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日帰り登山に必要な持ち物とは?標高差1000m前後の中級コースを登るための装備と準備

日帰り登山に必要な持ち物とは?標高差1000m前後の中級コースを登るための装備と準備

今回は日帰り登山で必要な持ち物と準備しておくことを、実際の登山計画をもとに紹介します。標高差1000m程度の中級コースに必要な装備と山登りの大切な考え方をまとめましたので、登山のステップアップの題材にしてください。

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最初に登りたい山の情報を集める

登山の準備を始める前に、まずは目的の山のことを調べましょう。多くの情報を調べておくといいですが、重要なのはコースと標高、天気予報の3つです。特にコースについては詳しく調べておくのがベスト。

今回は私が住んでいる静岡県の有名な低山「天城山」を参考に、日帰り登山の準備の例を紹介します。

天城山とは?

天城山とは静岡県の伊豆半島の中央部に位置する連山の象徴で、日本百名山の1つです。

万三郎岳(1,406m)や万二郎岳(1,299m)などの標高1500mに満たない山で、登山の難易度を表すグレーディングでは体力2、難易度B。この評価は日帰り登山が可能で登山経験が必要な難易度を表します。

登山経験が必要な山の中でも特に難易度の低い山なので、登山に慣れてきた人にオススメの山と言えます。

天城山のコースや天気予報の調べ方

天城山の登山コースは以下の通り。

チェック

天城縦走登山口(20分)→四辻(55分)→万二郎岳(40分)→石楠立(35分)→万三郎岳(45分)→涸沢分岐点(20分)→1079m地点(50分)→四辻(20分)→天城縦走登山口
コースタイム:計4時間45分

このコースは「ヤマレコ」というサイトからコースタイムを出しました。だれでも簡単に登山コースを決められるので、オススメのサイトです。

また、コースの標高差を調べるには「やまクエ」というサイトがオススメ。やまクエの天城山のデータには累積標高差が837mとあります。

累積標高差とは、登山中のアップダウンから登りのみを足された高さを表します。累積標高差600~1,200mの山は中級者向けと言われているので、天城山は中級者向けの山と言えるでしょう。

やまクエは累積標高差だけでなく週間天気予報や気温、装備、消費カロリー、消費水分と登山に必要な情報が載っています。準備をする際は参考にすると間違えは少なくなるでしょう。

日帰り登山に必要な装備と準備

登りたい山の情報を集めたら、次は登山の準備をしましょう。今回は日帰り登山なので比較的荷物は少なくなります。当日の装備を忘れてしまうと致命的なミスをしてしまう可能性があるので、安全な登山を行うためにも準備の際にはチェックリストを作成しておくのが最適。

日帰り登山に必要な持ち物

登山届

登山届は登山をする際は必ず作るように心がけましょう。もしもの際に救助が早くなるだけでなく、登山計画を言語化することによって、綿密な登山計画を作成できます。写真のようにジップロックに入れると雨が降っても濡れなくなります。

地図とコンパス

地図とコンパスはセットにして準備をしておきましょう。地図は国土地理院のサイトで無料で作れます。地図に磁北線をひくことも忘れてはいけません。磁北線がなければコンパスを使って現在地を調べるのが困難になります。

ただ、国土地理院のサイトで地図を作るのはすこし厄介です。操作が難しいと思ったら市販の地図を買うといいでしょう。オススメは「山と高原地図」です。

こちらは私も愛用していて、地形図だけでなくコースタイムが書かれているので、コースの計算が一目でわかります。持っているととても便利なので、地図に困ったら選んで損は無いです。

登山用ウェア

当日着る服は事前に用意しておくと便利です。アウトドアショップの登山用の服であれば特に問題はありませんが、ほかのショップの服を着るのなら素材を確認しておくべきです。

素材が綿の服は危険な状況になる可能性が高いので、ウールや化学繊維の服を用意しておくのが良いです。また、熱中症対策に帽子も必ず持っていきましょう。

登山靴

もはや登山に慣れている人であれば常識ですが、登山靴のメンテナンスも含めて準備の時に確認しておきましょう。ソールが擦り減っていたり、靴ひもがボロボロになっていたりと、登山靴は気づかないうちに劣化しています。登山靴は消費物なので劣化がひどいようなら買い替えましょう。

雨具

登山靴と同様に雨具も登山に持っていくのは常識です。メンテナンスも含めて準備の時に確認しておきましょう。木に引っかかったときに破れてしまったり、穴が空いたりと登山中に見つけるとショックなことがあるので、準備の際には不備がないかどうかの確認が必須です。

かくいう私も雨具のズボンの股が裂けていることに気付かず、雨具が機能しない雨の登山をした経験があります。確認は手間がかかりますが、その分得られることが多いので、必ず使うものの確認はしておきましょう。

ザック

ザックは登山の工程に合わせた大きさを選べましょう。荷物に余裕があるくらいの大きさで十分です。今回は45Lのザックを用意しました。

行動食

行動食は消費カロリーを計算するか、やまクエのデータを見てから準備しましょう。

私は男性で体重60kg前後です。ちょうどデータには65kgの情報が載っているのでそちらを参考にします。天城山登山コースの消費カロリーは1642kcal、この消費カロリーよりも多めに持っていくのがベストです。

この登山では約3000kcalの行動食を持っていきます。荷物も重くならないので、余分に持っていく方が、何かあった時に対応できます。

昼ご飯

昼ご飯は何でもいいですが、オススメの昼食はカップラーメンです。塩分が多いなので、行動中に消費した塩分を補えます。また、お湯を入れるだけで簡単に作れるので愛用しています。

水分

水分も計算するか、データを参考にして持っていく量を決めましょう。データには1.8Lと記載されています。なので、多めに2Lを持っていくことにしました。

水だけでなくスポーツドリンクも有りです。スポーツドリンクは行動中に消費されたミネラルを補えるので、足の痙攣を防ぐ効果もあり、効率的で安全な登山ができます。ザックのスペースに余裕があれば持っていきましょう。

ファーストエイド

登山中に怪我をしない確率は0%ではないので必須のアイテムです。

応急処置には包帯、絆創膏、ハサミ、三角巾など多くのものが必要になります。また、応急手当の方法も知っていなければ扱えないものもあります。ファーストエイドキットは一式で売っていて、手当の方法が書いてあるものもあり、参考にしながら手当てができます。

応急手当てに必要なものがわからない方や手当の方法がわからない方はファーストエイドキットがオススメです。

余裕があれば持っていきたい装備

着替え

登山が終わった後に、汗でべたべたの服を着たまま車や電車に乗るのは気が引けてしまいます。周りの目も気になってしまうので、荷物に余裕があれば持っていくのがベスト。またアンダーウェアの着替えがあると汗をかきすぎた時に着替えられるので持っていくと便利です。

ストック

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ストックがあると行動中の疲労が大きく軽減されます。ストックがあって困ることはないので持っているなら忘れずに持っていきましょう。

日焼け止め

下界と比べて山の上は紫外線が強く日焼けしやすいので、男性でも日焼け止めを塗るのもオススメ。日焼けは肌がボロボロになるだけでなく皮膚がんの原因にもなっています。将来的にも塗っておいた方が得です。

登山でオススメの日焼け止めはSPF50以上のものがベスト。SPFは紫外線を防ぐ数値を表しています。数値が大きいほど日焼け防止効果が高いので、効果のある日焼け止めをしっかり用意しておきましょう。

携帯トイレ

携帯トイレがあるとないとでは安心感が大きく違います。下腹部の緊急時に対応できるように、1つは入れておくと心持ちが違います。今回のコースにはトイレは登山口だけなので、行動中用に持っていきます。

装備のパッキングについて

日帰り登山に必要な持ち物

日帰り登山のパッキングの基本は、使う頻度の少ない道具を下に、使う頻度の多い道具を上に入れておくことです。また左右の重さのバランスを整えるためにも、水分の置き方にも気を付けておきましょう。

今回紹介した装備をパッキングするとしたら以下のようになります。

上に入れるもの

チェック

  • 地図
  • 水分
  • 雨具
  • 行動食
  • 防寒具

下に入れるもの

チェック

  • 食事セット
  • 携帯トイレ
  • ファーストエイドキット
  • 登山届、登山計画書

日帰り登山の装備と準備について

日帰り登山

今回は日帰り登山で必要な装備と、当日までに準備しておきたいことを紹介しました。登山は準備が何より大切なスポーツです。そのため準備の方法を知っているか知らないかでは安全面に大きく影響します。正しい登山の準備と装備を知って、一歩上の山へステップアップしましょう。

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  • 登山やキャンプ、自然を観察するのが好きでアウトドア関係の仕事をしたいと思い、リゾートホテルのサービスマンを辞めフリーランスに。静岡県で自然のおもしろさや偉大さを多くの人に伝えていきます。
    日本山岳協会公認の資格『自然ガイドステージⅡ』を令和2年に取得

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