フルクローズにすれば視線と風をシャットアウト、メッシュにすれば虫を避けつつ風を通し、フルオープンにすればタープのような拡張空間が生まれる。
前面の張り出し構造はただ広さを演出するだけでなく、光の入り方や陰の落ち方まで調整できる。天気が変わりやすいフィールドで「今日はどんな居場所を作ろうか」と考える時間は、キャンプの醍醐味でもある。
この柔軟さが生きるのは、風向きが刻々と変わる高原サイトや、急な通り雨が気になる夏場。自然の揺らぎに合わせて“間取り”を変える。その自由を味わえる設計だ。
ファミリーに嬉しい広さと二重スカートで安心感を底上げ

オブセルのサイズは、組み立て時で約520×520×250cm。ファミリーや4〜6人のグループキャンプにも対応できる余裕のある広さだ。床との接地部には、内外二重のスカートが配されており、地面からの風や冷気、虫の侵入を軽減。寒暖差の激しい春先や秋キャンプにも心強い構造となっている。
収納時のサイズは約70×40×30cm。総重量は約16.7kg、ポールを含まない本体+フライで約12kg。車での搬送を前提としつつも、パーツ構成がシンプルなため、取り回しにも配慮が感じられる。10×10mの区画サイトにも収まる設計は、キャンプ場の現実的な制約を踏まえたサイズ感。大きいだけでなく「ちょうどよい」を突き詰めた仕立てだ。
視線が抜けるメッシュ構造が「呼吸する空間」を生む

ただ風が抜けるだけでは足りない。心地よさとは、空気と視界の流れが両立して初めて生まれるものだ。オブセルは各面にメッシュパネルを備え、通気性とともに「閉じすぎない視界」を意識した設計となっている。これにより、自然とのつながりを感じながらも内側に安心できる輪郭が生まれる。
夏場はこもりがちな湿気を逃がし、虫の侵入は防ぐ。視線の抜ける方向にチェアを配置することで、風景ごと居場所をデザインする楽しさも広がる。これは単なる換気機構ではない。「自然との距離感」まで設計された、呼吸する空間のあり方だ。
TPUウィンドウとリビングシートが居住性をもう一段引き上げる

オプションとして用意されているTPUウィンドウとリビングシートも、実用性を高める重要なピース。TPUウィンドウは、柔らかく透明な視認性を備えた素材で、雨風を遮りつつも外の様子がわかる。閉じた状態でも閉塞感がなく、天候に左右されずに自然を取り込めるのがありがたい。
リビングシート(別売:13,980円税込)は、210Dポリエステル(PUコーティング)を採用し、地面からの湿気をブロック。さらに、四方に立ち上がりをもつ“バスタブ形状”となっており、小石や雨水の侵入を防いでくれる。
標準セットには、フライ、メインポール、サブポール、ハンギングベルト、ロープ、ペグ、収納ケースが含まれる。細部まで抜け目のない構成、現場主義の哲学が宿っている。
ギア
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