ペッコちゃん
九州の中でも「青螺山~黒髪山」縦走コースは奇峰を満喫できる最強の登山ルートです!

九州の中でも「青螺山~黒髪山」縦走コースは奇峰を満喫できる最強の登山ルートです!

九州には奇峰と呼ばれる山が数多くあります。私は本格的に登山を始めてすぐ、ある奇峰と出会い、虜になりました。そして初の縦走を経験したのもこの山です。

その思い出の奇峰とは、青螺山(せいらざん)と黒髪山(くろかみやま)です。低山なのに難易度が高く、「最強の低山」と言っても過言ではありません!

そこで今回は、青螺山と黒髪山の魅力を実体験をもとに紹介します。また「縦走はちょっと無理かも!?」という方向けに、黒髪山の楽しい部分だけを満喫できるコースもご紹介しますね!

青螺山(せいらざん)・黒髪山(くろかみやま)とは?

まず、青螺山と黒髪山についての基本情報やオススメポイントなどを、簡単に紹介したいと思います。

青螺山(せいらざん)618m

佐賀県有田町と武雄市にまたがる山で、黒髪山の北に位置し、黒髪連山の最高峰です。最近では「青螺山~黒髪山の縦走」が人気のコースで、黒髪山との間には夫婦岩(雄岩・雌岩)をはじめとする岩峰群が連なっています。

設置してあるロープを頼りに登らなければならない箇所も多くあり、体力と注意が必要です。山頂は狭いですが、伊万里市街などの景色が楽しめます。

黒髪山(くろかみやま)516m

佐賀県有田町と武雄市にまたがる山で、昭和12年、佐賀県初の県立公園に認定されました。また修験の山としても知られています。

黒髪連山には、黒髪山(くろかみやま)516mを始め、牧山(まきやま)543m、青牧山(あおまきやま)553m、青螺山(せいらざん)618m、蛇焼山(じゃやきやま)505m、本城岳(ほんじょうだけ・前黒髪山)482m、後黒髪山(あとくろかみやま)465mなどがあります。

黒髪山は、低山で登りやすいですが、あなどると怖い山とも言えます。登山道は石が多く捻挫しやすいので、ハイカットの登山靴がよいですね。また急な岩場にははしごや鎖が整備されていますが、滑落の恐れもあるので注意が必要です。

青螺山・黒髪山のオススメポイント!

ポイント

  • 岩稜好きにはたまらない岩尾根歩きが楽しめる
  • 鎖やはしご、岩登りなどが数多くあり、スリル満点
  • 山頂などからの眺望が低山とは思えないほど圧巻

黒髪山だけでも充分楽しめますが、体力と登山経験に自信がある方は、ぜひ奇峰を思う存分味わえる「青螺山~黒髪山」縦走をオススメします!

青螺山~黒髪山縦走コースを紹介!

今回は私が登った「青螺山~黒髪山」の縦走コースを写真とともに紹介します。

今回のルートは、竜門登山口~青牧峠~青螺山~見返峠~雌岩~黒髪山~竜門登山口です。

竜門登山口(りゅうもんとざんぐち)から出発!

竜門登山口は駐車場(乗用車76台、大型バス2台駐車可能)やトイレもあるので安心です。また山の家案内所で山の情報も入手できますよ。

しっかり準備運動とルート確認をして、いざ出発!

まずは青牧峠(あおまきとうげ)を目指します。

所々にレスキューポイントが設置してあるので、もしもの場合はこの番号を知らせましょう。

しばらく歩くと、大岩や奇岩が次々と現れます。凄いですね!

急登が現れました!

これから何ヶ所も、このような急傾斜が続きます。ロープの力を借りて慎重に登ります。

青牧峠(あおまきとうげ)に到着!

竜門峡登山口から約1時間10分で到着しました。まだまだ道のりは長いので、先を急ぎます。

青螺山山頂までは、傾斜のきつい道が続きます。岩場やロープなどを使って登るのが大好きな私には、大興奮なルートです。

根っこ道も大好物!

ところどころ標識にこのような注意書きがしてあります。登る前に今一度、気を引き締めましょう!

それにしても、標識がいい味だしてますよね(笑)この標識からもわかるように「青螺山・黒髪山」は低山だからとあなどってはいけない山なのです!

青螺山山頂登頂!

青牧峠から約1時間、青螺山に登頂です!以前登った時は木々が生茂っていて何も見えなかったのですが、整備されたのでしょう。

北は伊万里市街地、東は武雄市、南にこれから向かう黒髪山が綺麗に見えます。山頂の眺望が良いと頑張ったご褒美がもらえたみたいで嬉しいですよね。

いつものエネルギー補給!私たちは「命の水」と呼んでいます。青螺山山頂は狭いので、軽く休憩をしたら出発します。ここでご飯を食べる方は、他の登山者の邪魔にならないようにササッと済ませましょう!

青螺山~見返峠(みかえりとうげ)へ

青螺山からはまず、岩場を降りて行きます。奥に見えるのは、夫婦岩です。

青螺山から見返峠までは、急激な下り坂と上り坂の繰り返しが続きます。特に下り坂は、木に掴まりながらでないと滑落しそうなほどです。

青螺山山頂から見返峠までの高低差は、なんと344m!青螺山が618mなので、半分以上下るということ!?心が折れそうになります(汗)

途中、2人組のおばあちゃんに出会いました。この方たちは私たちとは逆ルートみたいですが、「えっ!?この急登、登ってきたの!?凄いんですけど!」と心の中で叫びました(笑)おばあちゃんたちの半分くらいの歳なのに、ヒーヒー言ってるのが恥ずかしくなりました。

見返峠到着!

青螺山から約1時間で見返峠に到着しました。「いやぁ、きつかった」の一言です!

見返峠は十字路になっていて、様々なコースの分岐となっています。あまりの標識の多さに、自分達も標識になってみました(笑)

見返峠~雌岩展望台

雌岩に到着!見返峠から約5分です。展望台と言っても柵などはないので気を付けましょう!

夫婦岩にちなんで、なぜかタイタニック(笑)

雌岩からは青螺山が見えます。

雌岩展望所~黒髪山

さて、最終目的地の黒髪山に向けて出発!

雌岩展望所から黒髪山までは樹林帯になり、今までとは全く違う雰囲気になります。大きな岩がゴロゴロし、ガレ場を登って行きます。

雌岩展望所から黒髪山まで

岩場を鎖を頼りに登って行きます。ずっと岩場の急な登りが続くため、かなりきついです。

はしごも登ります。

黒髪山山頂直下の最後の岩斜面が登場!ここは鎖と鉄のステップがあるので、見た目よりはきつくありませんが、高所恐怖症の人は怖いかもですね。むしろ高所恐怖症の人は黒髪山は不向きなのでやめておきましょう。

黒髪山登頂!

黒髪山登頂

見返峠から約30分、黒髪山に登頂しました!

黒髪山山頂には有田焼の方位盤があり、さすが「有田焼の山」だと実感します。眼下には竜門ダムも見えますね。

黒髪山には、天童岩があり、最高の眺めとスリルを味わえます。天童岩からは夫婦岩(雄岩・雌岩)が見えます。くれぐれも落ちないように気を付けてくださいね!

天童岩で写真撮影開始!

いやぁ、この時は何も思いませんでしたが、写真で見返すと背筋が凍りますね。ほんと、落ちないように気を付けましょう!ちなみに、私は山で寝るのが好きですが、さすがにここでは寝れませんでした(汗)

写真撮影も終わり、やっとご飯です。この日は簡単に各自カップ麺でした。

山頂は結構広いので、ゆっくりできますよ。しかも遮るものがないので、360度の眺望が楽しめます。

黒髪山山頂~竜門登山口に下山

帰りは、黒髪山~見返峠~竜門登山口のコースです。

山頂でのんびりしすぎて、下山はトレラン並みにハイスピードになってしまいました。約1時間弱で竜門登山口に到着しました。みなさん、安全の為にも登山は計画的に!

黒髪山の楽しいところだけを味わいたい方へ!

ここからは「縦走は無理だけど、黒髪山を楽しみたい!」という方向けのコースを紹介します。

ほどよく登山も味わえ、ほどよくきつく、黒髪山を満喫できるコースだと思います。

乳待坊登山口(ちまちぼうとざんぐち)から出発!

乳待坊登山口は、乳待坊公園駐車場(約15台可)から約10分のところにあります。写真の標識からもわかるように、黒髪山まで1kmで行けるのです。その代わりと言ってはなんですが、ずっと登りです(笑)では出発!

登山道は、石がゴロゴロしています。

この日は職場の後輩と行ったのですが、若い子は早い!なんなく登って行きます。

来た道を振り返ると、結構な急斜に驚きです!

乳待坊登山口から約15分で見返峠に到着です。

見返峠から黒髪山に向かいます。

黒髪山への最後の急登もなんなくクリア!やはり縦走とは違い、体力があるので軽々登れます。

見返峠から約25分で黒髪山山頂に到着です。いやぁ、早い!なのに黒髪山ならではの鎖場や岩場を味わえるので、登山初心者にもオススメです!

山頂でグリーンカレーを食べながら景色を堪能しました。

山頂を満喫したら、下山します。この日は来た道を戻りましたが、迂回路もあるので安心ですよ。

下山後は武雄温泉で汗を流し、疲れを癒します。乳待坊公園駐車場から武雄温泉までは、車で約30分です。

最後に

青螺山~黒髪山縦走

私にとって「青螺山~黒髪山縦走」は、かけがえのない経験になったと同時に「山ってなんて面白いんだろう!」と心の底から思うことができた登山でした。そして「山登りってこんなに楽しいんだよ!」と色んな人に伝えたくなりました。

なので「山に連れってください!」と言われたら迷わず黒髪山に連れて行きます。きっと「山って楽しい!」と思ってもらえるから!

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  • 30歳目前に突然山に登りだした山女。ストイックな登山を楽しんでいたあの頃の私は今はどこへ???最近は子どもとときどき山を楽しんでいます。

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