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癒しを求めて鈴鹿山脈の藤原岳へ!絶景のテント泊をレポートします!

癒しを求めて鈴鹿山脈の藤原岳へ!絶景のテント泊をレポートします!

夏山シーズンが近づいてきましたね。シーズン初めにいきなりテント泊縦走をして怪我をした昨年の反省点を活かし、今年は足慣らしに鈴鹿山脈の「藤原岳」を1泊2日のゆったりテント泊で登ってきました!

鈴鹿の山は初めて登りましたが、想像以上に山頂からの眺望が最高で「また登りたい!」と思える素敵な山でした。登山初心者やファミリー登山にも最適な藤原岳をレポートします!

鈴鹿セブンマウンテンのひとつ「藤原岳」

藤原岳山頂までの道

岐阜県・三重県・滋賀県の県境沿いに位置する鈴鹿山脈は、初心者でも日帰りで登れる山でありながら縦走登山まで幅広い山歩きが楽しめる人気の山域です。中でも、御在所岳や竜ヶ岳など7つの山は「鈴鹿セブンマウンテン」と呼ばれています。

鈴鹿セブンマウンテンのひとつである標高1,140mの藤原岳は、日帰りで楽しめる山として登山者から大人気。子どもから大人まで世代や経験を問わず楽しめる山です。

藤原岳は初心者にもおすすめの山

藤原岳表登山道

藤原岳の登山道は、登山口から山頂に至るまでとてもきれいに整備されていて歩きやすい道です。舗装された階段が多く、危険個所もないため、登山初心者でも安心して登れます。

ただし、登山口から山頂まで1,000m近い標高差を登って下らなければないため、体力に自信がない場合は、少し低山登山を経験してから登った方が安心です。

藤原岳には魅力が満載!

藤原岳山頂

藤原岳は標高1,000mほどの山ですが、開放感がありアルプスに負けず劣らずの魅力が満載!そんな藤原岳のおすすめポイントをご紹介します。

山頂からは360度の眺望

街と伊勢湾

藤原岳の山頂は開けていて眺望が抜群!三重県の麓の街はもちろん、名古屋方面から滋賀方面までグルっと360度見渡せます。また、伊勢湾と琵琶湖の両方を眺めることができるなんとも贅沢な山頂です!

そのほか、御在所岳をはじめとする鈴鹿の山々や日本百名山である伊吹山も見えますよ。

山頂付近はカルスト台地で別世界

藤原岳のカルスト台地

藤原岳の山頂付近一帯は、観光地としても有名な山口県の秋吉台のようなカルスト台地になっています。カルスト台地は、水に溶解しやすい石灰岩などの石で形成されており、その景色は美しくてまるで別世界に来たかのような気分に!

テント場から夜景を一望

スマホのため写真のクオリティは低いのですが、藤原岳のテント場は夜景がきれいなことでも有名です。実際、一眼レフでの夜景撮影目当てにテント泊している人もたくさんいました。建物が多い名古屋方面までキラキラした夜景を一望できる素敵なテント場です!

きれいなバイオトイレ

藤原岳のバイオトイレ

アウトドアが苦手な理由に「トイレ問題」がありますよね。藤原岳山頂付近には、とてもきれいなバイオトイレがあります。

私自身、アウトドアを趣味にしながら虫が苦手なため、トイレに入る際にはいつも恐る恐る入るのですが、藤原岳のトイレは虫が入りにくいようしっかりとしたドアが付いており、清潔感もあってきれいでした!アウトドアが苦手な人でも挑戦しやすい山です。

まずは藤原山荘を目指して出発

藤原岳登山口の建物

今回は表ルートである「大貝戸登山口」から出発するルートで登ります。登山口の駐車場は20~30台ほどで、ゴールデンウィーク中だったこともあり朝4時半頃に到着した時にはほぼ満車でした。ギリギリ駐車でき、少し仮眠をとって出発!

休憩所内のトイレ

登山口にはきれいな休憩所があり、トイレもあるため車中泊でも安心ですね。

藤原岳登山口の鳥居

右にもルートがありましたが、今回のルートはこの鳥居をくぐってスタートです。歩き出すとすぐに小さな神社があります。

緩やかな登山道

序盤は緩やかな道を登っていきます。整備されていて、とても歩きやすい道でした。登山ルート全体としては、階段が多い印象です。

藤原岳登山道

あっという間に二合目を過ぎ、ここから先も樹林帯歩きが続きます。とにかく道が歩きやすくて助かりましたが、山頂近くの小屋まではひたすら登りが続くため、じわじわと脚に乳酸が溜まってきます。

つつじ

三合目を過ぎるときれいなツツジが癒してくれました。藤原岳は花の百名山に選出されており、この季節はフクジュソウ目当てに登る人も多いのですが、残念ながら咲き終わっていたのか早かったのか見ることはできませんでした。

樹林帯歩き

しかし、新緑の季節の樹林帯歩きは最高に気持ちいいですね!黄緑色の葉に日光が透け、木漏れ日も美しく「山歩きって楽しい~!」とテンションが上がります!

藤原岳七合目付近

七合目付近からは登りが少し急になってきますが、八合目に出ると開けた場所があり休憩できるためもうひと踏ん張り。

藤原岳八合目

八合目に到着です!樹林帯歩きが続いていたため、青空が眩しい~!雲一つない青空で最高の登山日和でした。

藤原岳九合目からの景色

だいぶ疲労してきましたが、九合目に来ると眺望が開けるため、やる気が戻ってきます。景色が見えると”登ってきた感”があり頑張れますね。

藤原岳の急登

しかし、ここからが正念場。最後の急登が結構な急登で足場も悪いため、一気に体力を削られます。「下りも大変そうだな…」と思いながら、最後の力を振り絞って頑張って一歩を踏み出します。

どれだけしんどくても、とにかく一歩ずつ前に足を踏み出していると知らない間に登れているんですよね。とにかく一歩前に出す!自分との戦いです。

藤原岳山荘付近

道がなだらかになり稜線に出たら藤原山荘、テント場まで後一歩!木が少なくなり眺望も良く開放感があります。

藤原岳山荘

藤原山荘に到着です!無人小屋ですが、山荘内でシュラフにくるまって宿泊している人も何人かいました。

藤原岳テント泊

荷物が重いため、ひとまずテントを張って荷物をデポしてから空身で山頂を目指します!

山頂までは往復40分

藤原岳山頂までの道

藤原岳山頂までは往復40分の道のりですが、これがまた急登で結構しんどい…。久々のテント泊装備で思いのほか乳酸が溜まっていたこともあり、山頂までの道がきれいに見えるため、「あれを登るのか~」と尻込みしてしまいました。

藤原岳のコケ

しかし、途中一面に生えていたコケがとてもきれいでテンションアップ!コケって本当に美しいですよね。

藤原岳山頂直下の道

コケは美しいですが急登がキツイ!今回は裏技で、パートナーに背中を押してもらうという自動ならぬ人動登山をしてしまいました。背中を押してもらうだけで一気に体が軽くなって楽々登れます!ただ、押してくれた人は2倍疲れるという切ない裏技です。

藤原岳山頂

最後は自分の力で登り切り、藤原岳山頂に到着です!360度見渡せて最高の眺めでした。

藤原岳山頂の様子

藤原岳山頂付近は広々としており、休憩できるスペースがたくさんあります。そのため、多くの登山者が登っていましたが山頂付近は混雑することなく、各々好きな場所でランチタイムを楽しんでいました。

山荘周辺がざっくりテント場

藤原岳テント場

テント場についてですが、「ここがテント場です」といった指定のテント場はないようでした。私も初めてだったため、なんとなくすでにテントが張られている周辺で、風よけになりそうな木のそばに張りました。

注意点としては、風が強い日は遮るものがほとんどないためテントを張るのが大変です。この日は予報によると風速8メートルくらいだったのですが風が強かったため、ソロの人のテント設営を周囲の人がサポートしてあげていました。

テント内からの景色

テント内からは夜景を一望できるベストポジションで大満足でした!

藤原岳からみる朝日

朝日も一人占めできてしまいます。個人的には、夕焼けよりも朝焼けの時間帯の空の色が大好きです。

お気に入りのおすすめスポット!「天狗岩」

藤原岳カルスト台地

藤原岳に登ったらぜひとも足を延ばして欲しいのが「天狗岩」です。藤原岳とは反対方向ですが、天狗岩までの道のりが素晴らしく、カルスト台地の絶景を堪能できます!

天狗岩までの道

山頂までの道のりとは異なり、天狗岩まではほぼ平坦で緩やかなアップダウンが続くため、そこまで疲労はしません。私は、山頂よりも天狗岩までの景色の方が好きでした!

恐竜

不思議な形の石がたくさん転がっているため、恐竜らしき生き物を作ってみました。

天狗岩

楽しみながら到着した天狗岩からは、藤原岳の山頂が見えて眺望が良かったです!余裕があればぜひ足を延ばしてみてくださいね。

気軽にテント泊を楽しむなら「藤原岳」で決まり!

藤原岳でのテント泊

関西や名古屋から近い鈴鹿山脈ですが、景色はアルプスにも負けず劣らずの絶景でした!テント場も開放感があり、夜景・星空・朝日を満喫できる最高の山です。「アルプスに行くほどの日程は取れないけど、テント泊をしたい!」という時には、ぜひ藤原岳に登ってみてくださいね。

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  • 自然とお酒が大好きなアウトドア女子。テント泊登山をメインにキャンプ・釣り・スキーと年中アウトドアを楽しんでいます。体力づくりのために始めた筋トレにもハマり中。

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